児童虐待のポリティクス 「こころ」の問題から「社会」の問題へ

Filed under: psychology, violence, class + poverty, code — 04/24/2008

児童虐待のポリティクス―「こころ」の問題から「社会」の問題へ
著者/訳者:上野 加代子 リーロイ・H. ペルトン 美馬 達哉 山野 良一 村田 泰子
出版社:明石書店( 2006-02 )
定価:¥ 2,415
単行本
ISBN-10 : 4750322814
ISBN-13 : 9784750322810


近年注目を集めている児童虐待やネグレクトの問題について、その背景や社会的・政治的反応を「こころの問題」としてではなく、社会的な側面から分析した論集。危険な労働に従事させられている子どもを救うところから生まれたネグレクトという概念が、女親に対する社会的の視線によって変質させられたことを描く第四章「ネグレクトとジェンダーーー女親のシティズンシップという観点からの批判的考察」や、メーガン法と呼ばれる性犯罪者情報登録公開制度の弊害を明らかにするとともにその思想的な問題を指摘した第五章「要塞と緋文字ーーメーガン法をめぐって」が重要。メーガン法の章を執筆した美馬達哉さんはわたしのブログを参考にしており、献本していただきました。

Bastard Out of Carolina

Filed under: fiction, violence — 04/24/2008

Bastard Out of Carolina
著者/訳者:Dorothy Allison
出版社:Plume( 2005-09-06 )
定価:¥ 1,746
ペーパーバック
ISBN-10 : 0452287057
ISBN-13 : 9780452287051


レズビアンの作家 Dorothy Allison が最初に出した小説。子どもに対する虐待や子どものセクシュアリティの描写が「過激」と批判され、わたしが住んでいた地域の高校では国語の時間にこの本を取り上げようとした教師がクビになった。しかし自伝的小説ということもあってか、描かれた内容はリアルそのもの。真意をめぐり議論を呼んだ結末は、置かれた状況においてできる限りハッピーエンドに近いものを書いたとか。映画化されてはいるけど、あれは南部の貧しい白人の生活がうまく描かれていないので原作を読んでほしい。

The Survivor’s Guide to Sex: How to Have a Great Sex Life After Child Sexual Abuse

Filed under: sexuality, violence — 04/23/2008

The Survivor's Guide to Sex: How to Have a Great Sex Life After Child Sexual Abuse
著者/訳者:Staci Haines
出版社:Cleis Pr( 1999-04 )
定価:¥ 2,743
ペーパーバック
ISBN-10 : 1573440795
ISBN-13 : 9781573440790

Saving Bernice: Battered Women, Welfare, and Poverty

Filed under: violence, class + poverty — 04/23/2008

Saving Bernice: Battered Women, Welfare, and Poverty (The Northeastern Series on Gender, Crime, and Law)
著者/訳者:Jody Raphael
出版社:Northeastern Univ Pr( 2000-06 )
定価:¥ 2,184
ペーパーバック
ISBN-10 : 1555534384
ISBN-13 : 9781555534387

Domestic Violence At The Margins: Readings On Race, Class, Gender, And Culture

Filed under: violence, class + poverty, race + ethnicity — 04/23/2008

Domestic Violence At The Margins: Readings On Race, Class, Gender, And Culture
出版社:Rutgers Univ Pr( 2005-04-15 )
定価:¥ 3,293
ペーパーバック
ISBN-10 : 0813535700
ISBN-13 : 9780813535708

New Versions of Victims: Feminists Struggle With the Concept

Filed under: psychology, violence — 04/23/2008

New Versions of Victims: Feminists Struggle With the Concept
出版社:New York Univ Pr( 1999-06 )
定価:¥ 3,133
ペーパーバック
ISBN-10 : 0814751539
ISBN-13 : 9780814751534


わたしが反発しながらも参照しつづけるフェミニスト心理学者 Sharon Lamb の著作。フェミニズムにおける性暴力やドメスティック・バイオレンスへの取り組みが「被害者とはこうあるもの」という思い込みを生み出し、それが新たな規範として被害者の快復を妨げていることを指摘、「被害者」というラベルをアイデンティティに転化することの危険を説く。

The Color of Violence: The Incite! Anthology

Filed under: violence, race + ethnicity, feminism — 04/23/2008

The Color of Violence: The Incite! Anthology
出版社:South End Pr( 2006-08 )
定価:¥ 2,189
ペーパーバック
ISBN-10 : 089608762X
ISBN-13 : 9780896087620


非白人の女性たちで作る反暴力団体 INCITE! Women of Color Against Violence による論集。性暴力やDVへの対処を警察や司法に頼ることができないマイノリティの立場から、どのように暴力に抵抗して行くかを論じる。「上からの変革」でも「父権制批判論」でもなく、「わたしたち」のなかから生じる権力関係と暴力を見つめつつそれに対抗するために必読。

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