アファーマティヴアクションを巡る倒錯した非難/苺畑カカシさんへ3

2008年2月25日 - 1:18 AM | このエントリーをブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク | Tweet This

前回苺畑カカシさんがちょっとはまともに議論するようになったと書いたのはわたしの勘違いだった。たまたま前回そのように見えただけで、今回の再反論を見ると堂々と事実に反することを書いておきながら、そしてそれが間違いだったと後になって認めながら、「事実と違う」と書いたわたしの批判が「不誠実」だと言い出したのだ。もう放っておけという外野の声もひしひしと感じつつ、彼女の倒錯した主張には一応反論しておく。ただし今後も対話を続ける意欲が続くかどうかはかなり怪しい。くだらない議論やってると読者に飽きられるし。
今回の論点はアファーマティヴアクションについてだ。まずはもともとカカシさんがアファーマティヴアクションについて何と言っていたのか復習しておきたい。

ところがこの自由市場による差別緩和を阻止する悪法がある。これが先に説明したアファーマティブアクションで(AA)ある。AAは才能のあるなしに関わらず、ある企業はある一定数の少数民族や女性を雇わなければならない、それだけでなく、昇進の時でも人種や性別を考慮にいれなければならない。仕事のできない少数民族や女性でもやたらに解雇できないといった非常に厳しい規制がある。こうなってくると企業は少数民族や女性を雇う利点を見いだすことができない。かえって少数民族や女性には迷惑な政府介入なのである。
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/02/why_dont_leftists_admit_they_a.html

これを要約すると、カカシさんはアファーマティヴアクションについて次のことを事実として主張している。
 1)アファーマティヴアクション (AA) を定めた法律がある。
 2)AAでは、才能のあるなしに関わらず一定数の少数民族や女性を雇うことが企業に義務づけられている。
 3)AAでは、昇進の時にも人種や性別を考慮に入れることが企業に義務づけられている。
 4)AAでは、仕事のできない少数民族や女性ですら簡単には解雇できないような企業に対する規制が定められている。
しかしこれらは、まったくの間違いだ。アファーマティヴアクションはジョンソン大統領が公民権法だけでは過去の不公正の影響を取り除けないとして呼びかけたものであり、法律ではない。企業がアファーマティヴアクションを導入するかどうかは任意であり、強制されてはいない。当然、少数民族や女性を一定数雇うような義務もなければ、昇進の際に人種や性別を考慮に入れる義務もない。もちろん、仕事のできない少数民族や女性の解雇を困難にするような規制もない。
アファーマティヴアクションの問題点を議論したいというなら大歓迎だが、事実でないことを元に議論しても仕方がない。そこで、わたしはカカシさんのアファーマティヴアクション解説は事実として間違いだと書いた。もちろん、もし仮にそれらが事実だったとしたら、わたしだって率先してそんな悪法には反対する。
ところがカカシさんは、事実でないものを「事実でない」と指摘したわたしの発言が「不誠実」だという、とんでもない批判を浴びせてくるのだ。

厳密な意味で小山エミがアファーマティブアクションという法律が存在しないと言っているのは正しい。AAは連邦政府の方針であり、その適用は州単位でそれぞれの地域が自分らに見合ったと思われる規則を設立して行うことになっているからだ。しかしAAを適用するために設立された規制や規則は私がいう通りの結果を生んでいるのであり、そんな法律は存在しないから、カカシのいっていることは真実ではないという言い方はそうした現実を無視した非常に不誠実な書き方である。
http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2008/02/post_661.html

アファーマティヴアクションは企業が自主的に導入するもので、一切義務づけられていないという指摘にも、彼女はこう反論する。

これも厳密には正しい。しかしここでどうして企業が自主的にAAを起用したりするのか考えてみる必要がある。AAの実施は企業にとって合理的でも経済的でもない。ではなぜそんなことを強制もされていないのにやるのか?

なんのことはない、上で箇条書きにしたカカシさんの「説明」は100%全部間違いで、わたしの指摘は100%全部正しいのだ。アファーマティヴアクションの問題点を訴えたいのであれば事実に基づいてそれを指摘すれば良いはずだが、いくら悪い制度だと思うからといってありもしない法律があると言ったり、義務ではないのに義務だと言ったりするのは、それこそ「不誠実」だとは思わないのだろうか。それなのに、そうした明らかに間違った記述を、馬鹿正直に「間違っている」と指摘した相手を逆に「不誠実」呼ばわりするとは、まったく悪い冗談としか言えない。
そのうえであくまで「誠実に」カカシさんの議論に応えると、決して法律によって義務づけられているわけでもないのに企業がアファーマティヴアクションを導入する理由の一つに、カカシさんが言うような「訴訟対策」という面があることは否定しない。

アメリカではAAとは別にEqual Employment Opportunity Law (EEO)という職場での差別を禁じる法律がある。職場で差別を受けたと思う従業員はEEOCという連邦施設に苦情を訴えられるようになっている。企業が差別訴訟を避けるための予防対策としては、AAを自発的に適用することが最善の方法なのだ。つまり、「わが社はAAを取り入れており人種差別はしておりません」と言うように。

なるほど、本来差別をしていない企業はアファーマティヴアクションのために特別なコストをかける必要がないはずだが、いつ誰が「差別された」と思い込んで訴訟を起こすか分からないので、その際にアリバイとなるような制度をあらかじめ作っておこうと考えるのはあり得る話だ。その分、企業は余計にコストを負担しているわけで、それは確かに弊害がある。
しかしここには留意すべき点がいくつかある。まず第一に、もしアファーマティヴアクションが本当に訴訟リスクをヘッジするために有効であるなら、それは訴訟リスクのコストよりもアファーマティヴアクションのコストの方が安上がりだと企業が判断していることになる。つまり、もしアファーマティヴアクションが禁止されたら、企業はより大きな訴訟リスクに直面することになるのだ。
カカシさんは統計型差別については企業が合理的な計算に基づいて差別を行なうこと(例えば、「女性は早期退職する割合が高い」という統計を理由に、女性求職者を個人としてではなく「早期退職リスク層」として扱って雇用差別をすること)を肯定しておきながら、同じ理由で企業が訴訟リスクをヘッジするためにアファーマティヴアクションを導入することを否定するのか。そうだとすれば、カカシさんの立場には何ら論理的な整合性がなく、ただ単に「差別をなくそうとする施策やプログラムが憎い」という感情しか残らない。
第二に、カカシさん自身がいくつも紹介している通り、アファーマティヴアクションは訴訟リスクを低めるだけではない。白人や男性の側から、逆差別であるとして裁判に訴えられる危険だってあるのだ。合理的な企業は両方のリスクをともに最小化しようとするから、仮にアファーマティヴアクションを導入するにしても、カカシさんが懸念するような極端な少数民族優遇措置は取らないのが合理的だ。ていうか、訴訟リスクを減らす最善の方法は、差別をしないことであるはず。
そのカカシさんが紹介しているさまざまな「アファーマティヴアクションが起こした悲惨な結末」(それらの判決は、カカシさんに説明されるまでもなく常識として知っていなくちゃいけないレベルの話だけど)なのだが、そのどこがカカシさんの主張を裏付けるのか分からない。そもそも自説の論拠として提示されたわりには、カカシさんが主張するような「民間企業に過激なアファーマティヴアクションが強いられた」例が一つも含まれていないし、あまりに不合理なプログラムや白人や男性に多大な負担を強いるものについては裁判所が違憲判決を出している。つまり、カカシさんが「こんな悪法がある」として紹介したような例は実際存在しないばかりか、逆に法的には彼女が懸念するようなものは違法・違憲として退けられているのだ。アファーマティヴアクションが間違った形で実施されることがあるという問題において、米国の司法制度はきちんと機能している。
わたしははなから、「アファーマティヴアクションとして導入されるプログラムは完全無欠であり、おかしなものは一切ない」とは主張していない。融通の利かないクォータ制には基本的に反対だし、ミシガン大学(ミシガン州立大学じゃないですよ!)のポイント制(人種によって入学審査の点数を追加する)は手抜きとしか言えない間違ったやり方だと(カカシさんとの議論がはじまる以前から)一貫して批判している。でも、それらおかしなプログラムには、ちゃんと違憲判決が出ているのだ。だから、カカシさんが「アファーマティヴアクションとは企業にこういった義務を課すものだ」みたいな言い方には、それは違うと反論している。もしカカシさんが「アファーマティヴアクションとして導入されるプログラムにはおかしなものもある」と言っているだけなのだったら、わたしはそれに賛成してるよ。
さらに、この部分も事実としておかしい。

1996年、カリフォルニア州、提案209条: 1990年代の後半からカリフォルニアを中心に、アファーマティブアクションによる不公平な大学入学システムを廃止しようという運動が起きた。カリフォルニアの黒人ビジネスマン、ワード・コネリーは1996年に特定の人種や性別を優遇する入学システムを全面的に廃止する法律、提案209条を提案。カリフォルニア州市民の圧倒的多数の同意を得て議案は通過した。しかし、小山エミが「賛成する人などどこにもいない」といっている少数民族優遇システムを支持する運動家らが、この法律は憲法違反だとして州を相手に訴訟を起こし、一旦は地方裁判所(U.S. District Court)で議案の施行一旦停止判決がでたが、後の高等裁判所の審査によって(9th Circuit Court)判決は覆され法律として成立した。しかしその後も少数民族女性優遇システムを支持する人々の間からこの法律への訴訟は後を絶たない。

カカシさんはこのように言うが、プロポジション209が成立する以前のカリフォルニア州では、企業に一定数の少数民族や女性を雇うよう強制する法律なり制度があり、昇進の時にも人種や性別を考慮に入れるよう義務づけられており、仕事ができなくても簡単には少数民族や女性を解雇できない制度があったのだろうか。もしそれが事実であり、プロポジション209がそれらを撤廃するという内容であったならば、カカシさんの言う通りわたしが「賛成する人などどこにもいない」と言っていたことは間違いになる。でも実際にカリフォルニア州にも他のどの州にもそんな制度はなかったし、プロポジション209の内容もそんなものではない。わたしの主張(カカシさんの言うような「悪法」は存在しない)を別の意味にすり替えているのだ。
プロポジション209は、カカシさんの言うような極端な「悪法」や「悪い制度」だけを対象としたものではない。カリフォルニア大学を含む州の全ての公的機関が、雇用や教育や公共事業において、人種や性別などをどのような形にでも一切考慮に入れてはいけない、とするものだ。すなわち、カカシさんが指摘しているような特に問題のあるアファーマティヴアクションのプログラムだけではなく、人種や性別を元としたありとあらゆるアファーマティヴアクションプログラムを全て禁止するものだ。プロポジション209に反対している人たちは、決してカカシさんが言うような「悪法」を支持しているわけではない。
そもそも、カカシさんはアファーマティヴアクションには害ばかりで利益はなく、少数民族や女性にとってもただ迷惑なだけだと言うが、もしそれが事実ならどうして少なくない少数民族や女性がそんなものを支持しているというのか。アファーマティヴアクションの弊害を訴えるのは自由だが、あんまり誇張した話をすると正しい部分まで信憑性を損なうのではないかと思う。
信憑性と言えば、

また、ここでブッシュ大統領のテキサス時代の方針や、シェルビー・スティールの議論をもちだしてきて、私の意見が過激であるといいたいようだが、シェルビー・スティールにしてもブッシュ大統領にしても純粋な保守派ではないので、彼等と意見が合わないからといって特に私の意見が過激だという理屈にはならない。

あのー、言えば言うほど過激に聞こえてくるだけですが。「ブッシュ大統領は純粋な保守派ではない」とか、自分は純粋な保守派だと思っているから言えることであって、そういう純化主義・純化思想は一般社会から見れば過激だとしか言えない。だいたい、アファーマティヴアクションを否定する保守論者は少なくないし、そうした論者にもわたしが尊敬する人はいるけど、公民権法のような差別を禁止する法律自体一切いらない(全て市場に任せれば良い)とまで言うのは、明らかに過激な市場原理主義信仰だ。市場主義の旗手として知られる新古典派の経済学者だって、そこまで言う人はなかなかいない。(ていうかもっと厳密に言えば、アファーマティヴアクション反対論者は、アファーマティヴアクションは逆差別だと思っているからその禁止を主張するわけであり、差別を法的に禁止することには反対していない。)
わたしの友人にはアナキストとか社会主義者とか、一般社会の基準から言えば過激な政治思想を持った人がいる(それに比べると、わたしなんて穏健保守と言っていいくらい)。だからカカシさんが過激な保守主義者でも構わないと思うのだけれど、「ブッシュ大統領は純粋な保守派ではない」と言ったり公民権法廃止を主張しながら「過激ではない」というのは一般常識からいって通らないので、その点自覚してね。

60 Responses - “アファーマティヴアクションを巡る倒錯した非難/苺畑カカシさんへ3”

  1. macska Says:

    いまカカシさんのサイトを見たら、エントリが少し書き直されており、次の断りがありました。

    お断り:このエントリーは数時間前に掲載したものを訂正して書き直したものです。特定の人物への個人攻撃のような内容があったのでその部分を削除しました。数時間前の内容と多少違う面があることをご了承ください。

    わたしへの個人攻撃が削除されたのは良いのだけれど(ありがとうございます)、わたしの意見を引用した部分まで削除されている様子。自分の意見とわたしの意見を読み比べられては明らかに自分の方が「不誠実」であることに気付かれると思って、やり取りを隠蔽することにしたのかもしれない。「〜と主張する人もいるが不誠実だ」とだけ書いておけば、読者は本当にその相手が不誠実な論法を使っているのか確認できないものね。
    まぁ、これでこのくだらないやり取りが終わるなら、もうそれでいいです。
    ちなみに、トラックバックは単に送り忘れていただけなので、いまから送ります。

  2. 匿名 Says:

    AAは要するに黒人を奴隷にしたことに対する償いなんですよね。
    少数民族が対象だと言うと、焦点がぼけてしまいます。
    カカシさんは黒人はもともと大学に進む人が少ないと書いたけど、
    それこそがまさに奴隷制や60年代まで続いた黒人差別のなせる術で、
    社会の底辺に彼等を置いたから、大学に進む人が少ないわけですよ。
    最初から白人と黒人の地位が同じであったなら、大学進学率も変わりかなっただろうし、
    結果企業で採用される数も不均衡はなかったでしょう。
    その不均衡を生み出した社会の不平等を是正するための手段がAAなわけです。
    AAがなくても、白人と黒人が大学に進学する率が同じになった時こそが、
    AAが不要になる時なんでしょうね。

  3. 苺畑カカシ Says:

    アファーマティブアクションは法律ではありませんが、EEOCという連邦政府機関が企業相手に訴訟を起こして強制的に適用させているケースがごちゃまんとあるのだから結果的には同じことです。企業はAAのおかげで訴訟されずにすむからAAが企業のためになってるなんてのは、やくざの所場代払えば守ってやると言ってるのと同じ理屈ですよ。これのどこが自主的なんですか。逆差別で企業が訴えられる可能性にしても損害賠償にしてもその逆よりはずっと低いのです。AAがアメリカ社会にもたらした害は1)から4)まであんたが箇条書きにした通りです。AAは名前こそ法律ではありませんが法律と同じように強制されているのだから同じことです。エミさんは言葉使いだけにこだわって現実を完全にわい曲しています。不誠実です!
    ところで私のことを純粋な保守派だといってくれてありがとうございます。極左翼のあなたからしたらブッシュ大統領なんて極右翼に見えるんでしょうけど、ブッシュは自分でも中道の保守派といってますよ。AAに関しては私はブッシュ大統領のテキサス時代の方針も支持しません。
    エミさんは自分は自由市場を信じるといってますが、あなたは企業や個人が自分達の偏見や差別意識を持つ自由を全く許せない。本当に自由市場を信じるなら、偏見に満ち満ちた企業が自分勝手なやり方で商売に失敗する権利を守るべきです。差別への制裁は政府がするのではなく、我々消費者は社会がすればいいのです。それが本当の自由です。
    カカシ

  4. 苺畑カカシ Says:

    訂正:「あなた」と書くべきところを「あんた」となってしまったのは完全に間違いです。それから最後の行は「我々消費者や社会がすればいいのです」の間違いです。失礼しました。カカシ

  5. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    アファーマティブアクションは法律ではありませんが、EEOCという連邦政府機関が企業相手に訴訟を起こして強制的に適用させているケースがごちゃまんとあるのだから結果的には同じことです。

    それは、アファーマティヴアクションとは無関係です。もし仮に憲法が改正されて、カリフォルニア州のプロポジション209みたいなものが連邦レベルで導入されたとしても、EEOCが廃止されるわけでもそのような訴訟がなくなるわけでもありません。
     あなたが紹介しているテキサコ訴訟などのケースは、実際に差別があったとして裁判になったケースにおいて、判決もしくは和解条件において被害回復の一環として少数民族の採用や昇給が盛り込まれたものです。単なる民事訴訟の結果にすぎません。
     議会によって定められた税法などの法律によらずに政府が市民の財産を一方的に奪うことは法治国家では認められません。しかし民事裁判によって他人に何らかの損害を出した人が、裁判所によって被害者への賠償金の支払いを命じられたとしても、それを「国家による財産権の侵害」とは普通言いません。それと同じく、差別があったとして裁判になったケースでどのような判決が出ようと(わたしはそれらの判決が妥当だと必ずしも考えるわけではありません)、それは「国家によってアファーマティヴアクションが強制された」例ではありません。
     日本で使われている訳語として「アファーマティヴアクション」を「積極的格差是正政策」のように言いますが、その名の通りアファーマティヴアクションは「積極的」なものです。すなわち、個別の違法な差別行為が起きたあとでその被害を回復するためではなく、現時点では差別をしないことを前提としたうえで、過去にあった差別を原因とする機会の格差を埋めるために積極的に何かしようということです。法律による差別禁止と、それよりさらに積極的に機会不均衡を減らそうというアファーマティヴアクションは別の話であり(だからこそ、「差別禁止には賛成だが、アファーマティヴアクションは弊害が多いので反対」という、多くの保守論客の立場が成り立つのです)、テキサコ訴訟などは前者の判例であって後者とは関係ありません。
     もちろんカカシさんは差別禁止法規にもアファーマティヴアクションにも反対という立場なので、両者にそれほど違いを見出してはいないのかもしれません。しかし一般には両者は別のものとして議論されているのだということはご理解ください。
     というわけで、

    AAは名前こそ法律ではありませんが法律と同じように強制されているのだから同じことです。エミさんは言葉使いだけにこだわって現実を完全にわい曲しています。不誠実です!

     いや、わたしは法律かどうかにこだわっているわけではなくて、あなたの言うようにアファーマティヴアクションが強制された例は一切存在しないと事実を指摘しているのです。それは、民事裁判において賠償金支払いを命じる判決が出たからといって、それを国家による財産権侵害とみなさないのと同じことです。
     もし裁判所があのような判決を出すのがおかしいと思うのであれば(あるいはそういった和解を認めるのがおかしいと思うなら)そのように主張すべきです。それらはアファーマティヴアクションではないし、仮にアファーマティヴアクションが全面的に廃止されたとしてもそういった判決がなくなることはありません。

    ところで私のことを純粋な保守派だといってくれてありがとうございます。

    言ってません。あなたが自分のことをそう思っているのだろう、とは言いましたが、あなたのことを「純粋な保守派」だとわたしが評価しているわけではありません。

    極左翼のあなたからしたらブッシュ大統領なんて極右翼に見えるんでしょうけど、ブッシュは自分でも中道の保守派といってますよ。

    いや、わたしは極左でないし、ブッシュ大統領のことを極右だとは思っていません。あなたから見てわたしが左翼に見えると言うのは勝手ですが、知りもしないことを決めつけないでください。

    エミさんは自分は自由市場を信じるといってますが、あなたは企業や個人が自分達の偏見や差別意識を持つ自由を全く許せない。

    偏見や差別意識の自由は100%完璧に支持します。そしてそれを公に主張する権利も支持します。ネオナチでも「新しい教科書をつくる会」でもカカシさんでも、信条の自由と言論の自由は尊重されるべきです。問題は偏見や差別意識ではなく、差別行為です。

    本当に自由市場を信じるなら、偏見に満ち満ちた企業が自分勝手なやり方で商売に失敗する権利を守るべきです。

    わたしもそれが原則だと思います。例えば、以前「差別についての、ごく基本的な考え」で書いた通り、阪神ファンの社長が「うちの会社では巨人ファンは絶対に雇わん!」とかいうのは自由にやらせておくべきだと思います。
     しかし例外もあります。それは、自分勝手なやり方に任せていては特定の人たちに過剰な負担がかかる場合。たとえばどうして「巨人ファン差別」が容認できるかといえば、たまたまそういう企業がどこかにあったとしても世の中のほとんどの会社はそんな馬鹿げたことはやっていないし、もしそういう企業があるなら、逆にどこかには巨人ファンの社長が「阪神ファンは雇わない」と決めている会社だってあるだろうと思うからです。しかし一般的に差別問題とされるケースでは、差別はそんなに稀でもなければ、対称性もない。特定の人たちばかりに被害が集中します。
     そしてさらに深刻なのが、統計型差別の存在です。「選好による差別」ならば偏見に満ちた企業が自分勝手に行動すれば商売に失敗する可能性が高まりますが、統計型差別においては差別的に行動すればするほど商売に成功してしまう。そればかりかインセンティヴ・ギャップまで生み出して、社会的格差をさらに深刻にしてしまう。市場はこの悪循環を解消する術を持ちません。
     だいたい、市場は信仰の対象じゃないっての。そこからしてカカシさんは誤解しているように思います。

    差別への制裁は政府がするのではなく、我々消費者は社会がすればいいのです。それが本当の自由です。

    理想論としては良いですが、まったく現実的でなく話になりません。それができればそもそもこんな問題になってないって。

  6. 苺畑カカシ Says:

    エミさん、
    『いや、わたしは法律かどうかにこだわっているわけではなくて、あなたの言うようにアファーマティヴアクションが強制された例は一切存在しないと事実を指摘しているのです。』
    こういういい方が不誠実だというのです。あなたは『自主的』だといっているアファーマティブアクションは事実上強制されているのだということは私は私のブログで証明しました。EEOCは政府機関であり裁判の費用をいくらでも税金で補えるのです。連邦政府が企業を訴えるという行為は政府による企業への強制以外の何者でもありません。逆差別を受けた個人が限られた費用で訴えているのとは訳が違うのです。企業がAAを取り入れるのもそういう訴訟が恐いからです。自主的に取り入れているなど単なる詭弁です。恐喝されて所場代はらった商店が自主的に金を払っているといっているのと全く同じ理屈です。現実的にいって企業は強制されているのです。
    あなたは常に建前のきれいごとばかり羅列してそれが現実であるかのようにいいます。自由市場についても口では支持しているようないいかたをしてますが、いざとなるとすぐ政府介入を支持している。政府介入のはなはだしい害あって益なしのAAを良い面もあるなどといって支持している。最初に私がAAを支持しますかという質問をした時、私はあなたから「クォータ制の話をしているなら支持出来ないが、アウトリーチといういい面もあるから全面的に否定はしない」という答えを期待してました。でもあなたはそれすらできなかった。
    そんな悪法なら誰が支持するのか、とあなたはいいますが、特別な団体に所属する少数派なら自分の権力を増幅することになるのだから支持しますよ。ジェシー・ジャクソンやNOWとかその典型でしょう。それにクィアでダイクだけどレズビアンじゃないとかいう訳の分からないクィアーな人たちの考えることなんて業界人でない人に理解するのはちょっと難かしいですからね。
    建前と本音は別物です。あなたは口でいうことと本心は全く別。そのやり方であなたの読者は騙せても私は騙されません。なにしろあなたのエントリーを一つ読んだだけで、左翼(多分共産主義)レズビアンフェミニストと見抜いた洞察力をもつカカシですから。
    あ、誤解のないようにいっておきます。私は純粋なアメリカ保守派です、ブッシュ大統領よりはかなり右よりです。旧式の保守派でリベラルなネオコンとは全く違います。
    カカシ

  7. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    こういういい方が不誠実だというのです。あなたは『自主的』だといっているアファーマティブアクションは事実上強制されているのだということは私は私のブログで証明しました。

    あなたが出している例は、単なる裁判による判決もしくは和解条件としての被害回復措置であり、アファーマティヴアクションではありません。わたしはあなたの主張は名目的にも実質的にも間違いだと指摘しているのであって、不誠実ではないと思います(もし実質的にあなたの言う通りなのに、名目的に違うからと否定するのであれば、それは不誠実でしょう)。

    EEOCは政府機関であり裁判の費用をいくらでも税金で補えるのです。

    あなたは、EEOCが恒常的に激しい予算不足で差別を訴える告発書類に着手すらできない差別の訴えが何年分もたまっていて、よほど深刻で広範な影響のある件以外には介入できないことをご存知ですよね? 「いくらでも税金で補える」などと明らかに事実と違うことをいうのは不誠実だとは思わないのでしょうか。

    連邦政府が企業を訴えるという行為は政府による企業への強制以外の何者でもありません。

    いや、だから差別を禁止する法律は「政府による強制」ですし、その法律の執行(裁判含む)だってもちろん「政府による強制」です。しかし、それはアファーマティヴアクションではありません。それによって強制されているのはあくまで「差別禁止法規」です。

    逆差別を受けた個人が限られた費用で訴えているのとは訳が違うのです。

    差別を受けた側の訴えも、99%以上政府のお金ではありません。

    恐喝されて所場代はらった商店が自主的に金を払っているといっているのと全く同じ理屈です。

    あなたの頭の中では、差別されやむを得ず裁判に訴える人は恐喝犯やヤクザと同じなんでしょうか。

    現実的にいって企業は強制されているのです。

    まったく強制されていません。もちろん、差別をしないこと(公民権法等)までは政府によって強制されていますが、アファーマティヴアクションは名目的にも実質的にも強制されていません。
     あなたが「アファーマティヴアクションの強制」として出した例は、差別禁止法規に違反したとして訴えられた裁判の判決もしくは和解において被害回復のために(すなわち、差別禁止法規を強制する一環として)何らかの措置を取らされた例であって、アファーマティヴアクションとは無関係です。実際、仮にアファーマティヴアクションが全廃されても、そうした判決は無くなりません。アファーマティヴアクションンが強制された例はいまだに一件も提示されていません(まぁそんな例はまったく存在しないので、提示できるわけがありません)。

    あなたは常に建前のきれいごとばかり羅列してそれが現実であるかのようにいいます。

    「差別への制裁は政府がするのではなく我々消費者がすればいい」ということの方がよっぽど建前のきれいごとでしょう。それは「みんなが犯罪を犯さなければ刑務所はいらない」とか「みんなが戦争しなければ軍隊はいらない」と言うようなものですから。

    自由市場についても口では支持しているようないいかたをしてますが、いざとなるとすぐ政府介入を支持している。

    市場はとても素晴らしいものですが、万能ではありません。わたしは基本的に市場を支持する立場ですが、市場をうまく機能させるための条件が揃わないのであれば、市場だけに全てを任せるべきだとは思いません。わたしはやみくもに政府の介入を主張しているのではなく、なぜ市場に任せておいてはいけないのかをはっきりさせています(例えば、統計型差別は市場に任せていれば解決するどころか悪循環に陥ることは何度も説明しました)。逆に言えば、わたしは合理的な理由のない政府介入には基本的に反対です。

    政府介入のはなはだしい害あって益なしのAAを良い面もあるなどといって支持している。

    「良い面もある」というのはあなたの表現で、わたしの表現ではありません。わたしが言うのは、「アファーマティヴアクションのプログラムにもいろいろあり、良いものもあれば悪いものもあるからまとめて全部賛成とか全部反対とは言えない」です。

    最初に私がAAを支持しますかという質問をした時、私はあなたから「クォータ制の話をしているなら支持出来ないが、アウトリーチといういい面もあるから全面的に否定はしない」という答えを期待してました。でもあなたはそれすらできなかった。

    アファーマティヴアクション一般ではなくクォータ制の是非が聞きたかったのであれば、直接そう質問すれば良かったでしょう? アファーマティヴアクションをどう思うかという質問であなたが実際に聞きたいのはクォータ制についての意見だったなんて読み取れません。そもそもアファーマティヴアクションはクォータ制とアウトリーチだけではないので、その2つに限って意見表明するのも不自然だし…
    ちなみに、わたしがクォータ制を支持しないことは、あなたとの議論が始まるずっと前に書いたエントリでも表明していることなので、あなたの質問をはぐらかすために口先だけで最近言い出したことではありません。以下はともに2005年のエントリです。
    http://d.hatena.ne.jp/macska/20051201/p2
    http://macska.org/article/117

    そんな悪法なら誰が支持するのか、とあなたはいいますが、特別な団体に所属する少数派なら自分の権力を増幅することになるのだから支持しますよ。

    権力を増幅するのは、そういう団体の中でもトップのごく一部の人だけですよね。もしそんなごく少数の人たちの権力を増幅するだけのものであれば、やはり全然権力のおこぼれにもあずかれない一般のメンバーやその他の人たちがアファーマティヴアクションを支持する理由が全くありません。

    建前と本音は別物です。あなたは口でいうことと本心は全く別。そのやり方であなたの読者は騙せても私は騙されません。

    いやぁ、だから読者を騙してわたしに何の得があるわけですか? 本音で自分の主張を書けるのでなければ、わざわざこんなに時間かけてブログなんて書く理由がないです。

    なにしろあなたのエントリーを一つ読んだだけで、左翼(多分共産主義)レズビアンフェミニストと見抜いた洞察力をもつカカシですから。

    「左翼」「共産主義」「レズビアンフェミニスト」全部ハズレです。すげー洞察力。
    てゆーか一度も応えてもらってないんだけど、あなたにとっての「左翼」とか「共産主義」ってどういう意味なんですか? いったいどこがどう共産主義なのかわけが分からないです。

  8. 匿名 Says:

    AAを強制されるのは企業にとっては迷惑千万でしょうが、
    黒人社会にとってはそうではないでしょうね。
    何百年も続いた差別を是正してもらうのは、彼らの権利に違いないと思いますよ。
    市場原理はいずれその差別を是正するかもしれませんが、
    それには恐らく何世代もかかりますよ。
    それまでの間黒人は過去の差別の悪弊を引きずって、白人より下の身分に
    甘んじなければならないというのは、不公平と言わざるを得ないでしょう。
    黒人に奴隷という身分を強制してきた社会に、その是正を強制されて、文句を言う資格などあるのでしょうか?

  9. 苺畑カカシ Says:

    エミさん、
    あなたは常に言葉使いにこだわって大事な主題について議論しない人ですね。裁判での判定はAAと無関係どころか、その判定においてAAを特定の企業がどのように適用するべきかが強制されているのです。それを裁判所がAAと呼ばないから関係ないなんていう理屈は詭弁です。それに裁判を恐れてAAを適用している企業は、やくざに恐喝されて所場代を払っているようなもので、強制されているのと同じです。訴えているひとたちも本当に差別を受けているのか、お金ほしさに理不尽な訴えをしているのか、クリントンのEEOCで公平な審議がされたかどうかかなり怪しいもんです。
    さて、あなたが左翼であることはあなたの、
    『「差別への制裁は政府がするのではなく我々消費者がすればいい」ということの方がよっぽど建前のきれいごとでしょう。』という文章や、『市場はとても素晴らしいものですが、万能ではありません。わたしは基本的に市場を支持する立場ですが、市場をうまく機能させるための条件が揃わないのであれば、市場だけに全てを任せるべきだとは思いません。』という部分に顕著に現れています。
    あなたは個人からなる社会が自由市場であなたの気に入る結論を出さない場合は、政府が介入して是正すべきだという考えな訳です。あなたは市場の決断よりも政府の介入の方を信頼しているわけです。これがまさしく社会主義の典型的な考えです。私のいう左翼とは共産主義よりの社会主義のことをさします。あなたはまさにその典型ですよ。私も国の安全保障、天災、伝染病といったような緊急の事態における政府介入は支持しますが、その他のことは政府はなるべく市民の邪魔にならないように何もしないでもらいたいという主義です。
    あなたをレズビアンといったのは、あなたが自分のことをクィア(同性愛者)だといったことと、あなたは女性であると思ったからですが、違うんですか?フェミニストというのはあなたも認めている通り。普通の英語ではレズビアンでフェミニストだったらレズビアンフェミニストといいます。業界の専門用語でどうなってるかなんてことには私は興味ありません。
    だからあなたは左翼(多分共産主義)のレズビアンフェミニストであってるじゃないですか?どこが違うんです?
    AAに関する議論はこのへんでやめておきます。後は読者に私とあなたのブログを読み比べていただいて、読者の個人的な判断におまかせします。ではまた。

  10. 苺畑カカシ Says:

    ゲストさんへ、
    『黒人に奴隷という身分を強制してきた社会に、その是正を強制されて、文句を言う資格などあるのでしょうか? 』
    黒人制度が廃止されたのは明治維新の前ですよ。その制度の是正は南北戦争という高い代償を払ってアメリカ社会は罪の償いをしました。今現在AAを強制されているのは、奴隷などもったこともない人たちですし、その制度で不当な利益を得ている少数民族も奴隷の体験などしたことがありません。それにアメリカ生まれでもない私のような移民までAAのために被害にあっているのも正当ですか?

  11. 苺畑カカシ Says:

    エミさんへ、
    どうも何度もすいません。大事な質問を忘れていました。他のことはどうでもいいですからこれだけイエスかノーかで答えて下さい。ノーアンサーの場合はノーという答えだと解釈します。
    質問:あなたは「クォータ制を支持しない」といいましたよね?だとしたら裁判で訴えられた企業が示談にしろ判定にしろ、少数民族の雇用昇格のクォータ制を強いられた場合、つまりテキサコとかコカコーラなどのように(ロサンゼルス警察もこれに含まれますが)あなたにその権限があったとしたらこのクォータ制を撤回しますか?

  12. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    あなたは常に言葉使いにこだわって大事な主題について議論しない人ですね。

    そんなことないですよ。言葉の問題ではなく、実質の話をしています。

    裁判での判定はAAと無関係どころか、その判定においてAAを特定の企業がどのように適用するべきかが強制されているのです。それを裁判所がAAと呼ばないから関係ないなんていう理屈は詭弁です。

    呼ぶ呼ばないの問題ではありません。概念として、全く異なるのです。
    アファーマティヴアクションというのは、特に差別の訴えがなくても実施されるものです。なぜなら、公民権法など差別禁止法規が成立する以前の公然とした差別によって作り出された大きな機会不均衡が存在する限り、いまさら「みんな同じ条件で扱います」といっても実質的には機会不均等がそのまま温存されるからです。あなたがアファーマティヴアクションに賛成でも反対でも良いのですが、アファーマティヴアクションとはそういうものだという点はご理解ください。
    ところがあなたが挙げる例は、公民権法などが成立して差別が違法になったあとに、何らかの差別行為があり被害が生じたという訴えがあったあとで、事後的にその被害を回復するために判決によってもしくは和解条件として導入される措置です。もちろんカカシさんはこれにも反対の立場でしょうが、アファーマティヴアクションとは全く異なるものなのです。
    喩えるなら、アファーマティヴアクションを企業が自社のイメージを向上するためなり社会的責任を果たすために率先して慈善団体に寄附をすることだとすると、あなたが挙げている裁判は企業が違法行為によって誰かに損害を与えたとして裁判に訴えられ、判決もしくは和解条件により賠償金を支払わせられるようなものです。「お金を払っている」部分だけ取り出せば似た行為に見えるかもしれませんが、両者は本質的にまったく別のものです。言葉の問題ではありません。

    訴えているひとたちも本当に差別を受けているのか、お金ほしさに理不尽な訴えをしているのか、クリントンのEEOCで公平な審議がされたかどうかかなり怪しいもんです。

    あなたがクリントン政権を信用しないのは勝手ですが、もし何か不正があったと言うのであれば、根拠を挙げましょうね。なんでもクリントンを叩けばそれで済むと考えているなら、一部の左翼がとにかくブッシュを叩けば良いと思っているのの裏返しです。どちらもくだらないと思います。

    あなたは個人からなる社会が自由市場であなたの気に入る結論を出さない場合は、政府が介入して是正すべきだという考えな訳です。

    違います。ほとんどの場合政府の介入は市場の効用を下げることになるので(つまりは人々の平均的な自由度や豊かさが犠牲にされるということです)、どういう施策を導入すればどの程度弊害があるのか冷静に調査したうえで、その弊害を施策の効用と比較して社会的に受け入れるべきトレードオフなのかどうか民主的に決定すべきであるという考えです。このことは、既にわたしが過去のエントリで表明しているのですから、おかしなことを勝手に決めつけないでください。

    あなたは市場の決断よりも政府の介入の方を信頼しているわけです。

    勝手に決めつけないでください。市場は万能ではないですが、どのような条件の下であればきちんと機能するのか予想が可能であるという点で政府より遥かに信頼できます。ですから市場がうまく働く範囲においては市場に任せていれば良いのですが、市場の失敗によって市場がうまく働かない場合や、市場に任せた結果がわたしたちの社会に広く共有された倫理観・公正観から観て容認しがたい場合も生じます。そのとき、市場の不十分なところを補うためにどの程度なら社会的にコストを負担できるのかは民主的に決定されるべきです。わたしの好みを一方的に押しつけるつもりはありませんし、どんな独裁者にもそんな権力を与えてはいけないと思っています。政府は信頼できないからこそ、討議的民主主義が重要なのですね。

    私も国の安全保障、天災、伝染病といったような緊急の事態における政府介入は支持しますが、その他のことは政府はなるべく市民の邪魔にならないように何もしないでもらいたいという主義です。

    そのような主義は尊重しますが、基準が恣意的ですね。どうして安全保障や天災や伝染病は市場に任せられないのか(そして市場の結論がどんなものでもただ受け入れられないのか)、あなたの市場信仰からは説明がつかないと思いますが。

    あなたをレズビアンといったのは、あなたが自分のことをクィア(同性愛者)だといったことと、あなたは女性であると思ったからですが、違うんですか?

    クィア=同性愛者、ではありません。いまさらあなたにあれこれ説明してそれを理解してもらおうとは思いませんが、同じではないことだけはご理解ください。(もし理解したい、とのことでしたら、「デルタG」というサイトで「クィア・スタディーズ入門」というすばらしい連載があるので、一般教養と思って読んでみてはと思います。)

    だからあなたは左翼(多分共産主義)のレズビアンフェミニストであってるじゃないですか?どこが違うんです?

    全部違うじゃん。ていうか、あなたがわたしを左翼とかレズビアンフェミニストと呼ぶ理由は(間違いだらけだけど)一応説明されていますが、「多分共産主義」の根拠は一度も述べられていませんね。それでよく「あってるじゃないですか」とまで言えたものだと思うなー。

    質問:あなたは「クォータ制を支持しない」といいましたよね?だとしたら裁判で訴えられた企業が示談にしろ判定にしろ、少数民族の雇用昇格のクォータ制を強いられた場合、つまりテキサコとかコカコーラなどのように(ロサンゼルス警察もこれに含まれますが)あなたにその権限があったとしたらこのクォータ制を撤回しますか?

    もしクォータ制より良い方法があるなら撤回しますが、クォータ制であるという事実だけを理由に必ず撤回されるべきだとは考えません。わたしが支持しない施策であっても、何もしないよりはマシな状況だってあり得るわけで。(これは例えば、多くの共和党員が「マケインを本心では支持しないけれども、民主党に勝たせるよりはマシだ」と考えるのと似ていますね。)
    そもそも、裁判の判決や和解条件として導入されるクォータ制はアファーマティヴアクションとは全然違う話なので、両者をごちゃ混ぜに議論するのはやめてね。もしかしたらカカシさんは、「アファーマティヴアクションに反対」と言うよりは、「理由や状況を問わずクォータ制に反対」と主張した方が、実際の考えに近いのかもしれません。

  13. 匿名 Says:

    カカシさんへ、
    カカシさんのような人までAAにより不利益を被っているのは、確かに気の毒と言わざるを得ませんが、黒人を不当に扱ってきた白人を恨むしかないでしょうね。しかしアメリカ社会は、人を不平等に扱ってきた償いをしなければなりません。南北戦争で罪を償ったと言いますが、それは奴隷制という非人道的な制度を持った白人が、その罰を受けたというだけに過ぎないと思います。単なる自業自得であって、大事なことはひどい扱いを受けた黒人に対し、何をどう償ったかでしょう。南北戦争は黒人を奴隷の状態から解放しました。本来平等であるはずの人々を、あるべき姿に戻しただけです。奴隷から開放してやったのだから、黒人はそれに感謝すべきだとは言えません。アメリカ社会は、さらに黒人が被った被害を完全に回復するまで、その努力から生じる痛みを甘受していかなければならないのだと思いますよ。カカシさんは自らその社会の一員となることを選択したのですから、不当と思うかもしれませんが、社会の一員として不当な行為を償う努力に参加するしかないでしょうね。
    黒人はリンカーン大統領によって奴隷の身分から解放されました。しかしそれで黒人が白人と平等になったかと言うと、それは違います。’60年代半ばに公民権法が制定されるまで、黒人は差別され続けてきたわけです。言ってみれば、南北戦争以後、それまでずっと差別の解消は市場にゆだねられてきたわけです。しかし市場原理は黒人差別を全く解消しませんでした。これは市場原理が差別を解消しないことを示す証拠だと思います。市場原理が差別を解消しなかったから、政府が介入して公民権法を制定せざるを得なかったのです。
    AAは過去の不当な扱いにより、生まれながらに他の人々と同じスタートラインに立てない人々を手助けして、人為的に同じところからスタートさせようという制度です。奴隷制や人種差別の中で社会の底辺に位置させられてきた人々が、同じ機会を制度的に与えられたからといって、いきなり他の人たちと対等に競争できるわけではありません。AAは白人社会と黒人社会の格差を迅速に解消するために必要な措置だと思いますし、今現在その格差が埋められたとも思いません。いまだその役割は終わっていないと思います。

  14. Says:

    Q:あなたをレズビアンといったのは、あなたが自分のことをクィア(同性愛者)だといったことと、あなたは女性であると思ったからですが、違うんですか?
    あなたをレズビアンといったのは、あなたが自分のことをクィア(同性愛者)だといったことと、あなたは女性であると思ったからですが、違うんですか?
    A:クィア=同性愛者、ではありません。いまさらあなたにあれこれ説明してそれを理解してもらおうとは思いませんが、同じではないことだけはご理解ください。
    クィア=同性愛者ではないという回答ですが
    上記の質問はmacskaさんが同性愛者であるかどうかということではないでしょうか?
    私もmacskaさんの文章は読んでいてときどきはぐらかしているような印象を受けることがあります

  15. 苺畑カカシ Says:

    エミさん、
    で、エミさんはクォータ制は支持するんですか?しないんですか?イエスかノーの質問です。答えて下さい。
    あなたは常に『私は〜じゃ、ありまえせん!』とはいうけど、『私は〜です!』といはいいませんね。つまり相手にいつまでも『エミちゃんて何なんだろう?』と想像させ、『あなたは〜なんですね?』というと、『違います!』と主張するだけで、では何なんだという質問には絶対に答えない。(笑)
    でもいいですよ。あなたがレズでもダイクでもクィアーでも。クォータ制を支持するのかしないのか、それだけ答えて下さい。

  16. crafty Says:

    >私もmacskaさんの文章は読んでいてときどきはぐらかしているような印象を受けることがあります
    単純でない問題の答えは複雑になってしまう、というだけでは。悪意があってやってるんじゃないと思いますよ。

  17. なんだか痛々しくて Says:

    >苺畑カカシ 様
    >クォータ制を支持するのかしないのか、それだけ答えて下さい。
    Yes/Noで答えさせたいなら、しかるべき設問を持ってくるべきだと思うのですが。そもそも、macskaさんの以前のエントリを読んだ上で「賛否どちらの態度か分からない」と仰るのであれば、それは単にあなたの理解力が案山子程度でしかない、ということの証拠になってしまうわけでして。
    あなたが中身のない質問(というか、要するに「macskaの主張が(自分だけ)理解できない」ことに端を発する、単なる粘着的な愚痴)を延々と繰り出してる姿は、傍からすると全くもって見苦しいです。相手のことを「共産主義者」呼ばわりすれば罵倒したことになってる、という辺りも時代錯誤ぶりが甚だしいし。
    >macska様
    上記の記述が個人攻撃に当たる、と判断されましたら、削除して頂いて結構ですので。

  18. macska Says:

    ゲストさん、ここは匿名掲示板ではありませんので、このサイトのみで使う名前でも構いませんのでコテハン(あなたであることを示すハンドル)を名乗ってください。そうでないと意見のやり取りに支障があるので。
     意見の内容についてですが、わたしは社会政策を道徳的な問題として扱うのは基本的にあまり良くないと考えます。「罪の償い」というのは道徳の話になってしまうので、「自分は移民であり償わなければいけない罪などない」という反応が出てしまうのは必然でしょう。アファーマティヴアクションを肯定するならそれが「必要だから」で済むはずで、道徳の話にしない方がいいと思います。
    桜さん:

    クィア=同性愛者ではないという回答ですが
    上記の質問はmacskaさんが同性愛者であるかどうかということではないでしょうか?

    せっかく「ここを読め」と過去エントリのリンクを示したのだから、そちらをまず読んでからご質問ください。

    私もmacskaさんの文章は読んでいてときどきはぐらかしているような印象を受けることがあります

    単純にイエスかノーで応えないからですか? しかし世の中イエスかノーで応えられる問題だけではないでしょう?
    苺畑カカシさん:

    で、エミさんはクォータ制は支持するんですか?しないんですか?イエスかノーの質問です。答えて下さい。

    イエスかノーで回答できるような質問ではありません。基本的に、クォータ制は融通が効かず弊害の大きい制度なので、あまり褒められたことではないと考えていますが、絶対に行なってはいけないほどの悪だとも思いません。あくまで与えられた状況に即してでなければ、応えられないのです。
    例えば、現在の米国においてアファーマティヴアクションとして公立大学の入学審査において黒人を必ず一定数入学させなければならない、みたいな制度でしたら、アファーマティヴアクションを実施するにしても他にもっとマシなやり方があると思うので反対です。しかし例えば、イラクで民族・宗教対立を抑えるためにシーア派・スンニ派・クルド人の3つのグループ(及び、その他の少数部族)に一定の割合で権力や利権(ここには、雇用や教育枠も含む)を分け与えるような制度が必要だというなら、内戦が起きて多数の人が死んだとしてもクォータ制だけは絶対に導入してはならない、とまで言うつもりはありません。カカシさんだってそう思いませんか?

    あなたは常に『私は〜じゃ、ありまえせん!』とはいうけど、『私は〜です!』といはいいませんね。つまり相手にいつまでも『エミちゃんて何なんだろう?』と想像させ、『あなたは〜なんですね?』というと、『違います!』と主張するだけで、では何なんだという質問には絶対に答えない。(笑)

    クィアだって書いてるじゃん。あなたが回答を理解できないからといって、「絶対に答えない」などとすり替えるのは不誠実ですよ。ていうか、なんでそんな議論に関係ない部分にこだわるの? デートに誘うべきかどうか迷っているわけでもあるまいし。
    なんだか痛々しくてさん(って名前じゃないだろこれは):

    相手のことを「共産主義者」呼ばわりすれば罵倒したことになってる、という辺りも時代錯誤ぶりが甚だしいし。

    わたしは罵倒とは受け取っていませんよ。単に「そう言えば相手が傷つくと考える低俗な悪意が見えるなぁ」と思うだけで。ただ、共産主義者の側は「macskaのことを共産主義者と呼ぶのは共産主義とわれわれに対する侮辱である」と受け取るかもしれませんが。

    上記の記述が個人攻撃に当たる、と判断されましたら、削除して頂いて結構ですので。

    そんなことわざわざ断られなくても必要と思えば勝手に削除しますが、こう書くことで個人攻撃かどうか判断する責任をわたしに預けるのはおかしいと思います。個人攻撃はするべきではないと考えているのであれば自分の言論は自分で律するべきですし、もし今の状況では個人攻撃もやむを得ないと考えるならば自分の言論の責任は自分で負うべきです。

  19. 苺畑カカシ Says:

    エミさん、
    つまりまとめると、あなたは自分が気に入った結果を生んでいる限りは自由市場を支持するが、その結果があなたから見て不十分な時には民主主義のプロセスを踏んだ上でという条件付きで政府介入も容認する。基本的にはクォータ制は支持しないが、他に適当な是正策がない時はクォータ制も容認する。ですね?『自由市場主義でクォータ制は一切しない』と言っていたのは100%真実ではなかったということですね。
    何度も私が質問を繰り返すことによってあなたの本音がすこしづつ明かになってきましたね。
    ではイラクなどという極端な例を使わず、アメリカですでに起きている状況でクォータ制以外によい方法がない状況とはどういう状況のことをいうのですか?テキサコやコカコーラの場合はどうしてクォータ制が必要なのですか?
    ところでクィア(名詞)とは普通の英語では1)変態 2)同性愛者(特に男性同性愛者への侮蔑語として使われる)という意味ですから、エミさんが同性愛者ではないと言い張るなら、今後私はエミさんを左翼変態フェミニストとお呼びするより仕方ないですね。ご本人がそう主張なさってるのだから、Who am I to argue?

  20. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    つまりまとめると、あなたは自分が気に入った結果を生んでいる限りは自由市場を支持するが、その結果があなたから見て不十分な時には民主主義のプロセスを踏んだ上でという条件付きで政府介入も容認する。

    そのまとめは2つの点において正しくありません。
    まず第一に、政府の介入をわたしが容認するためには、自由市場の出した結果がただ単にわたしの好みに合わないというだけでなく、公共的な倫理もしくは公正観に反するという判断をわたしが下すことが要件です。例えば、わたしはアップル社のマックを愛用しており、デスクトップOSをめぐる市場競争においてマイクロソフト社のウィンドウズが大きなシェアを握ってしまったことは好みの問題で言えば「気に入りません」。しかしだからといって政府が介入してアップル社に勝たせるべきだとは思いません。つまり、わたしがある施策を容認するかどうかはただ単にわたしが「気に入るかどうか」ではなく、そこに公共的な理由があるかどうかを基準としているということです。
    第二に、市場の結果が不十分なものであったとしても、政府が介入すれば良くなるとは限りません。「市場の失敗」に注意する必要があるのと同様に、「政府の失敗」の危険にも気をつけるべきです。すなわち、政府の介入を容認するためには、介入が実際に社会に利益をもたらすこと、そして介入によってもたらされる社会的な利益が介入によるコストを上回ることが示される必要があるでしょう。
    もちろん、「公共的な倫理」や「社会の利益」といった言葉は、人によってさまざまな解釈があるでしょう。だからこそ、どのような介入をすべきかは政府に一任されるのではなく、学問的に研究されるとともに、討議的民主主義を通して社会的合意を積み上げていく必要があると考えます。

    基本的にはクォータ制は支持しないが、他に適当な是正策がない時はクォータ制も容認する。ですね?

    これも正しくありません。なぜなら他に適当な是正策がなくても、クォータ制の弊害の方がもともとの問題より深刻であれば、何もしないことが最善の選択であるということになります。「他に是正策がない」というだけで自動的にクォータ制が容認されるわけではありません。

    『自由市場主義でクォータ制は一切しない』と言っていたのは100%真実ではなかったということですね。

    「一切しない」とは言っていないと思いますが。わたしは基本的にクォータ制には反対ですが、どんな状況であっても絶対に容認できないほどの悪だとは思っていません。あなたはクォータ制はどんな状況でも(例えば前回書いたイラクのような状況でも)絶対に導入してはいけない絶対悪だと思っているのですか?

    ではイラクなどという極端な例を使わず、アメリカですでに起きている状況でクォータ制以外によい方法がない状況とはどういう状況のことをいうのですか?

    いますぐ特に思いつきませんが、わたしが知らないことだって世の中にはあるのですから、絶対にそういう状況がないとまでは言いきれません。だいたい、あなたの議論は企業が自主的に導入するアファーマティヴアクションと、法的な強制と、事後的な被害回復措置と、裁判所の命令による強制と、ごちゃ混ぜに論じているから、わけがわからないんですが。

    テキサコやコカコーラの場合はどうしてクォータ制が必要なのですか?

    是非とも必要だとは思いませんが… そもそも、わたしはそれらの件について具体的な状況を詳しく知っているわけではないので、和解条件が妥当かどうか判断できません。

    ところでクィア(名詞)とは普通の英語では1)変態 2)同性愛者(特に男性同性愛者への侮蔑語として使われる)という意味ですから、

    あなたの理解が不十分です。わたしは何を言われても平気だけど、そんな中途半端な理解で人のセクシュアリティをあれこれ言うと失礼に当たるのでお気をつけください。それぞれの言葉がどう使われているのか知らないし理解するつもりもないのであれば、ある人がゲイだと言えばゲイ、クィアだと言えばクィアという具合に、相手の言った通りを尊重するのが一番だと思いますよ。わざわざ「左翼」とか「変態」とか相手が言ってもいない言葉に言い換えない方が無難です。
    いや、自分は理解する意志はあるぞと言うのでしたら、先に紹介した「クィア・スタディーズ入門」をよく読んでください。わたし的には、第4回・第6回のあたりがポイントだと思います。

  21. 苺畑カカシ Says:

    私が示したクィアという言葉使いの定義は一般的なもので、あなたのいうクィアという言葉の定義は一般社会では受け入れられてない特別な種類のひとたちの間だけで使われる専門用語です。
    エミさんは、私の使ったエクイティーフェミニズムという言葉使いが一般的でないといってさんざん批判したのですから、あなたの使うクィアという言葉使いも一般的ではないので、こういう場合に用いるのは不適当です。
    普通の英語でもある学問によってその定義は別にあります。しかし普通一般社会の話をしているのに、専門用語の定義を持ち出してきてそれを知らないから相手が無知だとかいうのは理不尽です。
    私は一般的に用いられている言葉使いの定義をあなたにあてはめているだけです。私の使った定義が気に入らないなら誤解されるような語彙の使用を避ける責任はあなたにあります。相手に一般的でない言葉使いの定義を強制するのは失礼です。

  22. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    私が示したクィアという言葉使いの定義は一般的なもので、あなたのいうクィアという言葉の定義は一般社会では受け入れられてない特別な種類のひとたちの間だけで使われる専門用語です。

    「一般社会」対「特別な種類のひとたち」というわけではなく、おそらくあなたの属する世間とわたしの属する世間の「一般」が違うのでしょうが、それはどうでも良いのです。わたしは自分はこういう意味でクィアだと言っていますと明確に表明しているのですから、わたしが「こういう意味だ」と言う言葉の意味をわざと別の文脈における意味にすり替えて「このことだろう」と言い換えるのはおかしいです。

    エミさんは、私の使ったエクイティーフェミニズムという言葉使いが一般的でないといってさんざん批判したのですから、あなたの使うクィアという言葉使いも一般的ではないので、こういう場合に用いるのは不適当です

    これも、あなたが一般的ではない用語を使ったから批判したわけではありません。わたしの批判の中心は、エクィティフェミニズムという概念そのものが不当で特定の政治的主張を貶めるためのプロパガンダでしかないことです。そして、そういうおかしな概念を、まるで一般に通用する概念であるかのようにあなたが紹介したから(しかもクォリティフェミニズムと間違えていたし)批判したのです。

    普通の英語でもある学問によってその定義は別にあります。しかし普通一般社会の話をしているのに、専門用語の定義を持ち出してきてそれを知らないから相手が無知だとかいうのは理不尽です。

    まず、一般社会の話ではありません。議論とはまったく関係がないにも関わらず、わたしのセクシュアリティをあなたが一方的に(しかも間違って)話題にしているのです。わたしはそもそも自分のセクシュアリティをあなたに説明する義務などありませんが、あなたが事実に反することをこれでもかと延々と書くので仕方がなく、自分のセクシュアリティはこうですと表明させられているのです。わたしが自分のセクシュアリティを表明するのに、わたし自身がしっくりくる定義を使って何が問題なのでしょうか。だいたい、そこまでわたしのセクシュアリティにこだわって、しかも間違った決めつけを延々と行なうあなたは何ですか? まるで変態ですね。
    それを棚に上げたとしても、わたしはクィアという言葉をこういう意味で使っていますとその用語を説明しているエントリやサイトを紹介しているのですから、「一般社会ではこうだ」とあなたの思い込みを垂れ流されても困ります。きちんと理解したいのであれば理解できるだけのリンクを提示していますし、別に理解したくないのであれば「相手がクィアと言うならクィアなんだ」と思っておけばそれで良い、と提言もしています。

    私の使った定義が気に入らないなら誤解されるような語彙の使用を避ける責任はあなたにあります。私の使った定義が気に入らないなら誤解されるような語彙の使用を避ける責任はあなたにあります。

    わたしは、議論に関係のないわたしのセクシュアリティを話題にするのは(わたしが傷つくからではなく、ただ単にそういう話題をすればわたしを傷つけられると思ってほくそ笑む低俗さが醜くて見ていられないので)避けるようお願いしています。それにも関わらず延々と話題にされ、しかもその内容が事実に反するから、仕方がなくわたしは「そうではなくこうだ」と説明し、しかもその用語があなたにも理解できるようにリンクを提示しています。これ以上どうすればあなたは満足するのか、まったく分かりません。

    相手に一般的でない言葉使いの定義を強制するのは失礼です。

    あのー、議論にまったく関係がないのに相手のセクシュアリティについてあれこれ書き、しかもそれが間違いだらけだと何度も指摘されているのに一切改めようとしないのは、失礼だとは思わないのですか? 少なくともこの問題であなたにわたしのことを失礼だとか不誠実だとか言う資格は一切ありません。

  23. Josef Says:

    なんか、すごいすね。
    左翼、共産主義者とか、あるいはレズビアンフェミ、変態フェミとか、「そう言えば傷つけられる」ということの他に、ある種の対人論証に持っていきたいってのもあるんでしょうね。とりわけ、”poisoning the well”と呼ばれる類のやつ。対論者についての間違ったor不適切な情報を与えて、「こんな奴の言うことだからおかしいに決まっている」と言いたい、読者にもそう印象づけたい。
    苺畑カカシさん、はじめまして。いきなり失礼なことを申しましたが、いったんやめて出直した方がいいですよ。あまりにも醜いです。

  24. 苺畑カカシ Says:

    自分のことを自分のサイトでスラット(尻軽女)とかクィア(変態)とかいって自己紹介している人が、他人がそれを繰り返したからといって文句をいう必要はないはずです。エミさんのご推薦どおり、クィアとはどういう種類の人のことをさすのか読者のみなさんもぜひお調べになることをおすすめしますよ。そうすれば変態という呼び方がいかに適切であるかがわかるはずです。
    エミさんはセクシュアリティの専門家です。そういう話題を専門に全国を回って講義をしている人ですよ。エミさんの政治思想にはセクュアリティは無視できない非常に重要な要素となっているのです。いってみればセクュアリティを持ち出してきたのはエミさんのほうです。彼女のフェミニストとしての活動に彼女がクィアであることは重大な要素であるいじょう、それが話題にされたからといって文句をいう資格はありません。

  25. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    自分のことを自分のサイトでスラット(尻軽女)とかクィア(変態)とかいって自己紹介している人が、他人がそれを繰り返したからといって文句をいう必要はないはずです。

    だから、「そういう言葉を言われて傷ついた」とは一度も言っていません(その訳語はスラングとしてのニュアンスを正確に伝えているとは思いませんが)。議論で勝てないバカが、そう言えば相手が傷つくだろうと思って繰り返している様がうざいし保守にあるまじき醜態で見ていて不快なのでやめてください、とお願いしているのです。

    エミさんの政治思想にはセクュアリティは無視できない非常に重要な要素となっているのです。

    もちろん、わたしの政治思想にはわたしの生まれ持ったさまざまな資質や子どもの頃の経験など個人的な要素が深く関わっているでしょう。しかしそれは、議論相手の個人的な背景や過去について何を言っても許されるということにはなりません。あえて取り上げると言うのであれば、憶測や思い込みで決めつけないとか、議論にどう関係するのかきちんと示すとか、それなりの作法があるでしょうが。

    いってみればセクュアリティを持ち出してきたのはエミさんのほうです。

    この議論で持ち出してきたのはあなたです。どのように議論に関係するのかを示す責任はあなたにあるでしょう。

    彼女のフェミニストとしての活動に彼女がクィアであることは重大な要素であるいじょう、それが話題にされたからといって文句をいう資格はありません。

    話題にされたことに文句を言っているのではなく、話題にする理由がなく(あるいは説明されず)悪意しか見出せないことや、間違った決めつけを行い、しかも間違っていると指摘されているのに間違ったことに固執するから文句を言っているのです。もしあなたの言う通りわたしのセクシュアリティがわたしの政治思想に密接に関係しているのであれば、わたしのセクシュアリティを間違って解釈することはわたしの政治思想を歪曲することと同じですから、抗議して当然でしょう。
    もしあなたが誇りある保守主義者であるなら、少なくともこの点だけに関しては謝罪・撤回した方が良いのではないかと思います。あなたが自分のサイトでわたしに対する個人攻撃を削除したのは、そう思い直したからではなかったのですか?

  26. 苺畑カカシ Says:

    エミさん、
    一般人が理解できないような専門用語を使っておいて、相手に誤解されたからといって文句は言えませんよ。あなたがたLGBTの人たちが勝手に書き換えた定義につきあうつもりは毛頭ありません。でもあなたの推薦どおりLGBTの使う意味でのクィアーという言葉を調べたところ、図らずも変態という訳がまさに適切であると納得しましたので、これからもその訳を使わせていただきます。
    我々は世の中にある差別意識について話をしているわけで、『たまたまわたしが、白人社会におけるアジア人というマイノリティであり、クィアであり、活動家業界のどこにも「自分と同じ人たち」ばかりが集まる居場所を見つけられなかったことに関係していると思う』と自分で自分のセクュアリティを持ち出しておいて相手がそれを話題にしたら「悪意がある」ですか?
    普通の英語の定義をやたらに書き換えて相手のバランスを崩すという左翼特有の小細工を繰り返しているひとが、よく言うよって感じですね。
    ま、一連の会話のなかで明かになったことは、あなたのいい分は:
    「AA法というものが存在しないので、存在しない法律に強制力があるわけがないと」というものです。私がAA制度は州や連邦政府が規則や法廷での判定などで企業に強制しているというと、これらのクォータ制はAAとは無関係であると勝手に決めつけることによって、(本当は関係ないどころかAAそのものなのに)いままで支持していないといっていたクォータ制も容認するというわけ。(ほかに方法がなければという条件付きだけど、他の方法をエミさんには見つけられない)
    要するにあなたが自由市場を信じているとかクォータ制は支持してない、なんて言うのは単なる建前であって、本音は全くその逆。
    ここでの会話はまとめて私のブログに掲載しますが、別に反論は期待してません。

  27. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    一般人が理解できないような専門用語を使っておいて、相手に誤解されたからといって文句は言えませんよ。

    誤解したことではなく、間違いを指摘し、正しい意味を延々と説明したのに、間違った解釈に固執することを批判しているのです。善意の誤解は誰にでもあることであり、批判するつもりはありません。

    私がAA制度は州や連邦政府が規則や法廷での判定などで企業に強制しているというと、これらのクォータ制はAAとは無関係であると勝手に決めつけることによって、(本当は関係ないどころかAAそのものなのに)いままで支持していないといっていたクォータ制も容認するというわけ。(ほかに方法がなければという条件付きだけど、他の方法をエミさんには見つけられない)

    わたしが「米国においてクォータ制を採用しなければいけない理由を見つけられない」と書いているのを、「クォータ制以外の方法を見つけられない」と歪曲しないでください。

    要するにあなたが自由市場を信じているとかクォータ制は支持してない、なんて言うのは単なる建前であって、本音は全くその逆。

    相手の意見が間違っているとかおかしいと主張するならともかく、どうしてあなたは相手の意見を「それは建前だ」とか「本音はこうだ」と決めつけたがるのでしょうか。誠実に議論に応じているわたしに対する侮辱であるとしか思えません。

  28. 苺畑カカシ Says:

    エミさんがわざわざリンクをつけてくれたサイトへ行ったらなんと何章にもわたって本一冊になってる!自分のセクシュアリティを説明するのに本一冊読めとはいくらなんでも失礼きわまりない。でもこういうことには結構研究好きのカカシがおすすめの部分を読んでみたら、カカシが間違っているどころか、カカシの解釈は完璧に正しかったことが証明された。この部分。
    『クィア・スタディーズの出発点の一つといわれている。つまり、クィア・スタディーズは学問として、ジェンダーで分けることもせずセクシュアリティで分けることもせず、両者を包括して両方いっぺんに見ていかないといけない』
    つまり、性別と性癖は区別できず常に両者を包括して話あう必要があるとしているわけだから、男女差別という問題を扱う時にエミさんのセクシュアリティは無視してはいけないという理屈になる。どうして関係ないのに持ち出すんだなんて質問は非常に不誠実ですね。
    それから肝心のクィアとはどういう意味かという部分では、
    『クィアとは、どこか奇妙で、普通ではない、変だ、正当ではないという感覚、態度なのだ、ということは強調しておきたい。』となってる。だったら『変態』でぴったしじゃない!
    私の理解が不十分だとか間違っているとか悪意がある行為だとか無実の罪を着せて私があなたを侮辱していると言っていたあなたこそ誤って下さい!

  29. macska Says:

    苺畑カカシさん:

    つまり、性別と性癖は区別できず常に両者を包括して話あう必要があるとしているわけだから、男女差別という問題を扱う時にエミさんのセクシュアリティは無視してはいけないという理屈になる。

    わたしのセクシュアリティを無視してはいけないというのではなく、男女差別を扱うときにセクシュアリティの問題を抜きにしては考えられない、というのが正しい解釈。ていうか、今はアファーマティヴアクションの話であって男女差別に限った話ではないはずなんですが。さらに言えば、個人のセクシュアリティのあり方を憶測であれこれ言ったり、政治的意見とセクシュアリティを本質論的に結び付けて語るのは、クィア・スタディーズの指し示すところではなく正反対です。
    しかし、あれだけ分かりやすいリソースを紹介してもこの程度の理解しかできない人がいるとは驚きました。あれ以上簡単な解説なんてほぼあり得ないでしょう。

    だったら『変態』でぴったしじゃない!

    あなたは「変態」をネガティヴな意味で使っているでしょ。それもまた、解釈が正反対なのです。

    私の理解が不十分だとか間違っているとか悪意がある行為だとか無実の罪を着せて私があなたを侮辱していると言っていたあなたこそ誤って下さい!

    不十分というのは「正しい方向に向かってはいるけれども、完全ではない」という意味ですから、はじめからまったく間違った方向に解釈しているカカシさんには不適切な表現でした。謹んでお詫びします。ていうか、悪意じゃなかったらこれまでのこれまでの嫌がらせや粘着はなんだというのですか?

  30. seabass Says:

    このブログが始まった頃からの愛読者です。
    このページでは、今までにも林道義さんとか、いろいろな人と論争が行われたりして、macscaさんはうんざりしながらやっていたのかもしれませんが、私みたいにレベルの低い人間にはmacscaさんの噛んで含めるような説明が分かりやすくてありがたかったりします。
    しかし、このコメ欄の「論争」は痛すぎる。「クィアには『変態』という意味がある。だからおまえは変態だ!」もはや、これしか主張できるものがなくなったとはいえ、撤退するという選択肢もあるんじゃないかな。

  31. shohoji Says:

    seabassさんが「レベルの低い人間」だとか、そういうことはいっさいありませんが、私もこのブログの愛読者で、
    >私みたいにレベルの低い人間にはmacscaさんの噛んで含めるような説明が分かりやすくてありがたかったりします
    に、全く同感です。
    しばらく前からののコメント欄を拝見し、たいへんな忍耐だなあ、と、感心しないではおられません。
    >もはや、これしか主張できるものがなくなったとはいえ、撤退するという選択肢もあるんじゃないかな
    私も同じことを思いながら読んでいますが、どうしてちゃんとした議論に発展できない反応をされるのか、とても不思議です。
    macskaさんに対する悪意のもとは何なのか、何に腹を立てているのか、macskaさんに対して「おまえはこうだろう」「ああだろう」と決め付けたりする前に、なにより自分を見つめるよい機会ではないですか?>カカシさん

  32. Says:

    macskaさん
    AAに関してのmacskaさんの見解には私が無知なだけかもしれませんが一応納得しています
    私がわかりにくく感じるのは同性愛者かどうかということです
    例えば、クィア=同性愛者ではありませんと断った上でここを読めとおっしゃるのでわかりにくいのです
    聞かれていること(macskaさんが同性愛者どうか)に応えた上で「ここを読め」ではいけないのでしょうか?
    >あなたは「変態」をネガティヴな意味で使っているでしょ。それもまた、解釈が正反対なのです。
    カカシさんが「変態」をネガティヴな意味で使っていることは窺えますが
    カカシさんが主張しているのは同性愛者かどうかということなので意味を摩り替えています
    同性愛者かどうかということにはイエスかノーで応えられますよね?
    カカシさんへ
    AAに関してですが(私が言えた立場ではありませんが)あまりに勉強不足に感じます
    AAの正否は別として少なくとも今回の貴方の論理の組み立てには無理があると思います
    それとmacskaさんの回答がわかりずらいのは理解できますが
    私も皆様が指摘されているように品位を損なっていると思います
    特にmacskaさんの画像をご自身のWEBページで公開されているようですがあれは問題ないのでしょうか?

  33. 苺畑カカシ Says:

    桜さんへ、
    私のAAに関する認識がおかしいと思われるのであれば、是非私のブログへいらしていただき、コメントを残して下さい。私は自分が無知な点はいくらでも直す気持ちがあります。
    エミさんは講師であり、いってみればパブリックフィギアなので、講演中のもので公開されている写真の掲載には問題ないのではないかと思います。もっとも写真をとった人の著作権云々になってくると私も自身ないですが。
    私が「変態」という言葉を使ったのは、エミさんがクィアとおっしゃったので、単にその訳語をつかっただけです。元の英語が侮蔑語でないのに訳語が侮蔑語になるというのもへんな理屈だと思います。
    カカシ

  34. macska Says:

    seabass さん、shohoji さん、コメントありがとうございます。
    少しでも役に立った部分があるのであれば、この議論も無駄ではなかったということですね。
    無駄な部分も多いですが。
    桜さん:

    同性愛者かどうかということにはイエスかノーで応えられますよね?

    クィアであると回答しています。それで不十分だと思うのは異性愛中心主義社会の勝手な都合で、わたしの問題ではありません。
    いずれにせよ、カカシさんに対してそれを答えなければいけないような理由がありません。まず憶測で決めつけたうえで「違うならそれを示せ」というのは論法として間違っているばかりか、応えたところで同性愛者だから(あるいは他の〜だから)こうなのだ、とさらなる決めつけの根拠として使うのだから話になりません。議論に何の関係もないのに、そのような質問に応えろと要求する方がおかしいのです。(ただし、もしカカシさんがわたしをデートに誘おうかどうか迷っていて、そのために質問したのであれば、質問はOKだと思います。デートそのものはOKしませんが。)
    こちらも参考にどうぞ。
    http://d.hatena.ne.jp/nodada/20080302/p2

  35. crafty Says:

    カカシさん
    カカシさんがお使いになった辞書ではQueerを侮蔑語として掲載していたのでしょう。
    それが伝統的な用法であるのだし。
    新しい、侮蔑語ではないQueerの訳語は「クィア」だと思います。
    それでは意味が分からない、どうしてもその意味(とその変遷)が知りたい、というのであれば
    macska さんの貼ったリンク先をもうちょっと素直に読めばよろしいかと。

  36. 苺畑カカシ Says:

    Craftyさん、
    私がこの間添付したものは、macskaさんが読めといったサイトからの抜粋です。下記はもうひとつ彼女が紹介したサイトからの抜粋です。
    『■セクシュアリティをYES/NOで答えられるものと思ってる人って、 このエントリーを含むブックマーク
    ものすごくストレートな感性をお持ちだと思う。答えられる人もいるだろうけれど、それはあくまで一部の人だ。
    いや、簡単に考えればすぐ分かる事じゃない?晴れのち曇りみたいに「今日は女だけど昨日は男」みたいな人もいるわけだから。そんな人に「貴方の性別が、男(女)であるのかどうか、YES/NOで答えなさい」と聞く事で「いつも必ずどちらか」であることを求めるのは、無茶ではないか。(中略)
    だからこそ、私にとってクィア変態、あるいはオカマというのは自己説明に便利なものだ。』
    この人もクィアは変態という意味だといってます。

  37. crafty Says:

    カカシさん
    あのサイトを素直に読めば「クィア」という言葉は単に「変態」と訳して問題が無いほど単純な概念ではないことがわかると思います。
    クィアと変態では使われる文脈も違いますし、単に「変態」とするのでは Queerという言葉の含む、意味の複雑な変遷や出自が失われてしまうので訳語として適切ではないと思います。
    それと、後者のサイトの方もクィアと変態を並列しているだけで、クィア=変態とは言ってないのではないかと思います。

  38. Says:

    http://d.hatena.ne.jp/nodada/20080302/p2 についてですが
    >私は自分の中で<異性愛/同性愛>に境界線を引く事が上手く出来ないのだから、同性愛と異性愛が別物であるという前提で(YES/NOと)答える事が不可能に近い。
    上記は異性愛/同性愛の区別を内面性の問題として取り扱っています
    一般的には身体性を基準に異性愛か同性愛かを区別しますからその趣旨にのって応えることは可能です
    相手の質問の意図をくみ取ってそれに沿って答えないとわかりにくくなります
    持論を展開したいのであれば、その趣旨ではこうだが・・と答えた上でおっしゃれば誤解されにくくなります
    両性愛と異性愛がいったりきたりしている場合についてですが
    一般的にはその状態も「同性でも対象にできる場合がある」ということから両性愛者として解釈されるかと思います

  39. pon Says:

    桜さん
    横レス失礼します。
    >あなたをレズビアンといったのは、あなたが自分のことをクィア(同性愛者)だといったことと、
    >あなたは女性であると思ったからですが、違うんですか?
    違うか違わないか問われているので、macska さんは「違う」と答えたのでしょう。
    そしてクィア=同性愛者ではないから、違うと答えたのだと思います。
    このやりとりを見ていて、私はとくに違和感はありませんでしたが。
    また、私は、リンク先を読んで、クィアとは訳語一語では包括しきれない呼称であると知りました。
    桜さんのご発言
    >一般的には身体性を基準に異性愛か同性愛かを区別しますからその趣旨にのって応えることは可能です
    にっついてですが、少々乱暴だと思いました。
    なぜなら、自らの性はだれのものでもなく、自分のものだからです。
    なぜ、「内面の問題」と切り捨て
    「一般的には〜」という分類にあてはめなければならないのでしょうか?
    第三者として、「一般的な分類には、あてはまらないんだな…」という理解ではダメなのかしら。

  40. Says:

    ponさん
    >「一般的な分類には、あてはまらないんだな…」という理解
    ?その基準を否定したいということはあってもあてはまらないということはないですよね
    身体性を基準にした判別を一般的と書きましたがよく考えると内面性を基準にして異性愛/同性愛を判別している人がいるのでしょうか?
    男っぽい女性が好きな男性を同性愛者とは呼びませんよね
    異性愛/同性愛の問題は身体性に対するこだわりからおきる以上、身体性で区別する必要があります
    同性愛者の人が自分を同性愛者というのだって身体性を基準に考えるわけですから
    参照先に書かれていることは意味不明です

  41. マサキチトセ Says:

    こんにちは、「同性愛者」というラベルを自称することもあまり嫌がらないマサキです。
    セクシュアリティってそんなに簡単なんですかねー。
    男性器を持っている身体なので、自分のことを話すと男性器の話も出ちゃうんですが、
    ものすごく便宜的にセクシュアリティを次の7つくらいに分けます。
    っていうか、今思いついたボクのセクシュアリティの項目が次の7つだっただけで、
    明日考えればあと2、3個増えたり減ったりするかもしれませんが、とりあえず。
    ・勃起するかしないか
    ⇒相手が何をしてくれるかによるけれど、女性の場合かなりエロティックなことしてくれないと勃起しないです。でも男性の場合は多分あんまり刺激が少なくても勃起する。女性の場合はその人が「女性役」みたいなのを演じちゃうと、もうボクは冷めてしまう。でも男性に「男性役」を演じられても、場合によっては更に燃えたり。若い子相手の方が勃起しやすいとは思うけれど、14才くらいを境に勃起しにくくなると思う。肌は白いのがいい。
    ・身体に触りたいか触りたくないか
    ⇒女性には触りたくありません。男性も、顔や性格、体毛や肌の色によっては、どこを触りたいと思うかが変わります。女性でも、すごく肌が奇麗で、かつそれ以上の性的な関わりをしなくてもいいのなら、性器をいじるくらいのことには興味はあります。身長があんまり高いと、触りたくなくなるかも。男性器は、できるだけ周囲の毛が薄いのがいいな。
    ・身体に触られたいか触られたくないか
    ⇒基本的に誰にも触られたくはありませんが、できれば年上の人がいい。身長もボクよりちょっと上で、願わくば男性。
    ・オナニーをしているところを見たいか見たくないか
    ⇒女性のやつ見たい! 男性のも見たいけど、その場合顔とかシチュエーションとかリアルかどうかとかが重要なんだけど、女性のやつの場合は別に他のことはどうでもいいからとにかくオナニーそのものが見たい。興奮する。若いとなお良い。
    ・抱きしめたくなるかならないか&キスしたくなるかならないか
    ⇒よく笑う人で、ボクに好意を寄せている人なら、大体。特に男性だったり10代とか20代だったり、あるいは髪型が可愛かったりすると基準が甘くなる。
    ・人生を共に歩みたいか歩みたくないか
    ⇒頭がいいこと必須条件。ボクを受け入れてくれる人。同年代がいい。男性がいい。日本語話者か、そうでなければ英語話者がいい。
    ・自分の人生を棒に振ってでも相手のためになりたいかなりたくないか
    ⇒これは男性限定。同年代限定。あと、その人とどういう関係を持つかにそうとう依存する。
    で、ここまで書いて、なんだこれーって。ボク、同性愛者じゃないじゃーんって。じゃあ両性愛者? って考えてみるけど、でも男か女かってのが全く関係ないわけでもないし、「願わくば男性」とか、なんやねんって。「ゲイ寄りのバイ」ってことか? と思ってみるけれど、でもオナニーを見たいかってのに関しては女性の方に寄ってるし。「どっちでもいい」って言うほどには男女がどうでもいいわけではなく、むしろ男性に求めることを女性に求めることがかなり違うし……。
    ボクは「同性愛者」っていうラベルを一応自称しているけれど、それは便利だからに過ぎなかったんですね。女性とは恋愛関係を結びたくないけれど、男性とは結びたいので、「同性愛者です」って言った方がそれがスムーズになるから言っているだけで。だってどう考えても典型的な「同性愛者」ではないし、じゃあ「両性愛者です」って言ったら今度は「どっちとも恋愛したいと思う、セックスしたいと思う、結婚したいと思う、キスしたいと思う、………」などと勘違いされてしまいそうだし、あーーめんどくさい。めんどくさいから……
    あ、どうも、今日からクィアになりましたー、マサキです。

  42. nodada Says:

    >カカシさん。
    カカシさんがこの議論で相手のセクシュアリティをわざわざ話題にする理由が私にはよく分からないし、人のセクシュアリティをいちいち詮索する趣味もないのですが、私の書いた文章をカカシさんが不本意な形で引用しているのでちょっとだけコメントさせて頂きます。
    さて、クィアの訳語にどんな語彙が適当かという事柄は議論の余地があると思いますが、ひとまずその事は横に置いときましょう。それはともかく、私が「クィア」を「変態」と言っていようが いなかろうが、macskaさんの提示した回答を別の意味にすり替えて良い理由にはならないし、或いは議論に関係のない事を充分な説明もしないで好き勝手に話題にして良い理由にもならないと思います。「こいつがこう言っていたんだから、自分も好き勝手に言ったって構わないだろう」という児戯に等しい論理に、私の文章を利用しないで欲しいのです、チョット迷惑。それから、私は「変態」を「自分を語る上で正当な答えだと思って」肯定的に使ってるので、否定的に使われるのは不本意です。そこはご理解いただけたらと思います。
    …これは私の文章だけに限りませんが、人の文章を脱文脈的に読んで個性的に解釈するのはいいとしても、それを自己正当化に使わないでくださいね。私が何と書いていようと、あなたの論法が問題なのは変わらないのですから(既に指摘されている通り)。
    あと、これは主に桜さんに言いたいのですが、私の文章について何かご意見があれば、私のブログでコメントしてもらえたらと思います。どうぞよろしく。

  43. kolts Says:

    すみません、性器がどうのオナニーがどうのという生臭い話題はやめてもらえますか? トピずれの上に不愉快なので。やりたければTBして自分のブログでやればいいと思うんですが。

  44. Josef Says:

    とにかく訳したいと言うのなら、「変態」とか、その手の語でいいんじゃないですか?つまりmacskaさんは「クィア」すなわち「変態」です。それで全然問題ない。また、桜さんが言う通り、「同性愛者か否か」の問いをmacskaさんは「はぐらかし」ている。それもまた全然問題ない。
    macskaさんの貼ったリンク先が示すのは「クィア」が否定概念もしくは批判概念だということですね。それは普通に言うヘテロだのホモだのといったいわば「こちら側」の概念、つまりポジティブな概念(実体的にイメージされて流通している概念)への同定を拒絶し、それに「否定」ないし「批判」という形で関わっていく概念です。
    当然、「こちら側」に固執する者に対しては「はぐらかし」として機能する。
    喩えていえば、宗教に関して「キリスト教」と「邪教」という概念しかない社会で、その分類に違和感を覚え、そもそも自分はその分類がイメージするような「神」を信じることができないという者が選び取るポジションです。相手がそれを理解しようという姿勢であれば必要に応じて説明するでしょう。理解不能なポジションではないのだから。しかし相手がキリスト教/邪教という「こちら側」の枠に押し込めて「理解」しようという姿勢なら説明しないでしょう。説明すればするほど「誤解」に協力するようなものだから。
    主題と関係ないのにねちねち聞いてくる相手に、理解しようという姿勢を見出すことは困難です。悪意や対人論証の動機を見出すのは容易ですが。

  45. マサキチトセ Says:

    > kolts さんへ
    トピックがズレたのは、ボクのコメントからじゃありませんよ。
    最初に人がどのような性的欲望を持つのかに関心を持ち出したのはカカシさんで、
    それに対して macska さんが答えてもカカシさんが納得できないようだから
    実際にどういう人がクィアという名前を使用するに至っているのかの
    具体的な例を出しただけです。
    あなたが不愉快になることによる害よりも、あれを読んで
    「あークィアって、そういうときに使う人もいるのね」って思う人が
    一人でもいるかもしれない利点の方が大きいと思うので、
    ボクの前回のコメントは自分のブログではなくここに書く方がよかったと思っています。
    第一セクシュアリティの話は全て生臭いでしょう?
    「同性愛者」とか「小児性愛」とか「 SM 」とか、言葉だけで言っているなら
    上品だ、知的だ、アカデミックだ、生臭くない、なんていうのは僕は理解できません。
    例として自分のセクシュアリティを書く必要はなかったとは思うけれど、
    別に人のセクシュアリティだったら生臭くなくなるわけでもないしね。

  46. kolts Says:

    >マサキチトセさん
    ここはmacskaさんのブログのコメント欄であって、貴方のセクシュアリティを晒す場所ではありません。貴方のセクシュアリティなんて誰も興味ないし、迷惑なのでヨソでやってね。
    >トピックがズレたのは、ボクのコメントからじゃありませんよ。
    ズレていると知りながらもそれに便乗するのはたんなる「荒らし」です。
    >あなたが不愉快になることによる害よりも、あれを読んで
    >「あークィアって、そういうときに使う人もいるのね」って思う人が
    >一人でもいるかもしれない利点の方が大きいと思うので、
    それを判断するのは読者であって「貴方」ではありません。貴方の価値観を押し付けないでくださいね。
    常識が通用しない方のようですんで、ここから先の判断はmacskaさんにお任せします。

  47. Josef Says:

    マサキチトセさん
    >第一セクシュアリティの話は全て生臭いでしょう?
    >「同性愛者」とか「小児性愛」とか「 SM 」とか、言葉だけで言っているなら
    >上品だ、知的だ、アカデミックだ、生臭くない、なんていうのは僕は理解できません。
    脱げばウケると思っている宴会芸のおっさんみたいですね。

  48. 猫まんこ Says:

    >macskaさん
    >(ただし、もしカカシさんがわたしをデートに誘おうかどうか迷っていて、そのために質問したのであれば、質問はOKだと思います。デートそのものはOKしませんが。)
    うおっ。ほんまかい。
    ではあなたの3サイズを教えてください。
    教えればあなたは誠実です。教えてくれなければアナタは不誠実です。
    >Josefさん
    >macskaさんの貼ったリンク先が示すのは「クィア」が否定概念もしくは批判概念だということですね。それは普通に言うヘテロだのホモだのといったいわば「こちら側」の概念、つまりポジティブな概念(実体的にイメージされて流通している概念)への同定を拒絶し、それに「否定」ないし「批判」という形で関わっていく概念です。
    当然、「こちら側」に固執する者に対しては「はぐらかし」として機能する。
    問題はクイア=ヘンタイという「語」が相手を貶める語だと思っている輩がまだいんのか!という事ではないのかと。
    こういう事があるから「オカマ問題」も未だに意味があるように思います。
    >脱げばウケると思っている宴会芸のおっさんみたいですね。
    外山恒一の「全裸主義」もそういう面がありますね。
    こういう事で第三者に「不快感」なるものを与える事に、私は一定の意義を見出します。
    誰でも生き易い社会になるために通過する現象ではないのかと。

  49. ぼくのせくしゅありてぃをおしえてあげゅ « c+m Says:

    […] ここにコメントを書いたんですけれど、なんだかすげえ変態扱いされて(w、なんだか心外、っていうか正直な話なにが嫌なのか分からないけれど、ボクが書いたことはあそこに書くべきことではなかったってことになってる。納得できないので、なぜ納得できないかをちょっとだけ書きます。今後納得できるようになるかもしれないけれど、それは相手の力量次第というか。 >トピックがズレたのは、ボクのコメントからじゃありませんよ。 ズレていると知りながらもそれに便乗するのはたんなる「荒らし」です。 […]

  50. kolts Says:

    マジレスしていいものかどうか迷うけど、
    >猫まんこさん。
    >こういう事で第三者に「不快感」なるものを与える事に、私は一定の意義を見出します。
    >誰でも生き易い社会になるために通過する現象ではないのかと。
    「こういう事で」ではなく「こういう場所で」という話をしています。ようはTPOをわきまえてね、って言ってるだけなんですが、なんでそれを妙な屁理屈こね回して無理矢理正当化しなきゃならないのか理解に苦しみます。そういう独りよがりな手段で自己主張するから「クイア=ヘンタイ」と思われるんじゃないですかね。

  51. 猫まんこ Says:

    >koltsさん
    >「こういう事で」ではなく「こういう場所で」という話をしています。ようはTPOをわきまえてね、って言ってるだけなんですが
    そもそものトピックと無関係は話しかしてないのはアナタでしょう。
    >それを判断するのは読者であって「貴方」ではありません。貴方の価値観を押し付けないでくださいね。
    ってアナタでもないし。
    大体アンタ『性器がどうのオナニーがどうのという生臭い話題はやめてもらえますか?』って、ここはアナタが管理してるんですか?
    >そういう独りよがりな手段で自己主張するから「クイア=ヘンタイ」と思われるんじゃないですかね。
    簡単に馬脚を現すしなあ。
    「クイア=ヘンタイ」で全然かまわんでしょう。
    「クイア=ヘンタイ」は貶めて構わんとという事に何の疑問すら持たない時点でアナタは苺なんたらと同種ではありませんか。

  52. kolts Says:

    >猫まんこさん
    なんで貴方がそんなムキになってフォローしてんのか良くわかりませんが、
    >ってアナタでもないし。
    場違いなコメントに対して場違いだと言っています。何か問題でも?
    つーか、管理人さんにいちいち指摘してもらわなきゃ自分で場違いかどうかも判断できないのかな。幼稚園児?
    >「クイア=ヘンタイ」は貶めて構わんとという事に何の疑問すら持たない時点でアナタは苺なんたらと同種ではありませんか。
    「貶めて構わん」という風潮を作り出しているのは「クィア」を名乗る人たち自身なのではないか、という話をしています。論点を勝手に摩り替えないでくださいね。
    「荒らしにマジレス」はこれでおしまい。

  53. 猫まんこ Says:

    >koltsさん
    >なんで貴方がそんなムキになってフォローしてんのか良くわかりませんが、
    じゃなくて、アナタが間違ってるという事ですが。
    大体、アンタ、『トピずれの上に不愉快なので。』とか言ってたんですが。
    誰もアナタを不愉快にしない義務など負ってないし。
    >「貶めて構わん」という風潮を作り出しているのは「クィア」を名乗る人たち自身なのではないか、という話をしています。
    アナタだけがそういう方向に話を捻じ曲げてますね。苺ナントカもさすがに言わなかった事なのに。
    >「荒らしにマジレス」はこれでおしまい。
    ウソこけ。

  54. Josef Says:

    私はどうでもいいんですが、koltsさんの「性器がどうのオナニーがどうのという生臭い話題」「不愉快」という感じ方、これもまたおそらくはkoltsさんのセクシュアリティに関係してるんですね。クィアを称する者が他人のセクシュアリティを蔑ろにしてどうすんのと。クィアってそんなに偉いのかと。
    もちろん、そういうことではないでしょう。説明のために自分の事例を持ち出すのはOKに決まってる。それが嫌な人は見なきゃいい。ただ、マサキチトセさんは「あなたが不愉快になることによる害よりも・・・利点の方が大きい」という言い方でkoltsさんの感じ方そのものを切って捨てた。これはまさに「独りよがり」(koltsさん)という他はない。私はそこに、誰も面白いとは言ってないのに「面白がってる人たちがいる」と思い込む宴会芸のおっさんを連想しました。
    コメント数50を過ぎてますね。失礼しました。

  55. 猫まんこ Says:

    >Josefさん
    >クィアを称する者が他人のセクシュアリティを蔑ろにしてどうすんのと。クィアってそんなに偉いのかと。
    偉いかどうかはともかく。クイア=ヘンタイを自称する人であれば、当然、自己のセクシャリティを主張するわけじゃありませんか。
    その事によって、その言説とは無関係の第三者であるのにも関わらず、「不愉快!不愉快」と主張するのであれば、当然「闘い」にはなるでしょう。
    そんなに他者の言説に左右されるほどの自己のセクシャリティが脆弱であるならば、それを尊重して自己言及できなくなる社会のほうが怖いのではないでしょうか。

  56. ゴンゾ Says:

    ≫偉いかどうかはともかく。クイア=ヘンタイを自称する人であれば、当然、自己のセクシャリティを主張するわけじゃありませんか。
    ぜんぜん主張しないクィアがここの管理人だから、わけわからんのですが。
    苺畑カカシさんはレズの共産主義者だと思っているわけですよ(笑)
    それは傍論であって、ポスト・ロールズとか何とか言い出すわけでしょう。
    でもロールズはみすずとか岩波から訳書が出る人だから、日本で言えばそこそこ左翼ですよ^^
    レズの共産主義者といえば確固たる(ご立派な!)アイデンティティですが、それに比べるとクィアなんてほとんどなにもいっていないに等しいのでは? 

  57. macska Says:

    なんかぐちゃぐちゃしてきたし、50コメントを超えたので、このエントリのコメント欄を閉じます(このエントリに限らず、ここのブログではだいたいコメント数が50を超えたあたりでコメント欄を打ち切っています)。トラックバックは今後も受け付けるので、議論の続きがあれば他所でお願いします。

  58. 「同性愛者に100の質問」もやってみた « c+m Says:

    […] あなたのこと    001 HNは?     マサキチトセ 002 生まれた西暦は?     1985 003 セクシャルは?     質問の意味が分かんないけれど、他の質問から察するに「(あなたの)セクシャルは(何ですか)?」ということだと思うのだけれど、それでも意味不明。私のセクシュアルなんて存在しないし。「セクシュアリティ」ということであれば質問としてはまぁ許せるけれど、それでもボクには「セクシュアリティ」なんてはっきりとは答えられないからなぁ。ここで書いたコメントには詳しく書いてあるけど。 004 職業(学業)は?     社会学専攻の大学生……のはずなんだけれど、最近は表象に影響を受けてて、もうほんと A さんのせいだからね!> A さん 005 同居中の家族構成は?     母、その母 006 恋人はいる?     い ま せ ん。願書受付中。定員割れしてるからよろしく。 007 戸籍上結婚している?     いいえ。 008 趣味は?     音楽演奏、音楽鑑賞、ブログ(書いたり読んだり)、テレビ(ニュースとかバラエティとか)に文句たれる、 YouTube でかっこいい男の子(素人)のビデオを観る。 009 資格は?     ピアノ*級(忘れた)、英検準2級、IELTS 6.5 、高卒、 TOEFL iBT 107 、 ACT w/ Writing 27 (時系列的に並べてみた) 010 好きなアーティストは?     Estopa, The Killers, Mya, Twista, Tech N9ne, Queen, Sting, 宇多田ヒカル, Elton John, Shakira, Natalia, Ricky Martin, Weird Al, SOUL’d OUT, Jyongri, Emyli, TWO-MIX, 中島みゆき、梓みちよ、など 011 好きなセクシャル用語は?     「こんなに湿ってるよ?」 012 嫌いなセクシャル用語は?     「チンポが、ほしいのぉおおお」(ってかこの質問、こういう意味じゃないだろうけど。(でも、だったら質問の仕方が悪いよ)) 013 自分の理想像は?     徹平くんのようは可愛い男の子になるか、あるいは杉本彩のように色っぽい女性になるか。 014 性欲は強い方?     なにをしたいかによる。 015 どちらかと言えば何フェチ?     「どちらか」って、二択の時に使うんじゃないの?w んー、細い男の子がノースリーブ着てるときに見える胴の部分。 016 鏡の前に立って下さい。あなたはどんな人?     デブ。 017 自分の体の中で一番好きな箇所は?     手の爪。 018 血縁者に同性愛者はいる?     知らない。いてもおかしくないけどねー。でもみんな異性の恋人がいたり結婚してたりするから、少なくとも自分の好きな人との恋愛を(ボクがそれに気づけるほど)パブリックに楽しんでいる人はいない。 019 直接会って何でも話せる友人(恋人)はいる?     何でも話せる相手なんて、いないでしょ。 […]

  59. ぼくのせくしゅありてぃをおしえてあげゅ « c+m; a.homosexual.asian.male.bitch.blogger writes and fights Says:

    […] ここにコメントを書いたんですけれど、なんだかすげえ変態扱いされて(w、なんだか心外、っていうか正直な話なにが嫌なのか分からないけれど、ボクが書いたことはあそこに書くべきことではなかったってことになってる。納得できないので、なぜ納得できないかをちょっとだけ書きます。今後納得できるようになるかもしれないけれど、それは相手の力量次第というか。 >トピックがズレたのは、ボクのコメントからじゃありませんよ。 ズレていると知りながらもそれに便乗するのはたんなる「荒らし」です。 […]

  60. C plus M | 「同性愛者に100の質問」もやってみた Says:

    […] あなたのこと 001 HNは? マサキチトセ 002 生まれた西暦は? 1985 003 セクシャルは? 質問の意味が分かんないけれど、他の質問から察するに「(あなたの)セクシャルは(何ですか)?」ということだと思うのだけれど、それでも意味不明。私のセクシュアルなんて存在しないし。「セクシュアリティ」ということであれば質問としてはまぁ許せるけれど、それでもボクには「セクシュアリティ」なんてはっきりとは答えられないからなぁ。ここで書いたコメントには詳しく書いてあるけど。 004 職業(学業)は? 社会学専攻の大学生……のはずなんだけれど、最近は表象に影響を受けてて、もうほんと A さんのせいだからね!> A さん 005 同居中の家族構成は? 母、その母 006 恋人はいる? い ま せ ん。願書受付中。定員割れしてるからよろしく。 007 戸籍上結婚している? いいえ。 008 趣味は? 音楽演奏、音楽鑑賞、ブログ(書いたり読んだり)、テレビ(ニュースとかバラエティとか)に文句たれる、 YouTube でかっこいい男の子(素人)のビデオを観る。 009 資格は? ピアノ*級(忘れた)、英検準2級、IELTS 6.5 、高卒、 TOEFL iBT 107 、 ACT w/ Writing 27 (時系列的に並べてみた) 010 好きなアーティストは? Estopa, The Killers, Mya, Twista, Tech N9ne, Queen, Sting, 宇多田ヒカル, Elton John, Shakira, Natalia, Ricky Martin, Weird Al, SOUL’d OUT, Jyongri, Emyli, TWO-MIX, 中島みゆき、梓みちよ、など 011 好きなセクシャル用語は? 「こんなに湿ってるよ?」 012 嫌いなセクシャル用語は? 「チンポが、ほしいのぉおおお」(ってかこの質問、こういう意味じゃないだろうけど。(でも、だったら質問の仕方が悪いよ)) 013 自分の理想像は? 徹平くんのようは可愛い男の子になるか、あるいは杉本彩のように色っぽい女性になるか。 014 性欲は強い方? なにをしたいかによる。 015 どちらかと言えば何フェチ? 「どちらか」って、二択の時に使うんじゃないの?w んー、細い男の子がノースリーブ着てるときに見える胴の部分。 016 鏡の前に立って下さい。あなたはどんな人? デブ。 017 自分の体の中で一番好きな箇所は? 手の爪。 018 血縁者に同性愛者はいる? 知らない。いてもおかしくないけどねー。でもみんな異性の恋人がいたり結婚してたりするから、少なくとも自分の好きな人との恋愛を(ボクがそれに気づけるほど)パブリックに楽しんでいる人はいない。 019 直接会って何でも話せる友人(恋人)はいる? 何でも話せる相手なんて、いないでしょ。 […]