「なんでも女性差別」の馬鹿フェミがニューメキシコの砂漠に出没

2005年8月4日 - 1:11 AM by admin

下書きした順番から言えば、1つ前の記事よりこっちの方が古いんだけど、最終ラップで追い抜かれてしまったのが今回のエントリ。内容は、先週ニューメキシコ州アルバカーキに仕事で行った時の愚痴話。とゆーか、あのあたりって砂漠のくせに高地なのねー。高山病で頭がガンガン痛くなるし、ちょっと歩くだけで息切れしてしまいました。夜は口がパリパリに乾いて30分毎くらいに起きてしまうし… そのように健康状態が悪かった時に起きたのが今回の事件。
今回のお仕事は、New Mexico Coalition Against Domestic Violence (要するに、ニューメキシコ州の反DV産業の業界団体ですな)の総会でワークショップをやるコトだったんですが、無事にワークショップを終えていつものようにブースを貰って自作の冊子やらバッジを売ってたら、NMCADVの事務局長さんがやってきて、バッジの内容がけしからんから店を畳めって言い出すのね。 Read the rest of this entry »

時代遅れの「性役割指標」に輪をかけてデタラメな「男性性・女性性」測定サイト

2005年8月3日 - 3:24 PM by admin

Anno Job Log 経由で性役割指向を調べる BSRI (Bem Sex Role Inventory) を性同一性障害の患者に適用した文献について知る。 BSRI というのは、心理学者のサンドラ・ベム氏が作成した質問票。ある人がどれだけ男性的・女性的であるかを調べるためのもので、「男性性」「女性性」を対立する観念として捉えるのではなく、X軸とY軸に置き換える事ができるような別個の性質であると捉えたのがユニークだった。30年前の当時としてはね。そうすることで、「男性性」のみ高いスコアを持つ「男性タイプ」、「女性性」のみ高いスコアを持つ「女性タイプ」だけでなく、両方とも低い「非分化タイプ」及び両方とも高い「両性具有(ここではインターセックスではなく、アンドロジェナス)タイプ」という4つのタイプを考えることができる。 Read the rest of this entry »

記者による「情報源の秘匿」は無制限に肯定されるべきなのか

2005年7月10日 - 1:46 PM by admin

情報源を明らかにせよという大陪審の要求を拒否して収監されたニューヨークタイムズ紙のジュディス・ミラー記者について。わたし自身、大学時代に学生新聞の副編集長としてジャーナリズムの真似事をやっていた時の経験から、ジャーナリズムの倫理という問題についてはよく理解しているつもりで、記者が情報源を秘匿することの大切さは分かっているし、一般論としてそうした特権をジャーナリストに認めることが社会全体にとっての利益になるとも思っている。それでも今回のケースに限っては、そう単純に「情報源を秘匿した偉いジャーナリスト」と「ジャーナリストの役割を認めない間違った司法当局」というパターンには当てはまらないような気がする。 Read the rest of this entry »

2つ足しても物足りない今年のダイク・マーチ

2005年7月8日 - 2:20 AM by admin

もう半月以上前の話だけれど、「後で報告します」ってひびのさんにチャットで言っちゃったので報告しとこう。なんの報告かっていうと、2つに分裂して行われた今年のポートランドのダイク(≒レズビアン)マーチについて。ダイクマーチについては去年も記事にしているのだけれど、1年前はポートランドにおいて同性婚認証がはじまった直後でもあり、特に政治的な主張もなければ音楽も掛け声もプラカードもないダルい行進だった。それに引き換え、今年は突然政治的理由で2つに分裂するという激しい展開があった。 Read the rest of this entry »

NYタイムズ:バイセクシュアルは存在しない

2005年7月7日 - 11:24 PM by admin

なんだか騒いでいる人がいたのだけれどちょっとした勘違いがあって世間より数日遅れて New York Times の記事「Straight, Gay or Lying? Bisexuality Revisited」(July 5, 2005) を読む。勘違いというのは、日本語に訳すと「異性愛、同性愛、それとも嘘つき? 『両性愛』再考」という挑発的なタイトルだけ読んでまさか文字通りそのままの内容だとは気づかず、「嘘つきなんかじゃなくてバイセクシュアルの人たちがいますよ」といったフツーの記事だと思って読み飛ばしていたのだけれど、きちんと読んでみるとマジで「新しい研究によると(少なくとも男性の)バイセクシュアルなんて存在しない、必ず異性愛か同性愛かのどちらかであり、両性愛を自称する人は間違っている」という内容だった。驚愕。 Read the rest of this entry »

生物学基盤論を唱えながらジェンダーフリー教育の弊害を叫ぶ矛盾

2005年6月17日 - 10:37 AM by admin

いつものように復刊された「ブレンダと呼ばれた少年」の感想を探していたところヒットしたアンチ・ジェンフリ派のブログ、「徒然なるままにエッSAY!」の「嘘から始まったジェンダーフリー」を読む。前の出版社において「ブレンダ」が一旦絶版となったことについて「何か人為的な操作が感じられた」と言いつつ、それよかずっと長い間絶版になったままで現在も復刊されていないマネー&タッカー著「性の署名」のことを「今も女性学の基本的テキストとして読み継がれている」と書いていたり、どこかで聞いたプロパガンダの繰り返しでしかなく、何が楽しくて自分独自の意見も感想もないのにそーやってブログに書くんだろーかという疑問が残る。それはともかく、参考文献としてアンチ・ジェンダーフリーの論客として知られる林道義さんの文章へのリンクが挙げられていたのだけれど、そのリンク先を読んで非常に驚いたので、今回のネタはそっち。 Read the rest of this entry »

瑠璃子さんへのお返事:マネー引用の責任について

2005年6月16日 - 9:59 AM by admin

先日書いた「ジョン・マネーの正体、実は『アンチ・ジェンダーフリー』派」において瑠璃子さんという方のエントリに反論したところ、幸いお返事をいただいたので、今回はそれに答えることにします。ただしこれまでの繰り返しが多いのであんまり内容なかったり… Read the rest of this entry »

彼女の妊娠中絶を手伝って終身刑となった男性

2005年6月13日 - 1:10 AM by admin

先週火曜日にテキサス州で起きた事件について保守系ニュース専門局 FOX News の記事を読む。望んでいない双子を妊娠していたガールフレンドに頼まれて、流産を起こすことを目的に彼女のお腹を踏んだ19歳の男性が逮捕され、殺人罪で終身刑の有罪判決を受けたというのがその内容。頼んだ方の女性はというと、一応今のところ「妊娠中絶の権利」が憲法上認められているため、罪には問えなかったそうだ。このニュースを聞いて、わたしなんかは「ええ〜っ、そんな事で殺人罪?そんでもって、終身刑?」って驚いたのだけれど、テレビの保守系コメンテータは「どうして男だけが殺人罪で、それを依頼した女は無罪なんだ、男性差別だ」みたいに取り上げてて、それにさらに驚いた。 Read the rest of this entry »

ジョン・マネーの正体、実は「アンチ・ジェンダーフリー」派

2005年6月10日 - 10:24 PM by admin

もはやどーでもいいんだけど、またしてもジョン・マネー及び「ブレンダと呼ばれた少年」の話題。というのも、例の本が復刊されたことで新しく感想を述べている人はいないかなぁと探したところ、わたしがここで以前書いた事に対して批判していると思われる記述を偶然発見したので、それについてお答えしなくちゃいけないと思ったのね。その記述というのは瑠璃子さんという方が運営しているWhat’s New Pussycat!?というブログの「ジェンダーはフリーになるのか ジェンダーフリー理論の曖昧さ」という記事のこと。 Read the rest of this entry »

【保存版】売買春とフェミニズム理論4分類

2005年6月1日 - 5:15 PM by admin

ええと、今回から始めるシリーズとして、過去にわたしが掲示板やMLに書いた記事の中から、それだけで役に立ちそうな内容のモノを紹介していこうと思います。第1回は、様々なフェミニズム理論における売買春の扱いについてで、2001年にわたしが Wendy Chapkis という人の「Live Sex Acts」(1997) という本の最初の20ページくらいを、わたしの主観によりさらに簡単にまとめたものです。 Read the rest of this entry »