Lies (And the Lying Liars Who Tell Them): A Fair and Balanced Look at the Right

Filed under: politics — 04/24/2008

Lies (And the Lying Liars Who Tell Them): A Fair and Balanced Look at the Right
著者/訳者:Al Franken
出版社:Large Print Pr( 2004-08 )
定価:¥ 1,691
ペーパーバック
ISBN-10 : 1594130388
ISBN-13 : 9781594130380


コメディアン・リベラル系トークラジオホストにして次期上院議員候補(ミネソタ州)の著者による、FOX News をはじめとした右派メディアの分析。「リベラルは女々しい」と言ってのけた保守評論家に「そんなに男らしいなら」と素手での決闘を挑むなど要所にジョークを交えつつ、内容は至って真剣。友人でもあり選挙中に事故死したウェルストーン議員を追悼する集会を右派メディアが散々歪曲して民主党攻撃に利用したことを批判する部分では、静かな文体が逆に著者の怒りを感じさせる。

The Pro-Growth Progressive: An Economic Strategy for Shared Prosperity

Filed under: economics, politics — 04/24/2008

The Pro-Growth Progressive: An Economic Strategy for Shared Prosperity
著者/訳者:Gene Sperling
出版社:Simon & Schuster( 2005-11 )
定価:¥ 2,949
ハードカバー
ISBN-10 : 0743237536
ISBN-13 : 9780743237536


著者はクリントン政権の国家経済会議議長だったエコノミスト。リベラルは経済成長を積極的に求めることやグローバリズムに批判的なことが多いけれど、著者はリベラルこそ積極的に経済成長やグローバリズムの肯定的な部分を語って行くべきだと主張する。また同時に、経済成長の果実を一部の人に独占させずに社会全体で共有するためのリベラルの論理も説明する。それは弱者救済のためのみでなく、次世代における健全かつ自由な市場競争を維持するためにも必要なのだと。

How Nonviolence Protects the State

Filed under: politics, class + poverty — 04/24/2008

How Nonviolence Protects the State
著者/訳者:Peter Gelderloos
出版社:South End Pr( 2007-05 )
定価:¥ 1,121
ペーパーバック
ISBN-10 : 0896087727
ISBN-13 : 9780896087729


社会問題について底辺からの声を出版する非営利出版社 South End Press の底力を示す本。コミュニティオーガナイザーでアナキストの Peter Gelderloos が書いた本書は、社会運動において当たり前のように受け入れられている「非暴力主義」を徹底批判する問題の書。かれは、非暴力主義は無力であり、人種差別的であり、国家権力側の論理であり、家父長制的であり、戦略的にも戦術的にも無効であり、妄想であると断じ、暴力的手段を含めた「多様な手段」を認めることが必要だと訴える。気軽には賛同できない考え方だけれど、著者による「非暴力主義者」の偽善や保身を鋭く批判した部分は説得力がある。著者のスタンスはわたしとは大きく違う(暴力か非暴力かといったこと以前に、目指すものがかなり違う)にもかかわらず、自分の取り組みについて深く考えさせてくれた。いつかエントリ書こう。

Crashing the Gate: Netroots, Grassroots, and the Rise of People-powered Politics

Filed under: politics, internet — 04/24/2008

Crashing the Gate: Netroots, Grassroots, and the Rise of People-powered Politics
著者/訳者:Jerome Armstrong Markos Moulitsas Zuniga
出版社:Chelsea Green Pub Co( 2006-09-30 )
定価:¥ 1,462
ペーパーバック
ISBN-10 : 193339241X
ISBN-13 : 9781933392417


ねっとるーつのきょうかしょ。

The Assault on Reason

Filed under: politics — 04/24/2008

The Assault on Reason
著者/訳者:Albert Gore
出版社:Penguin USA( 2007-05-22 )
定価:¥ 2,944
ハードカバー
ISBN-10 : 0739484613
ISBN-13 : 9781594201226


どうして米国の政治的な動向がデタラメな情報や情緒的なアピールに左右されるようになってしまったのか、いまなぜ理性的な政治論議が必要とされているのか、地球温暖化問題への取り組みでノーベル平和賞を受賞したアルバート・ゴア元副大統領が訴える。導入部でかれは、はじめての選挙でコンサルタントにどのようなコマーシャルを流せば良いか助言され、言われた通りにしたところ全く予想通りの結果が起きたことをあげ、民主主義の将来を危惧する。そしてその責任は、明らかに誠実さに欠けた言動を繰り返すブッシュ政権だけが負うものではなく、かれ自身を含めた全ての人に責任があるのだと言う。しかしそんな主張を本に書いても、あらかじめかれに同調する人以外に誰が読むのだろうか。またドキュメンタリ映画を作って一般にアピールするとか!?

The Conscience of a Liberal

Filed under: economics, politics, class + poverty — 04/24/2008

The Conscience of a Liberal
著者/訳者:Paul Krugman
出版社:W W Norton & Co Inc( 2007-09 )
定価:¥ 2,830
ハードカバー
ISBN-10 : 0393060691
ISBN-13 : 9780393060690


90年代には自由貿易による工場閉鎖に困惑する労働組合や左翼を愚弄していたはずのクルーグマンが、いつの間にか熱血左翼になっていた。この本でかれは、70年代以来の米国政治の保守化が1920年代以来となる膨大な貧富の格差を生み出したこと、そしてそれがニューディールの成果を消し去ろうとする一部の過激な右翼たちが南部の白人たちの心の底に潜む人種差別意識を利用した結果であることを明らかにする。かれによれば、この国に健康保険の適用を受けない人が大勢いるのも、そもそもの原因は奴隷制度とその後遺症にあるというーートルーマン大統領が国民皆保険制度を導入しようとしたところ、米国医師会は南部で「公的保険は人種別の病院を統合させてしまう」と宣伝してそれを潰した。しかし状況は変わりつつあり、健康保険改革は手の届くところまで来た。政府が健康保険をきちんと管理できることを示し、さらなる社会保障制度の充実を目指そう、とクルーグマンは主張する。西欧ならごく当たり前の主張なのだけれど、米国でこれだけ力強くそして分かりやすく社会主義を主張する経済学者ーーしかも超一流のーーの存在は貴重。

Republic.com 2.0

Filed under: politics, theory, internet — 04/24/2008

Republic.com 2.0
著者/訳者:Cass R. Sunstein
出版社:Princeton Univ Pr( 2007-08-15 )
定価:¥ 2,743
ハードカバー
ISBN-10 : 0691133565
ISBN-13 : 9780691133560


2001年に出た前バージョン(『インターネットは民主主義の敵か?』として翻訳出版済み)はそれなりに重要だったけれど、2.0 にバージョンアップさせた割には固有名詞が今は亡きドットコム企業から YouTube や Wikipedia になりブログの話が出ているだけでマイナーアップグレードに見える。無茶な将来予測をしないのは誠実と言えば誠実なのだけれど、あくまで 2007 年時点のインターネットを前提にあらゆる議論が組み立てられており、数年たつとまたアップデートが必要になりそう。でも重要な文献であることには違いないので、「1.0」を読んでいない人は是非この機会に。

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