queerArchive for the Category

覚悟してボーンスタイン『隠されたジェンダー』(筒井真樹子訳)を読もう

2007/09/02 日曜日 - 09:29:06 by admin

筒井真樹子さんの翻訳で Kate Bornstein『隠されたジェンダー』(原題 “Gender Outlaw: On Men, Women, and the Rest of Us”)が出版される。10年以上前に米国で発売されたこの本は、わたしにとって初めてトランスジェンダーという言葉と出会った本であり、著者のボーンスタインはわたしが初めて直接会ったトランスジェンダーを自称する人。それだけに、いまの視点から読み直すと批判すべき点は多々あるのだけれど、個人的には重要な本だ。

珍しくフェミ本ほか紹介エントリ

2007/07/09 月曜日 - 01:37:09 by admin

今回は珍しく本紹介エントリ。というのも、最近知り合いが何人か新刊を出していてそれが結構いい本だから紹介したいし、昨年の終わり頃から春まで家賃と食費以外のお金がなくて何も買えなかった反動か、ここのところ大量に本を買ってしまっているという事情もあったりする。

全米女性学会2007報告/「反トランス」の立場に立つレズビアンフェミニストの矛盾

2007/07/02 月曜日 - 20:16:46 by admin

すでに斉藤正美さんや山口智美さんが書いているけど、イリノイ州セントチャールズで開かれた全米女性学会で「日本におけるフェミニズムに対するバックラッシュ」に関する発表を、わたしを含めた3人にディスカッサントのノーマ・フィールドさんを加えたパネルをやった。去年の全米女性学会の模様は『バックラッシュ!』キャンペーンブログで紹介したので、今年もレポートする。

LGBT映画祭での「フェミニズムによる反トランス映画」上映計画、中止

2007/05/22 火曜日 - 21:56:28 by admin

サンフランシスコで来月催される Frameline というLGBT映画祭において、反トランス的とされる映画の上映が計画され、それが全国のセクシュアルマイノリティ・コミュニティからの猛烈な批判を受けて撤回されたという話。問題とされたのはレズビアンの脚本家・映画監督 Catherine Crouch が作った「The Gendercator」という20分の近未来SF映画。

セクシュアルマイノリティのDV被害者救済の「求め方」

2007/01/22 月曜日 - 07:03:31 by admin

以前別ブログの *minx* [macska dot org in exile] で取り上げたように、わたしがサイトに書いたドメスティックバイオレンス(DV)の定義がいろいろなところで紹介されているのだけれど、最近 id:nodada さん(ブログ「腐男子じゃないけど、ゲイじゃない」)のエントリ「げいざぱんぬーすでDV。」という、わたしの専門にかなり近い話に関連して取り上げられたので、それに対するコメント。

書類の性別欄をどう変えるかで悩むより先にするべきこと

2006/12/14 木曜日 - 07:34:19 by admin

知り合いの法学教授から、彼女が教えているロースクール(法学大学院)においてこのたびジェンダー自認及び表現 (gender identity and expression) による差別を禁止する内規が作られることになり、それに従い入学願書の性別欄をどうするかについても議論が起きているとのことで、意見を求められた。

3年前の『トランスジェンダリズム宣言』への感想ノートを公開

2006/10/16 月曜日 - 11:23:16 by admin

今回掲載するのは、3年前に米沢泉美ほか編著『トランスジェンダリズム宣言』を読んで某メーリングリストに送った感想。

フェミニズムと異性愛中心主義:上野千鶴子さんとの対話報告

2006/08/31 木曜日 - 02:00:40 by admin

先日このブログで双風舎刊『バックラッシュ!』掲載の上野千鶴子氏のインタビュー「不安なオトコたちの奇妙な〈連帯〉——ジェンダーフリー・バッシングの背景をめぐって——」について、異性愛中心主義的であり、バックラッシュを批判するという形を取りながら上野氏の発言そのものが「ジェンダーフリー」という看板のもとに多少なりとも始まっているセクシュアルマイノリティに関する教育へのバックラッシュではないかと批判した。

上野千鶴子氏『バックラッシュ!』掲載インタビューのバックラッシュ性

2006/06/26 月曜日 - 19:34:39 by admin

ついに発売された双風舎『バックラッシュ!』。その宣伝用キャンペーンサイトを現在も chiki さんとわたしで毎日更新中なのだけれども、実際に『バックラッシュ!』を受け取ってみたら、やはり危惧された内容が掲載されていた。

「スピリチュアル・シングル論」は、マイノリティをダシにしたマジョリティのための自己啓発セミナーだ

2006/05/29 月曜日 - 15:37:47 by admin

前回、伊田広行氏のパフォーマンスを批判した文章を書いたのだけれど、かれの考え方の中心理念らしい「スピリチュアル・シングル論」というのがちょっとよく分からなかった。唯一、斉藤正美さんによる「しかし、…