チャイナタウンで美味しいお昼御飯♪じゃなくて、Creating Change 2005 レポート

2005年11月18日 - 8:12 PM by admin

このブログ、2ヶ月以上も放置しているうちにクラッキングの被害まで受けちゃったのだけれど(これで2度目だ)、せっかくだから Creating Change 2005 報告。これまでにも何度か話題にしたけれど Creating Change というのは National Gay and Lesbian Task Force が毎年11月に開催しているコンファレンスで、LGBT&クィア活動家業界では米国最大の集会。わたしが参加するのは4年目だけれどそろそろ毎年見慣れた顔が多いのだけれど名前が覚えられなくて「えーとあのー、前会いましたよね、こんにちは」みたいに誤摩化したりして。今年の開催地はカリフォルニア州オークランド。会場がチャイナタウンのすぐそばだったので安くて(1食2〜4ドル程度)美味しい食事にありつけたのが最高によかった。感想おわり。じゃ済まないので以下にいろいろ報告。 Read the rest of this entry »

コメント用スレッド

2005年9月21日 - 3:28 AM by admin

重くなってきたので小谷野さんへのお返事/「ジェンダーフリー」と「男女平等」の関係の議論の続きはこちらのコメント欄で続行してください。また、本筋から大きく逸れる話題については、掲示板の方もご利用ください。

小谷野さんへのお返事/「ジェンダーフリー」と「男女平等」の関係

2005年9月12日 - 6:36 PM by admin

前回「はてなキーワード」の「ジェンダー」の項目におかしな内容が書かれているのを紹介したところ、その内容自体は直後に別の人によってより真っ当な内容に書き換えられたのだけれど、発端となったおかしな内容を書いた当の小谷野敦さんが当該エントリのコメント欄に登場していろいろ書き込んだ上に、自身のダイアリでも関係した議論を書き込み、さらにわたしがなんばさんに頼んで修正してもらったキーワード「ジョン・マネー」まで書き換えて「日本のフェミニスト、小倉知加子や上野千鶴子はその『ブレンダ』少年の事例をごまかして自らの過ちを認めようとしていない」と付け加えるなどご活躍中の様子。 Read the rest of this entry »

小谷野敦さんによる「はてなキーワード『ジェンダー』項目」の間違い

2005年9月6日 - 9:24 AM by admin

現在実験中の掲示板 @ macska.org の方に「まな」さんから情報提供。以前「はてなキーワード」における「ジョン・マネー」の項目があまりにヒドかったので、なんばさんに手伝ってもらってより充実したものに修正したのだけれど、今度は「ジェンダー」の項目におかしな記述が。

本来は、フランス語、ドイツ語などに見られる名詞の「姓」のこと。
最近では、歴史的・文化的・社会的に定義される男女の差。状況や背景により定義は異なる。
生まれつきの性別による男女差(性差、sex)とは区別される。
とされているが、セックスとジェンダーが異なるという議論は、ジョン・マネーが、男児を女児として育てるのに成功したという人体実験に基づいていた(『性の署名』)が、その実験が失敗であったことは既に明らかにされているので、従来通りのジェンダー理解は通用しない。

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「女性から男性へのDVは男性から女性へのそれと同じくらい頻繁」というウソ

2005年8月18日 - 12:12 AM by admin

たまに顔を出しに行く「(続)男性解放掲示板」経由で「男性差別・女性優遇に反対」を主張するサイトをいくつか見てまわる。「男性が差別されている」と主張するサイトにもいろいろあって、どこからどう見ても単なるバカにしか見えないものから、「うんうん、そういったオトコのツラさはよく分かるけど、批判の矛先間違えてんじゃねーの」と多少は共感できるような内容のものまであるのだけれど、そうするうちに久しぶりに「男性から女性に対するドメスティックバイオレンスと、女性から男性へ向けたドメスティックバイレンスを比べれば、統計上だいたい対等か、あるいは後者の方が多いぐらいである」という記述を見かけた。これはもちろん間違いなのだけれど、この偽情報に関しては出典も全て明らかになっているので、それがいかに間違っているかまとめることにした。 Read the rest of this entry »

急進派クィアグループ、米国最大のLGBT系コンファレンスに挑戦状

2005年8月17日 - 1:51 AM by admin

米国各地からLGBT系の活動家が集まる最大の集会と言えば、NGLTF (全国ゲイ&レズビアン・タスクフォース) が主催する「Creating Change」コンファレンス。開催地を西海岸・東海岸・中部と転々としながら毎年11月の第1週か第2週に4〜5日かけて開催され、わたしも自分が運営する団体の仲間を連れてここ数年続けて参加している。今年その会場となるのはカリフォルニア州オークランドなのだけれど、昨年以来「同性婚反対、結婚制度撲滅」という主張を掲げて注目を集めている急進派のクィアグループ、ゲイ・シェイム(名前は「ゲイ・プライド」に対抗して)が「Creating Change」コンファレンスへの反対と抵抗を呼びかける声明文を発表した。わたしは必ずしもゲイ・シェイムに同調する立場でなく、実際かなり批判的な立場だけれど、声明が訴える問題には重要な意味があると思うので、急遽その内容を翻訳した上で、わたしの意見を述べることにした。 Read the rest of this entry »

重なり合うエキゾティシズム:ハワイ観光産業と「トランスジェンダーの売春婦」番組

2005年8月16日 - 6:37 PM by admin

14日付のホノルル・アドバタイザー紙の記事で、今月末にケーブルテレビ局HBOで放映される予定のドキュメンタリ番組「Downtown Girls: The Hookers of Honolulu」及びそれに対するハワイ観光当局筋の懸念について読む。HBOでは以前から性産業の実態を見せる生々しいドキュメンタリを多数放映しており、覗き見主義的な視線に違和感を感じつつも単純に性労働者を「被害者」として映すのでもなく、また性的に解放された人による自己決定として美化するのでもない制作姿勢はそれなりに評価していたのだけれど、今回の番組ではハワイ・ホノルルの繁華街で売春している「トランスジェンダーの」女性の実態を明らかにする内容となっているという。 Read the rest of this entry »

お手軽に公選法違反ができるサイト、作ってみようかなぁ

2005年8月15日 - 1:05 PM by admin

以前書いた AFL-CIO 分裂劇についてのエントリのコメント欄で「どうして日本ではグラスルーツもネットルーツも機能しないんだろう」という人がいて、そんなデカい話をいきなり振られても答えようがないよーと思ったんだけど、その時わたしがど忘れしていた具体的な障害として、日本の場合は公職選挙法上の「文書図画の頒布」規制があったわけだよね。 Read the rest of this entry »

いまさら、掲示板をはじめてみました

2005年8月13日 - 10:57 AM by admin

今更なんですが、実験的に掲示板はじめました。何の実験かというと、プログラムをちょこちょこ修正してあるのでちゃんと作動するかどうかという技術的な実験もあるけれど、それ以上にブログのコメント欄とは違ったコミュニケーションが起きるかという点に興味があったりします。インターネットでは小集団内の意見の同質化・先鋭化が起こりやすいというのはよく聞く話だけれど、わたしの印象ではそれはブログの読者層においてもよく起きる現象だと思う。道具としては、やろうと思えば異なる意見の持ち主同士が話し合うのにピッタリなトラックバックという仕組みがあるのだけれど、実際問題として自分の気に入らない意見ばかり書かれたブログを常に読んでいるわけでもないし、一般の人にとって他人のブログに反論するだけじゃなくトラックバックまで送り込むというのは敷居が高い行為のような気がする。それに比べて、掲示板ならもうちょっといろんな意見の持ち主が集まるのかもしれないなーと思ったわけ。 Read the rest of this entry »

歓迎すべき米労組全国組織 AFL-CIO の大分裂

2005年8月5日 - 12:03 AM by admin

先週旅行している最中に起こったためコメントしそこねた事件に、米国最大の労働組合の全国組織 AFL-CIO (米労働総同盟産別会議) が分裂したというニュースがあった。商業メディアの報道は米国のそれを見ても日本のそれを見ても「弱体化した労働運動がゴタゴタ内輪もめしている」というものが大半で、日本語ブログ圏でこれについてコメントを寄せているのは桑原靖夫さんの「時空を超えて」ブログ(7月26日及び8月2日の記事)、それから「労組はいずこも低下している」という rakuho さんの「日経を読むと世界が読める」あたりしか見つからなかったのだけれど、わたしの感想はかなり違う。ひとことで言うならば、今回起きた AFL-CIO の分裂劇は、昨年の大統領選挙で垣間見えた左派運動の30年ぶりの正常化・活性化が進んでいる証拠であると受け止めている。現に、先週旅行中に臨時で開かれた討論会のような場で「今現在は酷いけれど、これから先良い変化に繋がる希望のようなものはないか」と問われて一番にわたしが挙げたのが、この AFL-CIO の分裂だった。 Read the rest of this entry »