マイケル・ムーア監督「Fahrenheit 9/11」の支離滅裂
2004/06/29 火曜日 - 19:09:24 by admin公開から数日遅れてマイケル・ムーア監督「Fahrenheit 9/11」を観る。想像以上に重いようで、実は薄っぺらい映画。政権に操られた–ならまだしも救いがあるのだけど、自主的に政府の意図に沿うような形になっているようにも見える–米国のマスメディアには絶対に出て来ない映像が初めて見られるという事を除いて、出て来る事実は以前から「知っている人は知っている」事ばかりだけれど、政治に特に詳しくない一般の人にも伝わる形でちゃんと伝えているのは良い。でも、前作「Bowling for Columbine」や以前彼がやっていたテレビ番組と比べると独自性は薄いし、ムーアの必殺技であるはずの突撃インタビューもごく僅かしか使われていない上に、予想を裏切る展開が一切無く、ほとんど何の効果も発揮していない。…