記者による「情報源の秘匿」は無制限に肯定されるべきなのか
2005/07/10 日曜日 - 13:46:42 by admin情報源を明らかにせよという大陪審の要求を拒否して収監されたニューヨークタイムズ紙のジュディス・ミラー記者について。
情報源を明らかにせよという大陪審の要求を拒否して収監されたニューヨークタイムズ紙のジュディス・ミラー記者について。
朝日新聞に5月14日付けの記事「大統領ジョーク連発 ローラ・ブッシュさん隠れた才能」。
年間意識不明の状態にあり、栄養補給チューブを外すかどうかの論争に政治家が介入し大騒ぎになったフロリダ州の女性が亡くなった。この問題でチューブを外すことに反対し政治家を動かしたのは宗教右派と呼ばれる勢力だが、実際に世論調査を行ってみると国民の7割から8割までもが「こうした家族内の困難な状況に政治家が介入するのは間違いだった」と答えている。
ここ一週間ほど、ラジオのニュース番組を聴くのが不愉快だ。もちろん、ニュースというのはそもそも不愉快な事件や事故についての報道が大部分を占めているわけだし、ブッシュ政権のいま政治関連のニュースは不愉快なことだらけなのが当たり前だけれど、ニュースの内容が不愉快なのとニュースを聴くことが不愉快なのとは別の話。最近、ニュースを聴くこと自体が不愉快なのだ。その理由は、ここのところ米国で大きな騒ぎとなっている、脳にダメージを受けて15年間意識不明の状態にあるフロリダ州の女性の「尊厳死」を巡る左右両派のバカげた言動にある。
今週号の表紙において毎年恒例の「Man of the Year」にブッシュ大統領を選んだタイム誌に対抗してか、ニューズウィークは最新号で「次に来るのは誰か」と題して表紙にイリノイ州選出の新人上院議員にして「政界のタイガー・ウッズ」とも呼ばれるバラック・オバマ議員を登場させた。
進歩派の学者たちが集まるとされる団体が今度「レイチェル・コリー賞」を創設したという発表をメールで受ける。レイチェル・コリーというのはワシントン州オリンピア出身の23歳の女性で、国際連帯運動に参加中、パレスチナ人の家屋を守るためイスラエル軍のブルドーザの前に立ちはだかり、轢き殺された。
南アフリカ共和国のケープ・タイムズ紙などの報道より、インターセックスの子どもに対して本人の意志に関係なく行われる性器矯正手術を規制するための法案を南アフリカ人権委員会が検討中。南アフリカ人権委員会のページを見たところ、さすが「人権」というものを国民が血を流して勝ち取った歴史の近い国だけあって、人権委員会の権限はかなり強そうだ。
今月2日の大統領選挙からもう3週間になる。大統領・上院・下院・州知事の全ての選挙で共和党が勝利したばかりか11州で同性婚禁止の憲法修正案が成立するなどあまりに悲惨な結果を受けて落ち込んでいたわけではないけれど、LGBT系コンファレンスに参加するため旅行したり久しぶりにポートランドを訪れた友人をもてなしたりしているうちにしばらく時間が取れなかった。
ちょっと気が早いけれど、10月24日付けのロイター通信に同種の記事があったので、さまざまな噂や個人的な憶測をまとめてジョン・ケリー上院議員が大統領に当選した場合の閣僚を予想してみたい。ただし、わたしの場合「予想」というより「希望」の部分も大きいかもしれないけど。
Daily Kos 経由で知った LA Weekly 誌の編集者・コラムニストである Harold Meyerson 氏の最新コラム「ザ・ツナミ」が素晴らしい。ツナミというのはもちろん「津波」のことだけれど、彼が「ツナミ」と表現しているのは今回の大統領選挙でケリー議員を当選させるべく久々に歯車が噛み合うようになったリベラル陣営の大連合のことだ。先週、今回の大統領選挙における最激戦区であるフロリダ州とオハイオ州の現場を見て回った Meyerson 氏は、興奮した口調でその様子を伝える。