Sway: The Irresistible Pull of Irrational Behavior
Sway: The Irresistible Pull of Irrational Behavior
著者/訳者:Ori Brafman Rom Brafman
出版社:Currency( 2008-06-17 )
定価:¥ 2,529
ハードカバー
ISBN-10 : 0385524382
ISBN-13 : 9780385524384
Sway: The Irresistible Pull of Irrational Behavior
著者/訳者:Ori Brafman Rom Brafman
出版社:Currency( 2008-06-17 )
定価:¥ 2,529
ハードカバー
ISBN-10 : 0385524382
ISBN-13 : 9780385524384
The Drunkard's Walk: How Randomness Rules Our Lives
著者/訳者:Leonard Mlodinow
出版社:Pantheon Books( 2008-05-13 )
定価:¥ 2,875
ハードカバー
ISBN-10 : 0375424040
ISBN-13 : 9780375424045
Buying Freedom: The Ethics and Economics of Slave Redemption
出版社:Princeton Univ Pr( 2007-07-02 )
定価:¥ 2,488
ペーパーバック
ISBN-10 : 0691130108
ISBN-13 : 9780691130101
人権擁護をかかげるキリスト教系の国際人権団体に、内戦の続くスーダンで武装勢力によって誘拐され奴隷とされた人を、奴隷市場でお金で買い取り解放する運動をやっているものがある。この運動には、たとえ解放する目的であっても奴隷を買い取ることは人身売買に加担することに変わりないし、需要は供給を生み出して結局より多くの人が奴隷にされてしまう、という世界中の人権団体からの轟々たる非難が集中しているが、この問題を倫理と経済学の両面からより複雑に分析したのがこの論集。奴隷をお金で買い取って解放すれば良いというこの団体の単純さは懐疑的な眼差しを向けられるべきだけれど、それを非難する側もまた単純な感情論や経済学理論の中途半端な適用に陥っていないか。理想的な解決策を主張することが結局「なにもしないこと」を帰結しかねない中、個別の状況に即して論じられる必要を感じる。
Why Popcorn Costs So Much at the Movies: And Other Pricing Puzzles
著者/訳者:Richard B. McKenzie
出版社:Copernicus Books( 2008-05-10 )
定価:¥ 3,225
ハードカバー
ISBN-10 : 0387769994
ISBN-13 : 9780387769998
Shopping for Identity: The Marketing of Ethnicity
著者/訳者:Marilyn Halter
出版社:Schocken Books( 2000-09-12 )
定価:¥ 2,712
ハードカバー
ISBN-10 : 0805241566
ISBN-13 : 9780805241563
絶えざる移民の流入でますます多様になる米国社会。各世代の移民たちは、アメリカ社会に同化しつつも同時に民族的な食品などの消費によって民族的アイデンティティを確認し、保護してきた。そしてそうした消費者を狙い、特定の民族的コミュニティに向けた製品を開発し、あるいは特定の民族にアピールするためのさまざまなマーケティングをめぐらせる企業。豊富な実例で民族的な消費行動とマーケティングの歴史とメカニズムを明らかにする。「消費によるアイデンティティ確認」は民族に関わらずあらゆるアイデンティティに関係していそうだ。
The Myth of the Rational Voter: Why Democracies Choose Bad Policies
著者/訳者:Bryan Caplan
出版社:Princeton Univ Pr( 2007-04-27 )
定価:¥ 3,451
ハードカバー
ISBN-10 : 0691129428
ISBN-13 : 9780691129426
タイトルを直訳すると「合理的な有権者という神話/なぜ民主主義はダメな政策を選択するのか」。要約すると有権者は経済学を理解しないバカばかりで、経済学から見れば明らかにおかしい経済政策をやたらと支持している、という内容。それは、有権者は自分の一票で政策が変わることはないと分かっており、したがってどの候補に投票しても個人的なコストが生じないので、自分が持っている偏見を肯定してくれる候補に入れることで感情的に満たされようとしているからだと経済学者の著者は分析している。事実その通りなんだろうけど、救いようがない。著者は「ダメな政策」を支持する有権者の責任を問う一方で、その駄目な政策を掲げる政治家については「有権者の支持を得なくてはいけないのだから仕方がない」と免責しているのだけれど、著者自身のバイアスを露呈しているように見える。ていうか、一番悪いのは一般市民に学術的にまともな見解をきちんと説明できない経済学者じゃないんだろうかと思ってしまう。
Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness
著者/訳者:Richard H. Thaler Cass R. Sunstein
出版社:Yale Univ Pr( 2008-04-08 )
定価:¥ 2,996
ハードカバー
ISBN-10 : 0300122233
ISBN-13 : 9780300122237
Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions
著者/訳者:Dan Ariely
出版社:Harpercollins( 2008-02 )
定価:¥ 2,930
ハードカバー
ISBN-10 : 006135323X
ISBN-13 : 9780061353239
The Cult of the Amateur: How Blogs, Myspace, Youtube, and the Rest of Today's User-generated Media Are Destroying Our Economy, Our Culture, and Our Values
著者/訳者:Andrew Keen
出版社:Currency( 2008-08-12 )
定価:¥ 1,613
ペーパーバック
ISBN-10 : 0385520816
ISBN-13 : 9780385520812
インターネットにおけるユーザ作成コンテンツや集合知アグリゲーションを一方的に賞賛する Web 2.0 ブームは、良質なコンテンツや確かな専門知を生産する社会的な仕組みを解体する、と訴えるアンチ Web 2.0 本。基本的な懸念はよく分かるのだけど、恣意的な例から過剰な含意を導き出しているのが目立つし、最後の方になるとなんでもかんでも悪いものは全部 Web 2.0 が悪いみたいになってきてちょっと興ざめ。時代的にどうしようもない部分と Web 2.0 そのものに起因する問題とがうまく区別されていないように思う。訴えられている危機の大きさに比べて、著者の提案する対抗策もなんかショボい。でも「良質なコンテンツや確かな専門知を生産する社会的な仕組み」を大切にしようという主張は間違っていないし、もし伝統的にそれらを担保していた制度が解体しつつあるなら、それをどうやって補うかという議論は、絶対に必要なものだと思う。
The Dismal Science: How Thinking Like an Economist Undermines Community
著者/訳者:Stephen A. Marglin
出版社:Harvard Univ Pr( 2008-01-15 )
定価:¥ 4,033
ハードカバー
ISBN-10 : 0674026543
ISBN-13 : 9780674026544
かつて伝統社会において共同体にあった相互扶助の機能は、市場によって提供される保険制度に取ってかわられた。共同体の中の顔の見える相手との交易は、グローバルな市場と流通を通した「見えない相手」との即物的なやり取りに席巻された。それは確かにより効率的かもしれないが、相互扶助や交易が制度化されることによってわたしたちはなにか大切なものを失っているのではないかーーそういう著者の訴えには頷くところが多いが、同時にそれがアナクロニスティックな追憶以外の何ものでもないことも明らかだ。しかしインドにて開発援助の現場に関わってきた著者の、開発と市場化が現地の共同体に与える影響への反省もよく分かる。しかしまた、先進国のわたしたちだけ開発の恩恵を受けておきながら、いまだに伝統的な共同体が残る途上国はわたしたちと同じ道を歩むべきではないと言えるのか?
著者は経済学という学問領域そのものが現象の記述や分析を踏み越えて共同体の解体を招くような政策を推奨していると指摘し、経済学者らが「共同体の解体」を開発のデメリットとすら認識せず(一部の論者はむしろ市場を誤動作させるバイアスを減らすとして歓迎すらしている)、「開発と共同体のトレードオフ」をトレードオフであるとすら認識しないのは問題であると言う。内容的には疑問もあるが、貴重な問題提起。
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