米国トンデモ保守の主張を日本語で読んで楽して痩せる

2009年5月31日 - 2:27 AM | このエントリーをブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク | Tweet This

オバマ大統領が就任してしばらくたち、民主党議会やホワイトハウスにもそこそこ失策や慢心が目立つようになってきたけれど、その失策に乗じて反攻に出なければいけないはずの共和党が、最近かえって以前より劣化していて目も当てられない。たとえば、最近開かれた共和党全国委員会の会合では、民主党のことを「民主社会党」と呼ぶべきだという提案がなされ、いや民主党は社会主義というよりは国家社会主義(ファシズム)だとか共産主義だとかいうような、本物のネオナチや共産主義者が聞いたら怒り出しそうな意見まででてきたりしている。
民主党を別の呼び方で呼べば国民が民主党に嫌悪感を感じて共和党に寄ってくると考えたのであれば国民をバカにしているとしか思えないけれども、共和党内ではこのような極端かつくだらない印象操作や陰謀論に過ぎないようなものが、トークラジオやFOX News、そして一部の保守ブログなどの極右メディアを通して広まり、かえって中間層の支持を失っている。最近の世論調査を見ても、民主党やオバマ大統領の支持率はやや下降しているものの、共和党の支持率はそれよりはるかに低いところからまったく上昇していない。
とはいえ、米国のトークラジオやFOX Newsを視聴する機会のない人には、どれだけ無茶苦茶なことになっているのか分かりにくいと思う。その点、それらの論調と同じことを日本語のブログで発表している(信じ込んでしまっているのだけれど)苺畑カカシさんの存在はとっても貴重だと思うので、彼女のブログの最近のエントリを、解説付きで楽しく紹介したい。てゆーかもっとちゃんとしたエントリ書く余裕ないし。
現時点での最新エントリは、5/29付けの「オバマ王、共和党に献金した自動車販売店を次々に閉鎖」だ。この「オバマ王」というのは、オバマが専制君主としてふるまっている、という意味の揶揄だと思うのだけれど、いくらなんでも常識的に考えて、クライスラーの再建計画のために閉鎖される自動車販売店の選別にまで大統領が直接関わってはいないだろう。ともかくその内容。

経営が傾いている大手自動車会社クライスラー社の救済にあたり、オバマ王は政府からの救済金給与の条件として数々の販売店を閉鎖する命令を下したが、何故か閉鎖される販売店のほとんどが共和党議員に献金した店ばかりだという事実が発覚した。

普通、こういう記事を読んだら「本当かな?」と思うべきなんだけど、ネイト・シルバーのFiveThirtyEight.comに種明かしがある。公開されている政治献金データベースによると、「自動車販売店」からの政治献金のうち9割近く(88%)が共和党への寄附であり、民主党への寄附は12%に過ぎない。つまり、自動車販売店という業種は共和党支持者がやたらと多い業界であり、経営再建のために一斉に多数の販売店を閉鎖すれば、当然その多くは共和党支持者の経営する販売店になるというだけのこと。
もし、同じ経営再建計画によって職を失う工場労働者の支持政党を調べれば、自動車産業というのは労組の強い業界であり、その労組が民主党を支援しているから、おそらく9割程度が民主党支持者ということになるだろう。かといって、オバマが民主党支持者を次々と解雇している、とは誰も言わない。「閉鎖された販売店の多数が共和党支持者だった」という報道が事実だとしても、母集団(販売店)においてどちらの政党を支持する人がどれだけいるのか確認しなければいけないのに、いきなり大掛かりな陰謀があったことになって、大統領の直接の関与まで決めつけられている。
つづきも変だ。

閉鎖のヒットリストに載っている販売店を代表している弁護士によると、閉鎖の圧力はホワイトハウスから強くかかっているという。

「クライスラー社が販売店の25パーセントを閉店することは懸命ではないということが我々には明らかになってきました。これはクライスラー社の決断ではありません。社は大統領の自動車企業対策部から強い圧力をうけているのです。」とレオナード・ベラビア弁護士は語った。

これ、「販売店を代表している弁護士」の発言だよね。つまり、「クライスラーの決断ではなく、大統領からの圧力である」というのは、事実の提示ではなく、その弁護士の見解でしかないわけだけど、その弁護士はクライスラーとホワイトハウスの間でどういうやり取りがあるのかを知る立場にはいない。客観的に情報を知り得る立場でないばかりか、ある特定の利害当事者の代弁者として自分たちに都合のいい見解を主張しているのであって、それをまるで客観的な事実の指摘であるかのように紹介するカカシさんはどうなってるんだろう。

自分の政治的見解に反対するライバル派の企業を閉鎖するやり方は、ファシズム以外の何者でもない。

というのは、前提が正しければその通りなんだけれど、ファシズムと言う前に事実をちゃんと調べてください。
5/24の記事は、「国民を人と思わないオバマ」。すごいタイトルだ。まぁこれはカカシさんじゃなくて「ミスター苺」さんのコメントらしいけど。

俺(ミスター苺)が愛読しているブログ、パワーラインで、バラク・H・オバマが、取調べ中に水攻めにあった三人のテロリストにやたらな同情をしているのに比べて、オバマが国民の安全にまったく気使いを見せないことを指摘している。

オバマが「水攻めにあった三人のテロリストにやたらな同情をしている」という記述には、何の根拠もない。そもそも三人はテロリストではなくテロリズム支援者という疑いを持たれて米国によって拘束された人たちであり、少なくとも拷問を受けた時点において何の犯罪でも起訴されていない。そしてオバマが拷問に反対するのは、必ずしもかれらに同情しているからではなく、拷問をしている国家として国際的な非難を受けるばかりか、かえって反米感情を高め、米国人の命を危険にさらすと判断しているからだ。そのこと自体に異論があるならそうオバマを批判するべきで、オバマは国民の安全をまったく気にせずテロリストにやたらと同情している、というのでは話にならない。
その「国民の安全を気にしていない」というのは、次のようなことをいうらしい。

オバマがペン一筆で発令した燃費の良い車の製造を強制する法律は、統計的に見て、何千という罪のない命を交通事故で奪うことになる。なぜなら燃費のよい車は必然的に軽くきゃしゃで、重たく頑丈な燃費の悪い車よりも事故にあった際の人身被害はひどくなるからだ。
(略)
オバマは個人的に知ってる人間は別として、人民のことをゴキブリかなんかとでも思ってるんじゃないだろうかと俺は感じるね。ゴキブリなんかちょっとくらい死んだって知るかってなもんだ。ほかにいくらでもうじゃうじゃ生まれてくるんだから。奴はほかの部族の人々に対して、まったく同調心というものを見せない。奴が心配することといったら自分の部族の利益と忠誠心だけだ。奴が必要とする人間は自分の重要性を高めてくれる取り巻きだけだ。もしそのメンバーが死ねば、ラインアップに穴が空くに過ぎない。
 この場合、統計的に確実であろうと、この何千という赤の他人の死などオバマにとって統計的に無意味な存在なのだ。 奴はほかのことに気を取られていて気が付かないのではない。見かけを気にしているとか何とかなんてこととは関係ないのだ。交通事故の死傷者なんて奴にとってただの騒音でしかない。 「オムレツを作るには卵を数個わらなきゃならん。」くらいなもんだ。
 これは政治的に正しくも懸命な言い方でもないかもしれない。だが俺はオバマはホワイトハウスのこれまでの住人のなかでも、最も冷血なsociopath(【精神分析】社会病質者)だと思うね。奴にとって国民が生きるか死ぬかなんて文字通り何の意味も持たないんだ。 2012年の再選挙に影響を及ぼすということ以外にはね。 はっきり言っておれは奴はsolipsist(【哲】唯我論者)だと思う。

燃費の良い車はより危険じゃないのかという話は、トレードオフの問題として真面目に議論されるべき。これは実はかなり大変な問題で、たとえば事故にあっても乗っている人の安全をしっかり守ってくれる、安全性能が断トツに優れた車があったとして、その車が交通事故で失われる命を減らすということは自明ではない。車の安全性能を確信する人は、よりスピードを出して運転したり、無茶な運転をしても大丈夫だと思うようになり、結果的に他の人を事故に巻き込んでかえって犠牲者が多くなるということだってありうる。
このように、どのように車を設計すれば最も事故の犠牲者を減らすことができるのか、というだけでも難しいのに、地球温暖化やエネルギー危機という将来的な危険をどこまで考慮に入れるべきか、現在危険にさらされる命と将来危険にさらされる命を天秤にかけなければならないときどのようなバランスを目指すか、ということまで絡んでくると、ほとんど回答不能な難題であるように思えてくる。
そういう意味で、オバマを含めたリベラル系の政治家が、目先の政策目標ばかりに熱心になってその意図せざる帰結に無頓着になることは多々ある。そのような目先の社会改善に踊らされず、意図せざる帰結を忘れないことこそ、健全な保守主義者が社会に必要とされる理由であり、その役割であるはずなのに、それを通り越してオバマの人格的問題にしてしまうような論者は保守主義者とは呼べない。
5/22の「オバマ王の後ずさり」「グォンタナモ収容所閉鎖で苦戦するオバマ王」は一転して、オバマが左派の期待を裏切っているという話。

王の座についた暁には、アメリカ政府によるテロリストの「拷問」は廃止するとか、イラクから即撤退するとか、パキスタンに攻め入るとか、チェンジ!チェンジ!とおおきなことを言っていたオバマ皇太子だったが、いざ王様になってみると、国の政(まつりごと)はそう簡単には変革できないということをじわじわと味わっているようだ。
 グォンタナモ収容所閉鎖の件にしても、共和党はおろか、民主党議会からも、収容者の身柄をどう処分するのかがはっきりしないうちは、むやみに閉鎖すべきではないという批判が出ている。いくらオバマ王が民主党でも、議会と大統領とでは立場が違う。オバマがどう思おうと、アメリカは今は未だ独裁政権ではないのだから。

収容所閉鎖の件については、収容者の一部を米国の刑務所に入れて軍法会議で裁判する、という話が出てきたところ、民主党議員を含め刑務所のある地域の政治家たちが「自分たちのコミュニティに連れて来ないでくれ」という反発が起きて大変なことになっている。こういう地域では、出所したばかりの元囚人が食うに困って犯罪をおかしたり、刑務所があるために地域の印象が悪くなって風評被害が出たりで、いろいろ苦労を味わっているのは事実なんだけれど、この件において何が不安なのか分からない。本当にテロリストならコミュニティに釈放されることはないだろうし、米国のマキシマム・セキュリティ(警備最大)の刑務所では脱走なんてまったくあり得ないんだけどね。
それはともかく、この問題をはじめカカシさんが受け取ったメールには次のような「オバマ王の後ずさり」がリストアップされていたらしい。

・グォンタナモ収容者の写真公開
・グォンタナモ収容所の閉鎖
・収容者の軍法会議による裁判
・グォンタナモの収容者をアメリカ国内に解放する
・軍隊の同性愛者受け入れ制度
・アフガニスタン増派

写真公開というのは、米国兵士による収容者虐待の証拠写真がこれまで明らかになったもの以外にも数十枚あり、オバマ政権はその写真を公開すると一度決めたあとで、取り消した。収容所そのものの閉鎖はまだ撤回されていないけれども、収容者をどうするかの問題で揉めているため時期が送れる可能性は高い。収容者のうちテロリストの仲間だとされた人については、オバマ政権ははじめ米国内で通常の刑事裁判を受けさせようとしていたけれども、それでは機密性が保たれないので軍法会議方式に転換した。収容者を米国内に「解放する」という話に関しては間違いで、多分上記の「自分たちのコミュニティに連れてくるな」というキャンペーンを「コミュニティ内の刑務所に収容する」ではなく「コミュニティに引っ越してくる」と誤解したのだろう。軍隊への同性愛者受け入れは、わたしの聞いた範囲ではまだやるつもりのはず。アフガニスタン増派は、後ずさりでなく選挙で公約していたものだ。
最後のアフガニスタン増派についてだけれど、米国の民主党主流派・リベラル主流派は、イラク戦争には反対していたけれども、アフガニスタン戦争には反対していなかった。マイケル・ムーアの『華氏911』を観ると分かると思うけど、「アフガニスタン戦争は911の犯人であるビンラディンとアルカイダを倒すための正しい戦いだが、ブッシュ大統領はビンラディン追跡を中途半端にしか遂行せず、かわりに911と何の関係も無いイラクを侵略した」というのが民主党主流派の考え方。だから、イラクから撤退してその勢力をアフガニスタンに差し替えるべきだ、というのは過去6年間の民主党の方針そのもの。
ついでに言うと、過去6年間に平和運動をさかんに盛り上げていた大手団体のいくつかは、オバマが就任してからまったく沈黙している。もちろんクエーカー教徒をはじめとする原理主義的非暴力主義者はいまでも反戦を主張しているし、民主党よりはるかに極左的な団体は「暴力を否定するわけではないが、民主党も共和党も資本主義政党であり同じ」という立場から、やっぱりイラク・アフガニスタン戦争に反対している。ところが、MoveOn.orgのように必ずしも民主党と一心同体ではなかったはずの市民団体やSEIUのような改革派労組の中に、オバマ政権になってからやたらと政権に擦り寄って醜悪な様相を見せている。ACORNに関するデマを書くヒマがあったら、そういうところを苺畑さんが叩いてくれたら爽快なんだけど、情報源が違うから知らないんだろうなぁ。
続いて(米国政治以外の話題が多いので)少し飛んで4/25「温暖化反論説者は黙らせろ! 訪米した英専門家を追い出した米民主党議会」から。

ミスター苺によると、さる24日に開かれた米議会における公聴会で、人工的温暖化説について証言するアル・ゴアに対抗すべく、共和党がわざわざイギリスから招いた反温暖化説の専門家クリストファー・モンクトン卿(Lord Christopher Monckton)が空港についた途端、民主党議会から公聴会への出席招待取り消しを伝えられたという。

カカシさんが引用する文章ではクリストファー・モンクトン卿は温暖化問題の「専門家」であるばかりか「マーガレット・サッチャー首相の科学アドバイザーだった人物」として紹介されて、わざわざ英国から専門家を証言に招いておきながら、突然キャンセルするとは酷いじゃないか、という話になっている。ところがこれはまったくのデマで、議会がモンクトンを証言に呼んだ事実はない。招待が取り消されたのとそもそも招待されていないのとでは大違いだ。
Wikipediaを読めば分かるのだけれど、そもそもモンクトンという人物は保守系ジャーナリスト・編集者であり、科学者でもなければ科学を専門的に修めてもいない。サッチャー政権の「科学アドバイザーだった」というのも大嘘で、実際には保守党の広報局で働いたあと「政策アドバイザー」としてジャーナリズムから起用されたというのが正しい。ところが温暖化問題を訴えたアル・ゴア元副大統領の映画『不都合な真実』が英国の公立学校で教材として採用されそうになった際、映画には科学的な間違いがあるとして採用を差し止める運動で注目を浴びた。
カカシさんは、次のように言う。

モンクトン卿はヘンリー・ワックスマン下院議員をマイケル・ムーア監督の「ロジャーアンドミー(ロジャーと私)」みたいに議事堂中追っかけ回して説明を求めたらしいが無駄だった。結局民主党は気象科学の専門家とはいい難い、共和党の元下院議会会長のニュート・ギングリッチを反対説の証人として招待した。
 モンクトン卿は科学者ではないそうだが、地球温暖猜疑説を長年説いている専門家で、それに関する書籍も多々書いており、イギリスにおける地球温暖化説に基づく馬鹿げた政策を阻止すべく運動を続けている。例えばイギリスの学校でアル・ゴアの非科学空想物語映画「不都合な真実」を教材として強制的に使わせる政策を阻止することに成功している。

英国首相の科学アドバイザーを自称する人がマイケル・ムーアの真似をするのはちょっとどうかと思うのだけれど、かれよりギングリッチの方がずっと人間としてまともで妥当な証人だと思う。民主党支持者には90年代にクリントン政権を追いつめたギングリッチのことを毛嫌いしている人が多いけれども、わたしは元歴史学教授らしく長期的な視野に立って物事を考えられるギングリッチの思想的な深さや、「アメリカとの契約」という形で有権者に明快な公約を提示し多くの項目を実現したかれの手腕を高く評価している(ただし政策内容はほとんど全部反対だけど)。てゆーか、教材として使わせる政策は阻止されていない(判決は、科学的にはおおむね妥当だが、一部政治的に偏った内容があるので、その部分を教師が注意できるようにすれば教材として使用できる、というもの)んだけど。
4/23は「オバマ王の独裁化は進む。今度はCIAテロリスト取り調べ方法を暴露というもの。

いったい独裁者オバマ王は世界に何を証明しようとしているのだろうか?我が国の敵に媚びへつらい、世界に謝罪旅行に出かけたかと思えば、今度はアメリカの国土保証に欠かせないCIAによるテロリストの取り調べ方法を世界中に暴露してしまった。アメリカが拘束したテロリストをどのように取り調べ、どのように情報を得たか、これは国土保証にとっては極秘の情報のはずである。それをブッシュ政権の元に行われた情報徴収の方法に異存があるからと言って世界中に広める意味がどこにあるのだ?
 これによってテロリスト達は、アメリカ政府にとらわれた場合には、どのように抵抗すれば良いか確実に学ぶことが出来るようになってしまったではないか。

上でも書いたけれども、拘束された人たちはテロリストとは限らない。また、オバマ政権が機密メモを公開したのは、そこに書かれた「取り調べ方法」は米国憲法及び国際法に違反した行為であり、今後同じ手法を使わないと決めたからであって、それをテロリストが知ったところで今後アメリカがどのような取り調べを行なうかは分からないはず。だいいち、「水攻め」をはじめとした拷問が行なわれていることはメモ公開以前からも報道されていたことで、オバマが公開したからはじめて知られたわけでもないし、そもそも拷問というからには準備しておけば耐えられるような生易しい手法ではないはず。

だが、独裁者オバマ王がやったことはそれだけではない。ブッシュ政権時代に使われた水攻め方法が、拷問であるかどうか疑問だとし、テロリストにこの方法を使って取り調べしたCIA役員、ブッシュ政権の要員、アドバイザーや弁護士らに、刑事責任を問う可能性を明らかにしたのである。

わたしは、ブッシュ政権の高官らは戦争犯罪者として人道に対する犯罪を裁かれるべきだと思う。というのも、イラクのアブグレイブ刑務所はじめ世界各地における米軍兵士が収容者や捕虜を虐待した件については軍事法廷が開かれており、数百人もの下っ端の米兵が直接虐待に加担した罪で起訴されているのに、それを命令した政府や軍の高官の責任がまったく問われないというのではあまりに不公平だもの。というか、米国は第二次世界大戦中に米国人捕虜を「水攻め」にした罪で何人もの日本軍関係者を処刑しているわけで、ブッシュ政権の高官がまったく同じことを命令したのに処罰しないというのはどう考えてもおかしい。
もちろん現実の政治では前政権高官が戦争犯罪者として扱われることはありえないから、せめて事実の究明だけでも進めて欲しい。オバマも実際には「刑事責任を問う可能性を明らかに」などしていない。カカシさんがリンクした先の記事を読むと、はっきりとグアンタナモでの拷問実行者や命令者の「刑事責任は問わない」と大統領が明言しており、それが人権団体によって批判されていることも報道されている。一体どう読めばこのような正反対の解釈ができるのだろうか。
ああ疲れた。どうせこんなの誰も読みたくないだろうけど、なんかすごいことになっているのでいろいろ言いたくなってしまった。もっと暇ができたらこんなのじゃなくてちゃんとしたエントリ書きますです。
ところで、最近のカカシさんの記事を読んでいていまさら気付いたのだけれど、彼女は「ルナ」という名前で新たに「楽して痩せよう、怠慢人のダイエット」というブログも開始していたらしい。そちらは結構おもしろかったりするので、苺畑ウォッチャーのみなさまはどちらもお見逃しなく。

47 Responses - “米国トンデモ保守の主張を日本語で読んで楽して痩せる”

  1. goldbug Says:

    グアンタナモの囚人ですが、問題は第三国が受け入れない、そして起訴するに足る証拠がない人たちですよね。グアンタナモを閉鎖するなら、そういう人たちはアメリカ国内に釈放するしかないんじゃないですか?また有罪になったとしても、それが終身刑でなければ、いつか釈放されます。そしたらその人たちも国内に釈放するしかないですよね。オバマは新しい法律を作って、危険なテロリストが国内に野放しになるようなことはしないと言ってますが、何の証拠もない人を、無期限に拘束できるような法律って一体なんでしょう?民主主義に違反しない形で、そんな法律を作れるんでしょうか?もしそんな法律を作ったとしたら、それは形を変えたグアンタナモに他ならないんじゃないでしょうか?

  2. macska Says:

    アメリカ国内に釈放することは、まずありえないと思います。米国の政治文化でそんなことをして生き残れる政治家なんて一人もいません。たとえ「形を変えたグアンタナモ」になったとしても、国内で拘束を解くことはないでしょう。米国に不法入国・不法滞在していて捕まったけれども祖国が受け入れを拒否したために国外追放にもならずに半永久的に行政措置によって拘束されている外国人は既にいますし。ま、もしかしたら、何らかの交換条件を出してどこかの国に押し付けるという可能性もあります。どっちにしても酷い話ですが。

  3. goldbug Says:

    グアンタナモがなぜ批判されていたかというと、何の法的手続きを踏むことも無しに、無期限に囚人を拘束していたからですね。オバマはその批判に対する解決策を提示するわけではなく、シンボル的なキューバの施設を閉鎖することで、グアンタナモを目立たないような形に変化させるだけですね。ヨーロッパなど批判勢力は、このオバマのペテンに引っかかって、収容所閉鎖を賞賛するんでしょうか?もしそうするなら、頭が悪いとしか言いようがないですね。

  4. tw Says:

    こんにちは。
    紹介されていたブログを始めて見ましたが、なんというか、これは凄いですね。
    タイトルバナーの苺から出ている毒電波にやられました。
    アメリカ在住ですが、日本人(帰化してるんですかね)でここまでトンデモ保守に染まってるというのは、一体何があったのでしょうか。
    日本に帰化したアメリカ白人が天皇陛下万歳!と言ってるような違和感が・・・。て、適した比喩だとは思いませんが、それくらい「場違い」な感じがします。

  5. MikeRosstky Says:

    <<そもそも三人はテロリストではなくテロリズム支援者という疑いを持たれて米国によって拘束された人たちであり、少なくとも拷問を受けた時点において何の犯罪でも起訴されていない。
    Wikiによると、WaterboardされたのはKhalid Sheikh MohamedとAbu Zubayahah。この二人がテロリストではなく、テロ支援者の疑いで捕まっただけでしょうか?
    Wikiの内容ではKahlidh氏は:
    According to the 9/11 Commission Report he was “the principal architect of the 9/11 attacks.” He is also thought to have had, or has confessed to, a role in many of the most significant terrorist plots over the last twenty years, including the World Trade Center 1993 bombings, the Operation Bojinka plot, an aborted 2002 attack on the U.S. Bank Tower in Los Angeles, the Bali nightclub bombings, the failed bombing of American Airlines Flight 63, the Millennium Plot, and the murder of Daniel Pearl.
    もし、テロリスト=自爆で死んだ人の定義であれば、確かにテロリストではありませんが、テロリスト=テロの計画にかかわった、もしくはテロをプロデュースした人の定義でいけば、彼は立派なテロリストです。
    また、彼は”戦場”で捕まった。そして、私服で戦闘にかかわったとなると、第二次世界大戦のルールで行けば、その場で射殺されても国際法上問題が無かった人物です。
    <<本当にテロリストならコミュニティに釈放されることはないだろうし、米国のマキシマム・セキュリティ(警備最大)の刑務所では脱走なんてまったくあり得ないんだけどね。
    すでに釈放されている人口のうち、7人中1人は釈放された国でテロを行っています。これまで、テロ容疑でアメリカ国内で逮捕された人は獄内でリクルート行為を行い、その結果、未遂に終わっているが、国内でのテロ事件はこの人たちによって計画され、実行に移されている。
    罪が無い人がテロのレッテルをはられる事は問題かもしれないが、Guantanamoにいる囚人はテロに関与していると断言しても良いほどテロに関わってきた人たちだ。その人たちをアメリカの犯罪者と一緒の環境においても良いと言う考え方に問題があるとおもいますが、いかがでしょう? それとも、囚人の家族には説明しなくても良いと?
    MikeRossTky

  6. macska Says:

    Wikiによると、WaterboardされたのはKhalid Sheikh MohamedとAbu Zubayahah。この二人がテロリストではなく、テロ支援者の疑いで捕まっただけでしょうか?

    すみません、テロリストではないというのは言い過ぎでした。もしテロリストとして捕まったのであれば、テロリズムは犯罪ですから、犯罪容疑者として裁判にかけられるべきでした。

    すでに釈放されている人口のうち、7人中1人は釈放された国でテロを行っています。

    報道によると、釈放されたうちの7人中1人が「テロリズムもしくはmilitant activity」に関わっているとされていて、タリバンに戻った人などが含まれているようです。アルカイダはテロ組織かもしれませんが、タリバンはそうではないでしょ。
    それにしても、7人中6人は釈放後テロとは無関係というのはすごい数字です。もちろんその中には「以前はテロに関わっていたけれども、今では改心した」みたいな人もいるでしょうが、どれだけ多くの無実の人が裁判で身の潔白を証明する機会すら与えられずにグアンタナモに拘束されていたのかと思うと、米政府内の責任者の処分ができないのが残念です。

    Guantanamoにいる囚人はテロに関与していると断言しても良いほどテロに関わってきた人たちだ。

    それが事実だとすると、テロリストの7人中6人は改心してテロを放棄したことになりますが、そんなに大勢のテロリストが信念を捨てるものでしょうか?

    その人たちをアメリカの犯罪者と一緒の環境においても良いと言う考え方に問題があるとおもいますが、いかがでしょう?

    もしかれらが犯罪者なら、アメリカ人の犯罪者と一緒の環境におくべきでしょう。犯罪者ではなく交戦相手の兵士であったなら、ジュネーヴ条約に基づいて捕虜として扱うべきです。
    問題があると言うなら、そもそも犯罪容疑者でも捕虜でもない人間を拘束してグアンタナモに収容したことに問題があったわけです。閉鎖することが困難なのは事実ですが、だからこそなおさら今後二度とこのような施設を作るべきではないし、関係者の責任を問うべきです。

  7. MikeRossTky Says:

    <<テロリズムは犯罪
    個人がある思想に基づいて個人的に動く場合は”犯罪”かも知れませんが、組織として訓練を受け動く場合は”犯罪”でしょうか? Organized Crimeをはるかに超えた組織があるわけでしょ?警察レベルの問題ではないのであれば、対応も”犯罪”では問題ではないでしょうか?
    <<それにしても、7人中6人は釈放後テロとは無関係というのはすごい数字です。
    なぜ、すごい数字なのでしょうか?普通の人は、戦争に参加したくありません。数年、戦場から離れ、考える時間があれば、改心するのは当たり前では?
    <<どれだけ多くの無実の人が裁判で身の潔白を証明する
    まるでNATOやアメリカ軍がわざわざ無実の人を戦場から引っ張ってきたように・・・ Guantanamoに居る人たちは手に鉄砲を持っていた人たちです。理由なしで連れて来られたわけではないでしょ?
    <<米政府内の責任者の処分ができない
    これもまた驚きですね。9・11から一度もアメリカ国内ではテロは成功していない。試みも何回も阻止されている事は明らか。その人たちをなぜ、”処分”するのですか?この処分するに値する人たちはどの様な”犯罪”をおかしたのですか?
    逆に、”犯罪”を犯してGuantanamoにいる人たちに対して”処刑”という国際法に基づいた罰を課すべきでは?彼らはイラク・アフガンで犯した罪は現地に居ればすでに死刑とされた”犯罪”。Guantanamoに残っている理由の一つが帰れば処刑、他の国は受け入れない、自由にすればテロリストになるからでは?
    <<もしかれらが犯罪者なら、アメリカ人の犯罪者と一緒の環境におくべきでしょう。犯罪者ではなく交戦相手の兵士であったなら、ジュネーヴ条約に基づいて捕虜として扱うべきです。
    あなたの親類がその環境に居ても一緒にしますか?すでにアメリカ国内で犯罪を起こし、アメリカの監獄でリクルートしてテロを行おうとしたグループがありますが、彼らがこの人たちに接したあと、あなたはこの人たちと同じところに住みたいですか?
    そしてジュネーブ条約では私服を着て戦場に立ち、一般民の中に隠れる行為は守られていません。最近のアメリカが関わる戦場以外では処刑されていました。ジュネーブ条約を全く理解されていないのではありませんか?
    <<犯罪容疑者でも捕虜でもない人間
    なぜ、そのように断言できるのですか?Jihadのトレーニングを受け、私服を着て庶民にを盾に戦場で捕まった人は犯罪者でなければ何?捕虜でなければ何?
    次の9・11が起こった時、責任はだれが?
    平和とは戦争がない状態ではありません。平和とは自由に人が生きていける環境です。
    MikeRossTky

  8. macska Says:

    個人がある思想に基づいて個人的に動く場合は”犯罪”かも知れませんが、組織として訓練を受け動く場合は”犯罪”でしょうか?

    組織的犯罪は犯罪に決まっているじゃないですか。

    なぜ、すごい数字なのでしょうか?普通の人は、戦争に参加したくありません。数年、戦場から離れ、考える時間があれば、改心するのは当たり前では?

    じゃあ、テロリズムの犯罪で普通に刑事裁判にかけて刑務所に入れておけば、改心するんですね。問題解決じゃん。

    まるでNATOやアメリカ軍がわざわざ無実の人を戦場から引っ張ってきたように・・・ Guantanamoに居る人たちは手に鉄砲を持っていた人たちです。理由なしで連れて来られたわけではないでしょ?

    第一に、鉄砲を持っていた人には犯罪者だけでなく交戦相手の兵士が含まれます。兵士はジュネーヴ条約に基づいて捕虜として扱われるべきで、グアンタナモのような扱いは許されません。第二に、理由があって連れて来られたのかどうかは裁判で明かされるべきで、その裁判を受ける権利を否定するのは認められません。

    その人たちをなぜ、”処分”するのですか?この処分するに値する人たちはどの様な”犯罪”をおかしたのですか?

    ジュネーヴ条約に違反し、人道に対する罪をおかし、米国の国際的地位を貶め、米国の長期的な安全を深刻に脅かしました。また、米国憲法を形骸化し、米国の民主主義にも大きな傷を付けました。

    逆に、”犯罪”を犯してGuantanamoにいる人たちに対して”処刑”という国際法に基づいた罰を課すべきでは?彼らはイラク・アフガンで犯した罪は現地に居ればすでに死刑とされた”犯罪”。Guantanamoに残っている理由の一つが帰れば処刑、他の国は受け入れない、自由にすればテロリストになるからでは?

    現地の法律に基づいて違法行為を働いたなら、現地で裁判を受けさせるべきでは。

    あなたの親類がその環境に居ても一緒にしますか?

    当たり前では。たとえば、わたしの親戚が殺人犯や強姦犯と同じ施設に収容されることをわたしは望みませんが、もしその親戚がそのように扱われるだけの犯罪をおかしたのであれば、受け入れるしかないでしょう。

    すでにアメリカ国内で犯罪を起こし、アメリカの監獄でリクルートしてテロを行おうとしたグループがありますが、彼らがこの人たちに接したあと、あなたはこの人たちと同じところに住みたいですか?

    住んで何か問題が? あなたの言う通りだと、数年収容されたら「改心するのが当たり前」なんでしょ?

    そしてジュネーブ条約では私服を着て戦場に立ち、一般民の中に隠れる行為は守られていません。

    もしかれらがジュネーヴ条約によって保護された兵士でないなら、犯罪者ということになります。裁判にかけ、正当な手続きを経て有罪となれば刑罰を与えるべきです。無期限に拘束して裁判を受ける権利すら与えないという扱いは認められません。

    なぜ、そのように断言できるのですか?Jihadのトレーニングを受け、私服を着て庶民にを盾に戦場で捕まった人は犯罪者でなければ何?捕虜でなければ何?

    あの、だからさ、わたしはかれらは犯罪者もしくは捕虜として扱われるべきだ、と主張しているの。犯罪者なら公正な裁判を受ける権利があるし、捕虜ならジュネーヴ条約の保護を受けます。そのどちらでもないと決めつけたのはブッシュ政権であって、わたしじゃないですよ。

    平和とは戦争がない状態ではありません。平和とは自由に人が生きていける環境です。

    素晴らしいですね、同感です。平和とはただ単にテロリズムが起きない状態ではなく、テロリズム防止を口実に人々の権利が否定されない状態だとわたしも思います。いくらテロリズム阻止のためといっても、人々が自由に生きていける環境を破壊してしまっては意味がないですからね。

  9. MikeRosstky Says:

    <<兵士はジュネーヴ条約に基づいて捕虜として扱われるべきで、グアンタナモのような扱いは許されません。第二に、理由があって連れて来られたのかどうかは裁判で明かされるべきで、その裁判を受ける権利を否定するのは認められません。
    ジュネーブ条約を読んでください。Guantanamoで収容されている捕虜は対象外です。また、このような人たちは犯罪者として取り扱われるのではなく、処刑される位置づけの人たちです。すなわち、生きている事自体が”恩赦”である存在です。アメリカは現地に引き渡すと殺される存在に対して慈悲をあたえ、リスクをとってまでしても一部を自由にし、リスクをとりたくない、もしくは受け入れ先が無いのが現在残っているわけです。選挙で政治家として発言したオバマ氏でさえ、ブッシュと同じ判断に至っています。
    <<あの、だからさ、わたしはかれらは犯罪者もしくは捕虜として扱われるべきだ、と主張しているの。犯罪者なら公正な裁判を受ける権利があるし、捕虜ならジュネーヴ条約の保護を受けます。そのどちらでもないと決めつけたのはブッシュ政権であって、わたしじゃないですよ。
    権利のない人を権利のある人同様に”犯罪者”として扱う事は危険です。その為にジュネーブ条約が有ります。あなたはジュネーブ条約を盾にした意見を述べていますが、同時にジュネーブ条約を無意味にしています。その矛盾を理解していただけないのなら話は前進しません。どちらでも無いと決めつけているのはブッシュ政権ではなく、ジュネーブ条約です。一度ジュネーブ条約を読んでみてください。
    <<人々が自由に生きていける環境を破壊してしまっては意味がないですからね。
    アメリカでその環境が破壊してしまっていません。その環境が無い環境を作る事を頑張ってやっているのがアルカイダであり、タリバンであり、過激イスラム指導者であり、パレスチナの指導者などです。この人たちをどう世界から排除し、平和をその地にもたらす事が重要か理解していただいかなければなりませんね。

  10. macska Says:

    ジュネーブ条約を読んでください。Guantanamoで収容されている捕虜は対象外です。また、このような人たちは犯罪者として取り扱われるのではなく、処刑される位置づけの人たちです。

    だから、もしジュネーヴ条約の対象外だとしたら、それは兵士ではなく犯罪者だということになるんですよ。犯罪者ならば、弁護士をつけて裁判所でその罪を追求すべきです。
    弁護士にも面会できず、裁判にもかけられないまま「処刑される位置づけの人たち」なんてどこにもいません。少なくとも、民主国家の政府がすることじゃないでしょ。あなた自身がある日突然「処刑される位置づけ」にされてしまい、無実を証明する機会すら奪われても構わないと言うんですか?

    選挙で政治家として発言したオバマ氏でさえ、ブッシュと同じ判断に至っています。

    オバマが当時大統領であれば、そもそもあのような収容施設を作らなかったでしょうし、拷問も行なってはいなかったでしょう。

    権利のない人を権利のある人同様に”犯罪者”として扱う事は危険です。

    だから、グアンタナモに収容されていた人にも、権利はあるんです。それをブッシュ政権が無視して不法に拘束・虐待したからといって、権利は消滅しません。

    アメリカでその環境が破壊してしまっていません。

    ある国の政府が、政府にとって都合の悪い人物を「テロリストだ」と一方的に断定して、反論の機会も与えずに、無制限に拘束できるというのであれば、それはもはや自由な国とは言えません。

  11. goldbug Says:

    Khalid Sheikh Mohamedがつかまったのはイラクでもアフガニスタンでもなく、パキスタンですね。戦場で捕まったのではないから戦争捕虜でないかというと、そうでもなく、対テロ戦争の戦場は米軍が戦闘を行っている国だけではなく、テロリストがいるところはどこでも、パキスタンでも、ヨーロッパの街中でも、世界中全てが戦場ですね。
    テロリストが軍服を着て武器をはっきり見えるように持っていないから、捕虜の権利がないと言われればその通りかもしれませんが、しかし元々テロリストに制服なんかあるはずないし、彼らの武器はカッターナイフと飛行機です。従来の戦時国際法を対テロ戦争に当てはめることには無理があるように思います。テロとの戦いは、そもそも戦争と位置づけるべきものなのでしょうか?

  12. goldbug Says:

    Khalid Sheikh Mohamedは自分が911の首謀者だと自白してますね。911の首謀者なら、裁判にかければ間違いなく死刑になるでしょう。しかし問題はその自白が水責めによって得られたことです。もし水責めが拷問なら、拷問によって得られた証拠は裁判では使えないでしょうね。ですから彼を有罪にできるのかという問題が出てくるかもしれません。
    水責めが拷問かどうかですが、政権が変わって新しい大統領が、自分の政権は水責めはしないと言うのは勝手ですが、あれは拷問だと言えば、自動的に拷問だということになるんでしょうか?水責めは拷問ではないと判断したのは前政権の司法省です。新大統領が拷問だと言っただけで、その判断が簡単に覆せるものなのでしょうか?最終的にはモハメド氏を起訴し、裁判を通じて裁判所が水責めは拷問なのかどうか、決めなければならないのではないでしょうか。

  13. macska Says:

    Khalid Sheikh Mohamedは自分が911の首謀者だと自白してますね。911の首謀者なら、裁判にかければ間違いなく死刑になるでしょう。しかし問題はその自白が水責めによって得られたことです。

    その通りですね。自白以外の証拠が十分にあればいいんですが。

    水責めが拷問かどうかですが、政権が変わって新しい大統領が、自分の政権は水責めはしないと言うのは勝手ですが、あれは拷問だと言えば、自動的に拷問だということになるんでしょうか?

    それは順序が違っていて、そもそも前政権が一方的に「水攻めは拷問ではない」と決めたからといって、拷問ではないということにならない、というのが正しくないですか? 司法省がそう判断したと言っても、国際的な慣習や常識だけでなく、米国がこれまでずっと取ってきた立場にも根本的に反する判断なのですから。それに、水攻めは拷問であるということは、大統領が言っているだけでなく、現政権の司法省もそう言ってますよね。

    最終的にはモハメド氏を起訴し、裁判を通じて裁判所が水責めは拷問なのかどうか、決めなければならないのではないでしょうか。

    国際戦犯法廷においてブッシュ政権幹部を起訴して決めるという方法もありますが、現実的にそれは難しいので、実際に水攻めを受けた人の刑事裁判なり、あるいはかれらがアメリカ政府を相手取って民事裁判を起こすなりした時に、裁判所の判断が仰がれることになりますね。

  14. MikeRosstky Says:

    戦争の環境に犯罪レベルの司法を使う。兵士は警察と同様の証拠のハンドリングを行い、庶民と同等の権利を持ち、弁護士を使い”無罪”を証明するのではなく、政府は”有罪”を証明しないといけない。
    これは無理な話です。戦場で兵士に警察官になれなど。
    だからジュネーブ条約では誰がこの条約で守られるかを書いています。
    スパイ、テロリストは捕まれば処刑される。有罪・無罪の立場を放棄して戦う事を承諾したいる人たちです。すなわち、Macskaさんは権利を放棄したとされる人たちに新しい権利をテロリストに与えています。このような権利はProtocol Additional to the Geneva Conventions of 12 August 1949, and relating to the Protection of Victims of International Armed Conflicts (Protocol 1) で与えらるとされていますが、アメリカ、イラク、アフガニスタン、パキスタン、イラン、トルコなどはこの追加条約に署名していません。すなわち、きちんとジュネーブ条約とその周りの法律をリサーチすれば、関わっているすべての国々が対象外であることが判るんです。だから、法律を読んでくださいと何回も述べています。
    なぜか、Macskaさんは権利の無い人たちに権利を与え、その人たちと戦って、庶民を守る人たちを投獄したい。法律を曲げる主張を行っている事を理解してください。新しい法律を作りたいのなら、きちんとした民主主義の過程を経てください。勝手に裁判などと・・・
    ”水攻め=拷問”とするにはまず、拷問を定義しなければなりません。人の命を助ける目的で水攻めなどの行為を行う事は”拷問”ではないと判断されています。すなわち拷問の”Intent”がなければ拷問ではない。これがアメリカ法務省が下した結論です。この結論に基づいて政府の役人が業務を遂行した。それを後からリベラルの方々は”犯罪”扱いにしている。何を根拠に? 人の命を守るため、法の範囲内の行動を行った人を裁判に引きずり出し、人生を破壊し、どのようなメリットをMacskaさんは得られるのですか?
    <<実際に水攻めを受けた人の刑事裁判なり、あるいはかれらがアメリカ政府を相手取って民事裁判を起こすなりした時に、裁判所の判断が仰がれることになりますね。
    上記にお書きになった事が矛盾している事に気づいてください。
    MikeRossTky

  15. macska Says:

    これは無理な話です。戦場で兵士に警察官になれなど。

    戦場で警察行動(たとえば、必要最小限の力で制圧)が困難なことは分かります。その点は仕方がないでしょう。しかしいざ拘束した時点で、その人が合法的に交戦している兵士でないのであれば、私的な暴力に訴える犯罪者ということになりますから、犯罪容疑者として裁判にかけるべきです。

    スパイ、テロリストは捕まれば処刑される。有罪・無罪の立場を放棄して戦う事を承諾したいる人たちです。

    だから、その人が本当にスパイ、テロリストであるか、どうやって分かるんですか? 政府が言うことは何でも一方的に信じるべきだと?
    しかも、グアンタナモでは拷問まで使っています。本当にスパイやテロリストでない人だって、死ぬより苦しい思いをさせられれば「殺された方がましだ」と思って「分かった、自分はテロリストだ」と「自白」することが考えられます。

    新しい法律を作りたいのなら、きちんとした民主主義の過程を経てください。勝手に裁判などと・・・

    それこそブッシュ政権に言うべきです。もし捕虜でも犯罪容疑者でもない第三の法的な地位を作りたいのであれば、勝手にそのようにふるまうのではなく、きちんとした民主主義の過程を経てくださいと。
    仮にブッシュ政権がそのような民主主義の過程を経たのであれば、権力の暴走を防ぐための何らかの仕組みが設けられたでしょうし、行政府の独断で拷問が実施されることもなかったはずです。

    ”水攻め=拷問”とするにはまず、拷問を定義しなければなりません。人の命を助ける目的で水攻めなどの行為を行う事は”拷問”ではないと判断されています。すなわち拷問の”Intent”がなければ拷問ではない。これがアメリカ法務省が下した結論です。この結論に基づいて政府の役人が業務を遂行した。それを後からリベラルの方々は”犯罪”扱いにしている。何を根拠に?

    戦争犯罪については、国内法で合法であったとしても責任を問われることがありますし、上司の命令に従っていただけであっても無罪にはなりません(もちろん、その命令を出した上司の方が責任は重いですが)。
    とはいえ、わたしはブッシュ政権のように、一方的にかれらは戦争犯罪者であるから何の反論の機会も与えず一方的に処罰しても良いと決めつけるつもりはありません。第三国の専門家による国際戦犯法廷を開き、十分な弁護の機会も与えたうえで審判を受けさせ、もし無罪になったのであれば、それで良いと思います。
    あなたは、テロリストの疑いがある人については裁判を受けさせないまま権利を剥奪することを是とし、戦争犯罪の疑いがある人については裁判を否定して無罪だと決めつけている。なんでそんなに独善的になれるのかわたしには理解できませんが、わたしはそのどちらも被疑者の権利を守りつつ公正な裁判によって結論を出すべきだという考えです。

  16. MikeRosstky Says:

    <<あなたは、テロリストの疑いがある人については裁判を受けさせないまま権利を剥奪することを是とし、戦争犯罪の疑いがある人については裁判を否定して無罪だと決めつけている。なんでそんなに独善的になれるのかわたしには理解できませんが、わたしはそのどちらも被疑者の権利を守りつつ公正な裁判によって結論を出すべきだという考えです。
    テロリストは罪もない人を盾にして戦い、罪のない人を殺す事を目的とした戦闘をします。だからジュネーブ条約からも外されています。なぜ、そのような人に慈悲を与える必要があるのでしょうか?私が権利を剥奪したのではなく、彼らがテロリストになった段階で放棄しているわけです。
    なぜ、あなたは罪もない人を殺す人たちに”裁判の場”を設けるのでしょうか?どのような法律の根拠に基づいてさばくのでしょうか?一般の犯罪と同等のレベルの”証拠”や”証言”を求めるのでしょうか?
    このような環境を一方の兵士に与え、テロリストはそれを無視する戦闘をおこなう。このような足かえをなぜ、あなたは兵士に?
    それとも、テロリストが横行する社会が自分が住む社会ではないから自分の気持に基づいた現実を他人に押し付けているのですか?
    <<戦争犯罪の疑いがある人については裁判を否定して無罪だと決めつけている。
    まず、どの法律を犯したのか明記していただけますか?アメリカ軍無いで違法行為を行った人たちは公に裁かれています。ブッシュ元大統領がどの法律を無視してどの法律を破ったか明記していただけますか?ジュネーブ条約のどこがGuantanamoでは守られていませんか明記していただけますか?
    MikeRossTky

  17. macska Says:

    なぜ、そのような人に慈悲を与える必要があるのでしょうか?

    わたしは仏教徒ですから、もっとも罪深い人にこそ慈悲の心で接するべきだと思いますが、あなたの言うのはそういう精神的なことではないでしょう。わたしが言っているのは、そのような人に対してもデュー・プロセスが適用されるべきだということです。

    なぜ、あなたは罪もない人を殺す人たちに”裁判の場”を設けるのでしょうか?どのような法律の根拠に基づいてさばくのでしょうか?一般の犯罪と同等のレベルの”証拠”や”証言”を求めるのでしょうか?

    あなたは、グアンタナモに収容された人たちが一人の例外もなく「罪もない人を殺す人たち」であるということを、一体どういう理由で信用しているのでしょうか。もし政府が言うことには間違いないということなら、テロリストに限らず、あらゆる刑事犯について裁判は必要ありません。政府が「この人が犯人である」と言ったら、それだけを根拠に完全に信用するというならね。
    テロリズムの容疑者に、一般の犯罪と同レベルの審査は難しいかもしれない、という点には同意します。しかし、もしそうであるなら、あなたが言った通り「民主主義の過程を経て」テロリズム対策にふさわしい、何らかの形でデュー・プロセスが保証された、新たな制度を作らなければいけないはずです。一般の刑事裁判が不十分だからといって、政府の一存で憲法上の制約を踏みにじってはいけないのです。

    このような環境を一方の兵士に与え、テロリストはそれを無視する戦闘をおこなう。このような足かえをなぜ、あなたは兵士に?

    いくら自由主義・民主主義が足かせになるからといって、政府の一存で自由や民主制を踏みにじることを許せるのか、というのが根本の問題です。自由と民主制を信奉するならば、The Economist誌が言うように自らに足かせをつけて、そのうえでテロリストに対峙するべきです。

    それとも、テロリストが横行する社会が自分が住む社会ではないから自分の気持に基づいた現実を他人に押し付けているのですか?

    テロリストも怖いけれども、何の制約もなく人々を無期限に拘束したり拷問したりする政府も怖いです。どちらもわたしが住む社会の現実であり、わたしはそのどちらにも反対します。

    まず、どの法律を犯したのか明記していただけますか?

    少なくとも、グアンタナモにおける政府の政策としての拷問は、人道に対する罪に相当すると思われます。米国は国際刑事裁判所の加盟国ではないので国際刑事裁判所で裁かれることはないですが、その規定における定義に当てはまります。第一、過去に米国自身が「水攻め」を行なった日本軍兵士を戦争犯罪で裁いています。
    なんだか、わたしばかりあなたの質問に答えていて、あなたは全くわたしの質問に答えていないんですが、まともに議論する気あるんですか?

  18. goldbug Says:

    水責めが拷問だと仮定しましょう(チェイニー副大統領はじめ、保守派は決して認めないでしょうが)それは確かに法律に違反するかもしれません。しかし法に反するから、決して許されないと単純に言えるのでしょうか?共和党の議員が機密のブリーフィングの内容を暴露して、民主党から非難されていたようですが、それにより拷問によりテロの情報を入手し、何百人、何千人という無実のアメリカ人の命が救われたことが明らかになりました。ここに大きなジレンマがあると思います。すなわち、拷問をしないという文明国としての価値観は、何千人もの無実の市民の命を犠牲にしても守るべき価値観なのかということです。普通の国民が、アメリカの価値観を守るためなら、私たちは喜んで命を差し出すなどと言うと思いますか?人の命がかかっているなら、杓子定規な対応に終始することはできないでしょう。
    ちなみにビンラディンの運転手ハムダンの裁判で、最高裁はグアンタナモの囚人は、少なくとも適切な裁判を受ける権利があるとするジュネーブ条約の保護を受ける権利があるとの判決を出してますね。
    アメリカは94年に、国連拷問禁止条約を批准。憲法、これに準拠して制定される合衆国の法律、および合衆国の権限をもってすでに締結され、また将来締結されるすべての条約は、国の最高の法規ですね。

  19. MikeRosstky Says:

    <<あなたは、グアンタナモに収容された人たちが一人の例外もなく「罪もない人を殺す人たち」であるということを、一体どういう理由で信用しているのでしょうか。
    まず、アメリカは民主主義です。また、大統領は単独で”Oversighte”無しでGuantanamoを運営していたわけではありません。これはペロシ上院議員の発言でも伺えます。庶民の目から離れたところで動いているかもしれませんが、選挙で当選した民主党・共和党両党の議員がGuantanamoが始動してから関与しています。
    またオバマ大統領でさえ、就任2日でGuantanamoを一年以内に閉ざすと命令を出していますが、結果として1年以内に閉ざす事は難しく、また、中で行われている事について把握はしている今、その必要性に問題が生じていると思われます。2年しか上院議員を務める事をしていない政治家には必要な情報が無かったのかな?アメリカの政府、政治的監視などを考慮すると、オバマ氏及び民主党がリベラルなベースを動かす為に、不適格な情報を選挙中に流したり、必要な情報を提供しなかった事がはっきりしている。
    現時点でGuantanamoに収容されている人たちのバックグラウンドは公になっている。Wikiで調べることすらできる。非戦闘員と認識された人はGuantanamoに収容された人たちは釈放されている。もし、Guantanamoについれて行かなければ現地で処刑されている可能性も高かったでしょう。アメリカ軍の”捕虜”の扱いの方が現地の軍隊の扱いおりましですからね。
    <<何らかの形でデュー・プロセスが保証された、新たな制度を作らなければいけないはずです。一般の刑事裁判が不十分だからといって、政府の一存で憲法上の制約を踏みにじってはいけないのです。
    まるでその制度が無いような発言ですね。Combatant Status Review Tribunal、Adminstrative Review Board、Guantanamo Military Commissionなどはなんですか?アメリカ人では無いので”憲法”での裁きはないですが、アメリカの軍には昔からのシステムがあり、これが応用されています。
    <<自由と民主制を信奉するならば、The Economist誌が言うように自らに足かせをつけて、そのうえでテロリストに対峙するべきです。
    理想としては良いかもしれませんが、現実的ではありませんし、その制度などを作っている間に、兵士も庶民も死にます。訴えているThe Economistの著者や読者は事件に巻き込まれない限りなんとでも言えます。2001年からアメリカ本土でのテロが無かった理由は現実に向かい合っている人たちがそれなりに頑張ったという事だと。
    <<テロリストも怖いけれども、何の制約もなく人々を無期限に拘束したり拷問したりする政府も怖いです。どちらもわたしが住む社会の現実であり、わたしはそのどちらにも反対します。
    反対するのは結構。しかし、その結果への責任はとる準備はどうしますか?現に、オバマ氏はブッシュ政権が行ってきた政策を最初は否定、今は受け継ぐなど政策転換をしています。これはご存じですよね。オバマ氏はその責任を取らなければならない立場に立ったところでリベラルテロリスト対策を前に進める事をやめています。
    <<少なくとも、グアンタナモにおける政府の政策としての拷問は、人道に対する罪に相当すると思われます。
    これがIntentに関わるところです。Intentが悪ければ確かに人道に対する罪に相当します。これをクリアして、民主・共和党両党の議員のOversightを経て”拷問”は行われました。ブッシュ大統領だけでなく、ペロシ議員も罪に問いますか?これが数週間前からアメリカメディアで騒がれ、もみ消されたペロシ”嘘”騒動ですよね。
    <<第一、過去に米国自身が「水攻め」を行なった日本軍兵士を戦争犯罪で裁いています。
    この場合のIntentは?同じですか?まるでアメリカ政府(ブッシュ・ペロシなど)が非道徳な塊のような発言ではありませんか?
    <<わたしばかりあなたの質問に答えていて、あなたは全くわたしの質問に答えていないんですが、まともに議論する気あるんですか?
    きちんと論議しているつもりですが?私はきちんとリサーチをして課題を理解して物事を書いているつもりです。間違えがあるかもしれませんが・・・ アンチブッシュ的な発言を行い、その発言の裏付けが全く身受けない、理想論を現実にあてはめ、現実に起きている事を無視されているような記事に対して、問いかけを行っているつもりです。
    MikeRossTky

  20. macska Says:

    また、大統領は単独で”Oversighte”無しでGuantanamoを運営していたわけではありません。これはペロシ上院議員の発言でも伺えます。庶民の目から離れたところで動いているかもしれませんが、選挙で当選した民主党・共和党両党の議員がGuantanamoが始動してから関与しています。

    一部の議員が報告を受けていたというだけでは、まったく不十分です。たとえば、まったく潔白だった人が、弁護士に面会することもできず反論する機会も奪われたまま何年も拘束され、虐待を受けたのち、何年ぶりかに釈放されたという件がありますが、最終的に釈放されたからoversightはうまく働いたとでも言うのでしょうか。
    おかしいでしょ? もし、あなたがそのような扱いを受けたら、納得できるのですか? もし何かの間違いであなたにテロリズムの容疑がかかって米国政府に拘束されたとした場合、すみやかに弁護士に面会して無実を証明する機会を与えられるべきだとは思いませんか?

    現時点でGuantanamoに収容されている人たちのバックグラウンドは公になっている。Wikiで調べることすらできる。非戦闘員と認識された人はGuantanamoに収容された人たちは釈放されている。

    はい、何年も拘束されたり虐待を受けたあとに、ですけどね。
    とりあえず、あなたはグアンタナモに入れられた人は全員が武器を持ったテロリストだと言っていましたが、その主張は撤回するのですね。だったら、過去にそうだったように、今現在だって、本当は潔白なのに疑いを持たれて拘束されている人も存在する可能性はあるということになります。だとしたら、かれらにはやはりデュー・プロセスの権利が必要なのではないですか?

    まるでその制度が無いような発言ですね。Combatant Status Review Tribunal、Adminstrative Review Board、Guantanamo Military Commissionなどはなんですか?

    まず第一に、それらの制度ははじめ存在しておらず、批判を受けたのちにブッシュ政権がしぶしぶ作り出したものです。第二に、それらの制度では対象者が弁護士に代弁される権利が保証されていなかったり、政府側に立証義務が一切なかったりと、あまりに酷く、とてもデュー・プロセスと呼ぶに値しないものでした。これらの制度は、国際法にも米国憲法にも違反しているとわたしは考えます。もしオバマ政権がMilitary Commissionを復活させるなら、かなり大きな変更が必要でしょう。

    理想としては良いかもしれませんが、現実的ではありませんし、その制度などを作っている間に、兵士も庶民も死にます。訴えているThe Economistの著者や読者は事件に巻き込まれない限りなんとでも言えます。

    あなただって、実際にグアンタナモに投獄されていない限りなんとでも言えますね。

    これがIntentに関わるところです。Intentが悪ければ確かに人道に対する罪に相当します。

    国際刑事裁判所ローマ規定ではintentによっては人道に対する罪に相当しないとは書かれていません。残念でした。

    ブッシュ大統領だけでなく、ペロシ議員も罪に問いますか?

    難しいところですが、おそらく人道に対する罪には問えないと思います。というのも、彼女は命令者でも実行者でもなく、事実を知っていたが黙認していたという立場です。人道に対する罪において、黙認しただけの人が罪に問われることは普通ないと思います。
    もし黙認したことの責任が問われるとすれば、それは米国憲法を擁護すると宣誓して議員となったのに重大な憲法違反を見逃したという責任ですが、それだけでは国際法違反にはならないと思います。
    こう書くと、お前は民主党支持者だからペロシに甘いんだな、みたいに言われるかもしれませんが、それはありません。以前からペロシは嫌いだし、今すぐ下院議長を辞任して欲しいと思っているくらいですから。

    <<第一、過去に米国自身が「水攻め」を行なった日本軍兵士を戦争犯罪で裁いています。
    この場合のIntentは?同じですか?まるでアメリカ政府(ブッシュ・ペロシなど)が非道徳な塊のような発言ではありませんか?

    日本軍兵士は日本国民を守ろうとしたのだろうし、アメリカ政府はアメリカ国民を守ろうとしたのでしょう? 同じじゃないですか。
    アメリカ政府が非道徳の塊だとは言いませんが、この問題に関してはアメリカの評判を傷つける大きな失態でしょう。日本の軍人が米国人を水攻めにするのは戦争犯罪であり、米国政府が他国の人を水攻めにするのは正当な尋問方法、なんて主張は、誰がどう見ても非論理的かつ非道徳的です。

  21. MikeRosstky Says:

    <<一部の議員が報告を受けていたというだけでは、まったく不十分です。
    CIAなど国家秘密が扱われる特別な委員会ですから、”不十分”と言われても、これが民主的に選ばれた議会が作ったルールです。Macskaさんが独裁者としてアメリカを支配するときに、一方的にルールを変えてください。ペロシ氏だけではなく、民主・共和両党からの責任者が参加して、理解を得たうえでの枠組みが作られ、その枠組みの中でブッシュ政権はGuantanamoの運営を行いました。
    <<たとえば、まったく潔白だった人が、弁護士に面会することもできず反論する機会も奪われたまま何年も拘束され、虐待を受けたのち、何年ぶりかに釈放されたという件がありますが、最終的に釈放されたからoversightはうまく働いたとでも言うのでしょうか。
    釈放されたとすると遅いかもしれませんが、Oversightが効いていると。また、それを潜り抜け、再びテロを行う事ができた人もいます。日本でも足利事件のような問題があります。すべてのシステムに問題が無いわけではありませんよね。より完ぺきなシステムを目指すのが組織の目標ではないでしょうか?
    << もし何かの間違いであなたにテロリズムの容疑がかかって米国政府に拘束されたとした場合、すみやかに弁護士に面会して無実を証明する機会を与えられるべきだとは思いませんか?
    アメリカ人であれば、問題なくその機会は与えられています。また、他の国の政府がその国の国民に同じような要請を行えば、アメリカ政府は要請に応じています。残るのは?
    ジュネーブ条約には違反していない事は、理解していただいていますよね。そしてジュネーブ条約ではなんら権利は与えられていない、すなわちアメリカ政府がMilitary Commissionすら作る必要が無い事も理解していただいていますよね。
    <<まず第一に、それらの制度ははじめ存在しておらず、批判を受けたのちにブッシュ政権がしぶしぶ作り出したものです。
    そうですか?ではWikiでGuantanamo Military Commissionを調べてください。このCommissionの枠組みは2001年11月13日に作られています。2006年6月の最高裁判所の判決で、Executive Branchが単独でCommissionを設立することはできないとされ、US Congressと共に設立するため、Military Commissions Act of 2006が2006年9月上院・下院を通過し、法律となった。その法律に基づいて今の制度がある。どこが”しぶしぶ?”ですか?
    アメリカの政治を理解しているのなら、Executive Branch, Congress, Judicial Branchと三つ組織からなる体制では裁判などを使い、Executive BranchとCongressはチェックされる。普通のプロセスを経てはいませんか? それとも、意見の相違はあってはならないとでも? 意見の相違=しぶしぶですか?
    <<これらの制度は、国際法にも米国憲法にも違反しているとわたしは考えます。
    考えるのは結構ですが、民主主義の社会ではまず、既存のルールを使い、きちんと民主主義の過程を経て、変えられます。
    <<もしオバマ政権がMilitary Commissionを復活させるなら、かなり大きな変更が必要でしょう。
    ご存じではなかったのですか?すでにMilitary Commissionは復活されています。一度は中断する命令を出しましたが、司法がオバマ氏の意見を覆し、裁判は進んでいます。ブッシュと同じ枠組みを使って今動いています。オバマ氏もブッシュ氏と同罪ですか?
    <<国際刑事裁判所ローマ規定ではintentによっては人道に対する罪に相当しないとは書かれていません。残念でした。
    残念?アメリカの司法のルールに基づいて動いている事に、なぜ、国際刑事裁判所ローマ規定が関わるのですか?ちなみに、なぜ、このルールはテロリストをサポートする国の首相などには課せられないんですか?
    <<もし黙認したことの責任が問われるとすれば、それは米国憲法を擁護すると宣誓して議員となったのに重大な憲法違反を見逃したという責任ですが、それだけでは国際法違反にはならないと思います。
    憲法違反であれば、訴訟が起きているはず。その訴訟はどこに?あるのであればペロシ氏だけではなく、他の共和党、民主党議員に対してもすぐに追訴してください! 今後はブッシュの名前だけではなく、ペロシと他の民主党銀・共和党議員の名前も持ち出してください。
    <<日本軍兵士は日本国民を守ろうとしたのだろうし、アメリカ政府はアメリカ国民を守ろうとしたのでしょう? 同じじゃないですか。
    そうですか?どのような情報を聞き出し、いかような結果がえられたのでしょうか?教えてください。ペロシ氏や他の民主党議員は水攻めにあった3名がどのような情報を出し、どのように人命が救われたかを知っている事は判っているようですので、天秤にかけましょう。 たしか、シンガポールを占拠していた日本軍が使ったり、憲兵隊が使っていたとされます。罪の無い日本人を守る為、どのような情報を水攻めでえたのですか?
    <<アメリカ政府が非道徳の塊だとは言いませんが、この問題に関してはアメリカの評判を傷つける大きな失態でしょう。
    その”大きな失態”と人命を天秤にかけましょう。 ちなみに、失態としているのは 1)リベラルなアメリカ人、 2)テロ行為を行う人を育成している指導者達、 そして・・・ ??
    MikeRossTky

  22. MikeRosstky Says:

    ちなみに、この記事をご覧ください。オバマ氏は”真実”を葬り去ろうとしていますよ。
    http://www.nytimes.com/2009/06/06/us/politics/06gitmo.html?_r=2&partner=rss&=&%2359
    MikeRossTky

  23. 別寅 Says:

    いきなり割り込んですみませんが、
    macskaさんとmikerosstkyさんのやり取りで気になる点があったのでコメントさせて下さい。
    macskaさん
    >だから、もしジュネーヴ条約の対象外だとしたら、それは兵士ではなく犯罪者だということになるんですよ
    ジュネーブ条約で定められた戦争捕虜には該当しないが戦争犯罪者にも一般犯罪者にも当てはまらない身分というのは存在します。
    たとえば太平洋戦争の沖縄戦で戦った日本人民間人などは当てはならないケースも多かったでしょう。
    ジュネーブ条約の中の捕虜に関する条約は本来正規軍兵士のように交戦者資格を持つ者が捕らえられた場合を想定して作られたもので、
    交戦者資格を持たない者が捕らえられた場合についての明文規定が無いのです。
    しかしある国の国民が侵攻した外国軍隊と戦うというのはまあ自然な事ですから、
    ある条件を満たせば交戦者としての資格を持つし、
    仮に条件を満たさなかったとしても、交戦者で無いのに戦闘したというだけの理由で戦争犯罪とされたり一般の殺人犯にされたりすることはありません。
    ただし彼等が敵に捕らえられた場合は、ジュネーブ条約で定められた捕虜の取扱いには必ずしも拘束されない、ということにはなります。
    そういう意味で彼等のことを「非特権的交戦者」という呼び方もあります。
    ブッシュ政権は、捕獲したタリバンの戦闘員は国際法で言う「捕虜」には該当しない、と言いたいのでしょう。
    しかしもちろん、ジュネーブ条約で言うところの「捕虜」に該当しないからといって裁判も無しに長期間拘留したり、ましてや拷問を加えたりすれば国際的な人権機関や世論から非難を浴びて当然です。
    当たり前の話ですが、ジュネーブ条約で「何の権利も持てない人間」など決められているわけがありません。
    非特権的交戦者が捕らえられた場合の明文規定は確かにありませんが、
    「だから非特権的交戦者は殺されようが拷問されようが文句は言えないんだ。ジュネーブ条約でそう決められている」
    と言うとなると、これはものすごい論理の飛躍です。
    上のような論理は、もともと旧日本軍の中国大陸での行いを正当化するために誰かが言い出した事が日本のネット右翼の間で広く信仰されるようになったものだと思います。
    mikerosstkyさんもその中の一人ということでしょう。

  24. MikeRosstky Says:

    <<上のような論理は、もともと旧日本軍の中国大陸での行いを正当化するために誰かが言い出した事が日本のネット右翼の間で広く信仰されるようになったものだと思います。
    mikerosstkyさんもその中の一人ということでしょう。
    いきなり、旧日本軍の行動を正当化する人となってしまうのでしょうか?
    では”別寅さんは異論を踏み消し、統制をはかる為ヘルメットをかぶりながら内ゲバを推奨する左派の中の一人ということでしょう”と言ってもよいのでしょうか?
    <<ジュネーブ条約で言うところの「捕虜」に該当しないからといって裁判も無しに長期間拘留したり
    ジュネーブ条約で”捕虜”とされる人たちからは一定の情報(名前、所属など)以外の情報を聞く事ができず、その後は戦争が終わるまで人道的な環境で囚われの身となります。母国に帰れば、また戦士となり戦闘に参加するからです。その捕虜が捕まった時に鉄砲を持っていても、給食係でも関係ありません。
    この捕虜には裁判は無りません。”戦争が終わるまで”の期間は人道的な環境での囚われの身となります。戦闘以外の活動(スパイなど)を行った場合はその上で裁判などが行われます。今回その場がGuantanamoです。
    リベラルの方々はジュネーブ条約を今回捕まったテロリストにあてはめたいけれど、なぜ戦争が終わっていないのに国に返そうとするのでしょうか?なぜ、即座に裁きを犯罪者と同じ権利を持たせておこないたいのでしょうか?
    別寅さんのロジックを使うと、”テロリストを支援するネット左派がこの様なロジックを使って世論をうごかしているが、これはポル・ポト、毛沢東やゲバラなど大量殺人者を崇拝する信仰を広める道具だ。この様な論議をサポートする人たちはその信仰の手先だ。”かな? すみません、あまり他の人をけなすような事を書くのは下手なので・・・
    MikeRossTky

  25. macska Says:

    釈放されたとすると遅いかもしれませんが、Oversightが効いていると

    だからまったく不十分だと言うのです。遅いだけでなく暴行を受けていましたしね。

    すべてのシステムに問題が無いわけではありませんよね。

    すべてのシステムに間違いがあるからこそ、チェック&バランスの仕組みが必要なのです。グアンタナモ収容所においては、収容者のデュー・プロセスの権利が保証されていないため、チェック&バランスの仕組みが貧弱すぎます。

    ジュネーブ条約には違反していない事は、理解していただいていますよね。

    グアンタナモにおける収容者の扱いはジュネーヴ条約に違反しているという最高裁の判決があるんですが。

    民主主義の社会ではまず、既存のルールを使い、きちんと民主主義の過程を経て、変えられます。

    そうですね、憲法や国際法が邪魔になってテロリズムを抑止することができないというなら、一方的に憲法や国際法を無視するのではなく、民主主義の過程を経てそれらを変えるべきです。

    アメリカの司法のルールに基づいて動いている事に、なぜ、国際刑事裁判所ローマ規定が関わるのですか

    以前書いた通り、国際社会における一般的な「拷問」の定義の一つとして、ローマ規定における定義を示しました。

    なぜ、このルールはテロリストをサポートする国の首相などには課せられないんですか?

    米国を含め、人権侵害の問題を抱える多くの国は国際刑事裁判所に加盟していません。ですから、それらの国に規定が適用されることはありません。わたしがローマ規定を示したのは、米国の指導者がローマ規定によって罰されると言いたいのではなく、国際的に通用している「拷問」の定義を紹介するためです。

    憲法違反であれば、訴訟が起きているはず。その訴訟はどこに?あるのであればペロシ氏だけではなく、他の共和党、民主党議員に対してもすぐに追訴してください!

    憲法第一章六項により、議員は議会内の行動について責任を問われることはありません。彼女の行動に問題があるのであれば、それは有権者が投票によって判断することです。

    そうですか?どのような情報を聞き出し、いかような結果がえられたのでしょうか?

    あれ、あなたは「意図」を問題にしていたのでしょう? アメリカ政府の水攻めの「意図」の方が、日本軍の水攻めの「意図」より正しいものであった、という根拠を教えてください。

    リベラルの方々はジュネーブ条約を今回捕まったテロリストにあてはめたいけれど、なぜ戦争が終わっていないのに国に返そうとするのでしょうか?なぜ、即座に裁きを犯罪者と同じ権利を持たせておこないたいのでしょうか?

    それはあなたが、相手の主張を分かっていないだけなのでは。
    ジュネーヴ条約が適用される敵の交戦勢力であるなら、拘束された場合は捕虜として扱うべきであり、その場合は人道的な環境において戦争が終わるまで拘束できます。裁判にかける必要も、即座に帰国させる必要もありません。また、もし交戦勢力ではないにも関わらず武器を持って向かって来たのであれば、それは犯罪者です。弁護士をつけるなどデュー・プロセスを保証したうえで裁判にかけるべきであり、もし無罪になれば釈放されなければいけません。
    つまり、リベラルは「ジュネーヴ条約上の捕虜として扱う」か「犯罪容疑者で扱う」かのどちらか一つにしろと言っているのです。「ジュネーヴ条約上の捕虜であり、裁判にかけるべきだ」などと言っている人はどこにもいません。
    別寅さん:

    ジュネーブ条約で定められた戦争捕虜には該当しないが戦争犯罪者にも一般犯罪者にも当てはまらない身分というのは存在します。

    それは現実にあります。米軍による拉致誘拐の被害者です。

  26. goldbug Says:

    最高裁判所は去年グアンタナモの囚人にアメリカ国内の司法の場で、人身保護請求をする権利を認めましたね。ブッシュ政権はその必要はないという立場でしたが、グアンタナモの囚人は戦場で捕らえたといっても、普通の平和な国で暮らし、テロをたくらんでいるという容疑で拘束された人もいるので、その人が本当に敵性戦闘員なのか、司法の場で判断する手続きも必要なのかもしれません。それでもその司法の場で敵の戦闘員という立場が確認されれば、戦争が終わるまで拘束することが出来るわけですね。
    しかし戦争が終わるまでとは一体いつまでのことなんでしょうか?対テロ戦争とは、要するにイスラム過激主義との戦争ですよね。これは普通の軍隊と軍隊が戦うような戦争ではなく、東西冷戦のようなイデオロギーとの戦いです。この戦争の終わりとは一体なんでしょうか?イスラム過激主義がこの地球上から一掃されたとき対テロ戦争は終わるのでしょうか?恐らくそんなことは起こらないでしょう。もし実現するとしても、100年くらいはかかりそうな気がします。グアンタナモの囚人が自殺したくなる気持ちはよくわかります。
    オバマ政権は対テロ戦争という言葉を使うのをやめてしまいましたね。戦争という言葉を使うのをやめたら、この戦いは戦争ではなくなるんでしょうか?それとも言葉だけの問題で、実質的には戦争に変わりなく、敵の捕虜は戦争が終わるまで拘束しておけるんでしょうか。もし戦争でなくなるなら、戦争捕虜もいなくなるわけですからね。
    オバマ政権は連邦裁判所から「敵性戦闘員」の定義を示すように求められ、「敵性戦闘員」というレッテルを貼ること自体をやめると回答したそうです。テロとの戦いが戦争ではなく、敵の戦闘員もいなくなるとしたら、グアンタナモの囚人は、みんなただの犯罪者になってしまうんでしょうか。

  27. 別寅 Says:

    MikeRossTkyさん
    >>いきなり、旧日本軍の行動を正当化する人となってしまうのでしょうか?
    いえ、MikeRossTkyさんが旧日本軍の行動を正当化していると言っているのではなくて、旧日本軍の行動を正当化するために誰かが言い出した事をMikeRossTkyさんも信じてしまっている、と言っているのです。
    macskaさん
    >>また、もし交戦勢力ではないにも関わらず武器を持って向かって来たのであれば、それは犯罪者です。
    そう分類するなら、では非特権的戦闘者をどう位置付けるのかが問題になってきます。先に挙げた沖縄戦で戦った日本人民間人のように交戦者資格を満たすかどうかグレーゾーンの人達も現実にはたくさん居ると思いますが、交戦者資格を満たすと判定されれば手厚い捕虜待遇が受けられ、そうでなければ殺人者として裁かれるというのでは、待遇に落差があり過ぎです。
    戦後植民地からの独立戦争などが多発して、独立しようとする勢力は従来の交戦者資格を満たさない形で戦う者が多く、そのため交戦者資格もだんだん緩やかになってきました。
    その流れからしても、捕えたタリバン兵に対してジュネーブ条約を適用する事が妥当だと思います。
    連邦最高裁の判断は、
    たとえ交戦者資格を満たさない「敵の戦闘員」であったとしてもジュネーブ条約に示された捕虜待遇を適用するかまたはそれに準じた形の待遇を与えるべきで、交戦者資格を満たさない(=捕虜資格を持たない)からといって非人道的な取り扱いをした場合はジュネーブ条約違反になる、
    ということだと理解していますが、私もこの判断と同意見です。
    ブッシュ政権は、「敵の戦闘員」に対して(捕虜資格を持ってないとの理屈で)ジュネーブ条約の適用を拒んできて、それで人権団体やリベラル派から批判を浴びてきました。
    しかしそのさすがのブッシュ政権にも、「捕虜資格を持たない者は一切の人権を持たないので、殺そうがどうしようがこちらの勝手。ジュネーブ条約でそう決まってる。」などという珍解釈をした人は存在しません。おそらくほぼ日本のネット言論だけに見られる解釈だと思います。
    私の記憶では、昔南京事件での日本軍の行為を擁護する目的で書いた本の著者が上のような解釈をしたのが日本でこの解釈が広まった発端だと思います(その著者は国際法学者でも何でも無い人です)。
    MikeRossTkyさんはなかなか知的な方のようですから、もうご自分の主張のおかしさ(私が言っているのはジュネーブ条約の解釈の部分についてだけですが)がお解かりになったと思います。後はMikeRossTkyさんが知性的かつ事実と論理に対して誠実に向き合う方であれば良いんですが。

  28. MikeRosstky Says:

    まずは別寅さん・・・
    <<旧日本軍の行動を正当化するために誰かが言い出した事をMikeRossTkyさんも信じてしまっている
    WikiでWaterboardingっていれたら出てきた情報なのですが、Wikiは旧日本軍の行動を正当化しているのでしょうか?素晴らしい偏見の持ち主ですね、別寅さんは。喝采!
    goldbugさん
    <<最高裁判所は去年グアンタナモの囚人にアメリカ国内の司法の場で、人身保護請求をする権利を認めましたね。
    既存の法律の枠組みでは人身保護の*理由*を請求する権利はあると。
    Petitioners have the constitutional privilege of habeas corpus. They are not barred from seeking the writ or invoking the Suspension Clause’s protections because they have been designated as enemy combatants or because of their presence at Guantanamo.
    Military Tribunalを続けることについては問題が無いと。これが先日オバマ氏が止めようとして、司法からそれを止める権利がExecutive Branchには無いと判決が下されました。なので・・・
    <<しかし戦争が終わるまでとは一体いつまでのことなんでしょうか?対テロ戦争とは、要するにイスラム過激主義との戦争ですよね。
    待つ必要がなく、Military Tribunalで裁かれるのでは?有罪となれば、その罪を償うまで、拘束されます。また、Military Trimunalで出てくる”証拠”でhabeas corpus関連の問題は解決されるのでは?拘束される理由がはっきり表示できれば、最高裁の判決に答えると思いますがいかがでしょう?
    そして、今日のニュースを見ると:
    The tropical Pacific island nation of Palau announced Wednesday it will accept up to 17 Chinese Muslims who have languished in legal limbo at Guantanamo Bay despite a Pentagon determination that they are not “enemy combatants.” …
    200億円の援助と17人の中国系イスラムテロリストを観光客が訪れるパラオに。アメリカにも行けない、ヨーロッパも受け付けない、中国に返せば投獄される人たちを200億円もの税金を使って太平洋の島に島流し?オバマ氏もがんばります。彼らの人権は?アメリカの裁きが届かない楽園へ。パラオではどこへでも行けるのかな?観光客はどう思うのかな?
    <<グアンタナモの囚人は、みんなただの犯罪者になってしまうんでしょうか。
    犯罪者=庶民と同じ権利を持つ人にはならないでしょうね。Military Tribunalで終身刑を受ければ、出てくることはできないし。オバマ氏がPlea Bargainを受け付けて、死刑を裁判無しに実行すればそれで終わりだし。短期の刑を受けた場合、償った後はどの国に?自由の国アメリカに亡命かな?
    Macskaさんより
    <<あれ、あなたは「意図」を問題にしていたのでしょう? アメリカ政府の水攻めの「意図」の方が、日本軍の水攻めの「意図」より正しいものであった、という根拠を教えてください。
    アメリカの水攻めの”意図”はペロシ氏にも説明されていたとおもうのですが、読まれてませんか?彼女だけではないですよね。また、アメリカJustice Departmentでも説明を公表しています。
    Macskaさんは日本軍の水攻めも同等とお考えですので、逆になにを持ってシンガポールでの水攻めが正しい意図で行われていたと説明する文書を読みたいのでお導きを。日本軍も同等な公表を?罪もない人命を守る為の行動とMacskaさんは理解されているのですか?Yes? No? どっち??
    <<弁護士をつけるなどデュー・プロセスを保証したうえで裁判にかけるべきであり、もし無罪になれば釈放されなければいけません。
    それがMilitary Tribunalでは?昔の海賊も同じように扱われたと思いますが。そのMilitary Tribunalをさしとめようとしたのはオバマ氏でしょ?司法にとがめられましたね。
    ブッシュ政権で3人が拷問に。それもきちんと議会に説明を行ってから。半数以上はすでに釈放。残りはMilitary Tribunalに。リベラルの方々はイラク・アフガニスタンに投獄されたテロリストについては無言。しかし、ブッシュは戦犯扱い。
    オバマ氏は200億円と一緒にパラオに17人の訓練されたテロリストを送る。パラオでの扱いは?イスラムのモスクは一つも無い国に・・・ 彼らの人権は? リベラルの方々からの悲鳴が聞こえてこないのはなぜ?
    MikeRossTky

  29. macska Says:

    goldbugさん:

    戦争という言葉を使うのをやめたら、この戦いは戦争ではなくなるんでしょうか?

    それは順序が違って、「テロ戦争」という言葉を使ったら、それだけで戦争ということになるのか?と問いを立てるべきです。イラクやアフガニスタンで起きた/起きていることはそれぞれ個別の「戦争」として扱われるべきで、「テロ戦争」なんて曖昧な言い方を認めるべきではないと思います。当然、アフガニスタンでの戦争が終了すれば、仮に他の国で「テロ戦争」が続いていたとしても、タリバンの捕虜はアフガニスタンに帰国させるべきです。

    テロとの戦いが戦争ではなく、敵の戦闘員もいなくなるとしたら、グアンタナモの囚人は、みんなただの犯罪者になってしまうんでしょうか。

    犯罪容疑者として裁判を受けさせるか、そうでないなら米国による拉致被害者ということになります。
    別寅さん:

    そう分類するなら、では非特権的戦闘者をどう位置付けるのかが問題になってきます。先に挙げた沖縄戦で戦った日本人民間人のように交戦者資格を満たすかどうかグレーゾーンの人達も現実にはたくさん居ると思いますが、交戦者資格を満たすと判定されれば手厚い捕虜待遇が受けられ、そうでなければ殺人者として裁かれるというのでは、待遇に落差があり過ぎです。

    捕虜待遇も与えずに拘束するのならば、それは犯罪容疑者として扱うほかない、という話をしているんですけどね。一般論として言うなら、自国に攻め込んできた他国の軍隊に反撃することは正当防衛であり犯罪として扱われるべきではないと思うのですが、侵略者の側がそれを認めるとは思えないですしねぇ。

    その流れからしても、捕えたタリバン兵に対してジュネーブ条約を適用する事が妥当だと思います。

    タリバンにジュネーヴ条約を適用するのは当然だと思います。MikeRosstkyさんはタリバンとアルカイダの区別がついていないようなので困っているんが…というか、次の発言にあるように、新疆ウイグル自治区のウイグル人活動家まで「テロリスト」呼ばわりしてるし。
    MikeRosstkyさん:

    200億円の援助と17人の中国系イスラムテロリストを観光客が訪れるパラオに。アメリカにも行けない、ヨーロッパも受け付けない、中国に返せば投獄される人たちを200億円もの税金を使って太平洋の島に島流し?オバマ氏もがんばります。彼らの人権は?アメリカの裁きが届かない楽園へ。パラオではどこへでも行けるのかな?観光客はどう思うのかな?

    人権侵害だと思います。もしかれらが希望するなら、米国に亡命することを認めるべきだったと思います。まあかれだって米国に住みたくはないかもしれませんが。
    しかし、テロリストとして拘束もしくは処罰する必要がまったくないからこそ、裁判所はかれらの釈放を命じているんでしょ。そんな人たちのことを「イスラムテロリスト」と決めつけるあなただって、かれらに対してとても失礼です。
    他の話は繰り返しなので省略します。

  30. MikeRossTky Says:

    <<新疆ウイグル自治区のウイグル人活動家まで「テロリスト」呼ばわりしてるし。
    ウイグル人活動家はアフガニスタンでなにをしていたのでしょうか?
    直接アメリカ兵に武器を向けたわけではないようですが:
    * Most of the Uyghurs were alleged to be members or supporters of the East Turkistan Islamic Movement.
    * Most of the Uyghurs were alleged to have completed military training.
    o Some of the allegations stated that a supposed military training camp was in the Tora Bora mountains.
    * Most of the Uyghurs were alleged to have accepted training that was sponsored by the Taliban, or Al Qaeda.
    * Eighteen of the Uyghurs were alleged to have fled when their camp was bombed as part of the United States air bombing campaign of Afghanistan in 2001.
    テロを行わなければ、テロリストでは無い。でもテロリストになる為の訓練を受ける場所に、軍事訓練を受けられる場に行ったという事はどう評価すべきでしょうか?”活動家”は武力を行使する人たちを含む表現でしょうか?
    ちなみに、East Turkestan Islamic Movementを調べてみると:
    The East Turkestan Islamic Movement (ETIM) is a militant Muslim separatist group in Xinjiang province in northwest China. The U.S. State Department listed the ETIM as a terrorist organization in 2002
    中国とアメリカとの間では(中国の外交圧力があるのかも知れないが)あなたが”活動家”とする人たちはテロリスト団体の一員と認識されています。日本では暴力団員であれば、別に犯罪を犯さなくても暴力団員とみなされるのでは?テロリスト団体の一員であれば、そのメンバーはテロリストでは?
    <<人権侵害だと思います。もしかれらが希望するなら、米国に亡命することを認めるべきだったと思います。
    ではあなたの定義では”オバマ氏は人権侵害者”ですね。 庶民の税金がこの様に使われる事は嫌ですよね。
    ちなみに”活動家”はあなたのお隣さんでOKですか?
    <<裁判所はかれらの釈放を命じているんでしょ。そんな人たちのことを「イスラムテロリスト」と決めつけるあなただって、かれらに対してとても失礼です。
    裁判所は命じているかも知れませんが、実際にどうしたら良いのでしょうか?ドイツでさえ、受け入れは嫌だと。中国に帰れば、投獄されます。拷問を受けるでしょう。場合によっては処刑も。
    人生には選択する時があります。この人たちは”活動家”としての人生を選択して、平和な”活動家”からタリバンやアルカイダの軍事訓練所に足を運ぶ人生の選択を行ったわけですよね。その結果について”かわいそう”で判断はできないのでは?
    釈放されれば、元暴力団と同等のレーベルの元テロリストとして扱えば良いかな?
    人権侵害者オバマ大統領は彼らをパラオに飛ばします。素晴らしい解決方法?
    MikeRossTky

  31. goldbug Says:

    MikeRossTkyさん
    軍事法廷は、グアンタナモの囚人を全員をその裁判にかけなければならないという性格のものなのでしょうか?そうではなくて、911の黒幕だとか、特別に裁きたい理由がある囚人は裁判にかけ、そうでない囚人は戦争捕虜ということで、戦争終結まで裁判にかけずに拘束できるという理屈ですよね。そうでないなら拘束理由を明らかにせよなどと訴える必要はありませんからね。なぜならいずれ裁判にかけられるわけですから。
    ここで注目なのは裁判所が囚人には人身保護の理由を請求する権利があると判断したことだと思います。これは変ですよね?戦争捕虜にはそんな権利はない、戦争が終わるまで裁判にかけずに拘束しておいて構わないはずですよね。裁判所の意図するところはいったい何なのでしょうか?やはり対テロ戦争は通常の戦争とは一線を画すという判断があったのではないでしょうか。つまり終わるまで人の一生よりも長くかかるかもしれない戦争。または戦争と位置づけるのがそもそも間違っているかもしれないということです。
    軍事法廷にかけられて有罪判決を受け、短期の刑を受けた場合、その刑期が終わったとしても、それで敵の戦闘員という立場が変わるわけではないんですよね。相変わらず対テロ戦争は続いていて、アメリカは刑期を終えた人を、戦争が終わるまで拘束する権利は有しているわけですね。

  32. MikeRosstky Says:

    Goldbugさん、
    <<ここで注目なのは裁判所が囚人には人身保護の理由を請求する権利があると判断したことだと思います。これは変ですよね?戦争捕虜にはそんな権利はない、戦争が終わるまで裁判にかけずに拘束しておいて構わないはずですよね。裁判所の意図するところはいったい何なのでしょうか?
    判決を読んでいくとまず“場所”が争われたようです。場所がアメリカ国外の軍事施設である場合は人身保護の理由を請求できる・できない。
    The majority distinguished between de jure and de facto sovereignty, finding that the United States had in effect de facto sovereignty over Guantanamo. Distinguishing Guantanamo base from historical precedents, this conclusion allowed the court to conclude that Constitutional protections of habeas corpus run to that to U.S. Military base at Guantanamo Bay, Cuba.
    また、habeas corpusをサスペンドするのであれば、それに代わる制度を導入しないといけないが、2005年に法制化したDetainee Treatment Actは条件を満たしていなかったと判断した。
    The court found that the petitioners had met their burden of establishing that Detainee Treatment Act of 2005 failed to provide an adequate substitute for habeas corpus.
    判決結果に反対した裁判官の意見を読むと、賛成した裁判官が出した結果は過去の判例と矛盾があり、その矛盾に対しての説明がされていないと。
    結果としてテロリストにアメリカ市民と同等な権利をこの判決で得られたとは言えない様に私には読み取れる。個人的なバイアスがあるからかもしれないが。
    以前読んだ社説では戦場への影響としてはアメリカ軍の捕虜となれば捕虜を捕まえた兵士に対しての負担が膨大になる為、降参を認め捕虜とするのではなく、降参をする機会を作らず、すべてを破壊する戦闘方式を取る戦略を部隊が取るのではとの懸念がある。
    もしそうなら、結果としてテロリストの絶対数は減るが、コラレタルダメージも増えてしまうのでは?
    MikeRossTky

  33. 別寅 Says:

    MikeRossTkyさん
    >>Wikiは旧日本軍の行動を正当化しているのでしょうか?
    wikiにどう書かれているかは知らないんですが、
    「捕虜資格の無い者に対しては生殺与奪自由であるとジュネーブで決められている」との解釈は、解釈した本人の意図がどうであれ結果的に、捕虜資格の無い者を虐殺、拷問した全ての勢力を正当化することになりますよ。当然でしょう。
    それよりも、MikeRossTkyさんのその解釈は誤りであるという私の主張に対しての反論は無いんでしょうか。全然反論が無いところをみると、ご自分の解釈の誤りを理解していただいた、ということでいいんでしょうか。MikeRossTkyさんが答えたくないのなら無理にとは言わないんですが、どうもすっきりしないもので。
    macskaさん
    >>捕虜待遇も与えずに拘束するのならば、それは犯罪容疑者として扱うほかない、という話をしているんですけどね。
    もちろんmacskaさんの主張をそう理解してます。
    私が省略した書き方をし過ぎたためにmacskaさんが誤解している可能性もあるのでもう少し詳しく書きます。
    交戦者資格(捕虜資格)を持た無い人が捕らえられたら全て一般犯罪者とすると規定した場合、その人が戦闘で敵兵を5人倒していたとすると、捕虜資格のグレーゾーンにある人ならわずかの違いにより名誉の捕虜か5人殺した殺人者かという扱いの違いが生じます。これでは落差があり過ぎるので、今のジュネーブ条約のように「非特権的戦闘者」という分類がある方が望ましいのでは無いでしょうか。非特権的戦闘者が捕らえられた場合は必ずしもジュネーブ条約の捕虜待遇を完全に適用する必要は無いが、それに準じた扱いをする、と。もちろん彼等に対して拷問を認める等は論外です。
    そういう意味では「アフガン戦争で捕らえた者は捕虜資格が無いのでジュネーブ条約の適用を拒否する」というブッシュ政権の方針には国際法に違反していない部分もあります。国際法に違反する主な点は、タリバン兵など通常捕虜資格があると考えられる者にまで捕虜資格を与えなかったこと、捕虜資格の有無を決定する手続きに問題があったこと、捕虜資格の無い者に非人道的な取り扱いをを行ったこと、です。捕虜資格の無い者にはジュネーブ条約に書かれた捕虜待遇を完全に適用しなくても良い、という考え方だけは国際法には違反していないと思います。

  34. macska Says:

    MikeRossTkyさん:

    テロを行わなければ、テロリストでは無い。でもテロリストになる為の訓練を受ける場所に、軍事訓練を受けられる場に行ったという事はどう評価すべきでしょうか

    中国政府が言論の自由や政治結社の自由を認めず、武力でウイグル人の運動を弾圧しているのですから、それに抵抗するための訓練を受けるのは当たり前でしょう。あなたは何でもテロリスト呼ばわりしていますが、それが中国政府やロシア政府の圧政を助長させていることには気付かないのですか?

    日本では暴力団員であれば、別に犯罪を犯さなくても暴力団員とみなされるのでは?テロリスト団体の一員であれば、そのメンバーはテロリストでは?

    タリバンやウイグル人の団体は、テロリスト団体ではありません。というよりテロリズムというのは手段の一つであって、それらの団体の中にもテロリズムという手段を実際に使う人も使わない人もいるでしょうが、団体そのものがテロリズムを目的として存在するわけではないです。
    また、仮に暴力団員(という言葉も変なんですが)であっても、メンバーであるというだけで拘束されたり処罰されるのはおかしいでしょ? 暴力団員ですら、実際に犯罪を犯さない限り、自由を奪われることはないのですよ。

    ではあなたの定義では”オバマ氏は人権侵害者”ですね。

    それはその通りですが、あなたの言い方は単純すぎます。前政権から引き継いだ劣悪な状況の中で、オバマは米国大統領として現実的に可能な範囲内でという制限付きですが、人権擁護のためにできるだけのことはやっていると思います。
    もちろん、現状に満足してはいけないので常に批判は続けるべきだと思いますが、「人権侵害者かどうか」「テロリストかどうか」「テロリストの側か、われわれの側か」みたいな単純な二分法で判断するのはもうやめた方がいいと思うのです。

    庶民の税金がこの様に使われる事は嫌ですよね。

    パラオに経済支援することは悪いことではないと思いますが。

    裁判所は命じているかも知れませんが、実際にどうしたら良いのでしょうか?

    裁判所は米国内での釈放を命じていたのですから、それに従えば良かったのです。が、もちろんそれは政治的に不可能なので、オバマも困ってしまったわけですが。

    人生には選択する時があります。この人たちは”活動家”としての人生を選択して、平和な”活動家”からタリバンやアルカイダの軍事訓練所に足を運ぶ人生の選択を行ったわけですよね。その結果について”かわいそう”で判断はできないのでは?

    「平和な“活動家”」として活動する自由がかれらには認められていませんでしたから、タリバンの保護を求めてアフガニスタンに逃げ出すというのは十分にありえることでしょう。そこでたまたま米軍に捕まってしまったと。
    ていうか、人権は「かわいそう」だから守るんじゃないですよ。とてもかわいそうとは思えないような、悪人としか思えないような人にだって、人権はあるんです。

    以前読んだ社説では戦場への影響としてはアメリカ軍の捕虜となれば捕虜を捕まえた兵士に対しての負担が膨大になる為、降参を認め捕虜とするのではなく、降参をする機会を作らず、すべてを破壊する戦闘方式を取る戦略を部隊が取るのではとの懸念がある。

    それって戦争犯罪でしょ。もしそのような戦略を部隊が取るのであれば、その部隊の指揮者だけでなく、それだけ過度の負担を現場の部隊にかけた上層部にも責任があると思います。

  35. goldbug Says:

    MikeRossTkyさん
    私はてっきりグアンタナモの囚人は、一切の法的手続き無しに、戦争が終わるまで拘束が可能かどうかが問われた裁判かと思っていましたが、ぜんぜん違いましたね。人身保護の理由を請求できるかどうかは、争うべき事由ですらなくて、アメリカの主権が及ぶところにグアンタナモの囚人がいるかどうかという問題だったようですね。または人身保護請求の理由を請求する権利が、その他の何らかの手続きにより保障されているかが争われたんですね。法的手続き無しに無期限に拘束することが可能だという前政権の主張は、一体どこから出てきたんでしょうね?
    アメリカの国籍を有しないテロリストがアメリカ人と同等の権利を有しないのは、当たり前の話で、裁判所だってそんなことを言っているわけではないでしょう。例え敵の戦闘員であっても、その拘束理由をアメリカの司法に対し問う権利があるとアメリカの司法制度は認めたんですね。ある意味アメリカ政府が選択的に囚人を裁く権利を有しているのではなくて、囚人が自らを裁くことをアメリカに求める権利を有しているということでしょうね。

  36. MikeRosstky Says:

    Goldbugさん、
    <<法的手続き無しに無期限に拘束することが可能だという前政権の主張は、一体どこから出てきたんでしょうね?
    戦争が続く限り、無期限に拘束する事は可能とされたのはそれまでの戦争でのルールだったからだと思います。Guantanamo Military Commissionを2001年に作った段階で、無制限・無期限ではなく、軍事裁判によって裁かれ、ルールの基づいて拘束されたと私は理解しています。
    リベラルの方々はいくつかの疑問点を持ち出し、それを膨らませて、”戦犯ブッシュ”と・・・
    では同じ人たちがコロンビアの悪人テロリストを支援するベネズエラのチャベスに対しては無言だけではなく、アンチブッシュの象徴としてサポートを表しました。基本的にアンチブッシュであればなんでも良いという理屈かな?
    きちんと歴史を見ていくと、ゆがんだリベラルの方々の考え方、アピール、偏見が見えてきます。
    私はどちらかと言えば”保守思想”の持ち主です。保守思想は”クラッシックなリベラル”とも言えます。人は自由である。政府から人が持って生まれている自由を守らなければならない。だから基本的に政府には疑問を持ち、”自由”を守らない政府に対しては意見を述べます。だから、ブッシュの政策に対しての批判は健全だと思っています。しかし・・・
    ブッシュ政権のGuantanamoの歴史をみると、まず、アメリカ人の自由が脅かされた所から始まります。テロリストは個人の自由を奪う思想を持ち、長年アメリカを挑発してきました。カーター、レーガン、クリントンなどの対応をみると基本的に”犯罪”として扱い、個人の自由が奪われてからその行為を行った個人を犯罪者扱いにしてきました。いわば、犯罪を犯した個人を事件後に逮捕することに専念したわけです。しかし、テロリストは思想を持ち、その思想を広め、組織化し、強い攻撃力を持った軍隊を持つまでに・・・そこで9・11が起きたわけです。対個人ではなく、その組織・軍隊を”戦争”という枠組みで取り扱う事でアメリカの自由を守ろうとしたと思います。その環境でもブッシュ政権は他の戦争の教訓を生かし、すぐにGuantanamo Military Commission作るなどして敵かもしれないが囚われた人の”自由”を守る環境を作ったと思います。
    アンチブッシュ・アンチアメリカの方々はその枠組みの中の間違いを探し是正する所で止まればよかったんですが、実際にはテロリストを助ける行為・言動にまで活動を行っています。犯罪扱いを行った・続けた国(社会主義がコントロールしたスペインがよい例)ではテロリストから攻撃を受け続けました。国民がその為犠牲になっています。有名なリベラルイギリスの議員は中東を走り回り、テロリストの主張が正しいとアピールしたり。(この議員はフセインから賄賂を受け取ったとしてその後・・・)
    また、リベラルの方々はアメリカには一定のルール、その他の国々には違うルールを当てはめ結果としてアメリカは悪、ベネズエラ、イラン、シリア、北朝鮮などの国々は善のレッテルを。リベラルの方々は挙ってこの国々を訪れたわけです。
    ブッシュ政権では確かに間違えは起こされたと私は思っています。しかし、その間違えを国際法とかに照らしたりして戦犯に至るまでの間違えでは無いと思います。また、アメリカの法律の枠組みの中で判断は下され、最高裁で変更すべきと判断された事については対応しています。リベラルがサポートする政権とは全然違います。
    リベラルの方々はそのブッシュ政権に”加担”した人たちまでも(たとえば通信会社)までも裁こうとしています。これは”彼らの政府”では無い政府が政府だったからです。
    リベラルの方々は個人が他人の自由を侵害することは仕方が無い事だとまず考えます。その為に政府が必要だと。(大きな政府は良い政府。社会主義、共産主義が理想郷!)だからテロリストに問題があるのではなく、”社会に問題がある”とか”アメリカの存在に問題がある”とか”西洋の歴史背景に問題がある”などと言いがかりを作ります。(結果としてテロリストはその問題に立ち向かって間違った事をした”犯罪者”として扱われます。ブッシュは戦犯扱いに!)
    そのアメリカ政府を彼らの政府として運用する場合は批判は無くなります。だからオバマ氏がブッシュ政権の政策を続けても黙認されます。200億円も税金を使って17人の中国人をパラオに送っても”ほぼ問題無し”となります。ブッシュが同じようにお金を使っていれば、どんなに批判されているか・・・ 
    そのダブルスタンダードの象徴がこのブログで見るリベラルの発言だと思います。
    いかがでしょうか?
    MikeRossTky

  37. MikeRosstky Says:

    Macskaさん、
    ウイグルの方々についてもっと情報が出てきていますね。情報が正しければ、”タリバンやウイグル人の団体は、テロリスト団体ではありません。というよりテロリズムというのは手段の一つであって、それらの団体の中にもテロリズムという手段を実際に使う人も使わない人もいるでしょうが、団体そのものがテロリズムを目的として存在するわけではないです。”というとらえ方は難しいようですね。国連でさえ”テロリスト団体”と位置づけています。
    ちなみに、もしこの”団体”がテロリスト団体では無いとしたら、この団体を使ってテロを行っている人たちは”戦犯”としてとらえられ、ブッシュと同様に扱われるのには異議は無いですよね?
    記事の写真はビデオからのようですが、これが”団体”の正体では?オバマ政権でさえ4月20日にテロリストであると明記していますからね。その団体出身の人をパラオやバミューダにお金を付けて・・・ 
    ため息。

  38. macska Says:

    MikeRosstkyさん:

    基本的にアンチブッシュであればなんでも良いという理屈かな?

    あなたこそ、基本的にアンチリベラル・アンチオバマであればなんでも良いというように見えますが。

    私はどちらかと言えば”保守思想”の持ち主です。保守思想は”クラッシックなリベラル”とも言えます。人は自由である。政府から人が持って生まれている自由を守らなければならない。だから基本的に政府には疑問を持ち、”自由”を守らない政府に対しては意見を述べます。だから、ブッシュの政策に対しての批判は健全だと思っています。

    その健全な批判に対して延々と文句を言い続けている人がそう言っても信憑性がないですね。

    ブッシュ政権のGuantanamoの歴史をみると、まず、アメリカ人の自由が脅かされた所から始まります。

    それはおかしい。アメリカ人の自由が脅かされたところから始めるのは歴史の忘却であって、本当はそれ以前に米国の覇権があり、さらにその前には欧米諸国によるその他の地域への植民地化があります。そうした経緯があって、アメリカ人の自由も脅かされている。これはどっちが悪いという話ではないですが、自分たちが被害を受けたところから歴史がはじまったかのような恣意的な言い方はするべきではありません。

    また、リベラルの方々はアメリカには一定のルール、その他の国々には違うルールを当てはめ結果としてアメリカは悪、ベネズエラ、イラン、シリア、北朝鮮などの国々は善のレッテルを。

    アメリカは善、リベラルは悪のレッテルをはるのはやめましょう。実際のところ、リベラルなアメリカ人はほとんど誰も「アメリカは悪」だなんて言っていませんし、思ってもいません。あなたがリベラルとは意見が違うというのであれば、その意見を闘わせれば良いのであって、相手にレッテルをはって罵る必要はないでしょう。

    ブッシュ政権では確かに間違えは起こされたと私は思っています。しかし、その間違えを国際法とかに照らしたりして戦犯に至るまでの間違えでは無いと思います。また、アメリカの法律の枠組みの中で判断は下され、最高裁で変更すべきと判断された事については対応しています。

    あなたが「思います」と言っても、最高裁がジュネーヴ条約違反と明言しているわけですから、戦犯として裁判にかけられてもおかしくないはずです。そうならないのは、アメリカが世界一の大国であるというただそれだけの理由です。

    リベラルの方々はそのブッシュ政権に”加担”した人たちまでも(たとえば通信会社)までも裁こうとしています。

    またまた酷い歪曲ですね。ブッシュ政権は、国民を騙して違法な盗聴を実施したわけですが、その際電話会社などはブッシュ政権の要請を受け入れて、プライバシー保護の法律に違反して盗聴を許しました。それは違法行為ですから、盗聴の被害を受けた一般消費者は電話会社を裁判に訴える権利があるはずです。ところが、議会は新たな法律を通して、過去において行なわれた違法な盗聴に加担した責任を免責してしまいました。
    本来なら、もし国土防衛上必要なのであれば、盗聴を可能にする法律を議会を通して可決してから、盗聴すべきです。しかしブッシュ政権は、明白に法を踏みにじって電話会社を言いなりにし、秘密裏に盗聴をはじめました。
    さて、あなたはオバマ政権が自動車会社や銀行などを国有化して、国家社会主義化することを危惧していると言います。国家社会主義化というのは大袈裟だと思いますが、国有化に危惧する点ではわたしも同意です。しかしブッシュ政権では、国民に事実を明らかにすることすらなく、電話会社を言いくるめて、国家ぐるみの違法行為に加担させてしまいました。
    オバマ政権になってからの国家と企業の結託が危険だと言いながら、どうしてブッシュ政権における違法な結託は良くて、オバマ政権になってから堂々と国民の監視のもと合法的に行なっている政策が「危険」なのか。まったく筋が通っていません。要するに、MikeRossTkyさんがさかんに

    これは”彼らの政府”では無い政府が政府だったからです。

    と言っているのは、本当は自分自身に当てはまることなのでしょう。

    そのアメリカ政府を彼らの政府として運用する場合は批判は無くなります。

    全然なくなってないっての。

    そのダブルスタンダードの象徴がこのブログで見るリベラルの発言だと思います。

    ばかじゃない? わたしは一貫して党派に関係なく良いことは良い、悪いことは悪いと書いていますよ。いま議論をしているこの記事においても。

    国連でさえ”テロリスト団体”と位置づけています。

    国連では中国の発言力って結構あるんですよ。知らなかった?

    ちなみに、もしこの”団体”がテロリスト団体では無いとしたら、この団体を使ってテロを行っている人たちは”戦犯”としてとらえられ、ブッシュと同様に扱われるのには異議は無いですよね?

    テロは犯罪でしょ。テロを行なった人を中国政府が犯罪容疑者として逮捕するのは、当たり前だと思います。
    戦犯として扱われるためには、戦争の当事者でなければいけないはずです。たとえば、ウイグル人と中国人のあいだで内戦が起きて、あるウイグル人指揮官が中国人の一般市民を虐殺したとか拷問したというなら、それは戦争犯罪になります。
    テロと戦争の区別もつかない人はこれだから困る。

  39. 別寅 Says:

    ちょっと言い足りなかったところもあるので、
    まとめを書いておきます。
    まず、交戦者資格の無い者が戦闘しても、それだけでは戦争犯罪にはなりません。
    ジュネーブ条約では戦争犯罪に該当するケースが箇条書きで書かれていますが、「交戦者資格の無い者が戦闘を行うこと」はこの中に含まれていません。
    また、交戦者資格のある者が捕らえられた場合には捕虜資格が与えられます。
    では捕虜資格の無い者は、捕虜でも無く戦争犯罪者でもないのなら一般犯罪者なんでしょうか。
    そう解釈するのが一見妥当なようにも思えますが、それだと前の例で挙げたように
    捕虜資格の有無でその人の運命にものすごい落差が生じるケースが出てきます。
    国際法を国内法のように厳密なものと考えるならば「それでも一般犯罪者として扱わなければ仕方が無い」ということになりますが、もともと国際法というのはそういう性質のものではありません。明文規定が無い場合は慣習法で補間すれば良いのです。
    ジュネーブ条約で交戦者資格が拡大されてきた経緯、その間捕虜資格の無い者がどう扱われてきたか、またジュネーブ条約の精神等を考慮すれば、ジュネーブ条約に書かれた捕虜の取り扱いに準じた扱いをする事を国際慣習とするのがもっとも妥当なのではないでしょうか。
    何度も言いますが、「ジュネーブ条約に明記されていない立場の者は一切の権利を持たない」などという解釈は有り得ません。これは決してMikeRossTkyさんに嫌がらせをしようとして何度も言っているわけでは無く、日本のネット言論にこのような解釈がしばしば見られるので、この事を強調しておきたいのです。
    そもそも考えてみて下さい。
    第二次世界大戦のケースをあてはめると、戦闘時の徽章の有無で捕虜資格の有無が変わってきたりします。一方、ご存知のように戦争犯罪者には裁判を受ける権利があります。徽章が無かったがために勝手に殺されようが文句も言えず一切の人権を持たない存在とされる一方、毒ガスをばらまいたり一般市民を大量虐殺した戦争犯罪者には裁判を受ける権利が認められる、そんな事が国際法で定められているなんて事が有り得るでしょうか?そんな事誰が/どのように/考えてもおかしいでしょう?
    ちょっと自分の頭で真剣に考えれば荒唐無稽な珍解釈に惑わされずに済むと思います。

  40. goldbug Says:

    MikeRossTkyさん

    Guantanamo Military Commissionを2001年に作った段階で、無制限・無期限ではなく、軍事裁判によって裁かれ、ルールの基づいて拘束されたと私は理解しています。”

    軍事裁判で有罪になった人は刑務所で服役することになると思いますが、国内へ移送することは不可能でしょうから、やはりずっとグアンタナモにいるしかありません。それで刑期が終わったらどうなるかというと、敵の戦闘員という立場は変わらないので、やはりずっとグアンタナモにいるしかありません。というわけでいったんグアンタナモに入ったら、人身保護の理由を問う訴えを起こして無罪を勝ち取らない限り(最初はその権利も無いと言われていたんですけどね)、戦争が終わるまでグアンタナモにいなくてはなりません。それがルールだと言われればそれまでなんですが、対テロ戦争の性格上、それは一体いつ終わるのか分からない戦争です。事実上無制限に拘束するのは、一体人道上どうなんだという問題だと思います。ブッシュ大統領もグアンタナモは閉鎖したいと言っていましたからね。本音では厄介なものを作ってしまったと思っていたんでしょうね。

    ”社会に問題がある”とか”アメリカの存在に問題がある”とか”西洋の歴史背景に問題がある”などと言いがかりを作ります。”

    ABCの故ピーター・ジェニングスが911のすぐあとで「中東へ行くと、アメリカがいかに憎まれているか、ひしひしと感じる」と言ったことは忘れられませんが、ここがリベラルと保守派の考え方の大きな違いですね。オバマはCIAが民主的に選ばれたイランの政権を転覆させたことに言及し、ハマスのことを言うのにテロ組織という言葉ではなく、あろうことか「抵抗運動」という言葉を使いましたからね。一方で保守派はアメリカが憎まれているのは、全て国内問題から目を逸らしたい政治指導者や宗教指導者が国民に嘘を教え込んでいるからという立場ですね。ある程度そういうこともあるんでしょうが、アメリカには全く非がないというのも、ちょっと言いすぎじゃないかと思いますね。

  41. MikeRosstky Says:

    Goldbugさん、
    <<軍事裁判で有罪になった人は刑務所で服役することになると思いますが、国内へ移送することは不可能でしょうから、やはりずっとグアンタナモにいるしかありません。それで刑期が終わったらどうなるかというと、敵の戦闘員という立場は変わらないので、やはりずっとグアンタナモにいるしかありません。というわけでいったんグアンタナモに入ったら、人身保護の理由を問う訴えを起こして無罪を勝ち取らない限り(最初はその権利も無いと言われていたんですけどね)、戦争が終わるまでグアンタナモにいなくてはなりません。
    軍事裁判で有罪となれば、人身保護の理由を問う必要は無くなるのでは? ブッシュ政権はその枠組みをきちんと作ってGuantanamoを運営し、捕虜を移したと考えます。でも元々この捕虜にはその権利すら無いと私は思っています。これまでの戦争で、スパイとして捕まる、庶民を盾にして戦った”兵士”にはそのような権利は与えられていませんでした。また、海賊として捕まった場合も即座に法廷が作られ即座に処刑が行われたのが実例です。
    Guantanamoを作らなければどうなっていたか? アメリカ本土に連れてくる事は不可能。アフガニスタン・
    イラクで収容される事に。結果はもっとひどい管理環境だったと思われます。捕まった人たちにとってベストな環境かつアメリカにとっても情報を集める、危険な人を戦場から取り除く良い”場”を提供したと思います。
    <<「中東へ行くと、アメリカがいかに憎まれているか、ひしひしと感じる」
    同時に、中東から何とかしてアメリカに行きたいとする移民は増えるばかり。誰に、どの環境で、どう聞くかだと思います。中東は一枚岩ではありませんね。
    <<オバマはCIAが民主的に選ばれたイランの政権を転覆させたことに言及し、ハマスのことを言うのにテロ組織という言葉ではなく、あろうことか「抵抗運動」という言葉を使いましたからね。
    オバマ氏のスピーチについてはブログで記事を書く為、今情報を集めています。歴史的スピーチには歴史的間違いが多々あります。リベラルの歴史解釈に大きな問題がある事は以前から感じていたのですが、オバマ氏のスピーチでそれが明らかにされたと言えます。
    <<アメリカには全く非がないというのも、ちょっと言いすぎじゃないかと思いますね。
    非はあるでしょう。冷戦中にいろいろと問題は引き起こした事は明らかです。しかし、今、中東で起こっている問題の起点は過激イスラムです。その背景には独裁政治を続けてきた中東の国々にもあります。自由な国でのイスラムでは同じ問題がほとんどみられていないのが事実です。自由があれば、いかなる文化の環境でも平和は維持できます。
    Macskaさん、
    <<それはおかしい。アメリカ人の自由が脅かされたところから始めるのは歴史の忘却であって、本当はそれ以前に米国の覇権があり、さらにその前には欧米諸国によるその他の地域への植民地化があります。そうした経緯があって、アメリカ人の自由も脅かされている。これはどっちが悪いという話ではないですが、自分たちが被害を受けたところから歴史がはじまったかのような恣意的な言い方はするべきではありません。
    BLEACHという漫画からの一こまを思い出しました。これは迫害を受けていたバウンドという方の発言から始まります:
    ”私達はひどい仕打ちを受けてきた。排斥、迫害、私達が受けてきた苦しみはあなた方には理解できないでしょう。”
    ここで主人公の友の一人、亜散井 恋次(あばらい れんじ)がこう叫んだ:
    ”てめえらの境遇に同情の余地がねえわけじゃない。他人の命を奪って良い道理は無い”
    漫画でさえ判っているようですね。その上で、現在テロを侵しているリーダーシップのゴールは過激イスラム環境成立です。敵は過激イスラムでは無いすべての環境です。彼らは”テロ”と言う戦略を使って戦争をしています。ガンディーはテロでは世の中は変わらない。MLKも暴力では世の中は変わらない。中国の天安門でも暴力では世の中は変わらないと理解されています。過激イスラムはそれを否定してまでもテロという戦略を使い戦争(Jihad)を行っています。リベラルの方々は現実を無視して”犯罪”として扱いたいのかもしれません。そしてその環境の下で迫害を受けながら生活する人たちを無視しても構わないという行動をとっています。それでは戦争は終わりません。迫害を受けている人たちに自由は来ませんん。
    ほんとに平和を望むのであれば、ブッシュに対しての異論と同じレベルで旧イラク、イラン、タリバーン政権時のアフガニスタン、シリア、ヘズボラなどに対してのの抗議・異論がされているはずです。そのバランスを見せない中での言動には疑問が生じます。
    アメリカは他のヨーロッパの国々と違い、植民地(短期間スペインから受け取ったフィリピン以外は)を持った事が無い国です。また、戦争で勝った後、ヨーロッパ・日本だけではなく、世界各国で復興に取り組み、自由をその地にもたらしています。中東でのアメリカの覇権というものも限られたものです。
    過激イスラムが嫌うのはアメリカがもたらす”自由に基づいた文化”です。数世紀前の生活スタイルに戻りたいイスラム原理主義。女性への迫害を続ける事が出来る文化の維持。宗教と政治が一つとなる環境の成立です。リベラルの方なら許さない環境では?なのに、リベラルのリーダーは挙ってこの環境の独裁者を引き立てています。
    ”平和=戦争が無い環境”とされますが、ほんとの定義は”平和=戦争が必要が無い環境”です。自由を奪う事を必要とする環境がある限り”戦争が必要な環境”を生みます。それが共産圏で長く続いた環境であり、過激イスラムが作ろうとしている環境です。
    私たちの自由だけを考えるのか? それとも、アメリカの歴史からみられる、周りにも自由をもたらし真の平和がある環境を世界中に広めるのか? そのためにどれだけの犠牲を払うつもりがあるのか?
    <<アメリカは善、リベラルは悪のレッテルをはるのはやめましょう。実際のところ、リベラルなアメリカ人はほとんど誰も「アメリカは悪」だなんて言っていませんし、思ってもいません。
    私はリベラルが”悪”とは言っていませんでしたが・・・ リベラルの方々が”ベネズエラ、イラン、シリア、北朝鮮などの国々は善”のレッテルをと言いました。実際にリベラルのリーダー達がこの国々に行き、アメリカ批判を繰り返しています。もしよければ実例を探してきましょうか?私のブログで幾度も取り上げています。”自由”が無い所に言って”自由”がある国を批判するのが定番ですよね。間違っていますか?Moveon.orgではこの様な活動を絶賛していますよ。また、リベラル主催のデモに行くとUncle Samが血祭りにあいますよね。これは”アメリカは悪”ではないんですか?Ms. Obamaも最近初めてアメリカに誇りを持てるようになったと発言。それ以前はどう思っていたのでしょうか?”誰も言っていない、おもってもいない”ですか?
    <<最高裁がジュネーヴ条約違反と明言しているわけですから、戦犯として裁判にかけられてもおかしくないはずです。
    最高裁がジュネーブ条約をどう違反したと?どう違反しているのかすみませんが、明記していただけますか?
    <<プライバシー保護の法律に違反して盗聴を許しました。それは違法行為ですから、盗聴の被害を受けた一般消費者は電話会社を裁判に訴える権利があるはずです。
    テロに関与するとされた人たちが海外への電話を傍受した。盗聴でどのような被害を受けたのでしょうか?電話会社は既存の法律の枠組みの中で政府からの命令で行ったわけですから、政府を訴えるのが筋では?将来合法な形で電話会社が参加しても訴えられるから協力もしない・できない環境をつくるのが目的でしょ?国内での電話は元々対象外。警察がマフィア対策で行うレベルをCIA・NSAのレベルで行っただけでは?
    別寅さん、
    <<徽章が無かったがために勝手に殺されようが文句も言えず一切の人権を持たない存在とされる一方、毒ガスをばらまいたり一般市民を大量虐殺した戦争犯罪者には裁判を受ける権利が認められる、そんな事が国際法で定められているなんて事が有り得るでしょうか?そんな事誰が/どのように/考えてもおかしいでしょう?
    まず”徽章が無かったがために勝手に殺されようが文句も言えず一切の人権を持たない存在”これが第二次世界大戦中(それ以前、その後も)アメリカが適用したルールです。調べてください。
    そして”毒ガスをばらまいたり一般市民を大量虐殺した戦争犯罪者には裁判を受ける権利が認められる”これは戦争が終わってから捕まった戦争犯罪者より歴史に情報を残し、裁くという意味があると思います。個人的にはすぐに戦場で捕まった人と同等な扱いで処刑してもよいと思います。
    この差は現実にある差です。おかしいと言われても事実です。事実について語ると問題なのでしょうか?事実とちがうのであれば、間違っている事実を、正しい事実を使って指摘してください。
    また、リベラルの指導者達はこの様な戦犯扱いしてもおかしく無い人たちとメディアの前で一緒に発言を行っています。これこそがおかしくありませんか?これも事実なんですよね。
    <<日本のネット言論にこのような解釈
    正直、なぜ”日本のネット言論”を持ち出すのか理解できません。私は日本の右派や左派の考えには興味ありませんし、その場に行って情報を収集した事もありません。まるで”Did you rape your wife?”的な別寅さんの発言にしか受け取れません。
    MikeRossTky

  42. macska Says:

    MikeRossTkyさん:

    BLEACHという漫画からの一こまを思い出しました。これは迫害を受けていたバウンドという方の発言から始まります

    BLEACHの漫画にはバウントはでてきません。出てくるのはアニメだけですね。ってツッコミどころ違!

    漫画でさえ判っているようですね

    わたしもテロリズムを肯定していません。と同時に、テロリズムの被害を受けた米国に同情の余地がないわけではありませんが、だからといって無関係な他国(イラク)を侵略したり、ジュネーヴ条約に違反して人びとを無期限拘束したり拷問してよい道理はありません。わかっていないのは、あなたの方でしょう。

    ガンディーはテロでは世の中は変わらない。MLKも暴力では世の中は変わらない。

    これはガンジーやキング牧師の思想とは無関係な、whitewashされた偶像です。ガンジーの非暴力主義は、かれが置かれた状況において最善な手段として選択されたもので、たとえばパレスチナ人が自衛のための暴力をふるう権利についてはガンジーは(望ましくないとは言いつつ)否定しませんでした。また、キング牧師もヴェトナムの民衆が米国の侵略行為に武力を用いて抵抗することを否定しませんでした。
    暴力では世の中は変わらないというのも、現実的ではありません。たとえばガンジーがインド独立を勝ち取ったのは、イギリスの側に第二次世界大戦による国力の衰退という事情があったからであり、本格的な武装独立闘争が起きたらたまらないという判断も働きました。暴力によって衰退していなければ、あるいは暴力のおそれに怯えていなければ、イギリスはもっと長いあいだインドに居座ったことでしょう。
    わたしは、暴力を好みません。しかし、徹底的に抑圧され、平和的な手段に何の希望も見出せなくなるような境遇に置かれた人に対して、「お前たちは暴力的であり間違っている、非暴力主義に転向せよ」と一方的に呼びかけることもできないと思っています。わたしが非暴力を通していられるのは、ガンジーのように賢明で忍耐深かったからでも、キング牧師のように強力な信仰心を持っていたからでもなく、ただわたしがそこまで追いつめられておらず、またわたしがリスクを恐れる小心者だからです。まあ小心者であるおかげで大きな間違いをおかさずに済んでいるという点については、小心者で良かったと思いますが。

    ほんとに平和を望むのであれば、ブッシュに対しての異論と同じレベルで旧イラク、イラン、タリバーン政権時のアフガニスタン、シリア、ヘズボラなどに対してのの抗議・異論がされているはずです。

    それらの国の人権侵害を徹底して批判してきたのは、あなたの言う「リベラルな方々」です。イラクのフセイン前大統領と事実上の同盟関係を結んで長い間武器を与えてきたのは、共和党政権ですよね?

    アメリカは他のヨーロッパの国々と違い、植民地(短期間スペインから受け取ったフィリピン以外は)を持った事が無い国です。

    「スペインから受け取った」とは何事ですか。米国はフィリピンの独立運動家に対して、スペインに抵抗すれば独立を支援すると持ちかけ、それを利用してスペインを追い出しておきながら、すぐさま独立運動を弾圧して、何千人もの民間人を殺戮しましたよ。それを「受け取った」と誤摩化さないでください。
    また、米国は国家そのものが植民地の上に建国され、その後もメキシコからテキサスを奪い、南西部を奪い、ハワイやその他の太平洋の島々を占領した歴史を持つ国です。植民地主義と無縁どころか、米国の歴史は植民地主義そのものでしょう?
    わたしはそれを断罪しているわけでも、米国は悪だと言いたいわけでもないですよ。米国やヨーロッパと違い植民地主義に責任がないという誤摩化しをやめろと言っているだけです。

    過激イスラムが嫌うのはアメリカがもたらす”自由に基づいた文化”です。

    バカらし。あなたのくだらない信仰を聞いているわけではありません。

    ”平和=戦争が無い環境”とされますが、ほんとの定義は”平和=戦争が必要が無い環境”です。自由を奪う事を必要とする環境がある限り”戦争が必要な環境”を生みます。それが共産圏で長く続いた環境であり、過激イスラムが作ろうとしている環境です。

    平和の定義については同感です。わたしが納得できないのは、あなたが戦争の責任を過激イスラムだけに押し付けて、米国の側を完全に免罪していることです。わたしは過激イスラムを美化したことは一度もないけれども、かれらだけの責任にするあなたの議論はおかしいと指摘しています。

    私たちの自由だけを考えるのか? それとも、アメリカの歴史からみられる、周りにも自由をもたらし真の平和がある環境を世界中に広めるのか? そのためにどれだけの犠牲を払うつもりがあるのか?

    そこまで言うなら、あなたは今すぐ米軍に志願してください。募集してますよ。

    リベラルの方々が”ベネズエラ、イラン、シリア、北朝鮮などの国々は善”のレッテルをと言いました。実際にリベラルのリーダー達がこの国々に行き、アメリカ批判を繰り返しています。もしよければ実例を探してきましょうか?私のブログで幾度も取り上げています。”自由”が無い所に言って”自由”がある国を批判するのが定番ですよね。間違っていますか?Moveon.orgではこの様な活動を絶賛していますよ。

    では、Moveon.orgが「ベネズエラ、イラン、シリア、北朝鮮などの国々は善」と主張した例、あるいはそういう主張を絶賛した例を挙げてください。それができなければ、「ウソでしたごめんなさい」と書いてくださいね。

    また、リベラル主催のデモに行くとUncle Samが血祭りにあいますよね。これは”アメリカは悪”ではないんですか?

    見たことがありません。大抵、「反戦こそが愛国だ」「アメリカはもっと素晴らしくなれる」みたいな主張がメインですよ。あんまり愛国主義的で、わたしにとっては気分が悪いくらいです。

    Ms. Obamaも最近初めてアメリカに誇りを持てるようになったと発言。

    常識的に考えて、大統領候補の妻が選挙中にそんな事をわざわざ言うはずがありませんね。既に本人が釈明している通り、「これまでで一番誇りに感じる」という意図で、間違った言葉遣いをしてしまっただけでしょう。
    しかし、アメリカに誇りを持てない人は、「アメリカは悪である」と言っていることになるのですか? そんなことはないでしょう。いまは誇りを持てなくても、誇りを持てるような国にしようという想いがあれば、それは愛国心ではないでしょうか。さらに言えば、愛国心がない人だって、必ずしも「アメリカは悪である」と思っていることにはなりません。
    要するに、あなたが「リベラルはアメリカは悪であると言っている」というのは、自国に対して何ら批判的なことは言うべきではない、という、あなたの極端に国家主義的・全体主義的な思想を告白しているだけですね。

    テロに関与するとされた人たちが海外への電話を傍受した。盗聴でどのような被害を受けたのでしょうか?電話会社は既存の法律の枠組みの中で政府からの命令で行ったわけですから、政府を訴えるのが筋では?

    違います、電話会社は既存の法律の枠組みを乗り越えて、政府の違法行為に加担しました。既存の法律を守らなかったからこそ、わざわざ新しく法律を作って、免責しなければならなかったのでしょう? もし既存の法律に従っていたのであれば、新しい法律は不要でしたよね。
    MikeRossTkyさんはご存知ないと思いますが、わたしのブログではコメント欄はコメント数が50を越えたあたりで打ち切っています。ですので、そろそろ言いたいことのまとめに入ってくださると助かります。できればウソ抜きで。

  43. goldbug Says:

    MikeRossTkyさん

    軍事裁判で有罪となれば、人身保護の理由を問う必要は無くなるのでは?

    それはその通りです。しかし問題は、いつ軍事裁判を開いてくれるの?ってことですね。これまでに軍事裁判にかけられた被告は数える程しかいないんじゃないでしょうか。この軍事裁判は、裁くに値する犯罪を犯したと米政府が考える者を裁くところで、その他大勢の人たちは単なる敵の戦闘員として、裁判にかけられることも無く、戦争が終わるまで拘留が続きます。つまり、当初のスキームでは自分の拘留理由を明らかにするように問うこともできないまま、戦争が終わるまで拘留され続けるということでした。そういった人達が人身保護の理由を問う権利を保障するのは、きわめて大事なことだと思います。

    Guantanamoを作らなければどうなっていたか?

    ブッシュ政権はグローバルテロリストと自らが認めた者達を、適切な司法手続き無しに、都合のいい時まで拘束し続けるためにグアンタナモを選んだのだと思います。対テロ戦争において、敵の情報を聞きだせるが、特定の犯罪で裁判にかけることもできない人たちを都合よく拘禁できる場所だったのでしょう。
    アメリカ本土への移送は今は誰もが反対していますが、それはグアンタナモという本土と離れた隔離施設があると分かっているからではないでしょうか。もし最初にテロリストの収容施設が必要になった時に、グアンタナモを思いつくことなしに、国内の警戒厳重な軍基地にでも収容することにしていたら、それほど反対の声が上がったでしょうかね?そもそもグアンタナモを選んだのは、アメリカの主権が及ばず、拘束者を国内に連れてきたときのような権利を与えずにすむという考えがあったからでしょう。しかしブッシュ政権が最初に設置した軍事裁判は裁判所に違法と判断され、人身保護の件でもブッシュ政権の主張は退けられました。
    要するにアメリカの主権が及ばないところに収容所を設置して、アメリカの法律が要求することを回避しようとしたブッシュ政権のもくろみは、ことごとく裁判所によって否定され、後に残ったのは、ブッシュ政権がアメリカの法律に違反して人権を侵害したという国内外からの視線だけです。世界から非難され、どう見てもアメリカにとってはマイナスでしかなかったわけです。
    キューバのシンボリックな孤立した基地などではなく、アメリカ国内に収容し、与えるべき権利を与えていたなら、これほど世界の非難を浴びることは無かったでしょう。そこがブッシュ政権の失敗だったと思います。

  44. macska Says:

    DailyKos(代表的なリベラルブログ)に、ウイグル人活動家たちを自分の隣に引っ越しさせてくれ、という記事がありました。
    http://www.dailykos.com/storyonly/2009/6/13/741707/-Uyghurs-to-Palau-Why-Not-My-Neighborhood-90031.
    ロスアンヘレス周辺の貧しい家庭の多い地域だそうで、パラオに送られる経済支援の半分でもその地域を活性化するための予算に振り分ければ、住民の大多数の賛成を得られるんじゃないでしょうか。
    わたしですか? うちの隣のおばちゃんが、犬の鳴き声がうるさいとかポーチをもっときれいにしろとか年中文句をつけてきてウザイので、かわりにウイグル人活動家が来てくれたら嬉しいなあ。
    てゆーかさ、わたしが住んでいるところも、ポートランドの中で「felony flat」(重犯罪者の住処)と呼ばれるくらいガラの悪いところで、わたしの家から5軒ほど離れたところには、おおきなナチスの旗を掲げている家もあるし、白人至上主義者みたいなのが結構多いのね。そんなところにウイグル人活動家が引っ越して来たら、地域住民の安全よりも、ウイグル人たちの安全の方が危険かもしれない。

  45. 別寅 Says:

    MikeRossTkyさん:
    >まず”徽章が無かったがために勝手に殺されようが文句も言えず一切の人権を持たない存在”これが第二次世界大戦中(それ以前、その後も)アメリカが適用したルールです。調べてください。
    調べましたが全然見つけられませんでした。日本語で書かれたwebiteがあればぜひ紹介して下さい。
    ただそれが事実だとしても、ジュネーブ条約でそう決められているかどうかとは関係ありません。第二次大戦中アメリカ軍が捕らえた日本兵を捕虜にせず殺した例は非常に多くありましたし、東京、大阪、広島、長崎などで一般市民の無差別大量虐殺がアメリカ政府の方針によって公然と行われ、その決定者や実行者が何の裁きも受けていないという事実がありますが、これはジュネーブ条約が捕虜の殺害や一般市民の無差別大量虐殺を許容している事を意味しません。
    MikeRossTkyさんはmacskaさんに「捕虜資格の無い者は一切の人権を持たない、ジュネーブ条約を読めばわかる」と言ってましたが、ジュネーブ条約にそんな事は書かれていません。ジュネーブ条約から読み取れる事は「捕虜資格の無い者をジュネーブ条約に書かれた通りに扱わなくても、その事でただちに条約違反とはならない」ということだけです。
    >正直、なぜ”日本のネット言論”を持ち出すのか理解できません。私は日本の右派や左派の考えには興味ありませんし
    申し訳ないですが、私にはなぜMikeRossTkyさんが理解できないのかが理解できません。MikeRossTkyさんの興味では無く、私は私の興味や都合で書いているんです。
    もともとMikeRossTkyさんのような解釈をする人がweb上に多くいる事を多少不快に思っていたところにたまたまMikeRossTkyさんの文章を読んだので、私は自分の書きたい事を書いたのです。それを少しくどいくらいに書いたので、これは決してMikeRossTkyさんに嫌がらせするつもりで書いているのではないのだという事を弁解したのです。
    これでご理解いただけたでしょうか。

  46. MikeRossTky Says:

    オバマ大統領がブッシュ大統領と同じ結論に達したようですね:http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/26/AR2009062603361_pf.html
    Obama administration officials, fearing a battle with Congress that could stall plans to close the U.S. prison at Guantanamo Bay, are crafting language for an executive order that would reassert presidential authority to incarcerate terrorism suspects indefinitely, according to three senior government officials with knowledge of White House deliberations.
    Such an order would embrace claims by former president George W. Bush that certain people can be detained without trial for long periods under the laws of war. Obama advisers are concerned that an order, which would bypass Congress, could place the president on weaker footing before the courts and anger key supporters, the officials said.
    無期限で裁判無しで捕虜として留置すると。オバマ氏と私の意見が一致したのかな?
    MikeRossTky

  47. macska Says:

    ブッシュ大統領と「同じ結論」ではありませんよ。
    オバマ大統領は、前政権からグアンタナモという問題を引き継ぎ、その処理に困っただけです。その問題を作り出したのはブッシュ大統領ですから、「同じ」であるはずがありません。
    もしオバマがグアンタナモ閉鎖の決定を覆すようであれば、かれを支持してきたリベラル勢力から激しい批判を受けるでしょう。それでも、引き継いだ現状を維持するだけであれば、「ブッシュと同じ」ではありません。「ブッシュと同じ」という表現が当てはまるのは、オバマ政権が今後も続々と新たな「敵性戦闘員」をデュー・プロセス抜きに投獄した場合に限った話でしょう。

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