同性婚その他オレゴン州住民投票

2004年10月23日 - 12:11 PM by admin

Yoko さんから米大統領選挙に関連してオレゴン州の同性婚禁止憲法改正案についても書いてある朝日新聞の記事を紹介される。「マルトノマ郡当局が、同性カップルへの結婚証明書発行に踏み切った」ことをきっかけに同性婚反対派が「州憲法改正を求めて動き出した」というのは明白な間違いなんだけど(憲法改正を求める署名活動は同性婚実現より先にはじまっていた)、それを除くとよく書けている。前回の選挙でゴアが勝った地域(ポートランド周辺と、大きな大学のある街だけ)とブッシュが勝った地域(それ以外の州全体ほとんど)の対比を見ると、オレゴンの大半は保守的な地域であることが分かる。 Read the rest of this entry »

インターセックス@米国小児科学会レポート #3:おバカさんな泌尿器科医の発表

2004年10月18日 - 2:54 PM by admin

レポート第3回は、小児泌尿器科部会初日午後に行われたポスターセッションについて。普通のコンファレンスだとポスターセッションというのは、発表者が壇上に立つ代わりに自分の研究の重要な部分について書かれたポスターを貼り出してその前に立ち、ポスターを見た参加者の質問に答えるという形式のことなんだけれど、このコンファレンスはどこか違う。ポスターは貼り出されているけれど、発表者はそこにいない… というか、何故か壇上で何やら発表している。普通の発表にポスター展示を追加したような形式でやっているようだ。今回レポートしたいのは、そのポスターセッションにおいて、いかにバカな発表がなされたかという話。 Read the rest of this entry »

インターセックス@米国小児科学会レポート #2:ヒト成長ホルモンで医者を追いつめる

2004年10月17日 - 2:10 PM by admin

今回のコンファレンスで子どもに対する「ヒト成長ホルモン」(HGH)の使用についての発表を3つも行い、ついでに記者会見まで開いて精力的にHGHについて伝導してまわっていたのが、スタンフォード大学のロン・ローゼンフェルド医師。この人は以前ポートランドにあるオレゴン健康科学大学で教鞭を取っていた人でもあり、小児内分泌科の専門医としてインターセックス治療にも関わる人なのでわたしとも面識がある。今回彼がHGHについて記者会見をすると聞いたわたしは、一般の記者にはできないような厳しい質問をしてやろうと思い、記者章を入手して会見に潜り込んだ。 Read the rest of this entry »

インターセックス@米国小児科学会レポート #1:尿道下裂のイタ〜い話

- 4:25 AM by admin

先週サンフランシスコで行われた米国小児科学会の年次総会に参加してきました。大きなコンファレンスなのでわたしが参加したのはごく一部ですが、インターセックス医療に関連した部分をバッチリ見学してきたので今日から何回かに分けて紹介します。 Read the rest of this entry »

反対を向いたトラフィッキング対策(じゃなくて、米国務省対策)

2004年9月26日 - 3:08 AM by admin

朝日新聞より記事「歌手・ダンサー向け興行ビザ、厳格化へ 人身売買批判で」。以前 tummygirl さんが6月28日6月30日にコメントしているのを見てちょっと資料を調べたことがあるのだけれど、要するに米国務省の報告書において「日本は『興行ビザ』の名目で多数の外国人女性を入国させ、彼女たちに過酷な低賃金労働や性労働を強制している」と指摘されてしまったのを受けて、ビザの発行基準を厳しくしようという話。 Read the rest of this entry »

ホームレス個人情報データベースへの「DV例外規定」は無意味

2004年9月19日 - 7:33 PM by admin

このサイトでも7月に紹介したように2002年の総会から2年以上もずっと「ホームレス経験のあるDVサバイバーによる共同声明」を無視し続けている「DVに反対する全国連盟」(NCADV) について続報。ここにも掲載した公開書簡をDV問題専門家が集まる某メーリングリストに投稿したところモデレータに配信拒否されちゃったのもショックだったけど(あの公開書簡って、何か問題がある内容ですかぁ?)、それより驚いたことに、先週当の NCADV からわたしあてにメールがあって、ようやくホームレス/サバイバー問題に答えてくれるのかと思ったら、何と「あなたが書いたDV関係の論文を NCADV の出版物に転載したいのだが構わないか」という問い合わせだった。わたしが2年間ずっと訴えていることを無視したまま、そのわたしに向かって別の件で願い事をしてくるなんて、何を考えてるんだ。 Read the rest of this entry »

納得いかない英語版「ドラゴンボール」の孫悟空の「雄弁」

2004年9月6日 - 2:51 PM by admin

ここのところ病気でベッドに伏せている時間が長いのだけれど、ずっと寝ているわけにもいかないしヒマなので今さら某「ドラゴンボール」のDVDを借りて通しで観ていたりする。不謹慎にも「おー、これマトリックスの戦闘シーンに似てるじゃーん」とか感じてしまって、そりゃ順序が逆だという話は置いておくとして、最初DVDに日本語の音声が入っているのに気づかずに英語で観た後で、日本語トラックの存在に気づいてもう一度(退屈なシーンは飛ばしつつ)観なおしてみたところ、割とセリフが改変されているところが多い事に気づく。まぁ大半は直訳すると分かりにくい部分を分かりやすくしただけなんだけれど、一カ所とても面白い改変シーンを見つけたのでここで紹介。 Read the rest of this entry »

米大統領選:ジョン・ケリー候補、実は意外に優勢?

2004年8月16日 - 11:17 AM by admin

今年の米国大統領選挙も投票まであと3ヶ月を切り、ブッシュとケリーの支持率はともに40%代後半と再び接戦のように見えるけれど、総得票数ではなく各州から選出された選挙人の票数で勝敗を決するアメリカの制度では、実は全国的な支持率の推移は勝敗にあんまり関係ない。新たなテロ事件だとかビンラディン逮捕のような大きなイベントの影響を考えないとすると、既に大半の州において決着は付いており、残る十数州のうちどちらがどれだけ取るかで勝負が決まる。 Read the rest of this entry »

北朝鮮「朝鮮中央テレビ」が日本のテレビ局に映像使用料を要求

2004年8月10日 - 11:52 PM by admin

朝日新聞から、北朝鮮が朝鮮中央テレビの映像使用について日本のテレビ局に著作権料支払いを求めている件について。記事には、「大リーグの試合など海外のテレビ映像を使う場合、普通は契約を結び使用料を払う仕組みだが、北朝鮮については、(中略)ふだんは政府見解などを盾に、事実上『使い放題』だった」と書かれているけれど、まさか大リーグの実況中継を日本のテレビで流すように北朝鮮の番組をそのままコンテンツとして流しているケースはないだろうから、例として挙げるのは不適切だと思う。公正使用の範囲(というか、この場合だと国内法及びベルヌ条約で認められた範囲)で普通に引用使用していれば支払いの責任は生じないはず。 Read the rest of this entry »

第二次大戦中の日系人強制収容を正当化する本を書いたフィリピン系米国人

2004年8月6日 - 11:27 AM by admin

名前を挙げて宣伝に加担するのもイヤなので本のタイトルは伏せるけど、レッシグ氏によると「第二次大戦中の日系人強制収容と、現在起きている(犯罪に何ら関わっていない)アラブ系市民の拘束」を正面から肯定する本が出ているらしい。本の内容を紹介しているページを読んでみたところ、日系人たちは収容される以前に他の地域に引っ越す事もできたのに好んで収容されたのだとか(人種差別の激しかった当時のアメリカで、そんな急に日系人コミュニティを離れて引っ越せるかって)、現在の教科書では日系人の収容に関して自虐的に偏った記述がしてあるとか書かれてあって、歴史修正主義というのはどの国も同じなのねと感じる。 Read the rest of this entry »