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経済学本ブームを生んだ『ヤバい経済学』類書ガイド

10/31/2007 - 6:38 pm by macska

数年前にレヴィット&ダブナー『ヤバい経済学』が出版されて以来、経済学界隈ではちょっとした類書出版ブームが起きている。それぞれ、日常のちょっとした疑問に応えてくれたり、一般常識を覆すような指摘があったりと、なかなか面白い。というわけで、今回のエントリはそれら類書や便乗書をまとめて紹介&比較。と言いつつ、実は「『ヤバい経済学』読んでも経済学の勉強にはなりません!」と訴えるエントリかもしれない。

比較のポイントとして、「経済学の基礎を理解できるかどうか」(Y軸)「主張や論法に意外性があるか」(X軸)という二つの軸を選んだ。これは、ここに挙げた五冊はどれも読み物として面白く書けている本なのだけれど、経済学の基礎をどれだけきちんと解説しているかという点でかなりのバラつきがあったのに加え、方向性として「日常のちょっとした疑問に応えてくれる」タイプと「一般常識を覆す」タイプの二つのパターンが見られたから。それらの軸を使い、わたしの主観による判断で分類したのが以下の図。 Read the rest of this entry »

チェス研究論文のデータの扱いについて/pompomさんへのお返事

10/15/2007 - 10:46 pm by macska

昨年末に書いたエントリ「『日本将棋連盟から女流棋士会が独立』報道を巡って」のコメント欄に、将棋好きな物理屋さんを名乗る pompom さんのコメントをいただいた。古いエントリで誰も見ていなさそうだし、回答が長くなりそうなので、新しいエントリでお応えします。 Read the rest of this entry »

「直線的程度の差としてイメージされている」伊田広行氏の「中間派」解釈

10/13/2007 - 2:48 pm by macska

山口知美さん(わざと誤記)が「『ようやく名指し批判が!』と思ったらぬか喜び」で伊田広行さんの論文における山口さんへの批判(のようなもの)にコメントしてるけど、それに関連して。といっても伊田さんの文章はダラダラと締まりがなく唐突に話題がズレるなど論文としての体を成していないし、ちょっと長過ぎて全体を批評していられないので、山口さんが参照している伊田氏による「性における多数派と少数派」についてだけコメント。 Read the rest of this entry »

市民運動の閉鎖性と公共性についてのメモ

10/1/2007 - 9:49 am by macska

ファイトバックの会問題のつづき、ただしメモ程度。これまでの経緯は Kodakana さんがまとめてくださっているのでそっち参照。

チキさんの新刊やサンスティーンの『Republic.com 2.0』についていろいろ考えていたわたしは、ブログから垣間見えるファイトバックの会の内部が「カルトのよう」になったことが集団分極化によって説明できると考え、そう書いた。続いて他の方が同会の閉鎖性を問題とされ、その一例として同会ブログにコメント欄がないことが挙げられた。 Read the rest of this entry »

実質マイナーアップデートだったサンスティーン『Republic.com 2.0』

9/21/2007 - 3:45 am by macska

先に別ブログで紹介したように、シカゴ大学の法学者キャス・サンスティーンが、2001 年に発表した代表作『Republic.com』(邦題『インターネットは民主主義の敵か』)をアップデートした、その名も『Republic.com 2.0』を出版した。実は前々回のエントリで集団分極化の話をしたのはこの本の話をする伏線というか、この本の話自体が来月発売の chiki さんの著書を応援するための伏線だったりするのだけれど、そういう大人の事情はさておき早速『Republic.com 2.0』を購入して読んでみた。というか『2.0』を注文してから届くまでの間に『1.0』の方を再読したうえで、『2.0』で新しくなった箇所だけさらっと読んだ。 Read the rest of this entry »

さとうしゅういちさんへのお返事/「館長雇い止め裁判」関連

9/18/2007 - 9:41 pm by macska

前エントリ「『館長雇い止め』を『バックラッシュ裁判』として闘ったことの帰結」について、「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会」のメンバーでもあるさとうしゅういち氏がコメントしている。とりあえず、メーリングリストの中に籠らず公開の場で反応してくださったことには感謝。今回はこのコメントにお応え。 Read the rest of this entry »

「館長雇い止め」を「バックラッシュ裁判」として闘ったことの帰結

9/13/2007 - 1:06 pm by macska

「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」の非常勤館長だった三井マリ子さんが2004年に豊中市によって雇い止めされたことについての裁判で、12日判決が出た。雇い止めの不当性を訴えた原告の請求を棄却する判決。三井マリ子さんやその支援者は、彼女の雇い止めはフェミニズムに対する全国的なバックラッシュの一環であるとして、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」としてサイトおよびブログで原告側の正当性を主張していた。 Read the rest of this entry »

覚悟してボーンスタイン『隠されたジェンダー』(筒井真樹子訳)を読もう

9/2/2007 - 9:29 am by macska

筒井真樹子さんの翻訳で Kate Bornstein『隠されたジェンダー』(原題 “Gender Outlaw: On Men, Women, and the Rest of Us“)が出版される。訳者による紹介はこちら。10年以上前に米国で発売されたこの本は、わたしにとって初めてトランスジェンダーという言葉と出会った本であり、著者のボーンスタインはわたしが初めて直接会ったトランスジェンダーを自称する人。それだけに、いまの視点から読み直すと批判すべき点は多々あるのだけれど、個人的には重要な本だ。 Read the rest of this entry »

健康保険改革への第一歩としての「遺伝子情報反差別法案」

7/27/2007 - 1:43 pm by macska

先日の議論に関連して、言いかけて脱線しそうなので断念した話題の続き。もとは id:kanjinai さんの、肥満者の自己肯定を認めたとして「肥満の後遺症治療による医療費高騰を公的費用でまかなうのはフェアじゃないと非肥満者が言い出したら、どうなるんだろう」という問いかけだけど、今回は取りあえず肥満の話じゃなくて、わたしが最近注目している「2007年遺伝子情報反差別法案」(Genetic Information Nondiscrimination Act of 2007) について。この法案は米国議会においてここ数年毎年のように提出され廃案になってきたのだけれど、今回は4月に下院において420対3で可決された(反対票を入れたうちの一人はもちろんリバタリアンの共和党大統領候補ロン・ポール議員)。ブッシュ大統領の支持も得ており、採決さえ行なわれれば成立する見込みが強い。 Read the rest of this entry »

ファット・ポジティヴィズムと、マイノリティによる自己肯定の難しさ

7/24/2007 - 2:26 pm by macska

昨日書いた「肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差」の後ろの方で「太っていてもいいじゃないか」と主張するファット・ポジティヴィズムの考え方についても少し書いたのだけれど、別のエントリにすれば良かったと後から気付いた。幸いその部分についてのコメントもついていないようだし、分離して以下に掲載する。 Read the rest of this entry »

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