HIV/AIDSの検査を呼びかける啓蒙活動が「暴力」になるとき

4/18/2016 - 8:58 pm by macska

今日4月18日は、シアトルで、National Transgender HIV Testing Dayというのに関連したパネルがあったので参加してきた。これはカリフォルニア大学サンフランシスコ校のCenter of Excellence for Transgender Healthというところが提唱したもので、トランスジェンダーの人たちがもっとHIV検査を受けられるような環境を整えよう、みたいな話。今年が初めての開催で、各地でイベントが開かれたが、来年以降も毎年行われるらしい。

トランスジェンダーの人たち、なかでもとくに白人でないトランスジェンダーの女性たちの多くが、無職であったり、ホームレスだったり、性労働をしていたり、日常の辛さに耐えるためにドラッグをしていたりして、HIV感染のリスクがとても高いとされている。だからもっと検査や予防や治療を呼びかけよう、みたいな日だ。 Read the rest of this entry »

「慰安婦」否定論・ホロコースト否定論と、しょーもない現実改竄/家族の絆を守る会&日本近現代史研究会・細谷清氏へのお応え

4/8/2016 - 9:24 pm by macska

先日、ニューヨークで開催された国連女性の地位位委員会に関連して開かれたNGOフォーラムで、歴史の真実を求める世界連合(GAHT)代表の目良浩一さん、元衆議院議員の杉田水脈さん、家族の絆を守る会(FAVS)と日本近現代史研究会の細谷清さんが「慰安婦」否定論を宣伝するパネルを開催した。わたしは現地にてパネルに参加した仲間から録音をその日のうちに入手して、その内容をツイッターで紹介したのだが、その内容について発表者の一人である細谷清さんからブログにおいての「反論」があったので、今回はそれにお応えする。

この数年間、米国に進出してきた「慰安婦」否定論者についての記事を自分のブログやその他の媒体に書いてきたけれども、それに対する否定派からのリアクションは、セクシズム(外見やセクシュアリティに対する攻撃)やレイシズム(なんの根拠もなくわたしを韓国人や中国人だと決めつけ攻撃)を丸出しにした人格攻撃・個人攻撃がほとんどだったのに対し、細谷さんは初めて議論の内容についてきちんと反論をしてきた。この点については、細谷さんに感謝したい。もっとも議論に対して議論で応えるというのは当たり前のことであり、そんな当たり前のことをしただけでこちらが感謝したくなるほど、細谷さんのお仲間の言動はこれまで酷かったという意味でもある。 Read the rest of this entry »

メモ:『日之丸街宣女子』作者の富田安紀子氏が「日本人いじめはフィクション」と明言

9/3/2015 - 1:28 am by macska

数日前、ツイッターでヘイト漫画『日之丸街宣女子』の作者・富田安紀子氏と少しだけやり取りをする機会があった。その詳細は別の方によってTogetterにまとめられているが、今後のための資料としてブログにも記録を残しておく。 Read the rest of this entry »

古森義久氏「歴史学者187人の声明は反日勢力の『白旗』だった」を検証する

5/12/2015 - 10:02 pm by macska

先週発表された、北米をはじめとする各国の日本研究者ら187人による「日本の歴史家を支持する声明」について、産経新聞ワシントン特派員の古森義久氏がアクロバティックな解釈を公言している。かれによると、あの声明は米国の歴史家たちが三月に公開した声明文に比べて「反日的」な主張が大幅に後退させられており、実質的に「反日勢力の『白旗』」なのだ、というのだ。 Read the rest of this entry »

世界の日本研究者ら187名による「日本の歴史家を支持する声明」の背景と狙い

5/9/2015 - 1:04 am by macska

米国をはじめとする海外の日本研究者ら187名が、連名で「日本の歴史家を支持する声明」を発表した。

内容よりもまず注目すべきは、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のエズラ・ヴォーゲル氏、『敗北を抱きしめて』のジョン・ダワー氏、『歴史としての戦後日本』のアンドリュー・ゴードン氏、『歴史で考える』のキャロル・グラック氏、『国民の天皇』のケネス・ルオフ氏、『天皇の逝く国で』のノーマ・フィールド氏ら、学問的にトップクラスであるばかりか米国のアジア政策にまで影響を与えるような名を知られた大物が、ほぼ全員名を連ねていること。わたし自身も署名したが、あとになってリストを見ると、わたしなんかが入って本当にすみません、と謝りたくなる気分だ。権威主義的だと言われるかも知れないが、これだけ有名人が揃うと壮観。そして、この声明が発表されたことが、尋常ならぬ事態だということが分かる。

声明は、安倍首相が日本の総理としては史上初となる米国議会の両議院総会での演説を行った一週間後に発表された。その中で表明されているのは、首相がこれまで日本軍「慰安婦」問題の解決を求める声を無視してきたばかりか、その史実を覆そうとする歴史修正主義的な動きを明白に後押しするような一連の行動への失望だ。 Read the rest of this entry »

「バックラッシュ!」(2006)収録『「ブレンダと呼ばれた少年」をめぐるバックラッシュ言説の迷走』全文公開

4/17/2015 - 9:37 pm by macska

昨日に続いて、ハードドライブで眠っている古い原稿を公開します。以下に掲載するのは、双風舎から2006年に出版された「バックラッシュ!なぜジェンダーフリーは叩かれたのか」に収録された『「ブレンダと呼ばれた少年」をめぐるバックラッシュ言説の迷走』の全文です。掲載にあたり久しぶりに読んだけど、八木秀次さんをはじめとする保守論者の文献引用がいい加減すぎて改めて呆れました。なお、文中で「性分化障害」と書かれている部分は、現在では「性分化疾患」という言葉が使われているので、読み替えてください。 Read the rest of this entry »

「同性パートナー」(2004)収録『同性婚騒動をめぐる米国LGBTコミュニティのポリティクス』原稿公開

4/16/2015 - 11:17 pm by macska

以下は、二〇〇四年に社会批評社から出版された「同性パートナー/同性婚・DP法を知るために」(赤杉康伸・土屋ゆき・筒井真樹子編著)に「エミ・コヤマ」名義で寄稿した記事『同性婚騒動をめぐる米国LGBTコミュニティのポリティクス』の原稿です。再掲についてとくに編集者や出版社の許可はもらっていませんが、十年以上前のものなので、いいでしょう(ダメでしたら連絡してください)。

当時からはいろいろ情勢も変わり、わたし自身の考えも付き合っているパートナーも変わってしまったけど(あ、でもいまでもおともだちです)、ここのところ日本でも同性間パートナーシップの公的認知をめぐり議論がはじまっていることもあり、参考になる、という声がいくつか(二つだけど)あったので、記事を掲載することにしました。あくまで現在の論点ではなく「歴史的資料である」ことを頭の中に入れたうえで、読んでください。 Read the rest of this entry »

グレンデール慰安婦像訴訟で、在米日本人ら再び敗訴/カリフォルニア

3/20/2015 - 7:21 pm by macska

米国カリフォルニア州グレンデール市が市立図書館横の公園に設置した日本軍「慰安婦」被害者の像が、州憲法や州法に違反するとして在米日本人数名とその団体(GAHT)が訴えていた裁判で、ロスアンゼルス先週一審判決が下された。結果は、昨年一審判決があった連邦裁判所における訴訟と同じく、原告の訴えを棄却する内容。昨年11月末にはじまった裁判がこれほど早く決着したのは、被告グレンデール市の請求にこたえ、裁判所が今回の訴訟をSLAPP(strategic lawsuit against public participation 直訳すると「市民参加を妨害するための戦略的訴訟」)と認定したからだ。 Read the rest of this entry »

「テキサス親父日本事務局」の藤木俊一氏がわたしについて間違ったことを書いている件。

12/13/2014 - 3:19 pm by macska

『週刊金曜日』の記事においてテキサス親父ことトニー・マラーノ氏との不毛なやりとりについて発表したせいか、このところ、「テキサス親父日本事務局」を運営するShun Fergusonこと藤木俊一氏がFacebookページで立て続けにわたしを誹謗中傷する内容を書いている。

わたしだけならともかく、わたしと「在米日系・日本人フェミニスト」という共通項があり、『週刊金曜日』にも寄稿しているモンタナ州立大学の山口智美さんまで「左翼のスパイ」として「極秘調査」の対象とされてしまっているみたいで、山口さんには本当に迷惑をかけてしまったとも思うのだけれど、彼女が(日本の主流派フェミニストから反発を受けるほど)保守の人たちと真摯に向き合っていることは、彼女の共著書『社会運動の戸惑い フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』を読めばわかると思うので、読んでください。そして会って話を聞いてみてください。ていうか、調査するならそれくらいするべきw Read the rest of this entry »

恒例「日本の保守勢力が群がる頼りない『親日』アメリカ人たち」へのブクマコメントにお応え。

- 12:11 pm by macska

恒例、いただいたブックマークコメントに一斉お応え特集ー!

というわけで、前記事「日本の保守勢力が群がる頼りない「親日」アメリカ人たち——「テキサス親父」トニー・マラーノとマイケル・ヨンへのはてなブックマークコメントにお応えしちゃいます。自慢じゃないですが、内容ショボイです。 Read the rest of this entry »