売買春合法化論者に問う:「コンドームなしの売買春」増加にどう対処するか?

7/26/2006 - 7:57 pm | このエントリーをブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク | Tweet This

ここ数日某所で売買春について議論しているのだけれど、あまりに相手(売買春反対派フェミ)の手応えがなくて面白くない。実際、売買春についての議論は既に飽きるほどくりかえされていて、だいたい売買春合法論の勝利で議論はとっくに終了している。最近では「人身売買反対運動」の名を借りて実質的には「反売買春」の運動をやっているフェミニストもいるけれど、それ自体「売買春」そのものの議論では売買春肯定論者にかなわないことのあらわれでもあるし。既に終わった議論を延々と繰り返すだけというのもつまらないので、今回は売買春合法論者が手こずりそうなもうちょっと複雑なシナリオを用いて政策立案コンクールをやってみたいと思います。

【予備知識編】

まずはシナリオを理解するための予備知識として、フェミニズムによる売買春非処罰論について。分かっている人は「課題」の部分まで読み飛ばしてOK。フェミニズムによる売買春非処罰論は、必ずしも現在行われている形での売買春のあり方を肯定しているわけではない。むしろそれが性差別や人種差別、暴力や貧困といった社会的問題によって強い影響を受けていることを前提としたうえで、売買春を槍玉にあげるのではなくそれらの直接間接の暴力と抑圧に対処していくことが売買春の健全化につながると考えている。つまり、売買春の取り締まりを無くすことで、性産業において起きる暴力や搾取の取り締まりを実現しようというのがフェミニズム的売買春非処罰論だ。

また、売買春非処罰派フェミニストたちは、売買春が違法とされている限りそこで起きる暴力と搾取は地下に潜り続け、被害者が被害を訴え出ることすらできないことを問題としている。こうした問題への対応として売買春非処罰化を支持するフェミニズム内には、どこまで売春を合法な職として認めるかという点をめぐっていくつかの異なる考え方がある。

(1)売春行為を非犯罪化し、しかし買春については取り締まり続けるというスウェーデンモデル。売春側でなく買春側を罰するという仕組みは多くのフェミニストにとって心情的に納得がいくものだが、売買春を地下に潜行させるという問題を解決していないとして批判されている。また、実際にスウェーデンでは売買春が合法の北欧の他の国に出稼ぎに行く女性が増えた。

(2)売買春を違法としたまま、売春者を犯罪者ではなく被害者として手厚く保護する善導主義的非処罰化モデル。保護というと聞こえはいいが、それは職業訓練やカウンセリングを「支援」の名のもとで強制する制度であることが多く、それらを拒めば刑務所に送られるという点で批判される。

(3)売買春を犯罪とみなす法律を廃止する、非犯罪化モデル。合法化との違いは、売買春をほかのさまざまな産業と同じように国家による産業規制の下におくのではなく、ただ単に売買春を犯罪とみなすような法律を廃止するだけである点。そうすることで、売買春における不当な搾取や暴力の抑止や、性感染症の拡散に効果的に対処する政策を取ることができるようになる。ただし、新たに売春に乗り出す人が増えたり、客同士のあいだで情報交換が活発になるなどしたためか、非犯罪化した途端に性的サービスの市場価格が暴落した例もあり、それまで売春で家族の生活を支えていた人が追い込まれることもある。なお、非犯罪化に繋がる第一歩として、法律をそのまま温存したまま市長もしくは警察署長の命令で売買春の取り締まりを停止するという政策が取られることもある。

(4)売買春を通常の産業と同じように国家による規制の元におく合法化モデル。通常、売買春を行っても良い地域が指定されたり、年齢や国籍や HIV 感染の有無などによる制限がかけられたり、売春従事者の登録が義務づけられるなどの規制が行われ、それらには売春者の利益に反するものが含まれる一方、その見返りとなるような売春者の安全や労働者としての権利を擁護するような業者規制は遅れがち。そのため、現実に売春をしている人は合法化より非犯罪化を支持することが多い。

『バックラッシュ!』ブログでも書いたがふたたびわたし自身の立場を言っておくと、将来的には売買春は合法化されるべきだと思う。弁護士、カウンセラー、掃除員、医者など様々なサービス提供が職種として認められているのに、性的サービスの提供だけが職として認められない理由は何もないと思うからだ。また、合法化しなくても売春者に対する性犯罪などの取り締まりはできても、職場における安全基準の徹底など労働者としての権利を完全に守るためにはやはり合法産業として労働行政・公共衛生行政の規制下におくべきだと思う。けれど、物事には順序というものがある。

いきなり合法化した場合、おそらく政府の規制は労働者の保護ではなく社会の偏見を反映させたものや、売春産業の経営者の利益を守るようなものとなる怖れが大きい。また、急激な合法化や非犯罪化ではこれまで「違法だからこそ」「地下経済だからこそ」成立していた市場水準や秩序が一気に破壊され、これまで売春によって家族の生活を支えてきた人を追いつめる可能性がある。急激な変化が最底辺の売春者の生活を脅かす危険を考えると、できるだけゆるやかに売春者の権利と生活の向上を行うのが最適。そのための最初の一歩は、法律を変えるのではなく市長か警察署長の命令により自由意志による売買春の取り締まりを停止し、売春者同士のネットワークや互助組織が立ち上がったあとでより大きな変化を進めることだと思う。

【課題】

インターネットの普及により、性産業は大きく変化しつつあります。その一つの変化は、ネット上において客同士が匿名のまま売春者・性的サービス提供者の情報を交換できるようになったことです。一般の商品においてもインターネットにより商品の質や値段の比較が容易になり売り手間の競争が激しくなったように、売買春においても売り手のあいだの競争が激化し、また市場価格が下落する傾向にあります。

売春者・性的サービス提供者を品評するサイトはいくつもありますが、大手のものは顧客が売春者を100点満点で採点するようになっています。そして困ったことに、この採点基準は「コンドームなしの性交に同意する」など、売春者がより自分の安全や健康に危険なことをすればするほど高い得点をもらえるようになっています。自分の健康を優先してコンドーム使用を要求する売春者や、こうした品評サイトで採点されることを拒む売春者は、収入を失い貧困にあえぐことになります。こうした傾向は米国の一部の都市ですでに生まれつつあります。仮に売買春が合法化されることがあれば、こうした傾向はさらに進むでしょう。

さて、フェミニストが売買春の合法化(非処罰化・非犯罪化その他)を主張するのは、売買春がすばらしいものだと思っているからでは決してなくて、合法化することが売春者ーーその多数を女性が占めるーーの安全と健康を守るための最善策だと考えているからです。しかし、コンドームを使わない売買春が横行することは、逆にかれらの安全と健康に重大な損害をもたらします。しかし現状を放置すれば、コンドームを使わない売買春はどんどん増え、それに従い HIV などに感染する人も増え続けるでしょう。

ここで問題です。売買春の禁止がこうした状況への解決とならないことは既に明らかですが、ではこの「コンドームなしの売買春」が横行する問題について、どうすれば売春者の健康と安全ーーつまりはかれらの客とそのパートナーたちの健康と安全ーーを守ることができるでしょうか。あなたが行政のトップもしくはかれらにアドバイスする役職に就いたとして、政策を立案してください。

今回の課題の条件は、以下の通りです。

 ・憲法上の基本的人権は守りましょう。
 ・現実に可能な程度の支出増は構いませんが、予算は無尽蔵ではありません。
 ・一般的に行政が果たすべき義務はちゃんと果たしてください。
 ・とりあえずあなたは絶大な人気を誇るため、世論の支持は問題ないとします。

一応、わたしはそれなりの模範回答を考えていますが、コンクール形式にすることで他の良い案がでてくることを願っています。回答はコメント欄に書くか、他のところに書いてトラックバックしてください。優れた回答には景品が出るかもしれません。

43 Responses - “売買春合法化論者に問う:「コンドームなしの売買春」増加にどう対処するか?”

  1. 純子 Says:

    まずは、対策を考える前に、現状を把握しておこう。
    日本の場合は、戦前が(4)で、戦後はタテマエ(2)の実質(3)。
    売春防止法は、「日本国民は買売春はしてはならない」と規定しているけど、罰則が設けられていないから、これは「なるべくしないようにね」という意味。
    実質的には、組織売春、管理売春、売春斡旋などを取り締まっていることになっている。それもソープランドや抜き風俗みたいに、小規模なものは、警察がお目こぼししていて、悪質なものをピンポイントで摘発していくマル査方式だ。だから実質(3)。

    現在、日本で問題なのは、おそらく「悪質」の基準が警察の内部基準になってしまっていて、どういう売春の形態が取り締まりの対象になるのか、はっきりしないことと、処罰の対象が組織売春なので、未成年者の私的売春(援助交際)を取り締まることができないので、それを取り締まるべきか、取り締まるべきでないのか、取り締まるならどうやって取り締まるかが問題になっている。

    通常、ヨーロッパであれば(売春婦を処罰する)→(2)→(1)→(3)→(4)と変化していくところが、日本の場合、歴史的に(4)→戦後改革でタテマエ(2)→本音(3)のだらしない蔓延、になってしまっているところが、問題を複雑化していると思われる。売買春反対派フェミの手応えがあまりないのは、きっと何が問題なのを、本人が正確につかんでないからだと思われる。

    具体的な政策を考えるまえに、警察の摘発の内部基準の透明性をはかることと、援助交際などの実態を正確に調査して、問題点をあぶり出す必要がまずあるように思う。

  2. macska Says:

    純子さん、現状のまとめありがとうございます。しかし純子さんの言う「問題点」は、誰の視点から見た問題点ですか? というのも、ここでは「フェミニズムによる売買春合法化論」すなわち「合法化することで売春者の安全と健康を守る」という立場を前提として、じゃあ必ずしも「合法化」によって解決されない、もしかしたら悪化するかもしれない、こうした「売春者の安全と健康」への脅威についてはどう考えるのか、というのがお題なんですね。純子さんの視点はそれとは随分違うので、「これが問題だ」と言われてもそうした問題設定は今回の議論の前提とはなりません。

    それにそもそも、わたしは日本の話をしていたわけじゃなくて、社会モデルとして上に挙げた内容から対策を立てよ、ということだったんですけどね。まぁいっか。

  3. 小梅 Says:

    はじめまして、小梅といいます。いつも楽しみに読んでいます。
    ちょっと考えてみたんですが、コンドーム不使用を違法行為として取り締まる、というのはどうでしょうか。売春は合法だけど、コンドーム不使用は違法。売春する側が「コンドーム不使用」を売りにすれば違法だし、客が不使用を要求するのも違法。摘発の対象とする。
    会わせて、街角(郵便局とかコンビニとか)で売春者にコンドームを配るとか、あるいは安く売るとか。まあ、もともと高いものではないので、コンドーム代の援助というよりはコンドーム使用の周知、徹底のために。女性用コンドームを推奨するのもあり・・・かな?
    ・・・どうでしょう。素人なもので大したことは思いつかず恐縮です。

  4. 小梅 Says:

    上記に追加です。コンドーム不使用売買春が地下に潜ってしまうのを防ぐため、
    最低売買春金額を決める。(最低賃金みたいな感じで。)金額は・・・一月に15回の
    売春をすればそれなりに暮らしていける程度。

  5. あらいしゅんいち Says:

    面白く読みました。わりと私もいつも考えている問題の一つです。そもそも性感染症リスクの統計情報などをとるのが、施策としては第一にすべきことなのではないかと思いますが、それはさておき解答してみます。エンジニアなので政策や経済は全くの素人ですが。

    コンドーム等の使用を義務付けるのはもちろんですが、実行が難しいです。
    原則として管理売春のみを許可するのであれば、単純に業者の許認可を厳しくして査察を適切に行えばよいとおもいます。
    個人営業を許すとなると難しいですよ。たぶんライセンスド売春者またはライセンスド買春者を作ることが不可欠ではないかとおもいます。そうでなければ罰則を適用する方法がないからです。けれど個人情報を記録してはいけないとするといったいどうすればよいのでしょうね。

    いちおうソフト屋のはしくれとしてセキュリティについてはいつも考えているので、その思考方法を準用しますと、ライセンスというのは必ずしも個人の公的情報と結びつける必要はないのですね。
    セックスワーカーor買春者は、n時間の義務的講習を受けて幾らかの登録料を払ってライセンスされなければならない、そして規則を破ったものはライセンスを取り消されて再講習、というような方法をとり、証明書に何か個人と結びつけるもの、顔写真などがついてればいいわけです。
    厳密に適用するのは難しいですが、バランスさえうまくまわれば適度な抑止力となりえるとおもいます。

    これも監査の手段がないことを考えるとあまり良い手段ではありませんが….. ホテルに監視カメラをつけるわけにもいきませんからね。

  6. xanthippe Says:

    こんばんわあ。青少年少女への影響があるので、基本的には売買春反対派の立場です(がちがちといってもいいかも)。ですが、masckaさんたちがおっしゃることも分かるので、ちょっと考えてみました。

    不特定多数の相手とコンドームをつけないで性交渉し、HIVなどに感染する危険は、売る側だけにあるわけではありません。買う側にもあります。スピード違反で走るのは周囲にとっても危険ですが、本人の命にも関わるのと同じですよね。スピード違反や飲酒運転の取締りのやり方でいいんじゃないですかね? 

    売買春は売るほうも買うほうも免許制にして、”安全教育”もしっかりやる。コンドームを使用しなかった買春者には罰を厳しくして懲役とか(^^; どうっすかね?

  7. スライムベス Says:

    私もコンドーム使用を法的に義務付けるくらいしか考え付かないですね。
    コンドーム不使用による買春を処罰します。
    基本的には親告性になるでしょう。
    不使用を違法とすることによる弊害も思い浮かばないです。

  8. '- Says:

    これって評価がおかしいということになるので、それを直したい一方、ヤマネコサイトが跋扈しても困るので極端はできない。
    if notで仮想採点させ、かつ、たばこ包装並みの警告文を採点欄の近くにぶら下げさせる
    項目別配点をサイト管理者が固定するならその理由と「自分の嗜好と配点との適合性」を明示させる
    一方でヤマネコ使いへのペナルティを考えると…
    (客側専用)性病検査を一斉健診に取り込む(自費による検査受診を記録する)
    位かなあ?
    売春婦でも子を設ける権利を奪っちゃいかんような気が…

  9. macska Says:

    ヒントも兼ねて部分点いきます。

    小梅さん、コンドームの入手を容易にすることを考えた点に2ポイント。一般論としては、コンドーム使用率を高めるのに効果があるでしょう。ただし今回の課題はコンドームがあっても使いたくない客と、それに従わざるをえない売春者の状況を問題としています。

    さらに地下に潜る危険を考えたことに5ポイント。しかし最低金額を設定すれば地下に潜らないというのはよく分からない。十分に稼げれば地下にもぐってまでもっと稼ごうとする必要はなくなるという事かもしれないけれど、他の人がみなコンドーム無しで売買春するようになれば最低金額でも客が付かなくなる可能性あり。というより、価格の下方弾力性(需給の移り変わりにあわせて価格が下げることができること)を失えば、「売れ残り=客が付かない」事態が起きるのはほぼ必然です。

    あらいしゅんいちさん、エンジニアらしいいいアイディアがいくつか出ています。社会政策の立案というのは、社会制度のエンジニアリングですからね。まずは当たり前ですが、性感染症リスクなどの正確な把握が第一という部分に3ポイント。

    管理売春については業者を許認可制にして査察すれば良いという回答、ここに10ポイントは入ります。わたしが考えるに、従業員の健康や安全に関わる基準において管理売春におけるコンドーム使用を義務づけ、違反した業者は制裁を受けるようにすれば良いでしょう。

    しかし個人売春については難しい。そこで政府が管理売春が果たしている機能を肩代わりする形でライセンスという方法を考えたことに5ポイント、さらにできるだけ個人の公的情報と結びつけないような方法を考えたことにあと5ポイント追加します。しかしあらいさんも認める通り「監査の手段がない」という問題と、あと「ライセンス無しで地下に潜って営業する売春者が根絶できない」という問題があります。

    売春者がライセンス外の売春をするかどうかは、インセンティヴの配分によります。地下に潜ってライセンス外で売春したところ儲けが10%増える程度であれば、わざわざ「無免許営業」で逮捕される危険や HIV などに感染する危険をおかしてまで収入を10%だけ増やしたいと思う人は少数でしょう。しかしそれがもし2倍・3倍という収入になれば−ーあるいは客が「生でできる」ヤミ売買春に殺到して正規の売春では客が取れなくなればーーライセンスに従うのは歩が悪いと考えるようになるでしょう。よってこのアイディアは、インセンティヴシステムをどうエンジニアするかということまで考えなくては使い物になりません。

    もう1つヒント。監査の手段は本当にないの?

    xanthippe さん、「スピード違反や飲酒運転の取り締まりのやり方でいい」と言いますが、それは具体的にどういう取り締まりでしょうか? また、法的に違反者を逮捕するということは、売春者の大きな部分を地下に潜り込ませることになります。そのあたりが不十分です。

    スライムベスさん、単純な法的義務化は「地下に潜る」ことを推進するという点についてはどうでしょうか。「売買春を地下に潜らせること売春者たちの安全と健康を危険にさらすことだ」と主張していたフェミニストには受け入れられない回答だと思います。

    買春側のみを罰するとして親告制によるとしても、そもそも「コンドームなしの売買春」に合意している(経済状況によってさせられている)人が訴え出るわけがありません。そんなことをすれば、その客だけでなくその話を聞いた全ての客を失うからです。従って訴え出るインセンティヴがありません。

    ‘-さん、済みませんが意味が分かりません。もっと落ち着いて書いてください。

    基本的な考え方は、すでにあらいさんが書いている通りです。重要な点は2つ:1)なぜ管理買春ではコンドーム着用遵守が実践できて、自由買春にできないのか、どうした機能が欠けているのか、徹底的に考えること。あるいは類似例として、どうしてメジャーリーグにステロイド使用根絶ができて、売買春業界にはコンドーム義務化をどうしてできないのか。2)売春者に新たな義務を押し付けるような施策は反発を受けて地下潜伏を招くだけ、ならばどのように自主的にコンドームを着用してもらうのか、インセンティヴを供給する制度を考えよ。

  10. みずすまし Says:

    スーパー思いつきなんですが,売春専用マーク付きコンドームを作って,使用済みのを男性が当局にもって行けばクーポンを貰えるというのはどうでしょう?

    もっとまともなアイデアが思いつけば,改めて書きます。

  11. macska Says:

    みずすましさん:

    スーパー思いつきなんですが,売春専用マーク付きコンドームを作って,使用済みのを男性が当局にもって行けばクーポンを貰えるというのはどうでしょう?

    当局のその担当官に同情するなぁという話を別にしても、公衆衛生的に問題がありそうな気が。使用済みコンドームはその場で捨てるべきでしょう。また、大量にそのコンドームを入手してマスターベーションの時に使用してクーポン貰い放題みたいな詐欺も起こりそう。詐欺といえば、どこかの業者が売春専用マーク付きコンドームの非正規版(海賊版)を作ったとして、大量の使用済みコンドームを前にそれが本物の売春専用マーク付きコンドームかどうか検査しなくちゃいけない担当官って(笑) 最後に、そのクーポンって「生でセックスしたい」という欲求を抑えられるほど欲しいモノなのか?

    でも独自の発想でインセンティヴの操作を考えてくれたところは評価できるので3ポイント。
    ポイントを溜めるとどうなるって? いまのところ未定だけれど、今後ちょっと考えています。

  12. crafty Says:

    検診なりなんなりで、性感染症の危険がありません、というライセンスを売春する側に発行して、
    買売春の場で提示することを一般化する、とか?
    客にとってはコンドーム抜きでできるということはプラスだろうけど、
    前からずっと(他の客と)コンドーム無しでしてる(かもしれない)=性感染症のリオスクがある、ということはマイナスに働くのでは。
    市場で有利に働くなら、売春する側にも検診を受けるインセンティブがあるし、他になんらかのインセンティブをつけても良い。
    性感染症の危険が無い、という診断を受けるために一番良いのはコンドームをつけさせることだから、
    結果的に売春する側もコンドームをつけるようになって、くれるかなあ…
    ただコンドームをつければ安全であるはずの性感染症の売春者を市場から締め出すことになるかもしれませんが。

  13. roco Says:

    はじめまして。とても興味深い話題ですね。
    自由売春をどのように管理するかを考えれば
    macskaさんがおっしゃった「メジャーリーグのステロイド使用」にあやかって
    無作為に選ばれた売買春宿が抜き打ち検査のようなものを行われればよいのでは。

    でもこういうのって、ごまかそうと思えばごまかせるのだろうか?
    上記crftyさんのご意見ですが、いっそ売春する側が全員「性感染症です」と提示しておけば
    などと考えました(冗談です)

  14. xanthippe Says:

    こんにちは

    私の意見は、売春、買春が個人の自由な選択であるといえるような社会なら、という前提にたったものです。

    規制に反対して売春労働者の働く権利を主張するひとたちは確か、ヨーロッパとかアメリカという先進国の人たちが多かったと思います。でも、コンドームも簡単に手に入らないような地域で売春するしか生活できない人たちもいます。両者が同じ対応でいいとは思いません。

    免許制(運転免許と同じであくまで個人の)にするのは、売る方も買う方も、個人の責任と適性を明確にするため。免許は2ヶ月くらいの更新制にすべきかな?更新には性感染症検査を義務付ける。

    免許は顔写真入りのカードにしておいて、優良運転者マークのようなものも作り、施設利用に割引が受けられるというような特典をつける。

    飲酒運転は法令が厳しくなって罰金が大幅アップしたことや、施行に際してもゴルフ場の外で待ち構えていて1台でウン百万という罰金を払わされたなどということが知られるようになって、がたんと減ったと聞いています。駐車違反やスピード違反もそうだったんじゃないかな? リスクをコストに反映させる。

    コンドームを使わせなかった場合、売る側にもペナルティーをかけることも必要かもしれませんね。飲酒運転の場合も同乗者も罰金を取られるでしょう? 不適格で免許が更新されないのに無免許運転した場合は懲役とか。売る方も買う方も人に感染症を移した場合、損害賠償の責任を負わせるとか。妊娠させた場合、強制認知させるとか。今頃、DNAを検査すれば親子関係はすぐ分かるし。

    一方、世はグローバル化で進んでいますから、売春市場もグローバル化しています。人身売買の問題を棚上げにして、実効性ある解決方法が見つかるかどうか、疑問ではあります。いくら性労働者の権利を保護しても、外国から安価な労働者が輸入されると条件の維持は難しくなるのでは? それは片方で貧しい女性がさらに貧しく搾取される女性を増やすに近いことになるような気がします。

    それと、規制すれば地下にもぐるというのはそうかもしれませんが、正業としてできる環境が整備されていれば、違反はがんがん取り締まればいいのでは?

  15. crafty Says:

    私の方はライセンスが無くても売春は合法という風に考えました。
    ライセンスではなくてオプション的な証明書ですね。
    個人売春が増えるが故に、客の性感染症の不安を打ち消すものが市場で有利で働いてくれるのでは?という。
    しかしよく考えると現実的には問題は結構ありそうだ。

    ・検診であまり料金を取ったり登録や審査を厳しくすると受けにくる人が少なくなりそう。
    でも無料にしたら非売春者のタダ乗りが心配。

    ・更新の問題。一回だけ受けてあとは「性感染症の心配が少ない私と生でできる」ことを売りにされ、結局証明書の意味自体が形骸化する。

    ・客の側も「性感染症の危険がないなら生で大丈夫」と思う。
    追加料金を払うとか、俺は病気持ってないから大丈夫、とか言って丸め込もうとするだろうし。
    売る側は、「この一回で次の証明書がフイになる可能性×次の証明書があることで見込める利益VS追加料金」
    みたいな葛藤になるんだろうけど、性感染症の危険とか長期的な利益とかの啓蒙がどれだけ意味を持つのか…

  16. 純子 Says:

    >純子さん、現状のまとめありがとうございます。しかし純子さんの言う「問題点」は、誰の視点から見た問題点ですか?

    それも含めて、ハッキリさせとかないと、議論がヘンな方向に飛ぶかなと……。
    戦前が(4)だったから、必ず、「売春合法化論→「従軍」慰安婦、性の防波堤」みたいな方向に飛ぶ売春反対派のフェミさんとか、「青少年の健全育成」のほうに飛ぶバックラッシュさんとかが出てきて……。

    そうだ、日本を現状を本音(3)といったけど、本音(3)ちょっぴり(4)だった。新風営法で、業者には届け出義務があるから……。

    10年ほど前に、風俗店を取材するお仕事をしていた時には、たいていの店には、「性行為幹線症を防ぐためコンドームの使用にご協力ください」という貼紙と、コンドームが置いてあったけど……

    ただ、これは優良店に見せかけるためのポーズかもしれないですからね。
    「中出しさせろよ」と言ってくる客に、断れない女の子というケースはどうするかですね。
    まずは「中出しさせろよ」と言ってくる客がどの程度いるのか調べてみないと……。ある意味、メイドカフェで「萌え」だけ味わってきて、あとは自分で抜くという男の人ばかりだと楽だな。

    小梅さんのコンドーム不使用を違法行為として取り締まる、というのは、いいと思いますけど
    どういうふうに取り締まるのかですね。マル査の女みたいに、ホームレスに変装して、客の数をカウンターでカウント、ゴミ袋を回収して、使用済みコンドームの数を数えるとか……大変そうだ。
    出張や援助交際はどうする。

    最低売春価格はまず無理でしょう。市場による相場価格があるらしいです。
    国際政治学者の桝添要一氏によると「世界各国、どこでも、女の子の値段は、だいたち大卒初任給の1/5」だそうで……。桝添さんの「経験」にもとづく調査だから、きっと、これは信頼できる(^^)

    うち、半分をお上が法人税で召し上げて、残りから、事業者の利益とか宣伝費みたいな経費がさっぴかれて、女の子の手元に残るのは、1/5くらいだから、大卒初任給を稼ごうとすると、月25回は営業しないとならないなあ……。これは平均だから、なんらかの事情でダンピングしなくてはならない方の値段は、もっと低いはず。10年前は不況だったから、「早朝ソープ、一回5000円」というのがあったなあ。今どうなっているんだろう。女の子の手元に残るのは1000円か。まあ、行列が20人くらいできるから、この場合薄利多売で稼ぐんですね。現実は厳しいなあ。

    >あるいは類似例として、どうしてメジャーリーグにステロイド使用根絶ができて、売買春業界にはコンドーム義務化をどうしてできないのか

    メジャーリーグの場合、ステロイドを使うのはアスリートとして恥ずかしいというモラルがあるのと、ステロイド使用のメリットがそれほど大きくないからでしょう。運動能力は、実は筋肉量だけでは決まりませんから、思っているほど成績は伸びないし、むしろアスリートとして、すべてを失ってしまう危険性のほうが大きい。
    それから、アスリートにとっては、お客さんであるファンが、ステロイド使用を望んでいるわけではないというのもあると思います。
    売春の場合、「めんどくさい」からはじまって、「男は中出し」まで、お客の側にニーズがある。メジャーリーグは参考にはならないかも?

    アメとムチなら、なるべくアメ使用というのはいいと思うんですが、なかなかアメが思いつかない。

    ライセンスを普及させるアメなら、女の子にとっては、売春は若い時期の一時的な、資金かせぎですから、ライセンスをとると将来が有利になるような制度を作れればいいのですが、コンドームの使用は、客のほうにアメを設定しないとダメだから難しいですね。

  17. あらいしゅんいち Says:

    ポイントありがとうございます:) 闇営業を防ぐインセンティブはなかなか難しいですね。とりあえず思いつきをつらつら述べてみます。

    普通ならば税制優遇、同業者組合の組織、設備投資や教育の援助などが可能だと思うのですが、売春の闇営業はそもそも地下経済で税金を払っていなかったり、不法移民だったりしそうです。顧客は売春利用額の一定割合を税控除できるというような手もありますが、ちょっと強引です。

    一つインセンティブとなりえるのは営業と広告ですね。ライセンスがあれば新聞広告や電話帳の掲載、ネット営業などが許されるということにすれば、それなりにインセンティブはありそうです。

    顧客に関しては、現在のマーケットはわりとリスク追求型、快楽追求型の顧客が多いと思うのです。たぶんリスク回避型の男性の多くは性産業を利用してないんですよね。
    そこに合法的かつ性感染症のリスクが管理され、道徳的な障壁もいくらか少ない新市場が生じれば、売春者の生計を維持するようなマーケットが確保できるんじゃないかとも思います。人は管理されていないリスクを嫌いますから。

  18. macska Says:

    roco さん、抜き打ち検査をするということは、要するにコンドーム不使用の売買春を禁止するということですね。しかしこれでは、「地下に潜る」という問題を解決できていません。

    メジャーリーグにおけるステロイド規制との大きな違いは、メジャーリーグ規約を破ればメジャーリーグで野球はできないということです。もちろん「地下売春」に相当する「草野球」を続けることはできますが、収入や人気が壊滅的に下がります。だから、ステロイドを使わないインセンティヴといて機能するわけです。しかし売買春について言えば、地下に潜ることにそこまでのペナルティがない。つまりルールに従うインセンティヴに欠けるわけです。従って、インセンティヴをどのように作り出すかということを考える必要があります。

    xanthippe さんの考え方はライセンスの一種ですが、規制に従うメリットがないことを厳罰化という重大なデメリットを配置することでネガティヴなインセンティヴを作り出そうという内容です。一応インセンティヴを付けることを考えているので、その点に3ポイント。

    ただし、それが十分なインセンティヴになっているかは非常に疑問です。というのも、刑罰がある行為を抑止するインセンティヴになるためには、論理的に言って

    (刑罰)×(罰を受ける確率) > (逸脱行為による利得)

    という式が成り立っていなければいけません。もし逸脱行為による利得の方が、たまたま捕まって受ける刑罰(に捕まる確率をかけあわせたもの)よりも大きいのであれば、たまに捕まることがあったとしてもライセンスに従わない方が有利になってしまうからです。現実問題として売買春において何が行われているかは監視が非常に困難なため、ライセンス義務違反で「罰を受ける確率」は非常に小さい。とすると、刑罰をかなり重罰化しなければ抑止効果は求められず、そうするとさらに発覚を避けるための地下潜行化が進むでしょう。そうした重罰化と地下潜行下のスパイラルの先にどれだけの悲劇が待ち受けているか、考えてみてください。

    crafty さんは、刑罰ではなく売春者が自主的に「コンドームを使う」ためのポジティヴ・インセンティヴを考えていて、そのことに5ポイント。しかし客が性感染症のリスクに敏感であればそもそもこんな問題は起きていない。

    さらに、売る側の葛藤を「この一回で次の証明書がフイになる可能性×次の証明書があることで見込める利益VS追加料金」と表記したことに5ポイント。代理式として表記する事により、インセンティヴ計算が可能となります。しかし売る側が一人だけいる状況をイメージするのは不十分。多人数のプレイヤーが、他者も自分と同じようなことを考えていることを前提に自分の行動を決定しているという図式全体を見回して、できるだけ全体のコンドーム非使用を減らすような施策が必要。

    あらいしゅんいちさんの提案がまた秀逸。規制に服する管理売春に広告や営業などの面でアドバンテージを与えることによってそちらで働いた方が儲かる状況を作るというアイディアに15ポイント。問題は、顧客があえてコンドームを使わないことを希望した場合、広告や営業の面で劣る自由売春側に客が集まり続ける可能性があることか。

    もう1つのアイディア、すなわちコンドームを避けるような快楽追求型の顧客とは違ったリスク回避型の市場を開拓して、そこで雇用を創出するという考え方は文句なく素晴らしいです。なるほどそうなれば、常にコンドームを使うことが逆にセールスポイントとなり、売春者が自分の生命を危険にさらすことなく生活を支えることができるようになります。もちろん快楽追求型の客も残る以上、コンドーム無しの市場も存続するでしょうが、より安全に働く機会を持った結果売春者の立場が強くなるので、価格はおそらく上昇するはず。すると全体を見たとき、確かにコンドームなしの売買春は減ることになると思われます。誰もが「既存の顧客層」を前提として話をすすめる中、顧客の類型的特徴に目をつけて新市場の開拓まで考えたのはすばらしいので、正解の1つとします。50ポイント。

  19. 純子 Says:

    >うち、半分をお上が法人税で召し上げて、残りから、事業者の利益とか宣伝費みたいな経費がさっぴかれて、女の子の手元に残るのは、1/5くらいだから、大卒初任給を稼ごうとすると、月25回は営業しないとならないなあ……。

    なにテンバッテいるんだ、私は。
    法人税は業者の利益にかかるんだった。だいたい30%、そのほかに売り上げに消費税の5%と女の子の利益に所得税、およそ20%前後がかかるから、優良業者なら、女の子の手元に残るのは、売り上げの26%くらい、1/4だった。お上が召し上げているのは21%、1/5くらいだ。

  20. 純子 Says:

    >そこに合法的かつ性感染症のリスクが管理され、道徳的な障壁もいくらか少ない新市場が生じれば、売春者の生計を維持するようなマーケットが確保できるんじゃないかとも思います。

    いにしえの吉原文化から芸者文化、ノーパン喫茶からメイドカフェへと、日本の、取り締まり当局から業者、働いている女の子まで、それなりに健闘してきたということですね。

  21. みずすまし Says:

    新しいアイデアとしては,管理売春に規制を及ぼすことができることを前提とすると,管理売春の囲い込みと雇用拒否を規制して,個人売春と管理下での従事とを売春者が流動的に移動できるようにすれば,いいかも知れません。

    個人売春をしていてコンドームなしのサービスの噂が広まれば,管理売春下での従事に移動して,一定の収入を維持しながら噂の沈静化を待つことができると思います。客もそのような事態を避けるため,噂を広めることを控えるでしょう。

    管理売春下での従事の収入が個人売春での収入をはるかに下回るようでは難しいですが。

    —–

    > 当局のその担当官に同情するなぁ

    人間,慣れですよ。慣れ(笑)

  22. みずすまし Says:

    あと,もう一つ。全くまとまってないけど,誰かに言われるまえに言ってしまおう。

    コンドームなしの売春も合法,しかし別ライセンスにして,かなり厳しい規制をかけるようにする道もありえます。顧客も病気検査の証明書を提示しないといけないとか,事業者はかなり高額の基金に資金を提供しないといけないとか,従業員はかなりの頻度で検査を受けなければならないとか。コンドームなしの売春をゼロにできないのならば,他の施策と組み合わせて,そうする道もありえると思います。

  23. '- Says:

    済みません、アイデアのところに丸数字の代わりとして<1>と表示しようとして失敗したのです。
    (1) if notで仮想採点させ、かつ、たばこ包装並みの警告文を採点欄の近くにぶら下げさせる
    (2) 項目別配点をサイト管理者が固定するならその理由と「自分の嗜好と配点との適合性」を明示させる
    (3) (客側専用)性病検査を一斉健診に取り込む(自費による検査受診を記録する)
    の3とおりのアイデアを提出したつもりなのでした。

  24. crafty Says:

    なるほど、顧客と雇用の創出ですか。
    自分にこれが思いつかなかったのは、どこかに「買売春=必要悪」みたいな意識があったからんだろうな。
    日本の現状では、コンビニでも買える風俗情報誌に掲載されているような、性病検査あり、挿入行為禁止のオーバグラウンドな性風俗店と
    挿入行為あり(「西川口流」等の隠語を使う)のグレーな性風俗と、アンダーグランドな売春で分かれている感じがします。
    あらいさんの案の実現は、前者のオーバグラウンドな風俗産業にコンドームつきの挿入行為を加えたような店を推奨する、というような形になるのでしょうか。

  25. 生物学者 Says:

    「 現状を放置すれば、コンドームを使わない売買春はどんどん増え、」という記載からしても、客の方は、リスクを顧みずに、コンドームを使わないという選択をしていると思います。要するに、客の立場からでは、「コンドームを使わない」ことを凌駕できるインセンティブは存在しないのではないでしょうか。従って、現実に病気かどうかは、この際の問題にならないので、女性の側の検査云々は無意味でしょう。また、女性の方に、顧客からの圧力や金銭的メリット以上のインセンティブが存在しなければ、どんな規則も有名無実になります。しかも、実際に守られているかどうか、二人にしかわからない問題です。

    こういうことを前提にすると、まず、コンドーム無しの売買春は違法とするのは良いとして、違法行為には、まず、売る側に対する罰則を作ること。罰則の内容は議論の余地有りですが、少なくとも、売る側にとって、買う側からの金銭的メリット以上の罰則でなければなりません。その上で、おとり捜査を可能にする。おとり捜査官は、コンドーム無しの挿入行為を金銭的に交渉することも含め、誘導行為は許されるものとします。それで、挿入に至った場合は、現行犯で逮捕できるようにすれば良いと思います。

    おそらく、売る側では、金銭的に誘われても、多くの場合、断るようになります。それを無理矢理コンドーム無しで挿入すると、売る側の摘発(証明は、顧客の体液が残るので、容易でしょう)によって、顧客側が強姦で罰せられるようにします。

    この場合、考えられる違法行為としては、コンドーム無しで挿入してしまい、後でお金を払って、訴えないように頼むことが考えられます。それでも、売る側は、訴えた方がメリットになるようなインセンティブを設けておく必要が有ります。内容は、また議論の余地がありますが、違反者を訴えることによって、かなりの報奨金を出すこと等が考えられます。

    こんなところでしょうか。

  26. 生物学者 Says:

    「リスク回避型の市場」については、その中で金銭的に抜け駆けする者が必ず現れ、次第にその金銭も暴落する可能性があります。「抜け駆け」を防止する手段が必要だと思うのですが。
    今、ヘルスでさえ、挿入行為をする抜け駆けが有るのです。コンドームの有りと無しでは、そういう行為は容易に現れると思います。一人の売春者が、コンドームの有りと無しを上手く使い分けるのを防止する手だてが必要だと思います。

  27. 純子 Says:

    >日本の現状では、コンビニでも買える風俗情報誌に掲載されているような、性病検査あり、挿入行為禁止のオーバグラウンドな性風俗店と
    挿入行為あり(「西川口流」等の隠語を使う)のグレーな性風俗と、アンダーグランドな売春で分かれている感じがします。

    ああ、なるほど、私が10年まえくらいに仕事で取材していたのはオーバーグラウンドの風俗店だから、西川口流のほうはよくわからないですね。

    本当のところはもう一度調査してみないとわかりませんが、聞いたところでは、アンダーグランドで働いているのは、外国人の不法就労者と、かってオーバーグラウンドで働いていて、歳を取って売れなくなった子たちですね。売れる新人→売れなくなって「抜け駆け」→店変わって西川口→アンダーウラウンド。転落の人生というやつですね。早い子だと2〜3年でそうなっていく。
    それまでに、早々に次の稼ぎ場所を見つけられる頭のいい子はよいのですが、そうでない場合、再就職プログラムみたいなものを用意しなければならない。

    ただ売春婦の再就職プログラム施設が、監獄化する危険性というのは、昔からあります。そこは注意しないといけません。外国人不法就労者のほうは、本人も強制送還だから、業者の手入れは嫌がりますしね。こうなると他の問題が絡んでくるから、言うは易し、行うは難しという……。

  28. macska Says:

    みずすましさんの最初のアイディアはちょっとよく分からないです。というのも、「個人売春をしていてコンドームなしのサービスの噂が広まる」ことがどうして当人にとって不利なのか分からないからです。これはコンドームなしの売春を禁止した上で、あまりに噂が広まると警察に睨まれるからという意味でしょうか? そうでないのであれば、噂が広まるのは客が増えるので歓迎するはずです。

    次の案については、「コンドームを使わせるのではなく、コンドームを使わなくても安全なようにする」という発想の転換は良いですし、売春者だけでなく顧客への規制を厳しくしろということで倫理的には大いに賛成なのですが、現実問題としては規制を厳しくすればするほど地下に潜らせるだけでしょう。インセンティヴに手をつけていないからです。

    ‘-さん、書き直してくださってありがとうございました。(1)については、反対する理由はないのですが「コンドームなしでやりたい」という快楽追求型の客への効果は怪しいでしょう。(2)は品評サイトへの規制を考えたことに5ポイント、しかも言論の自由にある程度配慮しているように見えるので良いです。けれど現実に「コンドームなしでやりたい」と思っている人が多いからそういう配点基準になっているわけで、あんまり効果はないかと。(3)については先に述べた通り客が隠避するようなことを強要する施策はうまくいかないでしょう。

    生物学者さんのアイディアはコンドームなし売春の禁止と厳罰化で、既に xanthippe さんが述べています。「売る側にとって、買う側からの金銭的メリット以上の罰則でなければなりません」と言いますが、検挙の難しさを考えるとかなりの重罰にしなければ抑止効果はなさそうです。そうするとさらに地下潜行が進み、従ってさらに検挙が難しくなり、そのためさらに重罰化しなければ抑止効果が取れない… という話を xanthippe さんへの返答でしました。

    それを防ぐにはある程度検挙率を高めなければならないのは明白で、そのために多少強引な捜査も認めようというのが生物学者さんの考えかもしれません。しかしおとり捜査はコンドームを使って仕事をしている売春者にとって非常に迷惑ですし、コンドームを使うと心に決めている売春者を強引に説得したうえで逮捕するということになればすごくアンフェアな気がします。一般人にも、「いまちょっと誰も傷つけない違法行為をすれば大儲けができる」というように協力に説得されれば、つい犯罪に手を貸してしまう人は多いはず。できればポジティヴインセンティヴによるコンドーム使用をめざせないものか。

    なお、仮にコンドームなしの売春を規制するとしたところで、挿入までする必要は一切ありません。そのような捜査方法ははっきりと禁止されるべきです。

    コンドームを使わないレイプのあとで被害者を黙らせるために金銭を与えるというケースは、レイプとして扱われるべきであり、今回の議論には関係ありません。たしかにそういう人物は危険なので通報を奨励するのは悪くありませんが、売買春におけるコンドーム使用の問題とは分けて論じるべきです。

    生物学者さんは「リスク回避型市場」について誤読されているのかもしれませんが、あらいしゅんいちさんの言っているのは要するに世の中にはリスクを気にしない快楽追求主義者だけでなくリスクを強く恐れるタイプの人もいて、そういう人たちはいまはあんまり買春をやっていないだろうというわけですね。そこで、コンドーム使用前提のリスク回避型サービスがあれば(そしてそうしたサービスを様々な部分で優遇すれば)リスク回避型の客がついて新たな市場ができるということです。

    リスク回避型市場の顧客は、自分がセックスするときだけでなく、常に売春者にコンドームを使っていて欲しいと思っています。だから、その市場で十分な稼ぎが安定的に得られるのであれば、抜け駆けする必要はないのです。そして、そうした雇用が十分に存在すれば、本当はコンドームを使いたいのに客が得られないために仕方がなくコンドームなしの売春に踏み出す人もいなくなります。問題は、売春者当人が快楽追求型というか少しでも多くの稼ぎを得るためにリスクをおかしてもいいと考えたときで、その場合は金額によってはコンドームを使わない客の相手をするかもしれない。しかしコンドームを使っていても生活はできるのにわざわざ危険をおかす売春者は比較的少ないから、コンドームなしの相場はかなり高い価格で均衡するはず。

  29. 生物学者 Says:

    「リスクを強く恐れるタイプの人もいて、そういう人たちはいまはあんまり買春をやっていないだろう」ということはないです。コンドームを必ず使うからという理由も含めて、オキニにしている人たちもいるのです。また、主婦売春のメリットに、コンドームを使うこと、若い子たちより、その辺のリスクが少ないことも有るのです。

    「その市場で十分な稼ぎが安定的に得られるのであれば、抜け駆けする必要はない」というのは、考えが甘いと思います。抜け駆けというのは常に起こりうること。書いたように、現在のヘルスでさえ起きているのです。また、「コンドームなしの相場はかなり高い価格で均衡するはず。」と書かれているように、コンドームなしの売買春は無くならないことになります。この手の産業は、最初高値で推移しても、状況次第でどんどん値崩れするのです。それは、現在のAV出演料やAF料金や援助交際料金を見ても明らかです。また、内容も過激になって行くのも常識です。SMプレイの内容が物語っています。

    ここで、問題点が二つ混同されていることがわかります。売買春の合法化は、コンドームを使用したい売春者だけを守るのか、あるいは、全体の社会を守るのか。リスク回避型市場の形成は、前者の目的に対してしか、効果がないでしょう。というか、現在でさえ、コンドーム有りを基本としている売春者はいる(援助交際の募集を見ても明らかです)のですから、リスク回避型市場が存在するとも考えられるのです。要するに、現在のヘルスとコンドーム無しの売買春の間にカテゴリーを増やすにすぎない、あるいは、現在の売買春を2局化するにすぎないと考えられます。

    おとり捜査はコンドームを使って仕事をしている売春者にとって迷惑ではありません。コンドームを使用すれば、何に問題もなく、通常の客と同じなのですから。しかも、売春者は、おとり捜査が有ることを事前に知っているのです。コンドーム無しの違法行為が減るに連れ、おとり捜査も減って行くものと思われます。誘導するにせよ、相手の反応を見る訳なので、捜査官は無理に脅迫するのとは意味が違います。

    macskaさんの議論は、売買春者の考えも含め、どうも現場でおきていることを考慮されていないように思われます。「ポジティヴインセンティヴによるコンドーム使用」は理想的かもしれませんが、それではコンドーム無しの売買春は無くなりません。この議論を続けても、条件を非現実的に設定した机上の空論になりかねません。

  30. みずすまし Says:

    > みずすましさんの最初のアイディアはちょっとよく分からないです。というのも、「個
    > 人売春をしていてコンドームなしのサービスの噂が広まる」ことがどうして当人にとっ
    > て不利なのか分からないからです。〔・・・〕噂が広まるのは客が増えるので歓迎する
    > はずです。

    そうかも,です。

    一応,私はつぎのようなスパイラルを想定していました。何かの事情により(今月はピンチだからとか)コンドーム非使用に応じる(or 全く根も葉もなく)→コンドーム非使用の噂が広まる→つかまえる客やなじみの客がコンドーム非使用を要求し出す→営業効率や顧客の引きとめを考えると要求に応じざるを得なくなる→さらに噂が広まる。

    あと,コンドーム非使用を非合法化することを前提に,個人売春と管理売春下の移動を容易にすると,告発すると客が離れちゃうという葛藤を緩和することができるかもしれません。

    でも,コンドーム使用売春では十分な収入を売ることができず,コンドーム非使用売春なら非合法であってもはるかに高い収入が得られる状況が出現してしまえば,効果はないと思います。

    たぶん,macskaさんはそういう状況自体を抑制するアイデアがあるんでしょうが,それが思いつかない…

  31. 44 Says:

    課題には「アドバイスする役職」の立場でもOKと言うことなので
    「コミュニケーション能力と性技を磨け、それで満足をえられれば大抵の男はゴム着用などにこだわらないし、やんわりと断る事も出来る」とアドバイスする事が最適だと思います。トップクラスの女性のノウハウを周知させる講習会など行ってもいいでしょう。
    つまり他の職業と同様に「優れた職業技術を持て」と、ある意味当たり前の事ですね。

    ただ果たしてこれを行政の立場として主張していいものかどうかは疑問がありますし、
    フェミニズム的にそれでいいのかどうかはなんとも・・・・

  32. macska Says:

    「行政のトップに」アドバイスしてください。

  33. 44 Says:

    「行政にアドバイスする立場」でしたか。読み違えてました。
    それならば仕方ないです。コンドーム着用の有無が男性にとって相対的に価値が増さないように
    上記の講習会を開催、受講を義務づけましょう。
    コンドーム有りの表売春の付加価値が高ければ、裏売春の需要も減るに違いありません。

  34. reralan Says:

    長期的な政策になりますが…
    性病の感染の有無を短時間で検査するキットの開発を国家を挙げて奨励することが考えられます。

    売春者の側にも、買春者の側にも、性病にかかりたくないとのインセンティブはあります。
    しかし、相手方を性病に感染させたくないとのインセンティブは無いと思います。
    ですから、双方とも、できることなら、これから性交渉をする相手が性病に感染しているか確かめたいはずです。
    もしそれが確かめられない場合は、コンドームをつけての性交渉を期待するはずですが、買春側がそれを望まないことが多々あることはいうまでもないことです。
    そこで、コンドームを着用することを法で強制すればいいじゃないかという考えが出てきます。しかし、現実的に考えて強制は非常に困難でしょう。契約上の力関係がありますので。コンドームをつけない売春が地下に潜ってしまうという問題もあります。
    また、「ポジティヴインセンティヴによるコンドーム使用」政策を導入しても、コンドーム無しの売買春の全滅にはつながりません。なぜなら、「リスク容認型、快楽追求型」の買春者と「リスク容認型、金銭追求型」の売春者が残り、コンドーム使用売春よりも高い代金で買春を行うと考えられるからです。この点では生物学者さんの意見に同意します。

    そもそも、売春者・買春者双方の健康を考えるについては、性病に罹らないことが一番重要な事なのであって、コンドームの着用の有無は本質的な問題ではありません。問題に即して言うならば、「売春者の健康と安全ーーつまりはかれらの客とそのパートナーたちの健康と安全ーーを守ること」が達成されればよいわけです。
    そのためには、前述の通り、相手方が性病に感染しているかについて検査ができればいいわけです。
    しかし、もし仮に両者が性病の有無を検査してから性交渉を始めるとなると、現在の技術ではあまりに時間がかかってしまい、売春という商売が成り立ちません。買春側は検査をしない人から買うことを選ぶでしょう。
    また、検査を受けてから結果が出るまでの間に性病に感染することも考えられます。

    そこで、性病を短時間で検査するキットを開発すればよいわけです。
    具体的には、キットは潜伏期にある性病もすぐに発見できるようなものである必要があります。
    もしそのようなキットが存在し、安価に手に入る場合、売春者、買春者は売春契約の際、それぞれ相手方にキットを使い検査をするように要求します。
    相手がキットの使用を拒否した場合は、性病の感染が強く疑われます。目の前の相手と性交渉をするとほぼ確実に性病に感染することが分かっている場合には、たとえ「リスク容認型」であっても目先の金銭より健康の維持を選択するはずですから、売春契約を締結しないはずです。

    それでも一方が性交渉を行おうとした場合は強姦が問題となりますが、これは売春を扱った今回の問題の趣旨から外れてしまうでしょう。

    なお、健康の観点から言うと、女性における避妊についても検討されるべきです。が、これは女性側の避妊薬の服用によって対処するほかないでしょう。男性側には妊娠させたくないとのインセンティブより、コンドームなしでの性交渉をしたいとのインセンティブが強いと考えられるし、妊娠したくないとのインセンティブは女性側の方が強いと思うからです。

    以上、そんなキットが本当に開発できるのかという点で、現実性に欠ける提案を謹んで申し上げます(笑)

  35. ラージアイ Says:

    「コンドームなしの売買春」が横行する問題を解決する政策について。「持続可能な開発」という言葉があるが、この言葉の良い部分を使って「持続可能な売春」を政策目標とするのが合理的。コンドーム無し売春は一時的な需要を高めるが持続しない。合法化によって実現されるべき性的自己決定権は一時的な収入源の確保が目的ではなく持続された個人の権利として認められるべきであるから、安全が確保された持続可能な売春のみを合法とする必要がある。よって売春合法化に際しては、業として持続可能な売春を合法とし、その基準としてコンドームの着用を含めた健康管理維持を求めることを法的要件として含める。性サービス利用者に対するコンドームの着用を含めた健康管理維持責任の法的要件に関しては、売買春当事者の委員含めた「健康管理維持審議会」において策定・運営するものとする。健康管理維持に際し著しく営業の支障となるコンドーム着用拒否者に対しては、法令により、健康管理維持責任侵害者リストに掲載し、一般にその実名を公開することによりコンドーム着用拒否を抑制するものとする。

  36. あっちのよっぺー Says:

    (今更…、なのかもしれませんが)

    「コンドームの着用が必要なのか不要なのかを事前に提示する」
    「売春暦(コンドーム不要としなくなった時期も)を提示する」
    で良いのではないでしょうか。

    コンドームなしでのリスクの高い売買春はお互いが納得の上でやれってことです。
    いいか悪いかは別として、性病やその他のリスクも他の職業病程度にしか見ていない。
    (買い手側もそんなリスクが高い相手にコンドームなしで望めるのか疑問ですが。)
    売り手がコンドームの着用を必要としているにもかかわらず、実際やるときにコンドームを着用しないというのは契約不履行並ではなく、盗致傷並に扱われるということでどうでしょう。

    「売春はしても良いが、コンドームを着用しなければならない」とした場合、
    ちゃんとコンドームをしているか(させているか)を調べるのは現実的に難しいように思います。
    コンドーム着用していれば性病などのリスクが限りなく0になるのであれば別ですが、「それなりに低くなる」程度である以上、
    「コンドームありはOK、なしはNG」というのが、「法律で定めること?」と疑問にも思います。

    (っていうか、コンドームってそんなに嫌かなぁ…)

  37. 匿名 Says:

    売春の国家管理。つまり公娼制度の復活。
    娼婦の免許制。性病管理の徹底。
    娼館の管理はもちろん、厚生労働省・保健所の役人、警察からの天下り。
    ヤクザがピンはねする代わりに役人がピンはねする体制へ。
    買う男も役所に「娼館入場許可証」の交付を申請し、性病検査の義務付け。
    役所の窓口でぺこぺこ頭を下げて、手数料を払ってハンコを押してもらう。
    これで日本は安全だ。

  38. macska Says:

    こんにちは、「ゲスト」さん。
    せっかく意見言うなら、ちゃんとした名前なりペンネームなり名乗ってくださいね。
    ねぇ、 聖隸三方原病院の関係者さん(211.125.52.240)。

  39. なんでん Says:

    >弁護士、カウンセラー、掃除員、医者など様々なサービス提供が職種として認められているのに、性的サービスの提供だけが職として認められない理由は何もないと思うからだ。

    では、臓器売買(血液、骨髄を含む)はどうですか?

    > ・憲法上の基本的人権は守りましょう。

    あなた、「経済規制、かつ、積極的規制」に関しては、目的の合理性と、手段と目的の合理的関連性のみを調べればよい。つまり、何らかの基本的人権の侵害を主張することが、きわめて限定されるという「常識」を知っていますか?

    あなたが、参照している憲法の教科書は、なんですか??

  40. なんでん Says:

    (0)憲法は、原則として国家権力と個人の間の規範である。(近代立憲主義の定義)恣意的かつ集中的な権力作用は、否定され、公開性、安定性、一般性など法の内在道徳を満たす法に基づく(法の支配)

  41. なんでん Says:

    (1)金銭は、国家権力によって発行されている。

    (2)憲法11、13条において保障されている、一定の生命権、自由権、については、国家権力は、できる限り権力の作用を控えなければならない。(LRA原則の適用)

  42. なんでん Says:

    (3)個人の性的な行為は、(2)における「自由」に該当する。

    (4)(3)より、「自由」を金銭の取引対象とすることは、「自由」に対する国家権力の作用である。

  43. なんでん Says:

    (5)国家権力は、「やむにやまれぬ目的」(compelling interest)は何かを証明しなければならない、その目的を達成するために「金銭の取引対象として、個人の性行為を含める」という権力作用が、必要不可欠であることを立証する責任を負う。

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