medicineArchive for the Category

「インターセックス」から「性分化・発達障害」へ

2006/02/03 金曜日 - 02:42:06 by admin

BBC のプロデューサから電話。英国で昨年放映したシリーズで、子どもにビデオカメラを渡して自分自身や周囲の人との会話を撮影させる『My Life As A Child』というドキュメンタリがあるのだけれど、それのインターセックス版を作れないかという相談。

クルーグマン:「自己責任化」によって健康保険問題が解決しない理由

2006/01/05 木曜日 - 00:51:23 by admin

牧波昆布郎さんのこんぶダイアリー経由で毎日新聞記事「縦並び社会・格差の現場から 患者になれない」を読む。国民健康保険料を払えない人が、医療費が全額自己負担になってしまうために相当病状が悪化するまで我慢して医療を受けられなくなっている問題。

ニューヨーク市によってエイズ治療薬の実験台にされた子どもたち

2005/04/27 水曜日 - 20:12:54 by admin

大きな問題の割にあまり報道されていない事件。1988年から2001年までのあいだに渡り、親や家族を失い公立の児童養護施設や里親のもとで育てられていた子どもたちを、ニューヨーク市がエイズ治療薬の実験台として搾取的に利用していたことが明らかにされた…

いわゆる「尊厳死」論争は聞けば聞くほど不愉快

2005/03/26 土曜日 - 21:34:43 by admin

ここ一週間ほど、ラジオのニュース番組を聴くのが不愉快だ。もちろん、ニュースというのはそもそも不愉快な事件や事故についての報道が大部分を占めているわけだし、ブッシュ政権のいま政治関連のニュースは不愉快なことだらけなのが当たり前だけれど、ニュースの内容が不愉快なのとニュースを聴くことが不愉快なのとは別の話。最近、ニュースを聴くこと自体が不愉快なのだ。その理由は、ここのところ米国で大きな騒ぎとなっている、脳にダメージを受けて15年間意識不明の状態にあるフロリダ州の女性の「尊厳死」を巡る左右両派のバカげた言動にある。

性犯罪者更生プログラムの是非、および小児性愛者との共生の可能性(ミーガン法 Part 5)

2004/12/31 金曜日 - 21:50:30 by admin

最近、ミーガン法の話題が多くなっているこのサイトだが、メーリングリストやなんばさんのエントリのコメント欄などでいろいろ議論していることをこちらでもまとめておこうと思う。

わたしの頭も「あめりかん」に浸食されたらしいという話

2004/12/04 土曜日 - 19:07:22 by admin

南アフリカ共和国のケープ・タイムズ紙などの報道より、インターセックスの子どもに対して本人の意志に関係なく行われる性器矯正手術を規制するための法案を南アフリカ人権委員会が検討中。南アフリカ人権委員会のページを見たところ、さすが「人権」というものを国民が血を流して勝ち取った歴史の近い国だけあって、人権委員会の権限はかなり強そうだ。

インターセックス@米国小児科学会レポート #3:おバカさんな泌尿器科医の発表

2004/10/18 月曜日 - 14:54:23 by admin

レポート第3回は、小児泌尿器科部会初日午後に行われたポスターセッションについて。普通のコンファレンスだとポスターセッションというのは、発表者が壇上に立つ代わりに自分の研究の重要な部分について書かれたポスターを貼り出してその前に立ち、ポスターを見た参加者の質問に答えるという形式のことなんだけれど、このコンファレンスはどこか違う。ポスターは貼り出されているけれど、発表者はそこにいない… というか、何故か壇上で何やら発表している。普通の発表にポスター展示を追加したような形式でやっているようだ。今回レポートしたいのは、そのポスターセッションにおいて、いかにバカな発表がなされたかという話。

インターセックス@米国小児科学会レポート #2:ヒト成長ホルモンで医者を追いつめる

2004/10/17 日曜日 - 14:10:18 by admin

今回のコンファレンスで子どもに対する「ヒト成長ホルモン」(HGH)の使用についての発表を3つも行い、ついでに記者会見まで開いて精力的にHGHについて伝導してまわっていたのが、スタンフォード大学のロン・ローゼンフェルド医師。この人は以前ポートランドにあるオレゴン健康科学大学で教鞭を取っていた人でもあり、小児内分泌科の専門医としてインターセックス治療にも関わる人なのでわたしとも面識がある。今回彼がHGHについて記者会見をすると聞いたわたしは、一般の記者にはできないような厳しい質問をしてやろうと思い、記者章を入手して会見に潜り込んだ。…

インターセックス@米国小児科学会レポート #1:尿道下裂のイタ〜い話

2004/10/17 日曜日 - 04:25:06 by admin

先週サンフランシスコで行われた米国小児科学会の年次総会に参加してきました。大きなコンファレンスなのでわたしが参加したのはごく一部ですが、インターセックス医療に関連した部分をバッチリ見学してきたので今日から何回かに分けて紹介します。

「性同一性障害は脳のインターセックス」論は「頭が腹痛」と同じ

2004/06/25 金曜日 - 22:31:01 by admin

某掲示板でバカの相手して徒労を感じる。「性同一性障害は脳内インターセックスだ」という主張は、「頭痛のことを『頭の腹痛』と呼んでもいいじゃないか」というのと同じレベルの妄言だってコトが、どうして分からないんでしょーか。そりゃ、個人的にそう言いたけりゃ言っても構わないけれど、明らかにフツーの考え方じゃないのね。…