politics カテゴリーのアーカイブ

「ネオコン左派」に転じる世俗的ヒューマニズムと「新しい無神論者」

2008/05/09 金曜日 - 08:00:52 by macska

本誌創刊号(四月十日発行)に「米国を席巻する『新しい無神論者』の非寛容と、ほんの少しの希望」掲載された直後、新著『Secular Conscience: Why Belief Belongs in Public Life(世俗的良心/信念はなぜ公共生活に属するべきか)』のプロモーションでポートランドを訪れた哲学者オースティン・デイシーの講演に参加することができた。ちょうど良いタイミングでもあるし、前回書き足らなかった部分を補完できると思うので、報告したい。

米国を席巻する「新しい無神論者」の非寛容と、ほんの少しの希望

2008/04/25 金曜日 - 00:01:24 by macska

ここ数年、米国の宗教界でもっともめざましく支持を拡大している勢力は、無神論者の集団だ。進化科学者のリチャード・ドーキンスが書いた『神は妄想である』はじめ、クリストファー・ヒッチェンス『God Is Not Great』、サム・ハリス『The End of Faith』といった書籍が続々とベストセラーになるとともに、無神論を掲げるグループが全国で結成され、若い人を中心に多くの支持者を集めている。

アファーマティヴアクションを巡る倒錯した非難/苺畑カカシさんへ3

2008/02/25 月曜日 - 01:18:57 by macska

前回苺畑カカシさんがちょっとはまともに議論するようになったと書いたのはわたしの勘違いだった。たまたま前回そのように見えただけで、今回の再反論を見ると堂々と事実に反することを書いておきながら、そしてそれが間違いだったと後になって認めながら、「事実と違う」と書いたわたしの批判が「不誠実」だと言い出したのだ。もう放っておけという外野の声もひしひしと感じつつ、彼女の倒錯した主張には一応反論しておく。

自由市場は「統計型差別」を解決できるのか/苺畑カカシさんへ2

2008/02/24 日曜日 - 17:52:10 by macska

昨日書いたエントリへの返答を苺畑カカシさんからいただいた。わたしは彼女のブログを定期的にチェックしているわけではないので前回自分について書かれていることにしばらく気付かなかったのだけれど、カカシさんは即座に反応してくださったようだ。内容を読むと、これまでに比べて多少まともな議論になっているようで、今後もその調子でお願いしたいところだ。

市場が解決できない統計型差別と「負のインセンティヴ・スパイラル」/苺畑カカシさんへのお返事

2008/02/22 金曜日 - 05:28:42 by macska

過去エントリ「わたしは左翼であるのかないのか、あるいは経済学をこのブログで取り上げる理由」を読んだ苺畑カカシさんが、わたしが自分の政治姿勢をきちんと説明していないと詰問している。彼女との過去のやり取りから考えて、わたしがどう説明したところで彼女を満足させることはとてもできないように思うのだけれど、他に同じような疑問を持っている人はいるかもしれないのでできる限り応えてみたい。

黒人保守論客シェルビー・スティールが語る「それでもオバマが勝てない理由」

2008/02/21 木曜日 - 18:37:37 by macska

米国大統領選挙の民主党指名獲得競争ではこのところバラック・オバマ候補が好調。ほんの数ヶ月前には組織のしっかりしたクリントン候補には到底かなわないという声も聞かれていただけに、オバマ候補の最近の勢いはすごいと思うのだけれど、それでもオバマは勝てないと近著「A Bound Man: Why We Are Excited About Obama and Why He Can’t Win」で主張している黒人保守系政治評論家の Shelby Steele のトークに参加する機会があったので、報告する。

わたしは左翼であるのかないのか、あるいは経済学をこのブログで取り上げる理由

2008/01/29 火曜日 - 01:16:15 by macska

最近、このブログのコメント欄や別ブログの方でちょっとくだらない議論をいくつかやってしまったのだけれど、その中でわたしのことを「左翼」と決めつける人がいたり、また別の人が「左翼とは思わない」と書いたりと、わたしの政治姿勢そのものが議題となった。また、どちらのブログにおいても経済学に関連した話題を取り上げることが最近増えており、なぜフェミニズムやセクシュアリティなど社会的公正の問題を中心的に扱っているブログにこうして経済学の話が頻出するのかと疑問に思っている人もいるのではないかと思う。

実質マイナーアップデートだったサンスティーン『Republic.com 2.0』

2007/09/21 金曜日 - 03:45:11 by macska

先に別ブログで紹介したように、シカゴ大学の法学者キャス・サンスティーンが、2001 年に発表した代表作『Republic.com』をアップデートした、その名も『Republic.com 2.0』を出版した。実は前々回のエントリで集団分極化の話をしたのはこの本の話をする伏線というか、この本の話自体が来月発売の chiki さんの著書を応援するための伏線だったりするのだけれど、そういう大人の事情はさておき早速『Republic.com 2.0』を購入して読んでみた。

肥満増加の裏にある米国の農業政策と階級格差

2007/07/24 火曜日 - 01:46:53 by macska

id:eireneさんがG★RDIASで CNN.co.jp の「2015年には米国人の75%が太り過ぎに 米研究」という記事を紹介している。ちょっと思うことがあってコメント欄に書こうと思ったのだけど、長くなりそうなのでこちらで。

議会調査局「慰安婦」報告書について追記

2007/04/27 金曜日 - 19:05:01 by macska

昨年、米国議会調査局がはじめて作成した「日本軍の慰安婦問題」報告を他のサイトにさきがけてわたしのブログで公開し、またその解説も書いた。その後、議会の支配権が共和党から民主党に移り、また日本でも安倍政権になってより過激な歴史修正主義的発言が聞かれるようになるなどこの問題がさらに注目を集める中、今月はじめには報告書の増強版が Japan Focus のサイトにおいて公開された。それに関連して、当ブログの昨年のエントリのコメント欄にある質問が書き込まれた。陰謀論が広まってしまうのは困るので、追記しておく。