Q&A 男女共同参画/ジェンダーフリー・バッシング―バックラッシュへの徹底反論

Filed under: books in japanese, feminism — 04/24/2008

Q&A 男女共同参画/ジェンダーフリー・バッシング―バックラッシュへの徹底反論

出版社:明石書店( 2006-06 )

定価:¥ 1,680

単行本 ( 217 ページ )

ISBN-10 : 4750323489

ISBN-13 : 9784750323480



うーんと、こんなの出版されちゃ、擁護できるものも擁護できなくなっちゃって困るんだけどなぁ。

「ジェンダー」の危機を超える! 徹底討論!バックラッシュ

Filed under: books in japanese, feminism — 04/24/2008

「ジェンダー」の危機を超える!―徹底討論!バックラッシュ (青弓社ライブラリー)

著者/訳者:若桑 みどり 皆川 満寿美 加藤 秀一 赤石 千衣子

出版社:青弓社( 2006-08 )

定価:¥ 1,680

単行本 ( 307 ページ )

ISBN-10 : 4787232622

ISBN-13 : 9784787232625



ところどころ良い部分はあるのだけれど、徹底討論というほど徹底的に論じていない。著者のあいだに異論がありそうなのに、その場にいない相手の批判しかしない(それもはっきり相手の名前と主張を挙げて批判するのではなく、「こういう人がいる」的にかなり歪曲している)のが不自然で気色悪い。みなさん、そんなに山口智美さんが怖いですか? 学者ではなく現場の教員や女性センター職員(非常勤がほとんど)らの発言はそれなりにおもしろい。

シティズンシップの政治学 国民・国家主義批判

Filed under: code, feminism, theory — 04/24/2008

シティズンシップの政治学―国民・国家主義批判 フェミニズム的転回叢書

著者/訳者:岡野 八代

出版社:白澤社( 2003-12 )

定価:¥ 1,995

単行本 ( 262 ページ )

ISBN-10 : 4768479073

ISBN-13 : 9784768479070


Gendering Disability

Filed under: disability, feminism, sexuality — 04/24/2008

Gendering Disability

出版社:Rutgers Univ Pr( 2004-05 )

定価:¥ 2,583

ペーパーバック ( 314 ページ )

ISBN-10 : 0813533732

ISBN-13 : 9780813533735


Borderlands/La Frontera: The New Mestiza

Filed under: feminism, postcolonial — 04/24/2008

Borderlands/La Frontera: The New Mestiza

著者/訳者:Gloria Anzaldua

出版社:Aunt Lute Books( 2007-06 )

定価:¥ 1,755

ペーパーバック ( 288 ページ )

ISBN-10 : 1879960745

ISBN-13 : 9781879960749



わたしが一番影響を受けたフェミニスト、Gloria Anzaldúaの代表的な著作。英語にスペイン語とメヒコ先住民言語が混じり合った文体だったり、先住民文化の神話の話が出てきたりして分かりにくい可能性あり。というか、第2部の詩集の部分は愛読者のわたしでも分からないところが多い。ここに紹介している第三版はまだ見ていないけれど、Anzaldúa 氏が亡くなったあと作られた新しい版。

My American History

Filed under: feminism, history, queer — 04/24/2008

My American History (Women on Women)

著者/訳者:Sarah Schulman

出版社:Continuum (formerly Cassell Academic)( )

定価:¥ 5,465

ハードカバー ( 288 ページ )

ISBN-10 : 0304331651

ISBN-13 : 9780304331659



こちらはレズビアン小説家・ジャーナリストである著者の、Kramer「Reports from the Holocaust」と同時期の文章を集めた著述集。日本に招かれた時の体験についても書かれており、他者に意見を尊重された経験が少ないことから不可解な行動を取る当時の日本人同性愛活動家に共感しつつ、フェミニズムを隠避しながら男性同性愛者に理想の関係像を投影する腐女子(笑)を叱り飛ばす心意気がいい。ACT-UP から派生したレズビアン直接行動団体 Lesbian Avengers の資料もおもしろい。

Whipping Girl: A Transsexual Woman on Sexism and the Scapegoating of Femininity

Filed under: feminism, trans + genderqueer — 04/23/2008

Whipping Girl: A Transsexual Woman on Sexism and the Scapegoating of Femininity

著者/訳者:Julia Serano

出版社:Seal Pr( 2007-06 )

定価:¥ 1,560

ペーパーバック ( 280 ページ )

ISBN-10 : 1580051545

ISBN-13 : 9781580051545



オークランドに住むMTFトランス活動家で詩人 Julia Serano がトランスセクシュアルの女性の視点から性差別やフェミニズムについて語る。非トランスセクシュアル・非トランスジェンダーを示す「シスセクシュアル」「シスジェンダー」という言葉が大々的に使われる最初の本じゃないだろうかと思っていたら、わたしが書いた文章を見てその言葉を知ったと書かれていた。これまでにもトランスとフェミニズムの関係を論じた本はあったけれど、それらはほとんどみなフェミニズムを固定的にとらえたうえで、それをトランスジェンダーに応用したり、フェミニズムの視点からトランスジェンダーについてあれこれ論評したものばかり。この本は、トランスセクシュアルの女性の視点を含むことでどれだけフェミニズムが豊かになるかーーその可能性のすべてがここに記されているわけではないけれどもーーをはじめて感じさせてくれた。

Toward a Feminist Theory of the State

Filed under: feminism, theory — 04/23/2008

Toward a Feminist Theory of the State

著者/訳者:Catharine A. MacKinnon

出版社:Harvard Univ Pr( 1991-09 )

定価:¥ 2,123

ペーパーバック ( 350 ページ )

ISBN-10 : 0674896467

ISBN-13 : 9780674896468



日本ではポルノグラフィ関連のちょっとぶっとんでる書籍しか紹介されていないラディカルフェミニスト法学者キャサリン・マッキノンの真の代表作はこれ。彼女の反ポルノ論には納得いかない人も、この本だけは読んでおくべき。ていうかこの本を読まずに彼女のポルノについての主張を引用している人たちは、彼女が何を言っているのか全然分かってません。

Professing Feminism: Education and Indoctrination in Women’s Studies

Filed under: academia, feminism — 04/23/2008

Professing Feminism: Education and Indoctrination in Women's Studies

著者/訳者:Daphne Patai Noretta Koertge

出版社:Lexington Books( 2003-02 )

定価:¥ 2,899

ペーパーバック ( 426 ページ )

ISBN-10 : 0739104551

ISBN-13 : 9780739104552



米国の大学における「女性学」のあり方について、それがいかに学問として成り立たないかを論じたバックラッシュ本。女性学研究者のメーリングリストにおいて挑発的な発言をして、それに釣られて非理性的な反応を見せた他の参加者の発言を本で紹介するなど、手法的にどうかと思うような内容も見られるのだけれど、確かにイデオロギーを押しつけながらそれに気付かないような鈍感な女性学講師っているしなぁ… 共著者のうち Patai は単著を読めば単なるバカだけど、Koertge は科学哲学家としてそれなりに評価。てゆーかよく見たらこの人たちわたしが女性学MLに出したメールを引用してるじゃん!(あんまり意味ないけど)

Who Stole Feminism?: How Women Have Betrayed Women

Filed under: feminism — 04/23/2008

Who Stole Feminism?: How Women Have Betrayed Women

著者/訳者:Christina Hoff Sommers

出版社:Touchstone Books( 1995-05 )

定価:¥ 1,553

ペーパーバック ( 320 ページ )

ISBN-10 : 0684801566

ISBN-13 : 9780684801568



日本の保守論壇誌によくある限りなく頭の悪いバックラッシュと違い、哲学部教授による本書はバックラッシュの教科書と言ってもいいくらいうまくできている。著名なフェミニストの主張があやふやな事実や恣意的な調査に基づくことを示したこの本の登場によって、フェミニズムにおける差別や暴力に関する議論や資料引用の手法ははるかに緻密化した。日本の慰安婦論争におけるバックラッシュにより、日本政府の責任を認める立場の論者も資料引用や論法をより丁寧にする必要となったことと似ている。自戒も込めて、批判的に読むべき本。

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