Secular Conscience: Why Belief Belongs in Public Life

Filed under: religion + atheism, politics — 04/24/2008

Secular Conscience: Why Belief Belongs in Public Life
著者/訳者:Austin Dacey
出版社:Prometheus Books( 2008-03 )
定価:¥ 2,817
ハードカバー
ISBN-10 : 1591026040
ISBN-13 : 9781591026044


世俗的人道主義を掲げる全国団体 Center for Inquiry の役員をつとめる哲学者の著者は、近年のリベラル・左派政治勢力が価値観の問題を「個人の内面的自由」として公共の議論から排除し、また相対主義によって価値観の優劣を論じることを避けた結果、公共的な価値をめぐる議論のヘゲモニーを宗教右派勢力に譲り渡してしまったと批判する。そして、世俗的リベラリストは今こそ近代リベラリズムの原理である民主主義・個人の尊厳・平等・理性といった価値観を信念を持って主張すべきだと言うのだ。特にかれを苛立たせるのは、かれが「新たな全体主義」とみなすイスラム原理主義ーー単にテロリズムや武力闘争に携わる集団だけにとどまらず、イスラム教に基づく神政政治を求めるあらゆる勢力を含むーーに対し、左翼が文化相対主義を掲げて対立を避けようとすることだ。「ネオコン左派」とでも呼ぶべきこうした主張は、これから影響力を増していくのではないだろうか。カトリック系政治団体の代表者はこの本を評して、「主張されている価値は全て間違っているが、姿勢だけはまったく正しい」と言ったとか。

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