『バックラッシュ!』キャンペーンブログ内連載『ポップ×フェミ』のご案内

6/29/2006 - 11:25 am | このエントリーをブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク | Tweet This

考えてみればこれまで正式にわたしが寄稿している双風舎『バックラッシュ!』や、chiki さんと一緒に運営している発売記念キャンペーンブログについて案内してこなかったのだけれど、そちらのブログで『ポップ×フェミ』という連載をやっています。もしかするとそれらの記事の存在をご存知なかった人もいるかもしれないので、一応ここで案内しておきます。

macska dot org は濃い内容のエントリが多く、かなり読者を選ぶのだけれど、『バックラッシュ!』が対象とするのはあくまで「ジェンダーフリー」騒動をマスコミでみかけて「なんだあれ」と思っているようなフツーの人たち。だから、ポップカルチャーに絡めてちょっと緩めの話題を書いてみようと思って『ポップ×フェミ』をはじめたのね。だけど、第2回では既に重すぎる問題を扱ってしまい、第3回では全米女性学会の話をするという一貫性のなさ(女性学会ってポップカルチャーだったのか!)を露呈してしまったけれど、仕方がないじゃん。わたしだって、できるものなら「誰も書かなかった『田嶋陽子』論」みたいなの書きたいけど、最近観てないし分からないのよ(笑) というわけで、早速紹介。

第1回:ピンク「Stupid Girls」の功罪 (06/02/2006)

今年フェミ業界に最も衝撃を与えたポップソングと言えば、最近来日公演も果たしたピンクの「Stupid Girls」(アルバム『I’m Not Dead』より)。日本語にすれば「バカ女」だから、「まれに見るバカ女」とか「男女平等バカ」みたいなバカバカ本(chiki さんによれば、「バカな意見をバカが書いてバカが読む本」)に対抗するのにピッタリ。

直接的には、表題の「バカ女」が指すのはブリトニー・スピアーズ、オルセン姉妹、ジェシカ・シンプソン、リンジー・ローハン、パリス・ヒルトンといった、メディアで活躍する女性セレブたち。彼女たちの奇妙な生態をピンク自身が物真似して徹底的にパロディしたミュージックビデオは日本でも話題になった(ここから観ることができます)。でもこの曲は単にセレブの奇行を笑い飛ばすだけのものじゃない。

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第2回:『ヴァギナ・モノローグ』に見る欧米フェミニズムの限界 (06/09/2006)

早速ネタが枯渇しかけているこの『ポップ×フェミ』、今回はイヴ・エンスラー作の戯曲『ヴァギナ・モノローグ』(公演上のタイトルは『ザ・ヴァギナ・モノローグス』)について。「ヴァギナのことが心配」と始まり、様々な女性がヴァギナに関する体験を語るこの演劇は、エンスラー氏が多数の女性にインタビューして綴った様々なモノローグの集大成。日本でも2004年以降何度か英語と日本語訳で公演がされている。

フェミニストによる演劇は数あれど、この作品ほどハリウッドの有名女優や女性政治家などを巻き込んだものはなかった。女性器の名前を堂々とステージの上で口にすることでタブーを破っただけでなく、女性への暴力を糾弾する内容も評価を受けた。また、収益金を女性への暴力に抵抗する団体に寄付することを条件に各地の大学がこの演劇を使用料なしで公演できるようにしたことで、単なる演劇という枠を越えたフェミニズムの実践としても大成功をおさめたと言っていい。

しかし残念なことに、この演劇には欧米のフェミニズムに対して以前から指摘されてきた問題が何の反省もなくそのまま温存されている。それはすなわち、非西欧の女性の経験を西欧のフェミニズムがどのように表象するかという問題だ。

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第3回:会場騒然! レベッカ・ウォーカー氏が全米女性学会で衝撃講演 (06/23/2006)

今回やや「ポップ」という表題から外れるものの取り上げようと思ったのは、先週オークランドで行われた全米女性学会の基調講演について。わたしはもともとこの総会でトランスジェンダー&フェミニズム関係の論文を発表する予定だったのだけれど、ドメスティックバイオレンス系の仕事と重なったのでキャンセルしました。が、基調講演だけは大会初日の夜7時からということで、5時にサンフランシスコの会議を抜け出してオークランドに行っても間に合うと思い、初対面となる日本人ブロガーの id:kleinbottle526 くんと待ち合わせして参加してきました。

基調講演を行ったのは、わたしが「第三波フェミニズム・第二期」と呼ぶ90年代中盤のフェミニズムで重要な役割を果たし、「To Be Real: Telling the Truth and Changing the Face of Feminism」という第三波フェミニズムの代表的な論集を出版したことで知られるレベッカ・ウォーカーさん。わたしは彼女に会ったことはこれまで一度しかなくて、しかもかなり昔のことだったので、久しぶりに彼女の話を聞くことを楽しみにしていた。

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第4回:『ベッカムに恋して』と『Real Women Have Curves』に見る移民二世のディレンマ (06/30/2006)

こんにちは、みなさま。前回「女性学会ってポップなのか?」という疑問をはね除けて全米女性学会からのレポートをお届けしましたが、今回はもうちょっとポップにいこうと思います。ワールドカップも決勝トーナメントに移り好マッチの連続となっていますが、サッカー繋がりで今回は2002年のイギリス映画「Bend It Like Beckham」(邦題「ベッカムに恋して」)から入っていきます。日本でも2003年に少数ながら全国の劇場で公開され、ビデオや DVD でも発売されているようなのでご覧になった人も多いはず。一応注意しておきますが、ネタバレします。

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第5回:ハーヴァード大学学長の失言を風刺した「ザ・シンプソンズ」のエピソード (06/30/2006)

こんにちは、みなさま。毎回ネタの枯渇に苦しみながらお届けしている『ポップ×フェミ』のお時間です。今回取り上げるのは日本でも放映されている米国のテレビアニメ「ザ・シンプソンズ」。実はわたしはこの番組の400近いエピソードを全部観ていて、Wikipedia の該当ページを読んだだけでいくつもの間違いに気付くくらいの大ファンだったりするのだけれど、ここでは今年の4月に米国で放映されたエピソード「Girls Just Want to Have Sums」を取り上げます。このエピソードはシーズン17に含まれますが、日本ではやっとシーズン14を終えたところでまだ未放送なので、楽しみをあとに(といっても数年後ですが)取っておきたい人は以下は読まない方が良いでしょう。要するに、ネタバレ注意。

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このほかにも、本の情報やさまざまな記事や対談、特別企画などが満載なので、まだの人はぜひ『バックラッシュ!』発売記念キャンペーンをよろしく! てゆーか、『バックラッシュ!』をよろしく、と言うべきか。とにかく、どちらもよろしくです。

One Response - “『バックラッシュ!』キャンペーンブログ内連載『ポップ×フェミ』のご案内”

  1. xanthippe Says:

    こんばんわあ!

    本日とどきましたあ! まだ全部は読んでいませんけど、「まえがき」はmacskaさんの日ごろの姿勢がそのまま、って感じでした。

    宮台氏」は相変わらずかなあってとこですけど,斉藤環氏はポイントついてるかなあ・・・って。

    とりあえずそこまでしか読んでいません。今日はちょっとイベントがあったもので。

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