さとうしゅういちさんへのお返事/「館長雇い止め裁判」関連

2007年9月18日 - 9:41 PM by admin

前エントリ「『館長雇い止め』を『バックラッシュ裁判』として闘ったことの帰結」について、「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会」のメンバーでもあるさとうしゅういち氏がコメントしている。とりあえず、メーリングリストの中に籠らず公開の場で反応してくださったことには感謝。今回はこのコメントにお応え。 Read the rest of this entry »

「館長雇い止め」を「バックラッシュ裁判」として闘ったことの帰結

2007年9月13日 - 1:06 PM by admin

「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」の非常勤館長だった三井マリ子さんが2004年に豊中市によって雇い止めされたことについての裁判で、12日判決が出た。雇い止めの不当性を訴えた原告の請求を棄却する判決。三井マリ子さんやその支援者は、彼女の雇い止めはフェミニズムに対する全国的なバックラッシュの一環であるとして、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」としてサイトおよびブログで原告側の正当性を主張していた。 Read the rest of this entry »

覚悟してボーンスタイン『隠されたジェンダー』(筒井真樹子訳)を読もう

2007年9月2日 - 9:29 AM by admin

筒井真樹子さんの翻訳で Kate Bornstein『隠されたジェンダー』(原題 “Gender Outlaw: On Men, Women, and the Rest of Us“)が出版される。訳者による紹介はこちら。10年以上前に米国で発売されたこの本は、わたしにとって初めてトランスジェンダーという言葉と出会った本であり、著者のボーンスタインはわたしが初めて直接会ったトランスジェンダーを自称する人。それだけに、いまの視点から読み直すと批判すべき点は多々あるのだけれど、個人的には重要な本だ。 Read the rest of this entry »

健康保険改革への第一歩としての「遺伝子情報反差別法案」

2007年7月27日 - 1:43 PM by admin

先日の議論に関連して、言いかけて脱線しそうなので断念した話題の続き。もとは id:kanjinai さんの、肥満者の自己肯定を認めたとして「肥満の後遺症治療による医療費高騰を公的費用でまかなうのはフェアじゃないと非肥満者が言い出したら、どうなるんだろう」という問いかけだけど、今回は取りあえず肥満の話じゃなくて、わたしが最近注目している「2007年遺伝子情報反差別法案」(Genetic Information Nondiscrimination Act of 2007) について。この法案は米国議会においてここ数年毎年のように提出され廃案になってきたのだけれど、今回は4月に下院において420対3で可決された(反対票を入れたうちの一人はもちろんリバタリアンの共和党大統領候補ロン・ポール議員)。ブッシュ大統領の支持も得ており、採決さえ行なわれれば成立する見込みが強い。 Read the rest of this entry »

ファット・ポジティヴィズムと、マイノリティによる自己肯定の難しさ

2007年7月24日 - 2:26 PM by admin

昨日書いた「肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差」の後ろの方で「太っていてもいいじゃないか」と主張するファット・ポジティヴィズムの考え方についても少し書いたのだけれど、別のエントリにすれば良かったと後から気付いた。幸いその部分についてのコメントもついていないようだし、分離して以下に掲載する。 Read the rest of this entry »

肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差

- 1:46 AM by admin

id:eireneさんがG★RDIASで CNN.co.jp の「2015年には米国人の75%が太り過ぎに 米研究」という記事を紹介している。ちょっと思うことがあってコメント欄に書こうと思ったのだけど、長くなりそうなのでこちらで。(結果:無茶苦茶長くなった→一部分離) Read the rest of this entry »

性犯罪者情報公開制度が、感情的な欠落を「埋め合わせる」ことの危険

2007年7月10日 - 1:00 AM by admin

社会学者の宮台真司さんが、アンドリュー・ラウ監督の映画『消えた天使』の解説として書いた文書をブログで公開している。映画は未公開であり当然わたしはまだ観ていないけれど、宮台氏の解説で気になったのは米国における性犯罪者情報公開制度(メーガン法、ミーガン法)についての部分。宮台氏の議論はとりあえず映画の内容とは切り離されているようだし、日本において同様の制度が導入されるのを阻止するために「ミーガン法のまとめ」サイトを作った立場から、コメントしておきたい。 Read the rest of this entry »

珍しくフェミ本ほか紹介エントリ

2007年7月9日 - 1:37 AM by admin

今回は珍しく本紹介エントリ。というのも、最近知り合いが何人か新刊を出していてそれが結構いい本だから紹介したいし、昨年の終わり頃から春まで家賃と食費以外のお金がなくて何も買えなかった反動か、ここのところ大量に本を買ってしまっているという事情もあったりする。決して先月のアフィリエイト収入が38円しかなかったせいではない、はず。(てゆーか、日本語ブログで英語の本ばかり紹介してもアフィリエイト収入は全然期待できないしなぁ。) Read the rest of this entry »

最近フェミネタで遊んでいる小谷野さんがついにやってきました

2007年7月7日 - 6:29 PM by admin

小谷野敦さんが自身のブログにて過去のわたしとの議論についてハワイ大学のミルトン・ダイアモンド氏に問い合わせたことを報告している。問題となっている件についてはとっくに過去のエントリで詳しく書いているので今回はごく短く。 Read the rest of this entry »

全米女性学会2007報告/「反トランス」の立場に立つレズビアンフェミニストの矛盾

2007年7月2日 - 8:16 PM by admin

すでに斉藤正美さん山口智美さんが書いているけど、イリノイ州セントチャールズで開かれた全米女性学会で「日本におけるフェミニズムに対するバックラッシュ」に関する発表を、わたしを含めた3人にディスカッサントのノーマ・フィールドさんを加えたパネルをやった。去年の全米女性学会の模様は『バックラッシュ!』キャンペーンブログで紹介したので、今年もレポートする。 Read the rest of this entry »