世界日報・山本彰記者によるインチキ取材の手法を暴く

2005年11月25日 - 12:05 AM | このエントリーをブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク | Tweet This

今日紹介するのはハワイ大学ミルトン・ダイアモンド教授が世界日報の山本彰記者とのあいだに交わしたメールの第二弾。読んでいなければ先に第一弾を読むこと。読んだ人はご存知の通り、ダイアモンド教授は「全文丸ごと」掲載することを条件にメールの公開を許可してくださったのだけれど、読者にとっての分かりやすさを考えて別のところでメール全文を公開したうえ、ここではそこから抜粋引用翻訳しながらコメントしていく。また、ダイアモンド氏のメール全文には山本氏の書いた部分が(おそらく全文)引用されているので、それも評論の対象とする。山本氏の承諾を得ずとも構わないと判断した理由は前回を参照。
前回紹介したメールでは、以前世界日報に掲載されたダイアモンド氏とのインタビューを書籍に再録する許可を山本氏が得ようとしたところ、ダイアモンド氏は「あのインタビューでは真意が伝わっていない」として再録を拒否、「今度はお互いに誤解がないように」として筆談によるインタビューのやり直しを提案した。その後しばらく山本記者からの連絡は途絶えたのでダイアモンド氏の利用(悪用)は諦めたのかとおもったら、1ヶ月を少し過ぎた頃に山本記者からダイアモンド氏に長〜い「質問状」が届いた。今回はその長い長い質問状の長い出だしから。例によって山本記者の発言を「ですます調」で、ダイアモンド氏の発言を「外国映画の邦訳でありがちなカッコつけた変な日本語」で軽く意訳します。

(山本氏)
How are you? (お元気ですか?)
Thank you for your e-mail. (メールの返事をありがとうございます。)
First of all, I apologize that I might have talked about Dr. Chizuko Ueno a little too emotionally, because I had been angry at her attitude toward the case of late Mr. David Reimer. (まず第一に、上野千鶴子博士のことを感情的に話しすぎたことを謝ります。というのも、彼女が故デイヴィッド・ライマー氏の件に対して見せた態度にわたしは怒っていたのです。)

と、この「記者」は個人的な感情の高ぶりによって、インタビュー記事を歪曲してしまったことを認めてるらしい。それって完全に記者失格じゃん。まぁ確かに記者にだって感情が高ぶることはあるだろうけど、この場合謎なのは上野千鶴子氏の何に記者としての立場を忘れるほど山本氏が激高しているのかということ。わたしの知る限り上野氏は著書においてマネーの「双子の症例」について肯定的にであれ否定的にであれ言及していないので、ライマー氏の件について特に何らかの態度を表明してはいないはず。「影響力のあるフェミニストとして、積極的にライマー氏の悲劇について取り上げるべきだった」という意味に解釈できないかとも思ったけれど、ただ単に取り上げなかったというだけではそこまで怒る理由にはならないよね。
いずれにせよ、こうして上野氏について感情的なことを言い過ぎたことを謝っておきながら、山本氏はまだ言い足りないらしい。

(山本氏)
She is regarded as one of the most influential opinion leaders concerning gender-free ideas in Japan. It seems that being a thorough Marxist feminist and radical feminist, she is far from being satisfied with the definition of the term “gender” commonly adopted by Japanese feminists. Nevertheless, she quoted the feminists’ slogan that the gender difference is caused “by nurture” and not “by nature”, as if to propagate it, and at the same time she quoted the twins case for promoting the theory that sex and gender are separate in her book titled “the Politics of Gender Difference” published in 2002. (彼女は日本におけるジェンダーフリー思想の最も影響力のあるオピニオンリーダーだと言われています。どうやらマルクス主義フェミニストでありラディカルフェミニストでもある彼女は、日本のフェミニストたちが一般に受け入れている「ジェンダー」の定義では飽き足らないようです。とはいえ、彼女は性差は生まれつきではなく生育環境によって作られるものだとするフェミニストたちの主張を宣伝するかのように引用し、また2002年に発表された「差異の政治学」という本ではセックスとジェンダーは別個のものであるという説を主張するために「双子の症例」を援用しました。)

何度もこのブログで解説している通り、山本氏のこの記述は間違いだらけ。上野氏はジェンダーフリーという概念を積極的に推進した論者の一人ではないし、「差異の政治学」のどこにも「双子の症例」は引用されていない。要するに、山本氏は上野氏が言ってもいないことを勝手に空想したあげく、それに激高して記者としての本分すら忘れているわけだ。アホですね。そして、山本氏の「感情的な」上野氏への攻撃はまだ続く。

(山本氏)
When she referred to Dr. Money’s study, she ought to have known that his experiment on David had been proved a failure. I think that she should have made some comment on David’s unhappy case, when she referred to “the Sexual Signature” to introduce the cases of outpatients who came to the department of sexology of Johns Hopkins University to consult Dr. Money and Dr. Tucker in her book. Did she just neglect David’s case ? I suspected that she concealed it. Was I wrong ? […] (彼女はマネー博士の研究に言及する際、デイヴィッドに対するマネーの実験は失敗に終わったことを明記すべきでした。「性の署名」を引用して、ジョンズ・ホプキンス大学の性科学科にマネーとタッカーの診察を受けに来た患者について紹介した際、デイヴィッドの不幸なケースについて何らかの言及をするべきでした。彼女はただデイヴィッドの件を無視したのでしょうか?わたしは彼女が意図的に隠蔽したんだと思います。間違ってますか?)

上野氏はたしかに「性の署名」から引用しているし、その中でマネーの患者について言及しているけれど、その患者は性同一性障害とインターセックスの当事者たちであり、デイヴィッド・ライマー氏の件ではなかった。なぜなら上野氏が言わんとしていた内容にはデイヴィッドの件は関係なかったのだから。第一、隠蔽と言ってもこの論文が最初に発表されたのは1995年のことであり(同名の単行本に収録されたのが2002年)、その当時まだ「ブレンダと呼ばれた少年」は出版されていなかった。「ブレンダ」の元となったローリングストーンズ誌の記事や、そのまた元ネタであるニューヨークタイムズの記事が発表されたのは1997年だから、それより2年も前に発表された「差異の政治学」に「双子の症例」の失敗についての記述がなかったとしてもそこに悪意を読み取るのは明らかに言いがかりだ。ニューヨークタイムズが取り上げる以前から双子の実験が失敗に終わっていたことを知っていたひとはかなり少なかったのだから。
そういえば、世界日報のインタビューのあとにダイアモンド氏が朝日新聞や東京新聞にジェンフリ擁護の発言を寄せたことについて、八木秀次氏は「ある種の勢力は都合が悪い事実が出てくると、すぐに『正義』に駆られて海外にご注進に及びますね」(「諸君!」12月号)と揶揄していたのだけれど、すぐに海外にご注進に及ぶ「ある種の勢力」って世界日報のことだったのかな。「日本のフェミニストがこんなに酷い隠蔽工作をやっていますー、ダイアモンド先生、叱ってくださいー」みたいな。
先を続ける。

(山本氏)
Ms. Ueno’s opinions and writings about gender are actually very elaborate, refined, and subtle, but her simplified words and phrases have had a great influence on people at large. And the gender free movement influenced and led by her have reached the point where many Japanese people can no longer calmly watch it. Some intellectuals have begun to warn the gender free movement–according to them unique in Japan– is destroying the education, family and the traditional value of Japan. (Though it is said that destruction of those are just what radical feminists aim at) To me, it is because the word gender never be free from ambiguity. In spite of that, reality goes ahead absorbing what is called “gender free ideas” in Japan. (ジェンダーについての上野氏の意見や文章は実はとても注意深く緻密なのですが、彼女の単純化された言葉やフレーズは人々に大きな影響力をもっています。彼女の影響と指導を受けたジェンダーフリーの運動は、もはや多数の日本人にとって到底黙って見過ごすわけにはいけないところまで来ています。一部の知識人たちは、日本独自のこのジェンダーフリー運動は教育や家族や伝統的な価値を破壊すると警告しています。もっともそれらの破壊はラディカルフェミニストたちが望んでいるものですが。わたしに言わせれば、これはジェンダーという言葉が常に曖昧に使われてきたからです。そう言ううちにも、日本は現実にどんどんジェンダーフリー思想に覆われてきているのです。)

ちょっといい? この人は、本当に記者なの? 以前のインタビューで「上野氏に対する怒りから感情的になりすぎて」失敗しておきながら、今度もまた同じパターンで上野氏についての嘘と偏見に満ちた情報を取材先に伝えることで、ダイアモンド氏の回答を誘導しようとしている。前回はそれでうまくダイアモンド氏に上野氏に対して批判的なことを言わせることに成功したけど、その手法は既にバレてるんだから、二度とダイアモンド氏が騙されるわけがないじゃん。こんな記者(というより、これはもはや工作員と言った方がいいかな)が書いた記事を喜んで「ジェンダーフリー・バッシング」に利用してきた八木秀次氏はじめバックラッシュ陣営のみなさん、いい加減恥を知りなさい。
さて、長い「前書き」を終えて(本当はもうちょっとあるのだけれど)、ようやく質問状の本文に到達した。質問は全部で10問なのだけれど、どれにも質問そのものより長い「日本の現状の解説」が付いていて、これがまた前回「上野千鶴子という学者がこんな事を書いているが、どう思うか?」と聞いたのと全く同じパターンで笑える。以下に順に紹介していこう。

(山本氏)
1)The problem of mixed name lists in public elementary and junior high schools (質問1:公立の小中学校における混合名簿の問題について)
In Japan coeducation system was adopted in public schools under the guidance of the Allied Forced led by USA soon after the World War II. Until recently names of the pupils were divided into a boys group and a girls group in the name lists. But from the viewpoint of gender free ideas, it was regarded harmful, and mixed name lists are being used in 81 % of primary schools e.g. in Tokyo. The promoters of mixed name lists say even calling boys’ names first is not good as it used to be practiced. (日本では第二次大戦後、連合軍の指導のもと共学の公立学校教育が行われています。最近まで児童の名簿は男子と女子に分かれていました。ところがジェンダーフリー運動の進展によりこれは有害だとされ、今では東京の小学校の81%で混合名簿が使われています。混合名簿を支持する人たちは、出席を取る際かつてのように男児の名前を先に呼ぶことすら駄目だと言います。)
—-Do you think that this movement is meaningful in terms of your genger free ieads?(あなたは、あなたが述べたようなジェンダーフリーの考えに基づいて、こうした運動は有意義だと思いますか?)

最初の質問からして間違い。シカゴ大学の山口智美さんが論証している通り、混合名簿を推進する運動は古くから教育界の中で広まっており、ジェンダーフリーの運動よりはるかに歴史が古い。山口氏の記述によると、むしろ最近になって無理矢理混合名簿とジェンダーフリーをこじつけることによって、「ジェンダーフリーは駄目、だから混合名簿も駄目」といった具合に混合名簿を廃止することを保守派が狙っているらしい。
続いて第2問目。

(山本氏)
2) The problem of the change of the suffix to the pupils names (質問2:児童の呼び名を変える問題について)
In Japan teachers used to call pupils putting a suffix “kun” like “Jack Smith-kun” for a boy, and “san” for a girl like “Betty Smith -san”. Now teachers are told to unify the name-suffixes into “san” so that pupils do not become conscious about the difference of sex. Boys and girls are told to call each other by the name with the suffix “san”. A large number of parents have begun to notice the change and criticize it, saying that it challenges the Japanese tradition and it is against the freedom of expression. (日本の教師たちは以前、男子を「〜君」、女子を「〜さん」と呼んでいました。ところが今では子どもたちが性別を意識しないように全ての子どもを「〜さん」と呼ぶように言われています。こどもたちの間でも男子と女子がお互いに「〜さん」と呼び合うように指導されています。多数の親たちがこれに気付き、日本の伝統を脅かし言論の自由にも反するとして批判するようになっています。)
—-Do you think this movement is consistent with you gender free ideas ? (こうした動きは、あなたが考えるジェンダーフリーの考えと一致していますか?)

男女を問わず児童を「〜さん」と呼ぶようになりつつあるというのは事実だとして、本当にそれは「子どもたちが性別を意識しないように」という理由なんでしょうか? 細かいことであっても男女で違った扱いをするのをやめましょうという考え方は、別に性別を全く意識しないようにしようということとはかなり違うように思うのだけれど。また、男子が「〜君」で女子が「〜さん」というのが「日本の伝統」だなんてのを読むとこいつらの言う「伝統」なんてその程度のモノかとバカバカしくて笑えるけれど、「言論の自由に反する」とまで来るとちょっと笑えない。一体どこの誰の言論の自由が侵害されてるんだっての。
この最初の2つの問いに対し、ダイアモンド氏はハリケーンにつける名前の慣行を例に挙げて以下のような回答をしている。

(ダイアモンド氏)
A few years ago all hurricanes were called with male names. Now they are mixed in rotation with male and female names. No one was harmed or insulted thereby but it was another indication that men and women would be treated equally even in such simple ways. I think the same will be noticed in Japan if the school roles are mixed and all names be called alphabetically regardless if a boy’s name or girl’s name is first. And I believe every one should be called with the same suffix “san.” (何年も前、ハリケーンには全て男性の名前が付けられていたんだ。でも今では男性の名前と女性の名前が交互に付けられるようになっている。ハリケーンの名前のような些細なことで傷ついたり侮辱されたと感じた人はいなかったけれども、これはどんな小さなことでも男性と女性を対等に扱うという姿勢の現れなんだ。日本の学校で混合名簿を使うことは、それと同じ意義があると思う。それから、わたしはみんなに同じ「〜さん」という呼び方をするべきだと思うな。)
In America, not too many years ago, the language adopted a change in calling women by the title Mrs. Now we all use the term Ms. Thus, women are not identified as married or not since it makes no difference in the respect they should be accorded. […] In marriage ceremonies, there is no longer used the expression “Man and wife.” It is now “Husband and wife.” This puts them both on equal footing. (米国では、そう遠くない過去には結婚した女性のことを Mrs. という敬称で呼んでいたけれど、今ではわたしたちは Ms. という言葉を使うようになっている。そうすることで、女性だけが結婚しているかどうかで違った扱いを受けるようなことはなくなったんだ。結婚式でも、以前は使われていた「man and wife」という表現が廃れて、今では「husband and wife」と言うようになった。こうした用法は、男女双方を対等な立場として扱うことになるんだ。)

ダイアモンド氏は、もちろん混合名簿や「〜さん」付けを推進する運動については詳しく知らないし、その意義についてもシンボリックなものとしか考えていないようで、その点上述の山口氏とは違った認識のようだ。また、ハリケーンの名前についてはかつて「女性の名前」が使われていたのが正しく、男性名が使われていたというのは書き損じでなければダイアモンド氏の記憶違い。それでも、「すべてのひとが性別に関わらず同じ扱いを受け、同じ機会をあたえられるべきだ」という考えから、ダイアモンド氏は混合名簿にも「〜さん」付けにも賛成している。要するに、山本氏の浅はかな狙いは失敗に終わったということ。
ところがここから、山本氏の誘導質問はさらに悪化していく。

(山本氏)
3) The problem of naming babies (質問3:赤ちゃんにつける名前の問題について)
Recently one pamphlet financed by Japanese government and sold through the Board of Education in a local area alarmed parents, saying ” Aren’t you going to force your babies to grow unconsciously manly or womanly by giving a name with a strong image to a boy and one with a pretty image to a girl?” This pamphlet is titled “New Support for Bringing up Babies “. This pamphlet also regards ” A Dolls’ Festival ” which have been observed in Japan on March 3rd every year for hundreds of years, as an undesirable custom, as it develops womanly consciousness among girls. As one might have expected, a Diet woman of the Democratic Party criticized the pamphlet at the floor of the House of the Representatives two years ago. But the pamphlets have been sold widely as before. (最近、「赤ちゃんに男の子に力強いイメージの名前を付けたり、女の子にかわいいイメージの名前をつけたりして、男らしさや女らしさを強要していませんか?」と書かれたパンフレットが日本政府の資金で発行され、教育委員会を通して配布され、親たちを驚かせました。このパンフレットは「新子育て支援」といいます。このパンフレットには、日本で3月3日に祝われる雛祭りについて「女の子たちが女性としての自覚を育むから」という理由で不適切な慣習だと決めつけています。ご想像通り、民主党の女性議員が2年前に国会で取り上げ批判しましたが、このパンフレットは今も広く販売されています。)
—- Do you think developing sex/gender consciousness is harmful to gender free movement in terms of your gender free ideas ? And, how do you evaluate their attitude towards traditional festivals ? (あなたの考えるジェンダーフリーの思想では、性別に関する自覚を育むことは危険だと思いますか? 伝統的なお祭りについての彼らの態度についてどう評価しますか?)

ここで山本氏が「New Support for Bringing up Babies」と直訳したパンフレットの名前は、正しくは「新子育て支援 未来を育てる基本のき」という。文部科学省の委嘱で財団法人・日本女性学習財団が発行したもので、山本氏の説明とは異なり文部科学省によって販売はとっくに中止されている。このパンフレット、たしかに誤解を受けやすい書き方をしてはいるのだけれど、よく保守論者によって主張されているように「雛祭りを否定している」「男子に勇ましい名前をつけたり黒いランドセルを買い与えてはいけないと書いてある」という事実は一切ない。なにが書かれてあるかというと、日常の些細なことが固定的な性別意識を形作っていることの例としてそれらを挙げたうえで、「女らしさや男らしさを押し付けるような子育てをしていませんか?」と問題提起しているのね。
パンフレットを持っている人はよく読み直して欲しいのだけれど、雛祭りを祝うべきではないというようなことは書かれていないでしょ。だって、このパンフレットは雛祭りを通して特定の「女らしさ」を押し付けていませんか、という問題提起は確かにしているけれども、雛祭りそのものが良いとか悪いとか廃止すべきだみたいなことを主張しているわけじゃないもの。雛祭りが駄目なわけでも黒いランドセルが駄目なわけでもないけれど、「これまでずっとそうだったから」「他の人がみんなそうしているから」といって女らしさや男らしさを子どもに押し付けていませんか、ってコト。つまり、子ども本人が望むなら黒いランドセルを買うことに何の問題もないけれど、「男の子だから」といって黒でなくちゃ駄目だというような押しつけはやめましょう、というしごく穏健な内容なのね。
この問題に関するダイアモンド氏の答えは以下の通り。

(ダイアモンド氏)
And equally celebrating a boys day or girl’s day, to me, is a harmless custom. However, I do believe that some girls will want kabuto and other boy’s day presents and should be allowed to have them just as I think it is OK if some boys want ningyo and are equally allowed to have them. (男の子の祝日と女の子の祝日を対等に祝うことは、わたしから見れば害のない慣習だと思う。しかし、女の子の中には兜やその他男の子の祝日に関係したプレゼントを欲しがる人もいるだろうから、それは認めるべきだ。男の子が人形を欲しがった場合も、同じように認められるべきだ。)

つまりはダイアモンド氏の考えも基本的にパンフレットがいわんとしている(けれども、あまりうまく表現できていない)こととほとんど同じ。「雛祭り」自体を否定しないけれども、そういったお祝いを通して男や女としての「特定のあり方」を子どもに押し付けることに反対するという立場だ。
質問はさらに続く。

(山本氏)
4) The problem of the attitude of the Cabinet Office of Japanese government in charge of the policies of equality of both sexes. (質問4:内閣男女共同参画局の態度の問題について)
It is still quoting Margaret Mead’s theory on its HP with the intention to make people believe that maleness and femaleness are not universal, but they change in different cultures and societies. I hear some scholars say her such theory has been completely denied. (男女共同参画局はいまだにマーガレット・ミードの理論をウェブサイトに掲げ、人々に男性性と女性性は普遍的ではなく文化や社会によって変わるものだと人々を信じさせようとしています。他の学者たちはミードのそういった理論は完璧に否定されたと聞いています。)
—-How do you evaluate Margaret Mead’s theory from the viewpoint of your gender free ideas ? Do you have any suggestion to the Cabinet Office? (あなたのジェンダーフリーの考えから言って、マーガレット・ミードの理論はどのように評価しますか? 男女共同参画局への提案はありませんか?)

この質問は、はっきりいってお門違い。ダイアモンドは生殖学者であって、文化人類学におけるミードの業績を評価しろと言われても困るだけ。取りあえず男女共同参画局がミードについて何を言っているのか調べてみると、該当するのは以下の部分。

アメリカ合衆国の文化人類学者Margaret Meadは、ニューギニア地域の三つの社会集団を取り上げ、男性も女性も「女性的に」優しい気質を持っている社会集団、男性も女性も「男性的に」攻撃的である社会集団、男性は繊細かつ臆病で「女性的で」あるが女性は頑強で管理的な「男性的」役割を果たしている社会集団があることを紹介した。この調査は、いわゆる「男らしさ」、「女らしさ」が不変のものではなく、文化によって変化すること、つまり、女性役割や男性役割が、文化や社会によって作られたものであることを明らかにした。
その後、ジェンダーが社会的・文化的に変化することが多くの文化人類学者により確かめられている。
Source: http://www.gender.go.jp/main_contents/category/kanngaekata.html

文化人類学はわたしも専門外なので責任あることは言えないのだけれど、男女の「気質」や役割が西洋のそれとは逆転している文化があるというミードの報告については確かに有力な反論が登場しているらしい。でも、性役割が必ずしも西洋のそれと同じパターンに固定しているわけではないという程度の穏当な主張であれば、文化人類学だけでなく社会科学一般の常識。男女共同参画局のサイトでわざわざ議論の分かれるミードの説を紹介する必要はないとは思うのだけれど、それさえ削除するかより穏健な文章に置き換えれば文句の付けようのない内容であり、全体から見てミード説が崩れたらといって結論が変わることはないはず。もしかしたら、山本氏は「フェミニズムの基盤はマネーの理論」というデマが失敗に終わった次は「フェミニズムの基盤はミードの理論」とでも言いふらすつもりなんだろうか。
このあたりダイアモンド先生は偉い人で、自分が責任持って発言できる分野ではないと悟ってかミード説への評価はノーコメントでした。続いて質問5。

(山本氏)
5) The problem of the position of the National Women’s Education Center (NWEC) (質問5:国立女性教育会館 NWEC の見解の問題について)
NWEC, which is the center of gender study in Japan, has published ” the Handbook for the Educating /Learning Women’s Studies”, where there is a column titled ” Gender Identity”. (日本のジェンダー研究の中心である国立女性教育会館は「女性学教育/学習ハンドブック」を出版していますが、その中に「性自認」というコラムが掲載されています。)
The handbook is supposed to be an introductory literature for those who study women’s study. The column quotes from Dr. Money’s “Sexual Signature” his view of gender that gender identity is stronger than anatomical sex”. (ハンドブックは女性学を学ぶ人のための入門書であるはずなのですが、このコラムではマネー博士の「性の署名」から性自認は身体的な性別より強いという説が引用されています。)
—-I read in an article that you believe “The sex in the brain is more important than the sex between the legs”. What is the main difference between your view and Dr. Money’s ? What is your opinion about the “one gender theory” in which radical feminists try to separate gender from sex, and see no difference or seam between male and female? (あなたが「脳の性別は又のあいだの生殖器より重要である」と主張しているのをある記事で読みました。あなたとマネー博士の考え方の、主要な違いは何でしょうか? 男性と女性とのあいだに何の違いもないとするラディカルフェミニストたちによる「単一ジェンダー論」についてあなたはどう考えますか?)

単一ジェンダー論って何それって感じだけれど、5つ目にしてはじめて多少本当の取材らしい質問。とゆーか NWEC についての質問じゃなかったのーっていうのはともかく、それ以外はほとんど普通のちょっと不勉強な記者の質問みたい。山本記者にしては良い傾向なので褒めてあげよう。でも、残念ながらダイアモンドさんは回答らしい回答をしてくれませんでした。「そんな基本的なこと、自分がこれまで書いてきた論文を読んで勝手に解釈しろ」ってことでしょうか? でもこの人の場合、勝手に解釈させたらトンデモになるんで、できたら答えてあげた方が良かったんじゃないかと思いますけど… で、次。

(山本氏)
6) The problem of the definition of gender (質問6:ジェンダーの定義の問題について)
The Cabinet Office of Japan adopts the definition of gender that “gender is what is formed by culture and society” in contrast to sex which is biological. (日本の内閣府は、「ジェンダーとは文化と社会によって形作られるものである」という定義を取り、生物学的な「セックス」と区別しています。)
In UN some organizations use this idea as a definition of gender, others not. It seems that this definition has not yet been accepted internationally. (一部の国連機関はこの考え方をジェンダーという語の定義に当てていおり、別の機関はそうしていません。どうやらこの定義は国際的にはまだ受け入れられていないように思います。)
—-What do you think about the established definition of gender? (あなたは規定されたジェンダーの定義についてどう思いますか?)

この質問も、お門違いだけれど悪い質問ではない。素直にダイアモンド氏の意見を聞けばいいところを「この定義は国際的にはまだ受けられ入れられていない」とわざわざ怪しげな解説を挟み込むあたりに誘導質問的な狙いも感じられるけれど、質問そのものは穏当だもの。ただ、この質問に過不足なくきちんと答えることなんてジェンダー論を学んだわたしだってできない。知れば知る程一言でコメントできるようなトピックじゃなくなるのよ。ダイアモンド氏だって答えられるわけがなく、スルーしたようだ。
次は関連した質問なので2つ続けて。

(山本氏)
7) The problem of dropping of the twins case from publications by some feminist scholars in USA. (質問7:米国のフェミニスト研究者らが「双子の症例」を著書から外した問題について)
“As Nature Made Him” says that “some feminist scholars quietly dropped the twins case from new editions of their women’s studies textbooks “(page 176) in USA. (「ブレンダと呼ばれた少年」原著176ページによると、一部のフェミニスト研究者たちは「双子の症例」についての言及を女性学の教科書の新しい版から静かに外したと書かれています。)
—-What do you think advocators of gender free movement in Japan should learn from this fact? (このことから、日本のジェンダーフリー運動を推進する人たちが学ぶべき教訓は何でしょうか?
8) The problem of the suicide committed by Mr. David Reimer (質問8:デイヴィッド・ライマー氏の自殺について)
I was greatly shocked to know that Mr. David Reimer committed suicide on May 4th last year. (昨年の5月4日にデイヴィッド・ライマー氏が自殺をしたと聞いて、わたしは大きな衝撃を受けました。)
—-Does the above mentioned-attitude of feminist scholars in USA have anything to do with the failure of the twins case ? How did you feel and what did you think when you were informed of his death ? (質問7で挙げたような米国のフェミニスト研究者たちの態度は、「双子の症例」の失敗に関係があると思いますか? ライマー氏の死を聞いてあなたは何を感じましたか?)

質問7にある「ブレンダ」原著の176ページだが、以下のような記述がある。

Upon the article’s publication, Diamond was frustrated to see it meet with a reaction similar to that of the documentary. While some feminist scholars quietly dropped the twins case from new editions of their women’s studies textbooks, the academic, scientific, and medical communities were oddly silent about the findings. “They ignored it,” Diamond says, “It’s not what they wanted to hear.”

これは1982年の出来事で、先にBBCが放映したドキュメンタリを元として、女児として育てられたはずのブレンダが女性として生きることに苦悩していることを初めて紙面で明らかにした医学論文をダイアモンドが出版した直後の話。ダイアモンド氏は学界や医学界から大きな反響が起きると思っていたのだけれど、一部のフェミニスト研究者たちが女性学の教科書から「双子の症例」についての記述を削除したほかはほとんど何も反応がなかった、と書かれている。山本記者の要約を読むと、なんだか女性学教科書執筆者の反応が特に卑怯だったかのように読めるのだけれど、元の文章だとそうではない。誰もが見て見ぬ振りするなか、かつては正しいと思われていたけれど間違っていることが判明した記述は教科書から外すという学者として当然の良心的なことをしたのが女性学関係者だったのだもの。「静かに」削除した、というとまるで自分の間違いを隠蔽したみたいに読めるけれど、じゃあどうすれば「静かではない」訂正になるわけですか? 教科書執筆者として常に最新の知的水準に合わせて教科書を改訂するのは当然で、何もうしろめたいことなんてないのよ。
そこから学べる教訓と言えば、「日本の学者も、後から教科書の記述が間違いだと分かったら修正しましょう」みたいなアホくさいことになる。ここで、仮に山本氏の言うように上野千鶴子氏が「双子の症例を援用しておきながら、その失敗について説明していない」という事実があれば米国の学者に比べて上野氏はけしからんということにでもなるのだろうけれど、大元の前提が間違いだから質問の意図が良く分からない。ダイアモンド氏も回答に困ったらしく、「I have no idea how feminists here in the US or in Japan are using the John/Joan case. (ここ米国でも日本でもフェミニストたちが双子の症例をどのように利用しているのかわたしには全く検討も付かないよ。)」とだけ答えている。
質問8の前半も意味不明。「failure of the twin case」を文字通り「双子の実験の失敗」と解釈するなら、フェミニストの態度が原因で失敗したわけがないから、「フェミニストが双子の症例の記述を削除したのは、実験が失敗したと分かったからですか?」という意味と解釈しかできないけれど、答えは分かりきっている(イエスに決まってる)。この件に限らず、過去に発表された研究成果が間違いだと分かったら教科書から外すだろうよ。しかしそれだとライマー氏の自殺に絡ませて質問する必然性がないので、もしかすると「静かに記述を削除するようなフェミニストの態度がライマー氏の自殺に関係あるんじゃないのか」という質問なのかな? そうだとしたら、因果関係が全然読めないですね。
質問9は飛ばすけど扶桑社版の出版についての意見を問うもので、ダイアモンド氏に分かるはずもなくパス。そこでやってくる最後の質問が、これまた長ーい誘導質問。

(山本氏)
10) The problem of the results of the questionnaire about the consciousness of high-school students (質問10:高校生意識調査の結果について)
Some of the Japanese officials in charge of the gender policy insist that children sould not be educated with the stereotype thinking that female and male school children are supposed to behave womanly and manly respectively. (ジェンダー政策に関わる日本の行政の一部は、子どもたちは男は男らしくあれとか女は女らしくあれといったステレオタイプを元に教育されるべきではないと主張しています。)
We obtained deplorable data, which are the results from the questionnaire conducted by a Japanese think-tank and reported in February. (わたしたちは、日本のシンクタンクが行ったアンケートの結果から、ある恐ろしいデータを得ました。)
The think-tank researched high-school students in four countries, USA, Japan, China and South Korea at the same time last year. One of the questions to the students was ” Do you think it important that a woman and a man should behave womanly and manly respectively ?” (シンクタンクは米国・日本・中国・韓国の四カ国の高校生を昨年の同じ時期に調査しました。アンケートの質問の1つは、「男は男らしく、女は女らしくあるべきですか?」というものでした。)
What surprised us most was that only 28,4% of the Japanese female high school students answered “Yes”. On the other hand, 71,6% in China, 58,8% in USA, and 47,7% in South Korea answered “Yes”. (驚いたことに、日本の女子高生のうち 28.4% しかこの質問に「はい」と答えませんでした。中国では 71.6%、米国では 58.8%、韓国では 47.7% でした。)
The results of the male students were almost similar. Only 43,4% of the Japanese male high-school students answered “Yes”, while 63,5% in USA, 81,1% in China and 54,9% in South Korea answered “Yes”. (男子生徒たちの回答もほぼ同じでした。日本人男子生徒のたった 43.4% が「はい」と答えましたが、米国では 63.5%、中国では 81.1%、韓国では 54.9% でした。)
Moreover, it was revealed that Japanese high-school students didn’t think it important to ” refrain from having sexual intercourse before marriage” Only 33,3% of them answered that it is important, while 52,0% in USA, 75,0% in China and 73,8% answered in the affirmative. (さらに分かったことに、日本の高校生のうち 33.3% しか「結婚するまで純潔を守ることが重要だ」と答えませんでした。米国では 52.0%、中国では 75.0%、韓国では 73.8% でした。)
Shocked by this result, one of Japan’s major daily, the Yomiuri-Shinbun, reported this on the front page as the second biggest news of the day. (これらの結果に衝撃を受け、日本の大新聞である読売新聞は調査の結果を一面の二番目に大きなニュースとして掲載しました。)
—-What do you think about the results of the questionnaire? Don’ you think they reflect the influence of gender free movement ? Do you consider this phenomena as a sign of improvement of human being or its degeneration in terms of the relationship between men and women ? (この結果についてどう思いますか? この結果はジェンダーフリー運動の影響が見られるとは思いませんか? あなたはこうした傾向が人類の進歩だと思いますか、それとも男女の関係が崩壊していく過程であるとおもいますか?)

この調査を行ったのは財団法人・一ツ橋文芸教育振興会と同・日本青少年研究所。報告書は日本青少年研究所のサイトからダウンロードできるけれど、既に june-t さんが元の資料を分析した上で指摘している通り、上記の二項目の回答だけに注視するのはマトモな資料解釈ではない。別の回答を見れば、他国の高校生より日本の高校生の方がより濃くジェンダー意識を残していることが分かる設問もあれば、逆にジェンダー意識が希薄になっているように見える設問もあり、日本の高校生だけが突出しているわけではない。また、ジェンダーフリーの結果ジェンダー意識の希薄化が起きたいう仮説は、中国の男女と並んで日本の女子が「女らしくなりなさい」という押しつけを強く受けている(つまり、ジェンダーフリーの影響を受けてはいない)、とする報告と矛盾する。
大量の設問があるアンケートからたった2つの設問とその結果だけ恣意的に取り出していいのであれば、どんな結論でも導き出せるとまではいわないけど、かなり自分の訴えたいことに都合が良いデータだけを取り出すことができるだろう。でも、山本氏は記者としてダイアモンド氏にお願いして取材に応じてもらっている立場なのよ。こんな見え透いた誘導質問ばかりするなら、せめて記者を名乗るのはやめてほしいな。10個もの質問のうち、まともな質問なんて1つか2つ程度じゃないの。保守系メディアとかリベラル系メディアとか、マスコミにもいろいろ政治的な立場はあってもいいと思うけど、取材対象を騙して紙面を作りそれで読者を騙そうとするようなメディアはもう消えてちょうだいって感じ。
それから、これは「反ジェンフリ」陣営の人たちに言っておくけど、恥をかきたくなかったら今後の議論にもう二度と世界日報の記事なんて持ち出さないでね。なにも世界日報の記事が全部デタラメだというつもりはないけれど、元ワシントン支局長ともあろうエリート記者がこんなにデタラメな取材をやって平然としているようなメディアなんだから。世界日報でジェンフリ関係の特集の中心になってるのはこの記者なんだしね。以下のサイトにはトラックバック送っておくから、前回と今回のエントリを読んで何か言うことがあればよ・ろ・し・く。

もうこの話題ホントに飽きた。まだ資料はたくさんあるけど、何か新しい展開でもない限りしばらく別の話題をやりたいな。
今回紹介したメールの全文は、以下の URL にあります。
http://macska.org/diamond-emails-pt-2

44 Responses - “世界日報・山本彰記者によるインチキ取材の手法を暴く”

  1. くらんきービスケッツ Says:

    驚愕
    「[http://macska.org/article/112:title=macska dot org]」さんのエントリー。 『世界日報』の記者と、インタビューを受けたミルトン・ダイアモンド教授のメールのやりとりを読んで驚愕しました。この記者って一体!? 感想はのちほど書きます。とりあえず、寝ます。

  2. なめ猫♪ Says:

    過激な性教育・ジェンダーフリー教育に関する県別事例集
    昨日、ある方から自民党の過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態PT(安倍晋三座長)が出した県別事例集(部外秘扱い)を見せていただいきました。
    ページ数にして142ページに及

  3. 富士山2000 Says:

     管理人様へ
    「世界日報・山本彰記者によるインチキ取材の手法を暴く”」をTBして頂きましたが、他人をインチキ呼ばわりするのは、自分にのブログだけにして下さい。
     記事は参考になりますので、タイトルの変更をして再度TBして下さい。
    このタイトルの記事は、今日中(26)に変更がない場合は、削除いたします。

  4. Macska Says:

    富士山2000さまへ
     トラックバックしたことで「インチキ取材」という表現があなたのサイトに表示されてしまうことについては、それがあなたが書いたことではなくてトラックバック元の表現であることはトラックバックが何かを理解している読者なら理解できると思います。わたしは山本氏の取材方法はインチキであると思っているのでタイトルを変えるつもりはありませんし、仮に変えたとしても WordPress の仕様上同じ URL に二度トラックバックを送ることはできないことになっているので、残念ながら別のタイトルで送り直すことはできません。
     そこでお願いですが、タイトルはともかく記事は参考になるということですので、よろしければそちらでトラックバックを消すなり何なりしたうえで、本文からリンクしていただけないでしょうか。その際、「記事の内容は参考になるが、タイトルでインチキ呼ばわりするのはけしからん」みたいに批判してくださってももちろんOKです。
     あと質問ですが、富士山2000 さんは世界日報の社員であるという理解で正しいでしょうか? 本名その他のプライバシーを追求するつもりはないですが、どういう立場の方かという点には興味があるので。

  5. xanthippe Says:

    ちょっとお尋ねですが、統一教会って本当にキリスト教なんですか??? となると、オウム(うんにゃ いまはアレフだっけ)も仏教か知らん。 この間京都の八幡市で、どこかの教会の牧師が信者の少女たちに暴行を働いていたという事件があったのですが、あれもキリスト教に入るんですかね?
    迷惑しているキリスト教の信者さんたちが多いことでしょうね・・・。
    このあいだ、何かの集会で髪の毛をみつあみでぐるぐる巻いているキリスト教徒だという女性とお会いしたのですが、別の系統の教会(カソリック)の人たちのことをむちゃくちゃ悪口おっしゃってました。その目つきがすごくて、思わず2,3歩引いてしまったです。
    そういや山谷さんはキリスト教信者だったかと思いますが、統一教会? この手の人たちは、何かにつけて他の宗派の教会の悪口を言ったり、気に入らないとだれでも左翼にしてしまう特徴があるようですね。
    あのひとたち、ジェンダーフリーのこと、何を勘違いしているんでしょうねえ・・・。 説明してあげようかとも思うのですが、あの目を見ていると、触らぬ神に祟りなし、ってかんじ。 婦人会や町内会の人たちも避けて通ってマス。 あんなんじゃ布教はできないんじゃないかしらん。
    まあ、要らぬお世話ですが。

  6. Macska Says:

     あー、そっちの方の話はできたらちょっと避けたいなーと思ってるのですが。
     世界日報は統一教会の関連企業だからキモいみたいなことを言う人がいますが、わたしはあえてそういった背景は問題とせずに、世界日報がジャーナリズムと呼べるかどうかをその取材方法や記事の内容で議論したいと思っています。カルトだ危険だといった言い方で相手をおとしめるのは嫌なので。言ってる内容に説得力があるなら、統一教会でもオウムでも話を聞く耳は持っているつもりです。
     もちろん、そういった文脈とは別に統一教会について議論があってもいいですが、ここのエントリの趣旨とは違うのでできるだけ掲示板のほうで新たにスレッドをたてるようお願いします。
     あと、髪の毛ぐるぐるの人は、多分こちらの関係じゃないでしょうか。
    http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20051015#1129322320

  7. Macska Says:

    富士山2000さんのサイトでトラックバックが削除されたので、以下のようなコメントを書き込んでおきました。

    世界日報によるダイアモンド氏への取材方法について macskaさん
    さきほどは不快な用語を含むトラックバックを送ってしまい、失礼しました。内容は参考になるがトラックバックのタイトルがけしからんとのことでしたので、トラックバックの代わりにコメント欄でリンクさせていただきます。
    http://macska.org/article/111
    http://macska.org/article/112
    (トラックバックを送り直さない理由は、ブログソフトの仕様上同一ページに二度トラックバックを送ることができないからです。)(2005年11月26日 23時18分07秒)

    自分から「適切なタイトルでトラックバックを送り直せ」と言ったくらいですから、まさかこのコメントまで削除することはないですよね。とゆーか、先日までこのページでは記事全文載せてなかったですか? いつのまにか要約とリンクだけになってる…

  8. 富士山2000 Says:

     記事を追加しておきましたので、こちらにTBしておきました。
    又、この記事は最初から要約とリンクのみです。人を批判するのは自由ですが、事実確認は正しく願います。天につばをすると自分にかかりますから、ご注意されたし。

  9. ぶっ飛ばせジェンダーフリー 真の男女共同参画社会をめざそう Says:

    政府のジェンダー定義は誤り/ダイアモンド教授一問一答
    世界日報ニュース《男女共同参画社会考える特集》は、凄い!今回の「特報」◇政府のジェンダー定義は誤りは、全国の男女共同参画担当者、フェミさん方に読んで欲しい。ダイアモンド教授は、まず「ジェンダーはセックスとは切り離せないもので、生物学的基盤の上に社会的に…

  10. Macska Says:

     全文掲載していたかどうかという件は、わたしの記憶違いというか他のページとの混同だったかもしれません。その点はごめんなさい。警告どおり、今後注意します。
     メールを公開したことを「信義に反する行為」とおっしゃるのは、おそらく通常の私信でしたらその通りかも知れませんが、山本氏はあくまで記者としてインタビューとしてあのメールを出したのですから事情が違います。第一、ダイアモンド氏はインタビューの条件として「一部抜粋などせず、質問と回答を全文載せること」を挙げており、山本氏はそれに同意した上で質問をしているわけですから、かれだって最初から自分の質問はいずれ全面的に公開する前提のもとで質問状を送ったはずです。違いますか?

  11. Macska Says:

    調べてみたところ、「ぶっ飛ばせ〜」のサイトでは「政府のジェンダー定義は誤り」の記事についてのページが2つあって、その一方では記事全文を掲載しており、他方では要約だけでした。
    http://plaza.rakuten.co.jp/hisahito/11000
    http://plaza.rakuten.co.jp/hisahito/diary/200502160000/
    わたしが勘違いした理由は、記憶の中でこの2つのページを混同していたことでした。というか、2つあると今まで気付かなかったくらいでして…

  12. 牧波昆布郎 Says:

    前回のメールを拝読したときにも思ったのですが、山本氏って本当にかわいそうな人ですね……。「かわいそう」っていうのは、(私自身は)その人を見下した表現であると思っているので、普段はなるべく使わないようにしているのですが、失礼ながら、この一連の「David Ramer氏の人生を踏みにじったジェンフリバッシング」の解析に関わっていく中で、本当に「かわいそう」と思ってしまいました。
    嘘をついて、嘘をついて、嘘をついて、そしてまた嘘をついて。彼らは自分たちがしていることに対して、どのように思っているのでしょう……一生気がつかないほうが幸せなんでしょうか。
    macskaさん、重大な情報をありがとうございました。
    どうか一日も早く、彼らが自分たちの愚かさに気がつきますように。
    >富士山2000さん
    「人を批判するのは自由ですが、事実確認は正しく願います」
    まったく仰るとおりです。「つくる会」会長にも言ってあげてくださいね。
    (このコメントに反論がございましたら、http://d.hatena.ne.jp/makinamikonbu/20051126/またはhttp://d.hatena.ne.jp/makinamikonbu/20051023/のコメント欄にてどうぞv)

  13. むにゅう! Says:

    >ダイアモンド教授は「全文丸ごと」掲載することを条件にメールの公開を許可してくださったのだけれど、読者にとっての分かりやすさを考えて別のところでメール全文を公開したうえ、ここではそこから抜粋引用翻訳しながらコメントしていく。
    あなたは自分の権益のために、ダイアモンド教授の好意を踏みにじっているのではないのですか。
    引用して、各所にコメントを行うのはメール全文を公開してから行うのが礼儀だと思います。
    >別の回答を見れば、他国の高校生より日本の高校生の方がより濃くジェンダー意識を残していることが分かる設問もあれば、逆にジェンダー意識が希薄になっているように見える設問もあり、
    ジェンダー意識の濃度を客観的に測る方法を公開して欲しいものです。

  14. むにゅう! Says:

    >「日本の伝統」だなんてのを読むとこいつらの言う「伝統」なんてその程度のモノかとバカバカしくて笑えるけれど
    あなたの「伝統」への理解がばかばかしいほどに浅いだけです。
    人称や単語に当てられる性は、その言語を使ってきた人びとの歴史が刻まれているのですけどね。
    >何年も前、ハリケーンには全て男性の名前が付けられていたんだ。
    女性の名前の間違いでは?
    アメリカの女性団体が、女性名を付けることに抗議したために1979年から男女混合で付けるようになったはずです。

  15. Macska Says:

    > 引用して、各所にコメントを行うのはメール全文を公開してから行うのが礼儀だと思います。
    だからそうしてるじゃないの。あんたバカ?
    > 女性の名前の間違いでは?
    だからそうだと書いているじゃないの。あんたバカ?

  16. 富士山2000 Says:

    他人を「インチキ呼ばわり」や「バカ?」発言が多いようで、人格と品性を疑います。
    人を批判する前に、自分を変えるように努力すべき事が大切な事ではないでしょうか?
    ジェンダーフリー推進派の言動を読んでいると、全ての責任を社会に押し付けているように感じてなりません。 これでコメントは最後にしますが、天につばをすると自分にかかりますから、ご注意されたし。

  17. Macska Says:

    確かに天につばをはくと自分にかかりますが、あなたは天ではありません。
    便器にならいくらでもつばをはいても構わないわけで(笑)
    だいたい、他人の態度を注意するくらいなら、
    あなたがこれまでデマをさんざん広めてきた点について責任取りなさいよ。
    世界日報の取材方法がインチキでないというなら、反論しなさいよ。
    山本氏のメールを読む限り、誰がどう見てもインチキですよ。
    でも、よかったね。
    反論できないから、「もうこれでコメントは最後だ」という口実ができて。
    あ、それからわたしジェンダーフリーを推進していませんよ。
    ジェンダーフリー批判派のインチキを批判しているだけです。

  18. chiki Says:

    むにゅうさんのサイトで、私のまとめが取り上げられていたので、むにゅうさんのはてなにてレスポンスを返させていただきました。それから、私は丁寧な口調でデマを流している方よりは、スラングを交えながらでも丁寧な吟味を行う方のほうが「人格と品性」がマシだと思っています。なお、私は言説空間においては「人格と品性」を判断項にすることは、主観的な恣意性が働くためにアイロニーを除いては極力控えておりますが、言説としても後者のほうを支持します。なお、私もいわゆるジェンダーフリー推進派ではありませんので、念のため。

  19. 富士山2000 Says:

    朝から気分がわるいなあ・
    まず、反論しないから、「反論できない」とすぐ思い込みのも独断的で思い上がりそのものです。
    反論する価値もないし、私は山本氏でもないので、する必要もありません。
    最後といって書いているのは、一言お断りを入れる為です。
    良識ある方と思い、記事を書き換えましたが、一連の言動を見て嫌気がさしましたので、Macska様のコメントは残しますが、私の記事は削除します。

  20. Macska Says:

    間違った記事を読んで、「全国の男女共同参画担当者、フェミさん方に読んで欲しい」と宣伝してしまったことについて、あなたを非難しようとは思いません(騙されただけです)。しかし、自分のサイトで大々的にそう宣伝したからには、その記事が間違いだと分かったのであればそう書くべきではないですか? また間違いでないというなら、反論すべきではないですか? macska は失礼な奴だから議論の相手にできないというならそれでもいいから、せめて牧波昆布郎さんに答えてあげてください。第一、そんなに良識のあるなしが気になるあなたが、山本氏の非常識な取材方法を見て何の怒りも湧かないのは何故ですか?

  21. typeAの散種的妄言録 Says:

    所謂「ジェンダーフリー」の定義について。
    ジェンダーフリー推進派は、
    世界日報とか八木秀次氏とか、
    反対派の理解の浅さを取り立てては批判を加えている。
    しかし、彼らだけが無知であるだけなら話は簡単なのだが、
    互いの理解を深めようにも、
    大抵はジェンダーフリー推進派と反対派とで、
    暴言の応�…

  22. xanthippe Says:

    typeAの散種的妄言録さんへ
    反対派は、ジェンダーフリーに対して理解が浅いから反対なのだとお考えなのですか? 私はご自分たちにはっきりした目的があって、それゆえにジェンダーフリーを認めることが出来ず、反対されているのかと思っていましたが・・・。
    しかし、なるほどそういう見方もできるかもしれませんね。 だから反対派のジェンダーフリー批判って的を外れまくりなんだあ。 んでも、それがマスコミや学者だったら相当なさけないですね・・・。
    うちの町内会長のほうがよほど優れておりまする。

  23. むにゅう! Says:

    >だからそうしてるじゃないの。あんたバカ?
    >読者にとっての分かりやすさを考えて別のところでメール全文を公開したうえ
    せめて、URLは先頭に出すべきでしょう。
    他人からネタをもらっておいて、ネタ元に敬意を示せないのは品性が下劣ということですね。
    >だからそうだと書いているじゃないの。あんたバカ?
    日本語は大丈夫ですか?
    >何年も前、ハリケーンには全て男性の名前が付けられていたんだ。
    以下のコラムを読めば判るように、これは明白な誤りです。
    ハリケーンの名はなぜ人名なのか
    http://www.eigokyoikunews.com/eigokyoiku/essay/200511/index.shtml
    お前、メールを捏造したんじゃあないだろうな。

  24. Macska Says:

    > せめて、URLは先頭に出すべきでしょう。
    そんな注文付ける前に、自分が間違っていたことを認めなさい。
    勘違いして人に言いがかりをつけておいて開き直らないように。
    >> 何年も前、ハリケーンには全て男性の名前が付けられていたんだ。
    > 以下のコラムを読めば判るように、これは明白な誤りです。
    だから、ダイアモンド氏のその発言が間違いであることは、あなたに言われるまでもなくわたしが最初から指摘しているんです。まったくもう、文章を読まずに文句付けて来る人は前にもいたけれど、一度それを注意されたにも関わらずまだ読まずに同じ言いがかりをつけてくるのはあなたくらいですよ。
    > お前、メールを捏造したんじゃあないだろうな。
    もしわたしがメールを捏造するほどの悪党なら、そのわたしに「捏造したんじゃあないだろうな」と問いつめても無意味なはずです。疑問をもったなら、あなた自身が山本氏なりダイアモンド氏に確認してみればどうでしょうか。それ以外に、メールが本物であると証明する方法がわたしにあるとは思えません。

  25. Macska Says:

    xanthippe さん、それはトラックバックです。
    WordPress だと、コメントとトラックバックの区別がつかないんですー。
    というわけで、全文はリンクをクリックして向こうのサイトでご覧ください。

  26. tpkn Says:

    Macskaさん、富士山2000さん、お久しぶりです。
    > 山本氏の非常識な取材方法を見て何の怒りも湧かないのは何故ですか?
    世界日報の販売局の方だからではないでしょうか。
    http://otd5.jbbs.livedoor.jp/tani6010/bbs_tree?base=285&range=1
    反論「する必要もありません」かどうか、微妙なとこですね。

  27. Macska Says:

    tpkn さんようこそです。そのあたりは承知の上で言ってますですよー。
    こんなのとか>
    http://ex9.2ch.net/test/read.cgi/net/1123751667/417
    でも、一番釈明すべき人が出てきていないのに、販売部の人に記事の内容について釈明させるのはかわいそうかな、と思います。だから、ウェブサイトで記事を宣伝しておきながら訂正しない責任だけ問うているのです。まるでマネーの間違いを後から知ったにも関わらずそれを見て見ぬ振りするようなマネをやって恥ずかしくないのか、とね。

  28. むにゅう! Says:

    おお、これは申し訳ありませんでした。思いっきり見落としていました。ごめんなさい。
    >そのわたしに「捏造したんじゃあないだろうな」と問いつめても無意味なはずです。
    あなたの品性に合わせて、悪口を書き込んだだけです。

  29. chiki Says:

    山本氏の質問10に関していくつか指摘させていただきます。
    >アンケートの質問の1つは、「男は男らしく、女は女らしくあるべきですか?」というものでした。
    これは間違いですね。質問項目は2つに分かれており、「女は女らしくするべきだ」「男は男らしくするべきだ」の2つにそれぞれどう思うかというものでした。さらに細かく言うと、回答は「はい/いいえ」ではなく「全くそう思う/まあそう思う/あまりそう思わない/全くそう思わない」というものだったり。まあ、これはよしとしましょう。
    >日本の女子高生のうち 28.4% しかこの質問に「はい」と答えませんでした。
    これも間違いですね。28.4%というのは「女は女らしくするべきだ」という質問に対する男女単純集計の結果であって、男女別回答の結果ではないため、女子高生の回答ではない。正確には、女子生徒は「女は女らしくするべきだ」に22.5%、「男は男らしくするべきだ」に40.4%「はい」とされる回答をしています。
    >日本人男子生徒のたった 43.4% が「はい」と答えました
    これも同様に、43.4%というのも、「男は男らしくするべきだ」という質問に対する単純集計の結果であって、男女別回答の結果ではないため、男子生徒たちの回答ではない。正確には、男子生徒は「女は女らしくするべきだ」に28.9%、「男は男らしくするべきだ」に49.2%「はい」とされる回答をしている。ちなみに男女別で見ると、日本は韓国と似た結果になっている。
    この項目では、「驚いたことに、日本の女子高生のうち 28.4% しかこの質問に「はい」と答えませんでした。中国では 71.6%、米国では 58.8%、韓国では 47.7% でした」「男子生徒たちの回答もほぼ同じでした。日本人男子生徒のたった 43.4% が「はい」と答えましたが、米国では 63.5%、中国では 81.1%、韓国では 54.9% でした」とあるので、単純集計をみて判断したということは分かります。しかしなんでまた「Japanese female high school students answered」「Japanese male high-school students answered」とわざわざ書いたのでしょう? 単に英語の間違いではなさそうです。
    既に指摘されていることかもしれませんが、このアンケートの場合「単純集計」で比較すること自体の問題点があって、日本のアンケート対象が男性35.0%、女性64.8%であるのに対し、他の国はほぼ男女同数を対象にしている。それをふまえて今回の質問項目(男らしさ、女らしさ)の男女別集計を見ると、どの国も,男性よりも女性の方が「いいえ」とされる回答をする割合が高いことがわかる。とすれば、女性回答が多い日本の場合は当然、単純集計において「いいえ」とされる回答をする人の割合が他の国に比べて高くなります。だから、比較するなら、「単純集計」の結果ではなく「男女別集計」で行うか、比率を考慮した上で再度計算しなおしてからで比べる必要があるかと。
    このことを分かっていてあえて「女性高生のうち〜」「男子高生のうち〜」とわざわざ言い換えたのならすごいけれど、どちらにせよ、ソースをしっかり検証したうえでの質問(或いは前提をしっかり伝えられる質問)とは言い難い。もちろんこの2つのアンケートを恣意的に使っても「ジェンダーフリー運動の影響」を計測することが無理なのは言うまでもない(通時的な相関図すらないし)。以上、少々細かいですが、報道機関や記者(今回は『世界日報』と山本彰記者)のソース検証能力や信用度を計る助けになるかなと思いますので、参考までに。今後「日本青少年研究所」のデータを利用する言説について吟味する参考にもなれば幸いです。

  30. Yoko Says:

    世界日報・山本彰記者の新作。
    ま、懲りない人だねえ。このパワーをもっと前向きなことに使えば、きっと優秀な記者になれると思うのに残念。
    http://www.worldtimes.co.jp/wtop/education/051214/051214.html

  31. youlala Says:

    >アンケートの質問の1つは、「男は男らしく、女は女らしくあるべきですか?」というものでした。
    が、質問が二つに分かれているのはCHIKIさんが指摘したとおりです。
    質問が一つの命題についてだけきいているのに、山本氏は連言の設問をしたことになっています。
    もとは、「Aであるべきですか」、「Bであるべきですか」と分けてきいているのに「AかつBであるべきですか」と聞いています。どうやって「AかつBであるべき」と回答した人の数を導いたのかわかりません。「AかつB」を支持する人は、Aを支持する人、Bを支持する人の割合を上回るかどうかというのは重要な問題です。連言錯誤という現象があるので。ここを連言に摩り替えられるのでしょうか。

  32. 里山 Says:

    あのぅ…この山本さんのメールってホンモノなんですか? いつも世界日報を愛読していますが、山本さんの記事はとても勉強になるのでこれは信じられないですよ。上にもありましたが、あなた本当に捏造してないですよね? フェミにお叱りを受けたダイアモンド教授が捏造している可能性もあるので、やはり山本さんに確認するのが筋ってもんじゃないんですか? 証拠はありますか? ジェンダーフリー推進派はよくウソをつきますが、そう簡単には賢明な国民は騙せませんよ。

  33. Macska Says:

    「むにゅう」さんにも言いましたが、仮にわたしが捏造しているとすればそのわたしに聞いても簡単に「捏造しました」と答えるわけがありません。ダイアモンドが捏造した可能性については、疑う理由がわたしには何もないです。が、あなたがどうしても疑うのでしたらあなた自身が山本さんに確認するしかないでしょう。だって、仮にわたしが山本さんに連絡を取って「事実と確認しました」と報告したとしても、あなたが信じなければそれまでだもの。連絡先は世界日報のサイトを見れば分かりますが、分からなければわたしにメールをいただければ教えます。それでもし山本さんが回答を拒否したり、信じられないような内容のメールが事実だと確認できたら、あなたはいさぎよくあなたを騙した世界日報を読むのはやめましょうね。

  34. xanthippe Says:

    山本氏って、きっと自分に都合の悪いことを聞かれたら、ぐにゅぐにゅ、もごもごと論点をずらせてごまかしちゃう人じゃないのかな? んで、それを信じたい人だけが信じちゃうのだと思う。
    そういう人は、他のところでダイアモンド氏の主張を、自分自身できちんと確認する手間もかけないんだろうなあ。 そういうことをすれば、どっちが捏造しているのかちゃんと分かることなのに。

  35. 里山 Says:

    里山です。まずメールアドレスを教えてくれたことに感謝します。しかし、山本記者に直接尋ねてみたところ、あなたのサイトは到底まともでなく、事実無根の誹謗中傷でインチキそのものだと確かに仰っていましたよ。このメールこそ動かぬ証拠。さて、どこがウソなのか、そろそろはっきりと告白したらどうです?

  36. Macska Says:

    里山さん、わざわざ山本氏への確認ご苦労さまです(「あなたこそ山本氏の返事とやらを偽造しているんだろう」という切り返しはやめておきます)。しかし、「事実無根の誹謗中傷でインチキ」とは驚きました。というのも、勝手にインタビューを公開した件については山本氏がお怒りかもしれないとは思いましたし、わたしが正当な批評と思って書いたことが言われた側からは「誹謗中傷」に見えるということもあるかもしれないとは思っていましたが、「事実無根」というのはかなり驚きです。
     質問なのですが、山本さんはメールの中で、具体的にどの部分が間違いであるとか、どの部分が改変されているとか言っていましたか? もしそういう言明がなかったのであれば、すみませんがもう一度山本氏に具体的な事実誤認なりでっちあげを指摘するようお願いしていただけないでしょうか。というのも、わたし自身がいまさらメールを出したところで、多分返事はいただけないんじゃないかと思うからです。
     少なくとも、メール全体が偽造だということがあり得ないのは、わたしが山本氏のプライベートな(だと思う)メールアドレスを知っていたことから里山さんにも理解して貰えると思います。また、山本氏のものとして引用した文章の内容は普段の山本氏の論調と何ら変わらないものですから、それが事実無根だというのは納得しがたいのです。
     ですから、具体的に「ここが事実無根だ」ということであれば、追加の調査を行って必要であれば謝罪・撤回のしようもあるというものですが、漠然とインチキそのものだと言われてもどの部分に反論しているのか途方に暮れるだけです。そういうわけですので、具体的な指摘を聞かせて欲しいのです。

  37. flekram Says:

    > ダイアモンド教授が捏造している可能性もある
    という可能性を最初は認めていたのに、
    > どこがウソなのか、そろそろはっきりと告白したらどうです?
    と、その可能性を忘れてしまっているあたり、怪しさ炸裂だなあ。
    ダイヤモンド氏の最近の発言が以前の山本氏の記事の内容と矛盾しているのに、ダイヤモンド氏に再度取材した記事が出てこない以上、山本氏の記事は信用できないとしかいいようがないですね。
    ウソだというなら再取材記事よろしく。

  38. 杉山真大 Says:

    別冊宝島、やっちゃいましたね。
    別冊宝島Real 「男女平等バカ」
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796650407/mtcedarcom-22/249-5480784-9801149?%5Fencoding=UTF8&camp=247&link%5Fcode=xm2
    http://www5f.biglobe.ne.jp/~constanze/nomarin373.html
    >「男の子でも育て方で女の子になる」狂気の人体実験「ブレンダと呼ばれた少年」の悲劇 山本彰(世界日報記者)
    捏造報道の張本人に寄稿させるとは別冊宝島も落ちたものですなぁ・・・・・嘆息 orz

  39. Tentyu Says:

     貴方はジェフリらしく、実にいい加減なコメントを書いているけど、大体どうやってダイアモンド氏から他人の私信を手に入れたんですか。それとも、全面的捏造ですか?フェナチは何でもありですから容易に信じられませんね。普通の紳士はそんなことは絶対しませんから。実に胡散臭い。こんなやり方は、フェ見の防衛には何の役にも立たないでしょう。
     コメントは全くまた外れですが、それは兎も角、批判するなら、入手した文書が真正であることを先ず証明する義務が貴方にありますよ。ダイヤモンド氏が、特別に関係のある方でない限り、こんな文書を手渡すはず無いですからね。
     もともと、文書が存在する、という前提に立った場合ですが。捏造でない、という証明がありませんからね。失礼だが、フェミナチ種族は平気で嘘をつきますからね。
    先ず、文書が真正であることを証明してください。

  40. Macska Says:

    Tentyu さま、
    > 大体どうやってダイアモンド氏から他人の私信を手に入れたんですか
    世界日報の最初の記事を見て「普段のかれの主張とは違うな」と感じてダイアモンド氏に直接事実関係を確認したことがきっかけで、その後かれは関連したメールを送ってくれるようになりました。そのうちこの2つのメールについて、かれの許可を得て公開しています。
    > 入手した文書が真正であることを先ず証明する義務が貴方にありますよ
    証明せよというのはあなたで3人目ですが、どうやって証明せよと言うのですか? 例えば、山本氏に連絡をとって「本物です」と確認してもらったとしても、「お前は山本氏がそう言ったと捏造しているだけではないか」、という風にいくらでも疑うことができます。
    捏造の可能性があると思うなら、あなたが世界日報に電話して確認をとってみてはいかがでしょうか。そうでないと、わたしがどんな証拠を提示してもその証拠までもが「捏造じゃないか」という疑いは残るのではないかと思います。
    > ダイヤモンド氏が、特別に関係のある方でない限り、こんな文書を
    > 手渡すはず無いですからね
    特別な関係というほどではないですが、仕事上の繋がりはあります。

  41. 川崎市の教育を考える会 Says:

    ダイアモンド教授に対する世界日報記者の取材メール公開の是非・1
    「macska女史に痛罵されたTransNewsAnnex氏」の後半部から続きます。主題は「ダイアモンド教授に対する世界日報記者の取材メール公開の是非」です。マニアックなテーマですから、興味ない方はスルーされてください。「ネオナチ(?)の面目躍如、上野千鶴子氏のICU講演…

  42. chiki Says:

    上のメールがダイアモンド氏のものであるという証拠を見せろ、と主張する方が何名かいらっしゃるようですが、山本氏&ダイアモンド氏本人に直接確認するまでもなく確かめる方法があります。山本彰『ここがおかしい男女共同参画』(世界日報社)において、ダイアモンド氏のメールの発言がそのまま引用されていますので、読めば上のメールが本物であると確かめられます。以下、該当部分を引用します。

    ダイアモンド博士は、世界日報社の問い合わせに、「日本や米国のフェミニストが『双子の症例』のケースをどう使っているか知らないが、『双子の症例』は、個々人の男の子としていきたいか、女の子としていきたいかというジェンダーの性向は、生得的なものであるが、経験によって多少は変えられる、という考え方を強く支持している(23)」と答えている。
    三年前、「子育てはジェンダー・フリーで」と呼びかけたパンフレット『新子育て支援—未来を育てる基本のき』(発行・日本女性学財団〔旧日本女子社会教育界〕)の内容が不適切だとして、国会で問題になった。
    このパンフは、女の子には「優しい、愛らしい名前」、男の子には「スケールの大きい、強そうな名前」を付けて、「子どもたちに『女らしさ』や『男らしさ』を押し付けるような子育てをしていませんか?」と書き、男の子には単語の節句、女の子には桃の節句(ひな祭り)を祝うことも、”らしさの押し付けでは?”と疑問を呈している。
    この点に関して、ダイアモンド教授は、「男の子と女の子を区別する名前を使うことは、適切なことだ。おかしな名前や異性の名前を付けられた子供たちは、仲間からからかわれる。だから、より生活しやすくするために名前の違いを維持することは、悪いことではない。そうすることで、男女を識別できる(24)」と指摘した。
    また、「同様に、端午の節句、桃の節句を祝うことは、心配するような習慣ではない。しかしながら、兜やそのほかの端午の節句の贈り物を欲しがる女の子もいるだろうし、その女の子は、ちゅど人形を欲しがる男の子がいたら、その男の子の望みをかなえてあげるのが良いのと同じで、その願望がかなえられるべきだる(25)」と答えた。(324p−326p)

    (23)〜(25)の番号は注釈番号。それらの注釈はp413に掲載されており、そこにはダイアモンド氏のメールが短く引用されいます。

    (23)I have no idea of how feminists here in the US or in Japan are using the John/Joan case. I certainly think it does strongly support the idea that an individual’s gender preferences are inborn but they are modified by experience.
    (24)In using distinct boys and girls names, I think that is proper. Children given peculiar or opposite-sex names are made fun of by their peers. So I certainly don’t see anything wrong in maintaining certain differences that make life easier. In this case identifying someone as male or female.
    (25) And equally celebrating a boys day or girl’s day, to me, is a harmless custom. However, I do believe that some girls will want kabuto and other boy’s day presents and should be allowed to have them just as I think it is OK if some boys want ningyo and are equally allowed to have them.

    ごらんとおり、これは既にMacskaさんによって公開されている「ダイアモンド氏のメール」の記述と一致します。これで「文書が真正であることを証明」したことになるかと。

  43. 宗方ただし Says:

    ここでのmacskaさんと批判者のやりとりを読んで「目に鱗が飛び込んだ」思いがします。
    ここまで「バカ」な戯言を垂れ流して良いんだ。(macskaさんのことではありません、念のため)
    私も安心して同人誌が作れます。私も「バカ」であることは否定できませんが、批判者の方々ほどではない。私も頑張って「人の役に立つ」本を作らなきゃ。

  44. 小結 Says:

    今度ジェンダーフリー教育に関する卒論を出そうかなと考えている者です。このダイアモンド氏の論文に関連して実際みなさんはどう思っているのですか?ジェンダーフリー推進派の方も反対派の方もそれ以外の方もみなさんの意見が聞きたいです。
    ちなみに自分は元々反対派です。だから、推進派の方が書いた本を読んだときにマネー氏の論文を根拠に書かれていたのがたくさんあったので、推進派の方には相当な打撃になったのかなって思いました。その本というのは…ってそれってサイトに書いていいのですか?わかんないのでいいのであれば後に書きます。
    よろしくお願いします。