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Facebookの普及に見る米国の社会階層性と、『米国=実名文化論』の間違い

2010/06/08 火曜日 - 08:49:31 by macska

世界最大のソーシャルネットワーキングサービス、Facebookが日本(語圏)に進出してから二年がたった。よく知られているように、Facebookは実名での登録を前提としていることが特徴であり、「米国で人気の実名SNSが日本社会において受け入れられるか」と話題になった。日本語版開始から二年たったいま、日本在住のFacebookユーザ数も二〇〇九年だけで約三倍に増えたものの、国別ランキングでは上位三十位にすら遠く及ばず、米国の1%前後に留まっている。

政権交代、米国オバマ大統領の場合 (αシノドス36号配信記事)

2009/10/09 金曜日 - 12:41:25 by macska

荻上チキさんが編集しているメルマガα-Synodosの36号(9月1日配信)に掲載された「『政権交代』は日本に何をもたらすのか!?−−『民主党圧勝/自民党惨敗』を分析する」という特集において、シノドス代表の芹沢一也さんから「アメリカ目線で何か書いて」というお題をいただいたので、寄稿させてもらいました。とはいえ、アメリカ目線で言うなら「何それ、そんな外国の政権交代なんて興味ねーよ」で終わりになってしまうので、米国における共和党から民主党への政権交代について書くことで、日本の読者に「米国では政権が変わってこうなっているんだ」というのを説明しよう、と思いました。

DVシェルター廃絶論−−ハウジング・ファーストからの挑戦

2008/08/30 土曜日 - 02:51:59 by macska

ドメスティック・バイオレンスを、私的な関係における私的なトラブルではなく、社会的な対策・介入を必要とする社会問題であることがはじめに主張されたのは、とくに英米両国における第二波フェミニズムの盛り上がりの中においてだった。当初は「バタード・ウーマン」(殴られた女性)という言葉で呼ばれていたそれが、広く社会問題として認知されるにつれ、より範囲の広い「ドメスティック・バイオレンス」(DV)という言葉が採用されるようになった。

フェミニズムにおけるポルノグラフィ否定論と肯定論の意外な近さ

2008/06/26 木曜日 - 09:33:27 by macska

先日、反ポルノグラフィ論者で男性問題研究者のロバート・ジェンセン氏(テキサス大学)が、ポルノグラフィと男性性の問題について書いた近著『Getting Off: Pornography and the End of Masculinity』に関連した講演のためポートランドを訪れたので、積極的なポルノ肯定論者とまではいかないものの「反・反ポルノ論」程度にはこの論争にかかわってきたわたしも参加し、じっくり話を聞いてきた。

「ネオコン左派」に転じる世俗的ヒューマニズムと「新しい無神論者」

2008/05/19 月曜日 - 16:00:52 by macska

本誌創刊号(四月十日発行)に「米国を席巻する『新しい無神論者』の非寛容と、ほんの少しの希望」掲載された直後、新著『Secular Conscience: Why Belief Belongs in Public Life(世俗的良心/信念はなぜ公共生活に属するべきか)』のプロモーションでポートランドを訪れた哲学者オースティン・デイシーの講演に参加することができた。ちょうど良いタイミングでもあるし、前回書き足らなかった部分を補完できると思うので、報告したい。

米国を席巻する「新しい無神論者」の非寛容と、ほんの少しの希望

2008/04/25 金曜日 - 00:01:24 by macska

ここ数年、米国の宗教界でもっともめざましく支持を拡大している勢力は、無神論者の集団だ。進化科学者のリチャード・ドーキンスが書いた『神は妄想である』はじめ、クリストファー・ヒッチェンス『God Is Not Great』、サム・ハリス『The End of Faith』といった書籍が続々とベストセラーになるとともに、無神論を掲げるグループが全国で結成され、若い人を中心に多くの支持者を集めている。