2011/02Archive for

橋本努氏の「売春業のライセンス化」論は、承認も社会的包摂ももたらさない

2011/02/24 木曜日 - 04:40:35 by macska

ここのところ記事を書かせてもらっている「シノドスジャーナル」執筆者の一人でもあり、わたしと守備範囲がかなりかぶっている(経済学よりの社会思想)橋本努さん(北海道大学大学院経済学研究科准教授)が、新著『自由の社会学』に関連して、「気鋭の社会学者が提案する『売春業のライセンス化』と『自由な社会』とは?」と題するインタビューを受けている。『自由の社会学』そのものは読んでいないのだけれど(紀伊國屋書店ビーバートン店でみかけたら買おうと思っている)、このインタビュー記事を読んで気になった点をいくつか。

悪徳業者から生まれたカオスなソーシャル・ネットワーク――フレンドスター・フェイスブックに対する、マイスペースの異質さ

2011/02/16 水曜日 - 18:43:31 by macska

映画『ソーシャル・ネットワーク』が日本でも一月に封切りされたことをきっかけにフェイスブックにアカウントを作った人も多いようで、ようやく日本でもフェイスブックが流行るか、それとも一時の流行で終わるか、注目される。一方、そのフェイスブックにトップの地位を追われたSNS、マイスペースについては、大規模なリストラがあったとか、親会社のニューズ・コーポレーションが売却先を探しているだとか、このところ悪いニュースしか聞かない。今回はそのマイスペースがニューズ・コーポレーションに買収されるまでの前史を紹介したい。

ジュリアン・アサンジ性犯罪容疑に関連したよくある疑問・異論への応答

2011/02/10 木曜日 - 02:51:38 by macska

ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジにかけられている性犯罪容疑について、過去二回の記事でも紹介しているように、ジャーナリストの上杉隆・小西克哉・高濱賛各氏、評論家の山形浩生氏ら、そうそうたる人たちが、あろうことか容疑の深刻さを矮小化するような「誤報」を繰り返している。わたしが書いた批判を読んだ読者のなかには、わたしの記事の趣旨を理解しなかったり、あれだけそれは誤報だと書いているのに間違った「事実」を提示してくる人もいた。そこで今回のエントリでは、わたしの記事に対する「よくある反応」や、それ以外にもよく聞かれる「性的暴行容疑への疑問・異論」に対して、まとめて応答してみたい。

スーパーボウルを制したグリーンベイ・パッカーズ――ファンと先住民オナイダ・ネーションが支える市民球団

2011/02/09 水曜日 - 19:03:22 by macska

アメリカンフットボールの一大イベント・スーパーボウルでは、グリーンベイ・パッカーズがピッツバーグ・スティーラーズを下し、二〇一〇年度シーズンのチャンピオンの座を勝ち取った。とはいえ、わたしはアメリカンフットボールにほとんど興味はないし、じつはルールすらよく分かっていない。そのわたしが、今回に限りひそかにスーパーボウルに興味を持ったのは(試合の中継を観るほどじゃないけど)、グリーンベイ・パッカーズというチームの運営形態がとてもおもしろいからだ。

スピン・コントロールとしてのアサンジ擁護論(週刊『SPA!』二月八日号掲載)

2011/02/07 月曜日 - 17:00:10 by macska

ジュリアン・アサンジが英国で逮捕されて二ヶ月近くたった。既報のとおり、かれの逮捕容疑はウィキリークスの活動とは表向き関係なく、講演のため訪れたスウェーデンで複数の女性に性的暴行をはたらいたというものだ。ところがウィキリークスの活動を支持する一部の論者らは、アサンジを擁護しようとするあまり、かれにかけられた容疑の深刻さを誤魔化すような言論キャンペーンを展開してしまう。