Manifesta: Young Women, Feminism, and the Future

Filed under: third wave — 04/29/2008

Manifesta: Young Women, Feminism, and the Future
著者/訳者:Jennifer Baumgardner Amy Richards
出版社:Farrar Straus & Giroux( 2000-10-04 )
定価:¥ 1,641
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ISBN-10 : 0374526222
ISBN-13 : 9780374526221


第二波フェミニズムの最も有名なフェミニスト、グロリア・スタイネムの元アシスタントだった Amy Richards と、彼女とともに『Ms.』誌で編集者として働いていた Jennifer Baumgardner による共著。若い女性向けのフェミニズム入門編的な内容で、著者らは2000年代に入ってから『To Be Real』の Rebecca Walker らにかわって「第三波フェミニズム」の代表とみなされるようになった(わたしの分類では、第三波フェミニズム・第三期・リベラルフェミニズム)。しかし「わたしたちの世代」を代弁していながらその内容が白人中流女性の生活実感だけを語っている内容に、某大学で開かれた「第三波フェミニズム」についてのコンファレンスでは同世代の発表者が次から次へと『Manifesta』批判を繰り広げた。たとえば本書において「フェミニズム内部の人種差別」の問題は三度言及されているが、二度は「フェミニズムに対して人種差別的であるという不当な攻撃があった」という内容で、最後の一つが「フェミニズム内部で人種差別を感じた人もいた」と、差別があったのではなくその人がそう「感じた」だけであるような記述。しかし入門書としての(白人中流階級の女性にとっての)分かりやすさから女性学のクラスでテキストとして取り上げられることも多く、影響力は強い。同じ著者らによる『Grassroots: A Field Guide for Feminist Activism』も参照。

Fire With Fire: The New Female Power and How to Use It

Filed under: third wave, feminism — 04/29/2008

Fire With Fire: The New Female Power and How to Use It
著者/訳者:Naomi Wolf
出版社:Fawcett Books( 1994-10 )
定価:¥ 1,254
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ISBN-10 : 0449909514
ISBN-13 : 9780449909515


Naomi Wolfと言えばベストセラーとなったデビュー作『The Beauty Myth』が有名だが、第二作となったこの『Fire With Fire』で大きく転向したと言われる(わたしはもともと彼女はこういう路線だと思っていたが)。著者はこの本で、差別や抑圧を声高に訴えるフェミニズムを「被害者フェミニズム」と切って捨て、まだ差別は残るがその気になれば女性が成功を掴むだけの機会は揃ったと主張するーーそれ自体、彼女のような白人女性エリートだけの話じゃないかと言われればそれまでなのだけれどーー「パワー・フェミニズム」を提唱する。第1作ではマスコミによるマインドコントロールで女性は主体性を奪われていると言っておきながら、第2作で「フェミニズムは女性の主体性を尊重しなくてはならない」と言うのはやや勝手だけれど、傲慢なまでの自信がみなぎった力強い文章は魅力。アル・ゴア副大統領の2000年の選挙でコンサルタントをつとめて以来、最近は政治に関わり出している。

Cunt: A Declaration of Independence

Filed under: third wave, feminism — 04/29/2008

Cunt: A Declaration of Independence (Live Girls Series)
著者/訳者:Inga Muscio
出版社:Seal Pr( 2002-10 )
定価:¥ 1,637
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ISBN-10 : 1580050751
ISBN-13 : 9781580050753


Cunt」というのは女性の性器を指す卑猥なスラングで、女性に対する最も侮辱的な蔑称の1つ。 しかしその語源は太古の昔女性の性と生殖の力を崇める敬称だった・・・という秘められた「神話」を創作しつつ、「体の真珠」と彼女が呼ぶ女性器に関する様々な話題について書かれたのがこの本。メインストリームのフェミニズム系雑誌では「このような主張なら70年代にもっとうまく書かれている」と酷評されたけれど(そして、それは事実だけど)、新たに発見しなおすプロセスは全く無駄ではない。女性器と「女性」を直結させる根本主義的な部分は当然のごとく批判を受けたけれども、女性器の呼称が侮辱語として通用している限りこの本の価値はなくならない。

Hijas Americanas: Beauty, Body Image, and Growing Up Latina

Filed under: third wave, race + ethnicity, feminism — 04/23/2008

Hijas Americanas: Beauty, Body Image, and Growing Up Latina
著者/訳者:Rosie Molinary
出版社:Seal Pr( 2007-04-19 )
定価:¥ 1,745
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ISBN-10 : 1580051898
ISBN-13 : 9781580051897


移民規制で揺れる米国社会に住むラティーナ(ヒスパニック)系の女の子たち500人の調査を元にした本。巻末に掲載されている質問が良い。例えば電話インタビューの最初の質問は「あなたがラティーナであることで最も好きなことは何ですか?」 後の質問に本音の回答が寄せられたことが想像できる。

Listen Up: Voices from the Next Feminist Generation

Filed under: third wave, feminism — 04/23/2008

Listen Up: Voices from the Next Feminist Generation
出版社:Seal Pr( 2001-07-10 )
定価:¥ 1,864
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ISBN-10 : 1580050549
ISBN-13 : 9781580050548


世間的(というかフェミ業界的)には Walker『To Be Real』と同じくらい有名で、女性学のクラスなんかでよく使われている代表的「第三波アンソロジー」ということになっている。たしかにいいエッセイは多いんだけど、編集者したのは『Ms.』誌に関わっていた、完全に第二波の主流にいる人で、それだからか第二波にとってそれほど「怖くない」文章ばかりのような気もする。ていうか、わたしの文章がボツになったからって個人的な恨みで言ってるんじゃないからねっ!

Catching a Wave: Reclaiming Feminism for the 21st Century

Filed under: third wave, feminism — 04/23/2008

Catching a Wave: Reclaiming Feminism for the 21st Century
出版社:Northeastern Univ Pr( 2003-05 )
定価:¥ 2,743
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ISBN-10 : 1555535704
ISBN-13 : 9781555535704

Generations: Academic Feminists in Dialogue

Filed under: academia, third wave, feminism — 04/23/2008

Generations: Academic Feminists in Dialogue
出版社:Univ of Minnesota Pr( 1997-12 )
定価:¥ 3,133
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ISBN-10 : 0816628998
ISBN-13 : 9780816628995


副題(「Academic Feminists in Dialogue」)の通り、学界内のフェミニスト同士の世代間対話を集めた本で、「Letters of Intent」とは違った意味で理論による真剣勝負をしている。Diane Elam(Feminism Beside Itself」著者)「の「Sisters Are Doing It To Themselves」に注目。

Third Wave Agenda: Being Feminist, Doing Feminism

Filed under: third wave, feminism — 04/23/2008

Third Wave Agenda: Being Feminist, Doing Feminism
出版社:Univ of Minnesota Pr( 1997-10 )
定価:¥ 2,189
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ISBN-10 : 0816630054
ISBN-13 : 9780816630059


Walker 編『To Be Real』と並ぶ「90年代第三波フェミニズム」の代表的アンソロジー。こちらは比較的アカデミックな内容が多く、第二派への批判もより説得力があるように思う(が、アカデミックな読者以外は「To Be Real」の方が読みやすいはず)。また、「規範的ライフスタイルと化したフェミニズム」への反発として突然でてきたように見える「第三波フェミニズム」の源泉が、非白人や貧困層の女性らによって担われてきたフェミニズムの非主流にあることに意識的な点も注目。

To Be Real: Telling the Truth and Changing the Face of Feminism

Filed under: third wave, feminism — 04/23/2008

To Be Real: Telling the Truth and Changing the Face of Feminism
出版社:Anchor Books( 1995-11 )
定価:¥ 1,643
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ISBN-10 : 0385472625
ISBN-13 : 9780385472623


わたしの分類による「90年代第三波フェミニズム」の代表的アンソロジーの1つ。編者の Rebecca Walker は90年代のはじめ Ms. 誌上で「わたしは(フェミニズムは既に時代遅れだという意味での)ポストフェミニストではない、第三波フェミニストである」と宣言した。この本におさめられた各論分は、「決してたどりつけない理想の女性像」を批判してきたはずのフェミニストが、それ自体「決してたどりつけない理想のフェミニスト像」を作り出したことを激しく批判する。

Letters of Intent: Women Cross the Generations to Talk About Family, Work, Sex, Love and the Future of Feminism

Filed under: third wave, feminism — 04/23/2008

Letters of Intent: Women Cross the Generations to Talk About Family, Work, Sex, Love and the Future of Feminism
著者/訳者:Meg Daly Anna Bondoc
出版社:Free Pr( 1999-03 )
定価:¥ 2,779
ハードカバー
ISBN-10 : 0684856247
ISBN-13 : 9780684856247


フェミニズムにおける世代問題を扱った本は多数あるけれど、中でもこの本は恐るべき奇書。活動家、作家、アーティストなどそれぞれの分野で共通点のあるフェミニストのあいだで、若い世代の女性から「第二波」世代に手紙を送り、「第二波」世代がそれに返答するという形式で、著名なフェミニストが多数登場。世代間の衝突をここまで直接的に曝け出した本は他にない。年長世代が常に後攻で再反論されないという点が不公平な気もするけれど、逆にいい歳した著名フェミニストが娘くらいの年齢の相手にマジギレしている様子を見ることができるわけだし。編者に話を聞いたところ、対立が激化しすぎて掲載を断念したやり取りもあったとか。

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