economicsArchive for the Category

健康保険改革への第一歩としての「遺伝子情報反差別法案」

2007/07/27 金曜日 - 13:43:38 by admin

先日の議論に関連して、言いかけて脱線しそうなので断念した話題の続き。もとは id:kanjinai さんの、肥満者の自己肯定を認めたとして「肥満の後遺症治療による医療費高騰を公的費用でまかなうのはフェアじゃないと非肥満者が言い出したら、どうなるんだろう」という問いかけだけど、今回は取りあえず肥満の話じゃなくて、わたしが最近注目している「2007年遺伝子情報反差別法案」について。

肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差

2007/07/24 火曜日 - 01:46:53 by admin

id:eireneさんがG★RDIASで CNN.co.jp の「2015年には米国人の75%が太り過ぎに 米研究」という記事を紹介している。ちょっと思うことがあってコメント欄に書こうと思ったのだけど、長くなりそうなのでこちらで。

女性を阻む「ガラスの天井」をテニスのトーナメントから説明しようとする経済学者

2007/06/27 水曜日 - 18:13:02 by admin

Marginal Revolution にヘブライ・エルサレム大学経済学講師 Marco Daniele Paserman による、自身の論文を元としたコラムが紹介されていた。女性の社会進出が進むなか、経済界・学界などのトップエリートはいまだに男性が大多数を占めていること(いわゆる「ガラスの天井」)について、プロテニス選手のデータから説明しようとした壮絶な論文。

「蔑視」と「偏見」/自衛的行為を装う「合理的な差別」に対抗するための倫理

2007/03/26 月曜日 - 00:02:38 by admin

前回に引き続き、差別について。ただし今回は、別ブログで予告した通り「蔑視による差別行為」と「偏見による差別行為」の区別についての説明が主題。この区別はスティーヴン・レヴィット&スティーヴ・ダブナーの『ヤバい経済学』では「選好による差別 taste-based discrimination」「情報による差別 information-based discrimination」として紹介されているけれど、なぜそんな区別が必要なのか全然説明されていないので、まずはその辺りから。

米国における障害者のためのパーソナル・ケア・アテンダント制度の問題点

2006/10/21 土曜日 - 12:27:37 by admin

前回に引き続き、過去にメーリングリストに流した文章の使い回しです。今回掲載するのは、米国の一部の州における障害者介護のためのパーソナル・ケア・アテンダント制度の現状について…

「コンドームなしの売買春増加」を抑止する政策的介入、解決編

2006/07/31 月曜日 - 01:28:16 by admin

先日、「売買春合法化論者に問う:『コンドームなしの売買春』増加にどう対処するか?」というエントリにおいてフェミニズムによる売買春非処罰化/合法化論を説明したうえで、米国の一部の都市などではネット上の売春者品評サイトなどの影響によりコンドームを使用する売春者への風圧が強まっていることを紹介した。

売買春合法化論者に問う:「コンドームなしの売買春」増加にどう対処するか?

2006/07/26 水曜日 - 19:57:41 by admin

ここ数日某所で売買春について議論しているのだけれど、あまりに相手(売買春反対派フェミ)の手応えがなくて面白くない。実際、売買春についての議論は既に飽きるほどくりかえされていて、…

鈴木謙介氏論文「ジェンダーフリー・バッシングは疑似問題である」と「弱者男性」論への疑問

2006/07/19 水曜日 - 08:35:14 by admin

フェミニズムやジェンダーフリーに対するバックラッシュの背景に「弱者男性」の不満や不安があるという種の指摘は以前からたまに見かけていたのだけれど、『バックラッシュ!』刊行以来そういった主張をさらに目にするようになったように思う。

共感はできても賛同してはいけない「『バックラッシュ!』を非難する」

2006/07/08 土曜日 - 15:20:07 by admin

『バックラッシュ!』発売以来、同書に関連してブログ界で発表されたもっとも興味深い感想は、言うまでもなく赤木智弘氏による「深夜のシマネコBlog」に掲載された記事「『バックラッシュ!』を非難する」であろう

「完璧な愛」が隠蔽する国際養子制度の帝国主義的歴史

2006/01/28 土曜日 - 03:35:01 by admin

ここのところ林道義氏とのくだらないやり取りが続いてしまって、以前からの読者が離れてしまったのではないかと心配になってきたのだけれど、今回以前別ブログで少し触れたところリクエストがあった「国際養子縁組問題」について取り上げる。