Redistribution or Recognition?: A Political-Philosophical Exchange

Filed under: politics, class + poverty, feminism — 09/30/2008

Redistribution or Recognition?: A Political-Philosophical Exchange
著者/訳者:Nancy Fraser Axel Honneth
出版社:Verso Books( 2003-09-11 )
定価:¥ 2,484
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ISBN-10 : 1859844928
ISBN-13 : 9781859844922

Buying Freedom: The Ethics and Economics of Slave Redemption

Filed under: economics, politics, class + poverty — 08/09/2008

Buying Freedom: The Ethics and Economics of Slave Redemption
出版社:Princeton Univ Pr( 2007-07-02 )
定価:¥ 2,253
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ISBN-10 : 0691130108
ISBN-13 : 9780691130101


人権擁護をかかげるキリスト教系の国際人権団体に、内戦の続くスーダンで武装勢力によって誘拐され奴隷とされた人を、奴隷市場でお金で買い取り解放する運動をやっているものがある。この運動には、たとえ解放する目的であっても奴隷を買い取ることは人身売買に加担することに変わりないし、需要は供給を生み出して結局より多くの人が奴隷にされてしまう、という世界中の人権団体からの轟々たる非難が集中しているが、この問題を倫理と経済学の両面からより複雑に分析したのがこの論集。奴隷をお金で買い取って解放すれば良いというこの団体の単純さは懐疑的な眼差しを向けられるべきだけれど、それを非難する側もまた単純な感情論や経済学理論の中途半端な適用に陥っていないか。理想的な解決策を主張することが結局「なにもしないこと」を帰結しかねない中、個別の状況に即して論じられる必要を感じる。

My Dangerous Desires: A Queer Girl Dreaming Her Way Home

Filed under: sex trade, class + poverty, feminism, queer — 04/24/2008

My Dangerous Desires: A Queer Girl Dreaming Her Way Home (Series Q)
著者/訳者:Amber L. Hollibaugh
出版社:Duke Univ Pr( 2000-12 )
定価:¥ 2,705
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ISBN-10 : 0822326191
ISBN-13 : 9780822326199


わたしが最も信頼する活動家の一人。60年代の市民権運動のなか人種の違う両親に育てられ、性の政治からの解放を唱えて70年代のフェミニズムから排除され、80年代には「女性とHIV」「レズビアンとHIV」の問題に誰より早く取り組み、現在「クィアの老後」の問題に取り組む著者の著述集。階級、性労働、その他についても。

児童虐待のポリティクス 「こころ」の問題から「社会」の問題へ

Filed under: psychology, violence, class + poverty, code — 04/24/2008

児童虐待のポリティクス―「こころ」の問題から「社会」の問題へ
著者/訳者:上野 加代子 リーロイ・H. ペルトン 美馬 達哉 山野 良一 村田 泰子
出版社:明石書店( 2006-02 )
定価:¥ 2,415
単行本
ISBN-10 : 4750322814
ISBN-13 : 9784750322810


近年注目を集めている児童虐待やネグレクトの問題について、その背景や社会的・政治的反応を「こころの問題」としてではなく、社会的な側面から分析した論集。危険な労働に従事させられている子どもを救うところから生まれたネグレクトという概念が、女親に対する社会的の視線によって変質させられたことを描く第四章「ネグレクトとジェンダーーー女親のシティズンシップという観点からの批判的考察」や、メーガン法と呼ばれる性犯罪者情報登録公開制度の弊害を明らかにするとともにその思想的な問題を指摘した第五章「要塞と緋文字ーーメーガン法をめぐって」が重要。メーガン法の章を執筆した美馬達哉さんはわたしのブログを参考にしており、献本していただきました。

How Nonviolence Protects the State

Filed under: politics, class + poverty — 04/24/2008

How Nonviolence Protects the State
著者/訳者:Peter Gelderloos
出版社:South End Pr( 2007-05 )
定価:¥ 1,129
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ISBN-10 : 0896087727
ISBN-13 : 9780896087729


社会問題について底辺からの声を出版する非営利出版社 South End Press の底力を示す本。コミュニティオーガナイザーでアナキストの Peter Gelderloos が書いた本書は、社会運動において当たり前のように受け入れられている「非暴力主義」を徹底批判する問題の書。かれは、非暴力主義は無力であり、人種差別的であり、国家権力側の論理であり、家父長制的であり、戦略的にも戦術的にも無効であり、妄想であると断じ、暴力的手段を含めた「多様な手段」を認めることが必要だと訴える。気軽には賛同できない考え方だけれど、著者による「非暴力主義者」の偽善や保身を鋭く批判した部分は説得力がある。著者のスタンスはわたしとは大きく違う(暴力か非暴力かといったこと以前に、目指すものがかなり違う)にもかかわらず、自分の取り組みについて深く考えさせてくれた。いつかエントリ書こう。

The Conscience of a Liberal

Filed under: economics, politics, class + poverty — 04/24/2008

The Conscience of a Liberal
著者/訳者:Paul Krugman
出版社:W W Norton & Co Inc( 2007-09 )
定価:¥ 2,930
ハードカバー
ISBN-10 : 0393060691
ISBN-13 : 9780393060690


90年代には自由貿易による工場閉鎖に困惑する労働組合や左翼を愚弄していたはずのクルーグマンが、いつの間にか熱血左翼になっていた。この本でかれは、70年代以来の米国政治の保守化が1920年代以来となる膨大な貧富の格差を生み出したこと、そしてそれがニューディールの成果を消し去ろうとする一部の過激な右翼たちが南部の白人たちの心の底に潜む人種差別意識を利用した結果であることを明らかにする。かれによれば、この国に健康保険の適用を受けない人が大勢いるのも、そもそもの原因は奴隷制度とその後遺症にあるというーートルーマン大統領が国民皆保険制度を導入しようとしたところ、米国医師会は南部で「公的保険は人種別の病院を統合させてしまう」と宣伝してそれを潰した。しかし状況は変わりつつあり、健康保険改革は手の届くところまで来た。政府が健康保険をきちんと管理できることを示し、さらなる社会保障制度の充実を目指そう、とクルーグマンは主張する。西欧ならごく当たり前の主張なのだけれど、米国でこれだけ力強くそして分かりやすく社会主義を主張する経済学者ーーしかも超一流のーーの存在は貴重。

Disposable Domestics: Immigrant Women Workers in the Global Economy

Filed under: postcolonial, class + poverty — 04/24/2008

Disposable Domestics: Immigrant Women Workers in the Global Economy
著者/訳者:Grace Chang
出版社:South End Pr( 2000-06 )
定価:¥ 2,032
ペーパーバック
ISBN-10 : 0896086178
ISBN-13 : 9780896086173

Shattered Bonds: The Color of Child Welfare

Filed under: class + poverty, race + ethnicity — 04/24/2008

Shattered Bonds: The Color of Child Welfare
著者/訳者:Dorothy Roberts
出版社:Basic Civitas Books( 2003-01-07 )
定価:¥ 1,977
ペーパーバック
ISBN-10 : 0465070590
ISBN-13 : 9780465070596


米国で「ネグレクト」などを理由として家庭から引き離される子どもは特に黒人コミュニティにおいて増え続けている。著者はその原因の大きな部分は福祉政策の破綻や人種差別的な司法制度・児童保護制度にあるとし、貧困放置の尻拭いとして黒人の親たちを罰する政策から、貧困家庭をサポートすることによってその別離を防ぐ政策への転換を訴える。

What Lies Beneath: Katrina, Race, And the State of the Nation

Filed under: class + poverty — 04/24/2008

What Lies Beneath: Katrina, Race, And the State of the Nation
出版社:South End Pr( 2007-01-03 )
定価:¥ 1,581
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ISBN-10 : 0896087670
ISBN-13 : 9780896087675


2005年秋、米国南部に大きな被害を巻き起こし多数の犠牲者を出したハリケーン・カトリーナは単なる天災ではなく、またブッシュ大統領個人の無能や現政権の失策によって説明がつくものではない。米大陸征服や奴隷制からはじまり人種隔離や激しい貧困など数世紀に渡る不正義が、まるで堤防をぶち壊して溢れ出すようにしてニューオーリンズ市街を飲み込んだのだった。カトリーナとは何だったのかを知るための、いま一番重要な本。

Exile and Pride: Disability, Queerness and Liberation

Filed under: disability, class + poverty, queer — 04/24/2008

Exile and Pride: Disability, Queerness and Liberation
著者/訳者:Eli Clare
出版社:South End Pr( 1999-09-15 )
定価:¥ 1,581
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ISBN-10 : 0896086054
ISBN-13 : 9780896086050


CPを持つ障害者として、セクシュアリティとジェンダーの異端者として、歴史的なことから現代的なことまで理論を突き詰めつつ理論によって切り捨てられる部分も丁寧に論じている。木材伐採で生計を立て人種差別的な意識の強いオレゴンの田舎の出身でありながらリベラルな都会で環境運動に参加し、また人種差別や環境破壊に嫌悪を感じつつも生まれ育った田舎社会にアイデンティティを寄せる。本書出版のあと著者はFTMにトランジションしており、障害とトランスジェンダーの関係で論文を書いている。

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